2000hit御礼申し上げます。
連載RPGパロを作ってみました。
元ネタはハレグゥのOVAです。
政宗:2000Hitとパロディ、関係なくねぇか?
幸村:訪問有り難うでござる!長くなりすぎたため連載形式にするでござるよ。
元就:以下が大まかな設定のようだな。
――ここは世にも平和なバサラ王国。人々は皆楽しく暮らしていました。
しかしそんなある時、王国に恐ろしい魔王が現れ、
王女様を浚っていってしまったのです。ああ、なんということでしょう!
主人公は色物にしたかったけど、やっぱツッコミのが造りやすいんで、
無難にアニキで行くことにしました。
元親:無難とか言うんじゃねぇ!
佐助:まぁまぁ、やるだけやってみようよ♪
――この国の女王様は勇者に事情を説明しました。
ザビー:おぉう!アナタ~!姫のトコいってくれます~か!
元親:あれ女王!?いきなり魔王かと思ったぜ。
ザビー:鏡よ鏡~、この世で一番美しいのは~?
島津:姫君じゃぁぁ!
ザビー:ナンデスッテェ!ザビーじゃないの!?酷イヨ!あいしてぇ~!(どかぁん)
元親:島津の出番はあれでおわりじゃないだろうな?
――勇気ある若者に、王女の弟である王子も、王女を助けてくれるよう言いました。
いつき:あんれ~?おめぇさん助けてくれるだか?おらたちの可愛い姉ちゃん、
たすけてけろ!神さんにもらったこのハンマー、かしてやるだぁ!
元親:気持ちだけ受け取っておくぜ……。
いつき:そういうわけにもいけねぇべ。う~ん……じゃあ道案内をつけるだ。
それくらい協力させてけろ?
元親:おう、頼むぜ。
光秀:勇者様……
元親:うわ出た!
光秀:失礼しちゃいますねぇ……可愛い妖精さんに向かって………
元親:妖精さんんんんっっ!!!!!?
光秀:ふふふふ……驚きましたか?
元親:ちっこい明智……うあああ気持ち悪ぃ……。付いてきて欲しくねぇ……。
いつき:魔王さんのことにはいちばんくわしいはずだべ。
元親:コイツの出で立ちが既に魔王だよ。スカートふわっとさせるなぁ!
光秀:結構いいもんですねぇ……これ……
ザビー:ザビーより美しいなんて姫許せないよ。しっかり働いて、息の根止めてくるね~!
元親:お前もう帰れ。
いつき:他にも協力してくれる人たちがいるだ。表で待ってるから、一緒に頑張ってけろ。
――お城の外には、三人の勇気ある若者達が揃っていました。
元就:我が名はサンデー毛利!魔導師にして日輪の申し子なり!
元親:やっぱお前は魔法使いサンデーなのな……。ハタキ振り回すなっての!いてぇよ!
元就:けったいな虫がいるので、潰してやろうと思っておるのだ。
光秀:失礼ですねぇ……私は妖精さんですよ………?
半兵衛:なかなか素敵じゃないか明智くん。
元親:お前もまたぞろぞろしたもん着込みやがって。お前はなんだ?
半兵衛:僕は剣士だよ。斬って晒して吊して抉って。剣士は僕の得意分野さ。
元親:えぐい奴。で?残る一人は?
秀吉:我は僧侶だ。
元就:………。治癒する前に潰されそうな巨大さだな。
半兵衛:手からなんかきらきらが出てるだろ?あれ、回復魔法ケアルだからね。
元親:衝撃の事実だな。
半兵衛:さぁ、行こうか、元親君。囚われのプリンセスを救いにね。
――勇者達は元気よく森を進んでいきます。今のところ、森に変化はないのですが……
元親:明智よぉ。
光秀:なんですか……?
元親:俺等とりあえず何処にいきゃ良いんだ?
光秀:魔王の城はまだまだ遠い……とりあえず先立つものが必要ですね……
元就:我は文無しだぞ?
光秀:適当にそこいらの家から強奪して来てください……
元親:いや、確かにRPGには良くあるけどよ。犯罪だろ。
半兵衛:でもお金がないとろくに装備も買えないね。じゃあ秀吉。
バイトで稼いで入金してくれないか。僕らはATMでおろしながら進むから。
元親:いきなり戦線離脱かよ!泣いてるじゃねぇか!
