――職員室。
元親:見つけたぜぃ、ドクロマークの箱!この中の武器は使用可なんだよな。
元就:無駄口を叩く暇があったら、さっさと開けろ。そして我によこせ。
元親:うるせぇなぁ。ここに来るまで、他のクラスの奴等が攻めてくるのから
どんだけ倒してやったと思ってんだよ!俺だけ傷だらけのローラだぜ。
もうちょっと気を遣って、労いの言葉くらいかけても罰は当たらな……
元就:潰すぞ。
元親:俺の卵ーーー!!!御免なさい!!!もう文句言いませんってば畜生!!……箱、開けんぞ。
元就:………それが武器か?どう見ても……
元親:エイトフォーだな。フローラルの香りだ。
元就:……。
元親:何か紙が一緒に入ってるぜ。「汗もかいたことだろう。異性に嫌われないよう、
存分に使うと良い。パウダリー成分配合でいつもさらさらだ。」だってよ。
ふぅん……いっちょ使っておくか。(しゅー)
元就:ふざけるなぁぁぁっ!!!!
元親:痛っ!殴んなよ!俺に切れても仕方ねぇだろうが。
元就:えぇい、無駄な時間を浪費したわ。さっさと次へ行くぞ。
元親:へいへい。……どうすっかな(呟)。このまま使われっぱなしじゃ埒が明かねぇ。
俺が勝ち残る術は一つ。従ってる振りをして敵が減った頃合いを見計らって、
自分の卵を取り戻すか、あいつの卵を潰すか。前者は不可能に近ぇな。
ってことは、隙を見て元就を倒すしかねぇんだが………やだなぁ(沈)
元就:何をぶつぶつ言って居る。さっさと来い。
元親:わぁかったって!んなに急かさな……元就、伏せろ!
元就:(ずがぁぁあああん!!!!)何っ!?ぐっ……壁が……吹き飛んだだと……。
元親:おい、無事か!?よし、蹌踉けただけな。
元就:膝をぶつけたではないか!貴様が前を歩いて居れば我は無傷だったのだぞ!
元親:今前歩いてたら、俺木っ端微塵じゃん……。
元就:これは閃光弾に近い代物だな。壁を吹き飛ばす力はないだろう。
元親:つぅことは、この粉塵の向こうに居る人間が、壁を吹き飛ばしたって訳か。
さぁて、お顔は意見といこうかぁ?
謎声:ふはははは………ふははははは!!!!!
元就:おのれ、何組の生徒だ。名を名乗れ。
謎声:我はぁ…………第六天魔王……織田ぁ信長ぞぅ!!!!!
元親:げっ!校長、だとぉ!?
元就:正確には理事長だな。
元親:似たようなもんだろ?
信長:是非も無し!
――実況席
光秀:アァあァァアハぁぁァアあアァァアァ!!!!!!信長公ゥゥゥウウウウウウ!!!!!(きーん)
半兵衛:明智君。ハウリングがもの凄いから、ちょっと落ち着いてくれないかな……
光秀:素敵!!!素敵ですよ信長公!!!小物は放って置いて、私をかまってくださいぃぃいい!!!!
真の宴を教えて差し上げましょう!!!!くははははははは!!!!(走)
半兵衛:あ、行っちゃった。まぁいいか。あんまり居る意味もなかったしね。
ところで、今回の参加者は二年の生徒だけじゃなかったのかな?
教師も参加しているのかい?
久秀:教師はボーナスキャラだ。倒せば食堂の食券が進呈される。ただし、教師は強い。
彼等には秘密をバラされる心配もないので、防御の必要がない。
遠慮会釈無く攻撃してくるだろう。卿も参加するか?
半兵衛:僕は疲れる上になんの見返りもないんじゃ御免だよ。実況の仕事もあるしさ。
さぁて、次いってみようか!
――家庭科室。
政宗:Shit!ちょろちょろ逃げ回りやがって。大人しく倒されろよな。
慶次:アンタの攻撃正面から喰らうほど馬鹿じゃないっての。今度はこっちから行くぜ!
政宗:くっ……煙幕か!?
慶次:単なる小麦粉だっての!(蹴)
政宗:……~♪ちょい、焦ったぜ。
慶次:流石にこんな子供騙しじゃやられてくれねぇか。じゃ、これならどうだい?
