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戦国BASARAの二次創作文。 政宗、幸村、佐助、元親、元就が中心。 日々くだらない会話をしてます。
Posted by - 2025.01.22,Wed
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Posted by 今元絢 - 2011.02.13,Sun
バレンタイン、間に合った……


鶴姫:できましたー!私の中のありったけの愛を込めたチョコレートです☆
   これを、宵闇の羽の方へ………
   「………?」
   「はい!貴方様の為に用意しました、受け取って下さい!」
   「………!!!」
   「え?そ、そんな!も、もう、大胆なんですから!」
   なんて、はぁん!もうどうしましょー!(暴)
兵士:姫御前……?だ、大丈夫ですか?
鶴姫:ええ、ちょっと思いを馳せていただけです。はぁ……でも一体どうしたら
   名前も知らないあの御方に、この思いをお届けすることが出来るのでしょう。
兵士:どなたかにお会いになりたいんですか?姫御前のお力なら直ぐに……
鶴姫:駄目なんです。あの御方のことになると、私、全然見えなくなってしまって。
   これが、「恋は盲目」というやつなのですね☆
兵士:は、はぁ……
鶴姫:でも、諦める訳には行きません!こうなったら聞き込み調査です!
   まずは近場から。と言うわけで、出かけてきまーす!
兵士:あ、姫御前!依頼者が順番待ちしてるんで………行って仕舞われた……(溜息)

――

鶴姫:こんにちはー!あのぉ、ちょっとお尋ねしたいことがあるんですが☆
元親:よぉし、よく来た鶴の字ぃ!さぁさ、遠慮せずに入れよ!
鶴姫:へ……?あの私、急ぎの用事で、長居する気は……
元親:そう焦るなよ。野郎共!上等の座布団を用意しろ!茶も持ってこい!
野郎共:わかりやしたー!
鶴姫:い、いえ、本当にお構いなく……
元就:もらえるものはもらっておくが良い。
鶴姫:毛利さん!いらしてたんですか。寝転がって大福を召し上がっているなんて
   まるで自分の家みたい……
元就:巫山戯たことを抜かすな。我は内通者を作りにきたついでに、
   茶も出させたまでのこと。
元親:おい、お前今さらっと怖いこと言わなかったか?あと、行儀悪いぞ。
元就:ふん。
元親:ささ、鶴の字!小早川んとこから取ってきた高級茶葉だぜ。遠慮無く飲めよ!
鶴姫:「盗ってきた」んじゃ………ないですよね?
元親:細けぇこたぁ気にすんな!
鶴姫:………(溜息)全く、本当に紳士の欠片も感じられないんですから!
   でも冷めてしまうのも勿体ないですね。いただきます。
元親:………。
鶴姫:な、なんですか?ジロジロ見ないでください!
元親:俺に渡すもんがあるんだろ?そうだよな?な!
鶴姫:何なんですかこの手。私、貴方にお渡しするものなんてありません!
元親:そういうツンデレとかイイから!な!義理でも300円でも何でもイイから!
鶴姫:つ、つん?
元親:…………。まさか、本当に遊びに来ただけか?
鶴姫:遊びにというか、お尋ねしたいことがあっただけなのですけれど……
元親:…………絶望した。
鶴姫:何を落ち込んで居るんですか?
元就:気にするな、戯言だ(茶)
元親:鶴の字が、鶴の字が最後の頼みの綱だったってのによぉ……
野郎共:うぅ……今年も俺等、イイお友達止まりって事ですかアニキぃ……
元親:泣くな野郎共!来年がある!
   ……いつまでもウジウジ言ってても始まらねぇ。
   頼みがあるなら、どんと言え。何の相談だ?
鶴姫:はい。宵闇の羽の方を知りませんか?
元親:よ、よよい?
鶴姫:黒い羽と共に宵闇から舞い降り、私を救ってくださったあの御方。
   風のように去って仕舞われたのですが、同時に私の心も奪っていかれたのです!
元親:はぁ……?
元就:頭でもぶつけてきたか?
鶴姫:一体何処の誰なのか、顔も名前も分からないのですが、どうしてもこの思いを
   あの御方に届けたい!貴方の無駄に広い人脈になら、
   手がかりがあるのではと思ったんです。
元親:言い回しは引っ掛かるが……ようは惚れた男にチョコ渡してぇってことだな。
鶴姫:んもぅ!はっきり言わないでくださいな☆
元就:おい、人の家で回転するな。
元親:お前もしょちゅう回ってんだろ。……まぁ心当たりが無い訳じゃねぇが
鶴姫:本当ですか!是非そこに連れて行ってください!
元就:急くな。もう一個食べ終わるまで待て。
元親:それ俺の分だろうが。つーか、付いてくる気満々かよ。
元就:(もぐもぐ)
元親:暇なんだな………