元就:綺麗事ばかりでは、物事は立ちゆかぬぞ。
元親:いや、けど一応正義の味方って名目が……
元就:では悪人から取る。見るがよい。都合の良いことに、野党の登場だ。
元親:お?ようやくそれっぽくなってきやがったな。野郎共!気合い入れて……
元就:参の星よ!我が紋よ!(ごぉぉぉぉ!!!)
元親:速!もう勝った!
光秀:雑魚を倒しても、面白くありませんねぇ………
元親:気の毒なこと言うなよ。大体そういうことを行ってるときに限って強敵が……
忠勝:………。
元親:………。出てきたりするんだろうが。余計なこと言うんじゃねぇ!
半兵衛:元親君。目をそらしても事実は変わらないよ。
光秀:本田忠勝、倍率200倍……と言ったところでしょうか……?
元親:原寸大でも厄介なのに、何この大きさぁっ!?
光秀:これは殺し甲斐がありそうだ……ふふふふ……くははは……!!!
元親:体長五センチが偉そうなこと言ってんじゃねぇよ。
しかもこれ、BASARA1仕様じゃねぇか。レベルも究極。
呆れるほどの防御力でちっともHPがへらねぇんだぜ。逃げるが勝ちだ。
元就:さすがオタク。見ただけで分かるとは、凄まじい分析力だな。
元親:うるせぇ。逃げるぞ!
――勇者達は逃げ出した。しかし回り込まれてしまった。
元親:くそぉ……こっちだ!
――勇者達は逃げ出した。しかし回り込まれてしまった。
元就:ええい、しつこいやつよ。
――勇者達は逃げ出した。しかし回り込まれてしまった。
半兵衛:逃げるのにも飽きたなぁ。
――勇者達は逃げ出した。しかし回り込まれてしまった。
半兵衛:秀吉。
秀吉:なんだ?
半兵衛:ひとつ自爆してくれないか。
元親:なっ!?
(轟音)
――傷つき倒れた旅の仲間。彼を癒すため、勇者達はクソデカイ棺を
えっちらおっちら神殿へ運んできました。神官の女性が、呪文を唱え、
彼を蘇らせてくれました。
お市:目が……醒めたのね………
秀吉:????
元親:いい!何も覚えてないならそれでイイ!何も訊くな!竹中!ちょっと来い!
お市:ふふふ……ゆっくり休むといいわ……死んでも……市が……呼び戻してあげる……
だから、安心して……何度も……死んでね?
半兵衛:何かな?元親君。
元親:(小声)勝手に秀吉の自爆コマンド入力しやがって!
人情とか哀れみとか持ってねぇのかよ!
半兵衛:別にイイじゃないか。金さえ払えば元に戻るんだから。
元親:そういう問題じゃねぇよ。仲間はもっと……。……明智、てめぇ何してやがる。
光秀:金さえ払えば戻るなら、試しに斬ってみてもかまいませんよねぇ……?
元親:かまうわぁぁぁ!!ハエ叩きの餌食にするぞこるぁぁぁ!!
光秀:怖い怖い……仲間は大切にしなければ……
元親:言えた立場かっ!ったくよぉ……ただでさえ少ない路銀が、
復活料金のお陰でほぼゼロだぜ。この先どうすんだよ。
秀吉:面目ない…
元親:別に責めてる訳じゃねぇから気にすんな。おい、明智。
光秀:フェアリーって……よんでください……ふふ
元親:お断りだよ。この辺りに、すげぇお宝が眠ってるダンジョンとかねぇのか?
お市:それなら……ここから……南方に行ったところに………
古代種の神殿という古い遺跡があるわ………。
元親:どっかで聞いたような……。
お市:古の宝が……手にはいるかも知れないわ……。
でもあそこには……恐ろしい魔物も住み着いているの……。
無謀にも挑んだ猛者達の髑髏が……あっちにころり………
こっちにもころぉり……ふふふふふ………
光秀:それは素敵ですねぇ………ふふふふ………
元就:お主ら…親戚か?
元親:まぁあれだ。とりあえず、その遺跡とやらにいってみるぜ!
――一行は謎の遺跡にたどり着きました。深い深い霧に包まれた、古い神殿。
絡み付く蔦に、不気味な鳥の鳴き声。それは、
これからの行く手に待ちかまえる恐ろしい運命を表しているかのようでした。
長政:む!何者だ!
元親:うわ!石像が動いたぜ。
半兵衛:どこかでみたような顔だね。
長政:崇高なるこの神殿に何用か。許可無く立ち入ろうとする者、即ち悪!削除する!