政宗:……成る程。学校の備品は使用可。備品だって十分武器になり得る。
ここは家庭科室だしなぁ。刃物だって使いたい放題って訳だ。
慶次:おいおい、そんな教育上不適切な使用法するわけないだろ。
よい子のみんな!包丁を使うときは、ちゃんと大人の指示を聞くんだぜ☆
政宗:カメラ目線してんじゃねぇ!お前のそういうトコがむかつくんだよ!
慶次:眼鏡装着。行くぜぇ!まつ姉ちゃん直伝、玉葱みじん切り、雨霰ーーー!!!!
政宗:み、みじん切りだぁ!?お前巫山戯てん……
慶次:そして続けて!恋の華を……咲かせましょう!!!
政宗:みじん切りが吹雪に!?くっ……目に、目に染み…!!!
慶次:硫化アリルをなめちゃあいけないよ。竜の目にも涙ってね。
視界が塞がってる内に、卵、割らせて貰うよ。
政宗:Shit!……何か……何かねぇのか!?
慶次:手探りで武器探すなんざ無理無理。はい、いっちょ上がり……
謎声:飛べ、太郎丸!(すががあああん)
慶次:なっ!攻撃を跳ね返した!?その声……まさか……
政宗:なんだ?何がどうなった?
まつ:独眼竜様、少し、下がってくださいませ。
利家:ここからは、某達保護者の出番だ。
政宗:目がぼやけてよく見えねぇんだが……アンタら前田の夫婦か?
慶次:と、利!?ま、まつ姉ちゃん!!!!?何で!?
利家:それはこっちが聞きたいぞ慶次。なんだ、この玉葱の残骸は!
食べ物を無駄にしちゃいけないんだぞ。
まつ:今宵は……犬千代様にオニオンスープを作って差し上げようと思っていたのに!
利家:ほら、慶次。まつが泣いちゃったじゃないか。
慶次:どうみても嘘泣き…。まつ姉ちゃん、玉葱見て、今メニュー思いついたろ……?
まつ:兎に角!食べ物を粗末にしてはなりませぬ!
利家:そうだそうだ!
慶次:それは悪いと思うけどよぉ……こっちにも事情ってもんが……
利家:慶次の秘密って奴がちょっと見てみた……もとい、食物を粗末にしたお仕置きだ!
政宗:おいおい、本音が出てるぜ。
まつ:前田家において、食べ物を粗末にする者は、
利家:まつのお仕置きサブミッション。
夫婦:我ら、最強夫婦!
慶次:え、ちょ!?サブミッションって何!?
政宗:関節技ってこったな。
夫婦:成敗!
慶次:嘘ぉ!なんでだよぉぉぉおおおお!!!(逃)
だっ、でっ、いだっ!ラリアットは関節技じゃな……ぎゃぁぁあ!!!
政宗:……。なんなんだよあの一家は。今の内に目洗ってくるか……。
――実況席
半兵衛:慶次君脱落っと。教師作戦は功を奏したようだね。
久秀:家族愛とは素晴らしき浪漫だな。そう、さながら春日部に住む伝説の一家の如く…
半兵衛:声ネタはいいから。おや?僕の城、もとい保健室に侵入者があるようだね。
命知らずも甚だしいなぁ。ちょっとそっちを見てみようか。
――保健室
かすが:ついてくるな!
幸村:追っているわけではない。某も保健室に用があるのだ。
伝説の武器を手に入れ、お館様に献上せねばならぬ!
かすが:お前……このゲームのコンセプト理解していないだろう……。
幸村:食堂と職員室の武器は既に先を越されてしまったと、メールで連絡が来た。
つまり、残る武器はただ一つ。保健室のみ!お館様ぁあああ!!!
この幸村、必ずや武器を奪還して見せましょうぞぉおおおおおおお!!!!
かすが:ふん、忍びの足について来られるものか。(走)
幸村:ぬぉぉおおおおお!!!!負けられぬぅぅぁあああああ!!!!!(走)
かすが:保健室、もらったぁ!(開)
――実況席
半兵衛:あ~あ、不用意に開けちゃって(微笑)
そうだ!校内放送って出来るよね?ちょっと忠告してあげようかな。
――保健室
かすが:くそっ……何なんだこれは!!(怒)
幸村:だ、大丈夫でござるか?
