――久々の学園物。長いです。
政宗:Good morning……まだ誰もいねぇな。早く来すぎたか?
これじゃ祭りだからって、はしゃいでると思われちまうぜ。
幸村:うぉやがださむぅわぁああああ!!!お館様ぁ……(寝)
政宗:うぉっ!?その材木に埋まってんの……幸村か?
おい、お前なんでこんなトコで寝てんだよ。おい、起きろ!
幸村:うあ~…?政宗殿、お早うでござる……
政宗:お前、まさか学校に泊まったのか?
幸村:泊まった……?ぬぉ!もう朝でござるか!?しまったぁぁああああ!!!
昨夜中に完成させねばならなっかたのだぁぁあああ!!!
政宗:うちのクラスの縁日はもう完成しただろ。何作ってんだ?
幸村:個人展示でござる。許可はとってあるぞ。
政宗:個人…展示?
幸村:教室の一角を借りて、某のしたためたお館様の熱きメモリーを展示するのだ!
こっちにお館様が初めて退治た熊の剥製を、こっちには軍配に乗る方法を
さらに二頭の軍馬に乗った際のバランスの取り方を、ビデオ展示で分かりやすく
レクチャーする……
政宗:んなもん飾ったら縁日のスペースなくなるだろうがっ!なんだこの黒い物体は?
幸村:初剃りの髭を借りてきたでござる。
政宗:うあぁぁっ、触っちまったじゃねぇか!!(鳥肌)
誰が見るかこんな展示!撤収だ撤収!
幸村:折角……折角用意したのに……
政宗:う……。
幸村:でも仕方あるまい。今から作っても、開演には間に合わぬ。
諦めて片付けるでござる……。
政宗:………。っあああ仕方ねぇなぁっ!手伝えばいいんだろ!
幸村:政宗殿~!
政宗:ただしスペースは隅だけ。展示の量は半分にしろ、いいな。
幸村:了解でござる!うぉぉぉおおおおお!!!(作)
佐助:旦那~……終わった~……?あれ、竜の旦那?何でトンカチなんかもってんの?
政宗:幸村の手伝いだよ。なんだ、お前も泊まりか?
佐助:真田の旦那を放って帰るわけにもいかないっしょ……。
俺様のクッキング部の方も仕込みやらなんやら大変だしさぁ……。眠……。
元就:貴様等……早いな……。
政宗:うわ、すっげぇ隈。毛利も泊まりかよ。
元就:生徒会に園芸部にクラス委員……。掛け持ちをしていると何かと忙しくてな。
元親:(開)祭りの朝だぜ野郎共っ!聞いて驚け、今日はしゃぎまくるために、
俺ぁ昨日、なんと十二時間睡眠とってきたんだぜっ!絶好調だっ!
元就:………。
佐助:空気が読めないっつーか、何つーか……。
元就:焼け焦げよぉぉぉぉおおおお!!!!
元親:何でぇぇぇっ!?(燃)
濃姫:それではこれより、BASARA学園文化祭を開催いたします。
上総介様。開会宣言を。
信長:是非もなぁしぃ!
――二年壱組・個人展示「おやかたさま」
小十郎:政宗様。早速見学に参りました。
政宗:Hey!小十郎!早いな(嬉)。自分のクラスは大丈夫なのか?
小十郎:三年生は受験勉強もあるため、文化祭は自由参加なのです。
元親:前々から疑問だったんだが、片倉って……生徒なのか?
幸村:三年生でござるよ。
元親:だってよぉ、なんというか……おっさんじゃん。
小十郎:私は既に政宗様の側近としての職があるため、受験とは縁がありません。
出し物に参加するのも良いのですが、この機会に文化祭という物を堪能しようと。
政宗:それは良い心がけだぜ小十郎。
元親:ほら。学生なのに就職してるとか言ってるし。
一人だけ妙に時代を感じさせる長ランだし。背中に「喧嘩上等」って入ってるし。
どう頑張っても十八才には……
幸村:きっとそこには触れちゃイケナイのでござるよ。
小十郎:ほう、これはなかなか興味深い。甲斐の虎、武田信玄についての展示、ですか。
政宗:さっき死に物狂いでこしらえたんだぜ……
幸村:是非見ていって欲しいぞ♪
小十郎:甲斐の虎……全てをさらけだして、此方の油断を誘っているのか?
いや、公表したところで自分に弱点など無いという、無言の圧力か。
いずれにしろ、注意しとくにこしたことはねぇな……
政宗:小十郎、今はとりあえず戦国引き摺らなくていいぞ?