――

佐助:瀬戸内組お揃いで、何か用?今、忙しいんだけど。
元親:一応客なんだから、足踏みしながら応対すんな。
元就:じたばたした所で、疲労が増すだけぞ。
佐助:分かってるんだけどさぁ、気持ちの方がせかせかしちゃって。
鶴姫:(くんくん)良い匂いがしますね。
佐助:うちの主様が、例の甘味イベントに今年はやたら期待しててね。
   「某が満足するちょこれいとを用意せよ!」とか言うもんだから、
   こっちもいっちょ本気を見せてやろうってね。
元親:お前、人にやるばっかで、自分はどうなんだよ。
佐助:あははは!ほっといてくんなーい?
   どっかの誰かさんは、「はぁぁん!」とか言って上司追いかけ回しているし。
   いつもあげる側ですよ、ええ……なんかもう、とほほ。
忍隊:長ー!こっち、チョコあと何畳っすかぁ?
佐助:あー……悪いけど才蔵に訊いてくんない?俺様、今客の応対してんのー!
元親:…………畳?単位おかしくねぇ?
元就:猿飛、我も手伝ってやろうか。
佐助:結構です。つまみ食いされちゃ適わないもんね。
幸村:……む?何やら凄まじい良い匂いがするでござるな。何をしておるのだ佐……
佐助:きた!やばい、隠せ!フォーメーションG!
忍隊:幸村様だー!隠せ隠せ!当日まで知られるなぁああああ!
幸村:……な、何事だ???
元親:ホント、忙しそうだな……。
鶴姫:あまり長居してはご迷惑ですね。宵闇の羽の方を探していたのですが……
佐助:宵闇?ひょっとしてアイツのことかなぁ?
鶴姫:ご存じなのですか!
佐助:何日か前に飲んだからね。散々愚痴り合って……
   そういや、雑賀衆に届け物があるとか何とか言ってたような気がするけど。
鶴姫:本当ですか!
元親:雑賀……か。

――

孫市:よく来たな姫。
鶴姫:お久しぶりです、孫市姉様!
元親:俺が来た時と、随分対応違うなおい。
孫市:そうか。歓迎しているつもりだがな。
元親:弾撃ち込んどいてか!
孫市:我等なりの歓迎だ。それからそこの緑の奴。それはぼた餅ではなく火薬だ。喰うな。
元就:ふ、ふん!分かっておるわ!
元親:とりあえず、危ないから置いておけな。
鶴姫:孫市姉様、宵闇の羽の方をご存じありませんか?
孫市:宵闇?
鶴姫:はい!バレンタインのチョコレートをお渡ししたいんです!
孫市:………そうか。忘れかけていた。今日はその日だったか。………元親。
元親:あん?
孫市:受け取れ(投)
元親:(取)なんだこれ?
孫市:今日は洋菓子を送る日らしいからな。そこの緑と適当に分けろ。
元親:………。
孫市:何を固まっている?
元親:いや……そういやサヤカって、女だったんだなってよぉ……
孫市:姫、真っ赤なイチゴチョコレートのコーティングはどうだ?
   此奴の脳天から、大量に流してやるぞ。
元親:すいませんでしたうれしいです、いえにかえったらかみだなにかざります。
鶴姫:姉様の憧れの方って……い、意外です……
孫市:ば、馬鹿を言うな!親しい者に、日頃の感謝の意を込めることもある。
   姫にも用意してあるからな、後で持って行け。
鶴姫:ありがとうございます☆
孫市:それと、宵闇の……だったな。ひょっとして、忍のことか?
   アレなら侵入者と間違えて追い返してしまってな。
鶴姫:ええーっ!?
孫市:後で聞いて、北条には侘びを入れておいたが。
   あの忍にも伝えておいてくれと言ったら、
   既に石田の元へ使いに出した後だったらしい。
鶴姫:三成さんの?
孫市:そう時はたっていない。丁度今頃、石田の所に居るのではないか?