かすが:これが大丈夫に見えるのか!?
幸村:何というか……金ぴかでござるな。
かすが:五月蠅い黙れ!どうなってるんだこの学校は!なんで保健室の戸を開いただけで
金粉塗れにならなければならないんだ!(憤怒)
幸村:恰好イイでござるよ。ツタンカーメンみたいでござる。
かすが:嬉しくない!
半兵衛(放送):かすが君、幸村君。聞こえているかい?
かすが:その声は竹中半兵衛!おのれ、何処にいる!?
半兵衛:スピーカーに耳を傾けてくれるかい?校内放送だから、生憎そこにはいないんだ。
かすが:貴様……よくもこのような罠を!
半兵衛:罠とは失敬だな。ただその部屋には、秀吉にやらせたバイトや内職の
いろんな残骸が残ってるんだよ。
幸村:残骸、でござるか?
半兵衛:材料や道具や粗品とか。まぁその金粉は、僕が趣味で塗りたくってる物だけど。
かすが:………何故塗りたくる。
半兵衛:美容のためさ♪兎に角、その部屋はいろんな物が押し込まれてる。
見た目は華麗な保健室だけど、見えないところに結構適当に積み上げてるからね。
勝手に暴れ回ると物が降ってきたり、他にもいろいろ……痛い目見るよ?
かすが:馬鹿にするな!貴様の罠など突破して、必ずや武器を手に入れる!
恥ずかしい秘密など、謙信様に知られるわけにはいかないのだ!ここかぁ!(開)
半兵衛:あ、その戸棚は……
戸棚:~♪華麗、瞬麗、竹中半兵衛~♪そんなにキラキラしないで~♪
かすが:……。
半兵衛:僕の写真集入れだよ。開けると、僕のファーストシングルが流れるよう
設定されて居るんだ。いやぁ、なんだかちょっと照れるね。
幸村:精神的に堪えるでござるな……。
かすが:保健医……次に会ったら冥府へ送ってやる……。
――二階、水飲み場
政宗:あ~……漸く玉葱の驚異から解放されたぜ……。なんかまだ目が変な気がするな。
げ、手が玉葱臭ぇ……。(しゅこしゅこ)なんだよ、石鹸ないのかよ……。
お市:誰か……いるの?
政宗:Ahn?お前は確か浅井の……。何そんな所で体育座りしてんだよ。
お市:市は……こんなゲームなんて……したくないの……。
政宗:その割にはお前、卵でドロドロじゃねぇか。一体何人倒したんだよ。
出来るだけ洗っとけ。時間がたつと、染み抜き難しいらしいぞ。
お市:長政様とはぐれてしまって……どうしていいか……わからなかった……。
でも……もういいの……。市は諦めてるから……。ここは、寒くて冷たい……。
罪深い市にとっては……相応しい……場所なの……。
政宗:廊下に座ってりゃ底冷えするに決まってんだろうが。Stand up.諦めるのは勝手だが、
浅井には会った方がいいんじゃねぇか?多分今頃、血眼になって探してるぜ。
お市:でも……市はもう……戦えない……。きっと……長政様を……見つけられない……
政宗:……(溜息)。付いてきな。あいつは喧しいから、適当に歩いてりゃ見つかるさ。
お市:探して……くれるの?
政宗:俺もこのゲームには辟易してたクチだ。少しくらいサボっても構いやしねぇ。
ただ味噌こっ恥ずかしい秘密とやらは気になる。露払いはしてやるが、
背中を見せた途端に後からばっさり、ってのは勘弁だぜ?
お市:わかった……わ。独眼竜……ひとつだけ……言ってもイイ……?
政宗:……Ahn?
お市:貴方……………たまねぎくさい。
政宗:……ああ、そうかよ。
――職員室前、廊下
元親:くらえ、四縛!
信長:ふん!(ばきゅーん)
元親:だぁあ!くそっ……障害物競走の網じゃ歯が立たねぇ。大体、武器の使用は
禁止じゃねぇのかよ!校長の野郎、ガンガン撃って来るぜ…。
元就:教員はルール適用外なのだろうな。さっさとこの状況を打破しろ。
元親:無茶言うなぁぁ!頭脳労働はお前の担当だろ!?