小十郎:おや、これはなんですかな?
政宗:あ、それは!
幸村:髭でござる。撫でると御利益があるのだ!お館様のように強く逞しく……!
小十郎:縁日の方を見学してもよろしいでしょうか。
政宗:ああ、行ってこい……
幸村:何故でござるか!?もっと見て行ってくれぬのか!?
小十郎:いや、そ、その……
政宗:いいから、早く行け小十郎。
幸村:待つでござるよ片倉殿~!もっとお館様について熱く!熱く語り合おうぞ~!!!
――二年壱組・縁日「祭・Hyper」
元親:早くこっち来い、片倉。髭に呪われないうちにな。
小十郎:助かる……。此方は、縁日か。
元就:ハイパー縁日だ。楽しみたいなら、死ぬ気で来ることだな。
元親:おい、元就。客追い返すなよ。
小十郎:面白い。片倉小十郎、その挑戦うけてたつぜ。
元就:よかろう。まずは我が考案した新しい形式のモグラ叩きだ。このハンマーを持て。
元親:段ボールで作った机の穴から、ヘルメット被った奴等が顔を出す。
俺がカウントしてやる。2分で二十以上叩いたら景品やるぜ。
小十郎:よし、やってみよう。(むん)
元親:おい、待て!その0.5tと書かれたハンマーは何だ!重さが微妙にリアルだし!
小十郎:毛利殿に渡されたのだが?
元親:元就ぃぃぃぃぃ!!!
元就:重量のある扱いにくい武器を持たせねば、景品を持って行かれて仕舞う。
元親:景品云々の前にモグラの奴等が死ぬわ!
元就:兵など所詮捨て駒よ。片倉、開始せよ。
元親:聞け!
小十郎:うぉぉぉおおお!!!……なんだ、出てこねぇぞ?
元親:そりゃ命が惜しいだろうからな……。
元就:使えぬ奴らめ。仕方あるまい、次だ。射的はどうだ?
小十郎:いいだろう。何でも来な。
元就:今は部活動の方に行っていて居らぬが、猿飛が考案した物だ。この銃を使え。
元親:おい、まさか本物じゃねぇだろうな。
元就:………。的はこっちだ。長曾我部、窓を開けよ。
元親:質問に答えろよな……。窓なんか開けてどうするんだよ。
元就:窓の外に的があるのだ。アレを見よ。
小十郎:アレは……理事長室?中に信長公が居るようだが。
元就:当てて見せよ。見事命中したら、景品としてプレゼントだ。
元親:物騒極まりねぇぇぇぇぇっ!!!つか景品いらねぇぇぇぇぇ!!!
元就:ハイパーだからな。
元親:その一言で済ますな!もういい!片倉、こっちに来て俺の作ったもんやれよ。
小十郎:網?金魚すくいか。
元親:珍魚すくいだぜ!(ばっしゃぁぁん!)カジキマグロをすくったら、
俺がこの場でさばいてやるぜぃ!
元就:こんなちんまりした網ですくえるわけなかろう、阿呆めが……
小十郎:政宗様に、豪勢な夕食を!
元就:すくう気なのか!?
――クッキング部・レストラン「愛の奇跡」
佐助:あ、いらっしゃ~い……かすが!来てくれたの!?
かすが:か、勘違いをするな。謙信様の昼食をご用意しようと思い、買いに来ただけだ。
大体なんなのだ。この片田舎のスナックのような店名は!
佐助:そういう文句は顧問の前田先生に言ってよね。
利家:ま~つ~!おかわりだ~!
まつ:まぁ、そんなに美味しそうに食べていただけると、まつめもレシピを
考えた甲斐があるというもの。厨房さん、七杯追加でお願い申し上げまする!
佐助:はいは~い!全く、いつまで居座るんだよあの旦那はぁ~!!(調理)
かすが:おい……。
いつき:うまいべ。こっちもおにぎり追加だぁ~!
佐助:あ~はいはい!ホント、腕が三本欲しいよ~!!
かすが:………。
幸村:佐助~!食べにきたでござるよ~!!
佐助:うぁ……一番やっかいな人がきちゃった~。
幸村:おぉ~、美味しそうな匂いでござるな♪団子もあるのでござるか?
佐助:そりゃあもう、徹夜で仕込みしたんだから。団子は三種類あるんだけどね……
かすが:邪魔なようだな。帰る。
佐助:あ、ちょ、かすが!?