――

三成:刑部ぁああああああああああああ!!!!!!
吉継:三成、あまり騒ぐな。今は来客中ぞ。
三成:俺の部屋に大量の謎の箱があったぞ!あれは何だ!家康の陰謀か!
吉継:ばれんたいんの贈り物であろうな。
三成:なんだその……「婆煉田陰」というのは!?
吉継:主はもう少し、己の人望を自覚した方が良いぞ。して、何用だ客人。
鶴姫:宵闇の羽の方を探して居るんです!大谷さん、知りませんか?
吉継:そうよな……
三成:おい、無視するな刑部!私の話が先だろう!
鶴姫:ちょっと、割り込まないでください!今大谷さんとは私が話して居るんですよ!
三成:喧しい!斬り捨てるぞ貴様!
鶴姫:まぁ!なんて暴力的な方!貴方なんて、どうせ全部義理チョコですよーだ!
三成:ぎ、義理チョコとは何だ刑部!
吉継:そうよな……
鶴姫:だから、割り込まないでくださいってば!
三成:刑部はお前に話すことなど無い!
鶴姫:勝手に決めないでください!
元親:長引きそうだな……。俺の茶菓子……あ、もう無ぇか。
元就:(もぐもぐ)
元親:おう、喰え喰え。もう勝手にしろ。
政宗:石田ぁあああああああああああああああああああああ!!!!!!
三成:?
元親:あ、なんかまた騒々しいのが来たぞ。
元就:(もぐもぐ)
吉継:やれ、今日は千客万来か。
政宗:てめぇ!今日の会議の約束、忘れたとは言わせねぇぞ!
三成:………?
政宗:映画だ!映画の打ち合わせだって言っただろうが!
   時間になっても家康しか来ねぇし、幸村に電話しても「チョコが忙しい」とか
   訳わかんねぇ事言いやがるし、家康は笑って「今日は無理だな」とか言って
   帰っちまうし!全部てめぇが悪ぃんだ!
元就:一人取り残されて機嫌が悪いようだな。
元親:そんなに怒らなくても、いつもそんな感じじゃねぇか。
政宗:うるせぇええええええ!!!!つーかお前等なんで居るんだよ!
三成:………。
政宗:どうした石田ぁ?少しは反省したか?You see?
三成:………貴様は誰だ。
政宗:お前、ホントいい加減にしろ!
吉継:三成、この前復習したであろう。
三成:む……?確か……「ダサまてむね」とかなんとか……
政宗:てめぇええええええええええええええええ!!!!!!叩き斬ってやるぁあああああ!!!!!!
三成:やかましいいいいいいいい!!!!!人の家で騒ぐなぁあああああああああああ!!!!!!
元親:結構似たもの同士だよな。
吉継:まぁ捨て置け。巫は人を探しているのであったな。
鶴姫:はい!宵闇の羽の方です!
吉継:恐らくあの忍のことか。其奴ならば、つい先刻姿を消したが、
   何処に行ったのやらついぞ分からぬ。
鶴姫:そう、ですか……(沈)
元就:(もぐもぐ)

――

鶴姫:手がかり、なくなっちゃいました……
元親:北条の家に届けて、渡して貰っちゃどうだ。
   少なくとも、今はあそこに雇われてんだろ?
鶴姫:いいえ、賞味期限もありますし……諦めます
元親:そうかぁ、勿体無ぇなぁ
元就:折角だ、我が喰うてやらんこともな……何をする。
元親:お前な、そういうこというから、デリカシーが無いとか言われんだぞ!
元就:貴様にだけは言われたくないわ。
鶴姫:イイんです!………差し上げます。
元親:へ?
鶴姫:今日一日付き合って貰いましたし……それに、確かに勿体ないですもんね☆
元親:………。
元就:見ろ、やはり貴様の台詞の方が堪えておるではないか。
元親:う、うるせぇな。元気出せよ鶴の字。またどこかで会える!
鶴姫:はい……きっと……

――…………。

鶴姫:この風は……
小太郎:…………?
鶴姫:宵闇の羽の方!!!!!!会いたかったぁああああああああああ!!!!
小太郎:!!!!!
元親:おい、アイツ折り詰め持って、完全仕事帰りスタイルじゃねぇ?
元就:忍も人の子よ。
鶴姫:貴方に、どうしても渡したいものがあるんです!これ、受け取って下さい!
小太郎:……?
元就:アレは……チロルではないのか?
元親:はぁ!?いや、そりゃチロルも立派なチョコだけど……賞味期限、相当持つぞ?
小太郎:………。
鶴姫:え!この場で食べて下さるなんて!どうしましょう!私、緊張しちゃって……
   お口に合うかしら……。
元就:それはチロルチョコ株式会社の人間が緊張すべきところであろう。
小太郎:………。
鶴姫:え?なんですか?
小太郎:………。
鶴姫:これは、包装紙で折った……折り鶴?これを、私に?
小太郎:………。………(消)
鶴姫:あ……行って仕舞われました……。なんて、素敵な方。はぁ……益々虜です☆
元親:なんか、どっと疲れが……帰り、チロル買って帰ろうぜ元就。
元就:きな粉味だ。

――

幸村:某からも贈り物でござる!
佐助:へ……?ほ、ほんと?
幸村:荘厳なお菓子の家の礼だ!今日は某が夕餉を作るぞ佐助!
   いざいざぁああああああああああああああ!!!!!
佐助:あー、うん。気持ちは嬉しいんだけど、旦那?槍じゃ野菜は切れないんだよ?
   ちょ、頼むから台所で暴れないで!そこ俺様の神聖な場所なんだから!

 

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