信長:小賢しい愚民共がぁぁ……どぉこに隠れたぁ……そこかぁ!(撃)
元就:む!危ないところであった。
元親:……当然のように人を盾にすんの、止めてくんない?
元就:いつまでも隠れているという訳にも行かぬな。何か対抗手段は……む?
よし、あれは使えそうだな。長曾我部よ。
元親:なんだよ。
元就:突撃せよ。兎に角暴れ回り、奴の注意を引き付けて時間を稼ぐのだ。
元親:今出てったら撃たれるじゃねぇかよ。
元就:安心しろ。貴様は散骨希望だったな。
元親:誰が骨を拾ってくれって言ってんだよ……。けどまぁ、このままじゃ埒が明かねぇ。
ちょっくら足止めしてくるから、何とかしろよ。お前は俺の命運も握ってんだから、
倒されるんじゃねぇぜ。
元就:……。
元親:……お?この箒は使えそうだな。うっしゃぁ!行くぜぃ!
信長:出てきおったなぁ、鼠共がぁぁ!
元親:逃げ回るのは趣味じゃねぇんでな!弩九!(ずざざざざ)
光秀:信長公ゥゥゥウウゥゥゥゥウウ!!!!!!
信長:……!!!!
元親:え!?ちょ!?避けきれな……(ずざざざざ)
光秀:(轢)アァァァアア……
信長:……。
元親:やっべ……轢いちまった……。
元就:何をしておるのだ。
元親:だっていきなり飛び出してくるからよぉ……
光秀:アァ…痛い…痛いですよ……。流石は信長公……これぞ愛の形……。嬉しいですよ!!!
信長:……今のはぁ……我にあらず……(見)。
元親:ちょ、俺に振らないで!見ないで!いや、確かに轢いたのは俺だけど……
光秀:んふふふ……ふあはっははははは!!!!私はゲームなんてどうでも良いのですよ!!
ただし……信長公が参加するとあっては…………撮らない訳にはいきません!!!!
信長:……(引)
光秀:信長公は真面目な方だ……PTAに頼まれたら、全力で悪役を演じるでしょう……
私も参加させていただきますよ……但し!私が追いかけるのは信長公のみ!!!
つきまとい!激写し!公認ストーカーとしての職務を果たして見せましょう!!!
信長:……。
元親:逃げた方が良いぜ。
光秀:その迷惑そうな表情がたまりませんよぉぉぉおおおおお!!!!!!(跳躍)
――二階廊下
佐助:隠れてるのにも飽きちゃったなぁ。遠距離攻撃可能な武器を手に入れただけで、
みんな面白いように倒されてくれるし、わざわざ危険を冒す理由もないんだけど…
長政:正義の使者、浅井長政参上!……なんだ、誰もおらんのか。
えぇい!市は一体どこへ行ったのだ!?
佐助:あ。またターゲット発見~。大人しくパチンコ玉の露と消えよ!…なんつって♪
狙いを定めて~……行け!
長政:(きぃん)む!何奴!?
佐助:げっ!弾かれた。
長政:隠れて攻撃など悪の所業!正義の名において、貴殿を削除する!
佐助:……。
長政:そこにいるのは判って居るぞ悪め!今すぐに出てくれば、苦しめず削除してやろう。
佐助:やれやれ、それが正義の科白かい。
長政:ふふふ、やはり貴様か。日頃からこそこそしているから怪しいと思ったのだ。
佐助:いや、忍びはこそこそするのが仕事だからね。
長政:私に卵を差し出し、諦めるなら良し。さもなくば聖剣の錆となるがよい!
佐助:聖剣って……ちょ!その傘!どこで拾ってきたの!?
長政:お、落とし物置き場にあったのだ……だ、だが、聖剣と言ったら聖剣なのだ!
佐助:その黄色いの、真田の旦那の傘だよ!
長政:……何?
佐助:思いっきり平仮名で「ゆきむら」って書いてあるでしょ?無くしたって言うから
新しいの買わなきゃと思ってたけど……よかったぁ~。余計な出費しなくて済む~。
長政:………せ、折角見つけた聖剣を渡してなるものか!
佐助:落とし物を勝手に自分の物にするのって、悪じゃないのぉ?(白い目)
長政:えぇい五月蠅い!悪と無駄口、削除なり!とぉ!(跳)天空・烈翔剣!