幸村:すんだもちの、ち…ちちゅうかいふう……?しぇふのき……まぐれ……?
むぅ、名前が難しくてよく分からぬ!佐助、品書きの全てを持ってきてくれ!
佐助:ちょっと!名前も必死に考えたんだからちゃんと読んでよ!
大体、お品書き全部って……
利家:おかわりだ~!
佐助:あ~はいはい!うぅ……バイト代も出ないってのに、なんでこんな目に……
――二年参組・創作演劇「科学特捜戦隊五本槍」
元親:ったく、元就の野郎……付き合ってくれたっていいじゃねぇか。
「この劇は絶対観に行くぜ」って言っといたろうが……(ぶつぶつ)
五本槍:これより二年参組創作劇・科学特捜戦隊五本槍、を上演いたします!(ブザー音)
炎の槍:ここか……例の姫君が捕らわれているというのは。
氷の槍:は!みんな、あれを見ろ!
姫君:た、たすけて……ください……
風の槍:あんな高い塔のてっぺんに!くそっ、悪の魔女め……なんて卑劣なことを!
雷の槍:みんな、兎に角姫君を助け出そうぜ!
お市:そうは……いかない……わ……。
炎の槍:お、お前は、闇の魔女、オイチノカタ!
お市:この……姫の命がおしければ………五本槍……の……。五本槍……の……
元親:なんだ?どうしたんだ?
元就:台詞を忘れたようだな。
元親:うお!いつの間に……。なんだよ~、実は見たかったのか♪
元就:生徒会の仕事が片付いて、時間が余っただけだ。
お市:五本槍の………内臓を……おいて……いけ……?
元親:怖!
雷の槍:(こそ)「変身機能内蔵・ミラクルソードをおいていけ」ですよ、ひい様。
お市:そ、そうね……それを……置いていきなさい……。
炎の槍:くっそぉ、人質が居る以上手出しできないし、どうする!?
闇の槍:ふん、お前達は俺が居ないと何も出来ないのだな。
氷の槍:お、お前は!闇の槍!
闇の槍:姫君は救出した。全力で戦うことだな。
元親:おぉ!お約束の「ちょっと悪ぶってるけど、実はイイ奴」なブラックだぜ元就ぃ!
元就:くだらぬ。
お市:こうなったら……仕方ないわ……。掛かって……きなさ……い……(ごぉぉ!!)
風の槍:くそっ!黒い手が何十本も襲ってくる!このままじゃまずいぞ!
炎の槍:みんな!合体だ!
五本槍:くらえ、戦国最強砲!(どかぁぁぁん!!)
お市:あ……!
姫君:無言即殺ぅぅぅぅっっ!!!!(どぉぉぉん!!)
元親:お!すげぇぜあの姫!最強砲を跳ね返しやがった!
お市:長政様ぁ!
炎の槍:ちょ……何するんすかぁ~。打ち合わせと違うでしょう!
姫君が正義の味方ぶっ飛ばしてどうするんすか!
長政:ええい五月蠅い!五人がかりで婦女子に襲いかかるなど言語道断!削除する!
闇の槍:ずるいっすよ長政様~。ちゃんとじゃんけんで役決めたんだから、
恨みっこ無しって言ったじゃないっすか~。
長政:黙れ黙れ!だから私はじゃんけんなど反対したのだ!
あんないい加減な物で正義を決めるなど、馬鹿げている!
氷の槍:ったく、自分がじゃんけん弱いからって……
雷の槍:ひい様の前でイイ恰好出来ないから、苛立ってんだぜきっと。
お市:長政……様?
長政:くっ……!悪と無駄口、削除なりぃぃぃ!!!(どかぁぁぁん!!)
元親:ううっ!感動のスストーリーだぜ!(泣)
元就:阿呆では無かろうか?
――生物部・メイド喫茶「ほんのうじ☆」
濃姫:ここね、高校生らしからぬ不健全な出し物をしているというのは。
蘭丸:信長様、こんなの撤収ですよね、撤収!
信長:是非もなぁしぃ。
光秀:アァァアァア~信長公ッッ!!!来てくださったのですね!!!
蘭丸:ぎゃああああ!!化け物ぉぉぉおおお!!!
濃姫:光秀(溜息)なんですその恰好は。
光秀:ご覧の通り、メイドさんですよ。ローゼン○イデンみたいで素敵でしょう……?
今ならオプションで猫耳も装着しますよ……?ふふふ……
蘭丸:そのまま冥土にいけよ。
光秀:ささっ、信長公……此方へ。地獄のように甘いケーキを召し上がってください……
信長:愚民めが……
光秀:お気に召しませんか……?ではメイドと萌え萌え鬼ごっこをいたしましょう……
そぉれ……斬って・足掻いて・泣き叫ぶ……萌え萌えじゃんけんジャンケンポン♪
信長:……!(反射的にグー出した)
光秀:私の負け……つまり……私がオニ……。くくく……さぁ!追いかけますよ信長公!
信長:滅せよ(撃)
蘭丸:お見事です、信長様ぁ!
光秀:イタイ……十二口径はイタイですよ信長公……嗚呼、イィッ!
地の果てまでも追いかけて、貴方にもこのうさ耳を取り付けたいッ!!(追)
信長:……!(逃)
濃姫:蘭丸君、やっぱり此処は強制撤収よ。
蘭丸:是非も無しです♪
――バスケット部・お化け屋敷「ドラゴンヘッド」
政宗:Welcome!……って何だ、お前かよ。
慶次:客に対してその言い草は無いだろう?折角大勢連れてきてやったってのによぉ。
友人一同:そうだそうだ!慶ちゃん言ったれ~!!
小十郎:政宗様の前で友人の多さを見せびらかすんじゃねぇ……。
政宗:小十郎、いきなり出てきて微妙に切なくなる発言は止めろよ……。
ま、確かに客は客だな。だがうちの化け物屋敷は伊達じゃねぇ。
武蔵:俺様……は……
政宗:お、丁度一人出てきたぜ。
慶次:おい、武蔵。大丈夫か?顔色が……
武蔵:俺様は最強なんだぁぁぁ!!!び、ビビって等いな……うぁああああん!(泣)
慶次:お、おい!いっちまった……
政宗:ちょいと知り合いに頼んでrealな化け物を用意したからな。
ま、精々友人の前で恥かかないよう気ぃつけるこった。
慶次:リアルな幽霊か。なら……ネネに会えるかも知れねぇな(悦)
政宗:Ah?お前何で期待に満ちた目を……
幸村:政宗殿!噂を聞きつけて来たでござるよ!此処でござるな!
歴戦の猛者達が居るというのは!一手仕合うて貰おう!いざ、参るぁぁぁ!!(入)
政宗:待て幸村!お前ここのコンセプト分かってんのか!?
お市:みんな……市のせい……(ぬらぬら……)
氏政:ご先祖様が……勢揃いじゃあ……(ぼわ~……)
光秀:信長公……何処に隠れたのですか……?ふふふふ……
幸村:ぎぃやああああ!!!お化けでござるぁあああ!!!(泣)
政宗:Ah…言わんこっちゃねぇ……。
幸村:ぬぅおおおおお!!!(暴)
政宗:お、おい!あの馬鹿……Panicでセット壊し始めやがった!
前田、ちょっと手伝え。幸村止めねぇと客が来なくなっちまう!
慶次:やれやれ……ネネがいねぇんならとっとと帰りたいんだが……
見過ごすわけにもいかねぇか。いっちょ暴れてやろうかぁっ!!
――演劇部・演劇「フランダースの犬」
かすが:来なくてイイと言ったはずだぞ……。
佐助:まぁイイじゃないの~。似合ってるよ、着ぐるみパトラッシュ♪
かすが:う、うるさい!さっさと客席に行け!
佐助:はいはい。(歩)それにしても……あの演劇部のことだから、
てっきりベルばらかウテナでもやるもんだとばっかり思ったけど、
こりゃまた地味な作品を選んだもんだねぇ。ま、楽しみますか。
(上演中)
謙信:おお、ぱとらっしゅよ……あのかーてんのむこうに、るーべんすのえがあるのです。
かすが:ネロ様ぁあああ!!!
謙信:わたくしはおわれるみ……かえるところはありません……
かすが:ああ!お労しゅうございますネロ様!
謙信:おぉ!かぜがふいてかーてんが………ぱとらっしゅよ、わたくしはみたのです!
るーべんすのえを!……しあわせですね。なんだかとてもねむいです(薔薇~)
かすが:ああ~!そんな!ネロ様ぁああ!!(薔薇薔薇~)
佐助:なんかいろいろ間違ってるところはあるけど……まぁ一応イイお話しなのかな?
……ん?何か気配があるな。あのルーベンスの絵……今妙な動きを……
かすが:ネロ様……ぱとらっしゅもお側に……
信玄:諦めるでないぁああぁぁああああい!!(どっかぁああん!)
佐助:絵が動いた!つか……大将!?