佐助:そうは問屋が卸さないっての。くらえ、掃射連撃ぃ~♪
長政:ぬぉ~遠距離攻撃とは卑怯なり!
佐助:ルールに乗っ取って手に入れた武器だもんね~。これでお終いっと。
長政:まだ終われぬ!(しゃっ)
佐助:へ?だぁぁ!(転)な、何これ!?
長政:ふふふふ。用務員のおじさんに借りてきた床用ワックスで、この辺り一帯に
罠を貼っておいたのだ。滑るであろう。
佐助:うわ、セコ~。
長政:せこくない!成敗ぃぃぃ!
政宗:やっと見つけたぜ浅井。
お市:長政様ぁ!
長政:そ、その声は…市ぃ!おぉ……探したぞ!どこへ行っておったのだ!
お市:御免なさい……御免なさい……
佐助:なんだか知らないけど、今の内に逃げとこ。
お市:ありがとう……独眼竜……
政宗:Ha!気にすんなよ。
長政:む!どういうことだ!?何故独眼竜と共に居たのだ市ぃ!?
政宗:おいおい、妙な誤解すんなよ?そいつが浅井とはぐれたってメソメソしてるから、
探すのに手を貸してやっただけで……おい、アンタも説明してくれよ。
お市:独眼竜の…言う通り……よ。長政様を…探してくれたの……ずっと……一緒に……。
長政:ずっと一緒だとぉ!?
政宗:おい、倒置法使うんじゃねぇよ。何か妙な響きになるだろうが。
お市:……?
佐助:何々~?昼ドラな感じ~?
政宗:余計な煽りを入れるんじゃねぇ!
長政:貴様等、まとめて削除してやるぅぅぅううう!!!そこへなおれぇぇええ!!!
佐助:あ~あ、泥沼的展開だねぇ。どうすんの、竜の旦那?
政宗:なんでそんなに嬉しそうなんだよてめぇは。
長政:浅井一文字、覇邪をお見舞いする……刮目せよ!無言・即殺!……む!(すてーん)
佐助:あ。
政宗:コケやがった。
佐助:自分で滑りやすくしたくせにねぇ……。こりゃ背中の卵も潰れたね。
お市:長政様!長政様ぁ!
長政:に……逃げよ市……。悪の竜に……捕らわれる前に……ぐっはぁ!
政宗:人聞きの悪いこと言ってんじゃねぇよ。
お市:よかった……長政様……元気そう……
佐助:あの子も、意外とポジティブだよね。
お市:独眼竜……。
政宗:Ahn?
お市:この卵……あげるわ……。納豆にでも……かけて頂戴……。
政宗:これはお前の……。いいのかよ?ゲームに負けちまうぜ?
お市:(頷)市は優勝も秘密も……どうでもいいの……。長政様が……いてくれたら……
それで……いいの……。
政宗:……そうかい(笑)。ま、気を付けて帰んな。
お市:わかったわ……。行こう、長政様……
長政:私は……まだ負けていない……!味噌こっ恥ずかしい秘密など……む~ん……。
佐助:……。
政宗:あからさまに羨ましそうな顔で見送ってんじゃねぇよ。
佐助:どこかの誰かさんじゃ、死んでもあんな事言ってくれないだろうなぁと思って……
政宗:気の毒なこったな(笑)で、どうすんだ?優勝者はただ一人。
会っちまったら交戦ってのがtheoryなんだが?
佐助:冗談。パチンコ玉で竜の旦那と戦う馬鹿はいないっての。
ま、お互い最後まで残ったら仕方ないけどさ。この場は退かせて貰うよ(消)。
政宗:最後まで、ねぇ……。
――実況席。
久秀:これぞ私の求めていた展開!友情、駆け引き、恋心!浪漫のバトルロワイアル!!!!
半兵衛:大興奮してるところ悪いんだけど、そこ僕の席だから退いてよ。
久秀:ちょっと司会もやってみたかったのだ……卿もケチだな。
半兵衛:さて。ちょっと目を離してる隙に、浅井家の二人が脱落してしまったよ。
明智君は勝手にハッスルしているし、混戦模様だね。
例によって長くなりすぎたため、後編に突入。
長政:後編も刮目せよ!
半兵衛:勝手に入ってこないでよ。脱落者の控え室はあっちだってば。
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