謙信:あなたは、いったい?
信玄:儂か。儂はのう……天使様だ!
佐助:天使ゴツっ!
かすが:怪しい奴!ネロ様に近づくな!
信玄:ネロとやら。儂の力でこの状況、打破してやらんこともない。
しかしお前にその資格があるかどうか……。お前の力、儂に示してみせよ!
謙信:ふふふ……いいでしょう。覇邪聖皇剣のちから……みせてさしあげます!
かすが:ぱとらっしゅもお供いたします!これが私の全て!(しゅぴぴぴぴ)
信玄:ふっはっはっは!甘いわぁあああ!(どっかぁああん!)
佐助:………。さて、旦那のお昼でも買ってくるかな。(帰)
――園芸部・模擬店「おにぎり市場」
佐助:鮭と……ツナマヨ。あとは、昆布かな?
いつき:毎度あり~!おらが一生懸命育てた米だ。うまいべ♪
佐助:知ってるよ~。さっき一年生の展示も見てきたから。「THE米」だっけ?
いつき:うわぁ~、嬉しいべ!蘭丸も家康も自分のことばっかで
ちぃっとも手伝ってくんねぇから、おら滅茶苦茶苦労しだんだよ!
佐助:そりゃお疲れ様(笑)あ、ねぇ真田の旦那見なかった?
いつき:赤い兄ちゃんだべか?見てねぇぞ?
元就:猿飛よ。我の握り飯も買え。
佐助:え~……だって、オクラなんて具、聞いたこと無いもん……
元就:ネバネバは身体に良いのだ。
佐助:そう言う問題じゃ……。あれ?竜の旦那。片倉の旦那も。
どうしたのさ?何かげんなりしてる。
政宗:ったく幸村のせいで一苦労だぜ……。
佐助:え!旦那がなんかやらかしたの!?
政宗:それがよぉ……(語)
小十郎:毛利、待たせたな。店番を代わろう。
元就:まだよい。我はこの握り飯を売らねばならぬからな。
小十郎:随分売れ残ってるな。だから生オクラのみの握り飯なんて、無理だと言ったろう。
元就:黙れ。貴様の生ゴボウだって不人気ではないか!
小十郎:生憎だったな。生は確かに人気がないが、鶏ゴボウは飛ぶように売れてるぜ。
元就:くっ……こうなれば無理矢理にでも売りつけてくれるわ!伊達!
政宗:悪ぃが今話し中だ。ちょっと待ってろ。
佐助:うわぁ~……御免ね竜の旦那。真田の旦那にはよぉく言っておくからさ……。
それで、旦那が今どこにいるか分かる?
政宗:幸村なら、甘い匂いがする~とか言って、一階の喫茶店に向かってったぜ?
佐助:喫茶店……って生物室の!?うわー、旦那ぁぁあ!!早まっちゃ駄目!!(走)
政宗:な、なんだぁ?
小十郎:政宗様、お疲れでございましょう。小十郎めがこしらえた、
ゴボウ握りを召し上がってくださいませ。
元就:いや、我のオクラを食せ。
政宗:な、なんの話だ?なんでお前等臨戦態勢なんだよ!?
小十郎:ゴボウだぁあ(ずがぁああん)
元就:オクラに決まって居る(きゅぴーん)
政宗:馬鹿っ…!巻き込まれるっ……!
いつき:蒼い兄ちゃん、人気者だべなぁ。
政宗:いつきぃ!頷いてねぇで助けろよ!
――アニメ研究部・展示「ホンダムの全て」
忠勝:ブゥーンガシャ!
元親:うぉぉ!!やっぱすげぇぜホンダム!!
家康:今日だけ特別だぞ。忠勝は精密機械なのだ、丁重に取り扱えよ。
元親:わぁってるって!うぉぉ~コレ超欲しいぃぃ~!!電磁形態だぜぃ!
忠勝:ウィーンガシャガシャンッ!!
元親:カッケェ~!!!(じたばた)
政宗:(開)元親!ちょっと匿え!
元親:いきなりなんだぁ!?
忠勝:ウ……ウィン……(重)
家康:こ、こら!忠勝は一人乗りだぞぉ!
元就:ここに逃げたのは分かって居るぞ!さぁ、オクラの海に沈むがよい!
小十郎:政宗様、頭隠して尻隠さずとは、まさにこの事。食べていただきますよ……。
政宗:うぉ!もうばれた!逃げるぞ!
元親:おい、まだ俺の番だぞ!勝手に操作すんじゃねぇ!
元就:む。その声は長曾我部……貴様もオクラを喰らうがよい!(投)
元親:うぉぉ!なんか投げてきやがった!伊達、貸せ!俺が操作してやる!
忠勝:ガシャ!ゴォォ!!(飛)
家康:あ~!?忠勝!忠勝~~!!
小十郎:逃がしませぬ!
――保健室・展示「秘密の花園」
佐助:あ~……危ないトコだった……。
幸村:ケーキ……食べたかった。
佐助:彼処は喫茶店であって喫茶店じゃないの。……どしたの旦那?
幸村:さっきお化け屋敷で戦った際に擦りむいたでござる。(痛)
佐助:丁度保健室の前だし、絆創膏貰って来てあげるよ。すみませ~ん、絆創膏……
半兵衛:やぁ猿飛君。良く来たね。
佐助:………。何、その鞭。何、そのどっかの女芸人みたいな恰好。
半兵衛:文化祭だからね♪
佐助:答になってないよ!此処、何!?
半兵衛:保健室だって文化祭に参加しているんだよ。秀吉、持ってきてくれ。
秀吉:う、うむ……(どさどさ)
佐助:この、如何にも本棚の裏に隠してありそうな雑誌の数々は何……?
半兵衛:体育は好きでも保健は嫌いだという生徒が多くてね。僕もいろいろ考えたんだ。
それなら文化祭は、生徒の好きな物で特別授業をしてあげよう、とね。
彼処に見えるのは真田君かい?丁度良い、彼は極端に物事を知らなさすぎる。
僕が直々に世にも生々しい保健の授業を……
佐助:(閉)!……。
幸村:どうしたのだ?
佐助:旦那……金輪際、この部屋には近づいちゃ駄目だよ……。
幸村:……?
元親:うぉぉ!!!?幸村、どけぇええ!!
幸村:元親殿……?ぬ!?本多殿が向かってくるでござる!
小十郎:政宗様ぁぁぁぁ!!
元就:逃がさぬぞ長曾我部。
政宗:おい、元親!このままじゃ保健室に直撃だ!舵きれ、舵!
元親:なこと言っても……か、舵が言うこときかね……
佐助:あ、いいよ。そのまま突っ込んじゃって。
元親:お前何言い出してんのぉぉ!?
半兵衛:おや、これは危険だ。秀吉、盾は頼んだよ。
秀吉:……!!!
(轟音)
――後夜祭
元親:い、意外とうめぇ……
元就:最初からそう言っておる(ふんぞり)
政宗:やれやれ……一日中働いて、殆ど見学できなかったぜ……
小十郎:来年がございます、政宗様。
政宗:来年もこの調子かよ……。
幸村:うぉやがださぶわぁあああ!!!(殴)
信玄:ゆきむるわぁああああああ!!!(殴)
佐助:いつまでやってんの。もう花火はじまるよ。
慶次:よし、発射するぜ!みんな、さがってな!
(花火)
家康:おぉ!忠勝の上はよく見えるぞ!
忠勝:ウィーン、ガシャ!(喜)
謙信:うつくしいですね、つるぎよ……
かすが:け、謙信様の方がお美しゅうございます!
まつ:綺麗でございますね。犬千代様……
利家:ロマンチックだなぁ、まつ♪
半兵衛:秀吉。今日のバイト代だよ。
秀吉:うむ……。おぉっ!?
半兵衛:いつもよりバナナを大目にしておいたよ。今日は苦労を掛けたし、
なんと言っても祭り、だからね(微笑)。
秀吉:半兵衛……(感動)
いつき:片付けくらい手伝うだ!逃げるんじゃねぇべ!
蘭丸:僕は信長様と花火みたかったのに……(ブツブツ)
濃姫:上総介様。素敵な花火ですわね。
信長:是非もなぁしぃ(照)
濃姫:ところで、花火なんて打ち上げちゃって、うちの学校の予算は大丈夫なんですか?
信長:ぜ、是非もな……
光秀:やっと捕まえましたよ……信長公……ふふふ。
信長:……!!!
光秀:さぁ……私達だけの後夜祭を始めましょう……くはははは……!!
武蔵:以下は例によって拍手の返信だぜ!
>雪夜様
魔法使いサンデーは、いつか絶対何処かで使いたいネタでした。
謙信様は、着物を着流してるだけで、十分美人になると思います。
お館様の後ろ姿を見る度に、ガチャピンがちらつきます。
光秀はもう、どこまでも行けば良いんだよ。
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