元親:ちょ、ちょっと待てよ!俺達は単に……
元就:宝とやらを強奪に来たのだ。さっさと戸を開き、有り金を全て差し出すがよい。
元親:てめぇは話をこじらせてぇのかぁぁぁぁっ!!!
長政:おのれ……。神殿の守人、浅井長政!悪を削除する!
元親:ちっ、こうなったら力ずくで押し通るしかねぇな。おめぇら!準備はイイか!
元就:参の星よ!我が紋よ!(ごぉぉぉ)
元親:フライングするなぁぁぁ!ちったぁ従えよ!
長政:ふん、我は鋼の身体をもつ守人よ。生温い攻撃など効かぬわぁぁぁ!
秀吉:ふんぐぉ!(どかぁぁん!)
長政:効かぬといっている。はははは!
元親:魔法も物理も駄目となると……どうすりゃいいんだ!?
長政:諦めて大人しく削除さ……れ……る……
元親:あ?どうした?止まっちまったぜ。
半兵衛:コンセントを抜いただけだよ。さぁ、先を急ごう。
元親:何、そのオチ。
光秀:弱い人に構うのはつまらないですからねぇ……。
元就:ふん。ガラクタ風情が偉そうに粋がるからよ。
元親:お前等……最悪だな……。
――神殿内部。
顕如:またれぇい。
元親:あん?なんだよおっさん。
顕如:お主等、宝を目的に入ってきたのか?
半兵衛:そうだけれど。何か用かな?君に構っていられるほど暇じゃないんだけど。
元親:さっそく喧嘩売るなよ。
氏政:ほぅ。それは捨て置くわけにもいかんな。
元就:何やら……もう一人増えたぞ?
氏政:儂等もその宝を狙っておる。お主等に邪魔をされては適わぬからのう。
顕如:表の石像が怖いから、折角ここまで裏口から忍び込んだのだぞ。横取りはさせぬ。
半兵衛:なんだか聞いてるこっちが情けなくなる発言だね。
元親:勝手な都合に付き合う理由はねぇよ。俺を止めたいなら、力尽くで来い。
義元:おほ!ならばそうさせてもらおうかのう。
元就:また増えたぞ。
元親:何人増えようと同じ事だ。掛かって来やがれ!
義元:ほほ~。我ら史上最強のトレージャーハンター軍団
「俺等だけ画風違うだろ同盟」に勝てるとでも思っているのかの~ぅ?
元親:………。
半兵衛:切ない発言だね。
元親:言うな。涙が出る。
義元:本願寺、北条!いくでおじゃ!
元親:来たぜ。今度こそ本気で戦えよ。
半兵衛:嫌だなぁ……。加齢臭がうつりそうな気がするよ。
元親:どこまで酷いんだお前は。
半兵衛:秀吉。
秀吉:?
半兵衛:また自爆、よろしく頼むよ。
秀吉:!!!
元親:待て!
(ちゅどぉぉぉん!)
元親:ま、またしても……勝手に自爆コマンドを……。
半兵衛:さっきの神殿にまた戻れば良いんだろう?それよりもほら。今ので二人逝ったよ。
義元:な、何事でおじゃ! ああ!まろの味方がぁぁ!!
元就:これで貴様のみだ。観念することだな。
義元:ま、まだ負けていないでおじゃぁぁぁぁ!!(ごかぁぁん!)ほっほ~♪
元親:あ!?なんだぁ!?うげ!
光秀:増えましたねぇ……。分身?影武者でしょうか……。
義元:おじゃおじゃおじゃおじゃおじゃおじゃおじゃおじゃ!!!
半兵衛:区別が付かないね。どれかが本体なんだろうけど。
元親:マトリックスかてめぇはぁぁぁ!!!
元就:おのれ面妖な。日輪に捧げ奉ってくれるわ!
半兵衛:面倒だなぁ。秀吉自爆……って……ああ、さっき一回使っちゃったんだっけ。
元親:ホント最低だな。まぁ兎に角、大技ぶちかましまくって倒すぞ!
光秀:それはよした方がいいと思いますよ……ふふふ……
元就:何故だ。
光秀:この神殿は脆い……脆すぎますよ……。貴方方が大暴れなんてしたら……
崩れて、潰れて……。まぁ私としては…それも見てみたいのですがね。
轢死体のような……ふふふふ………
元親:どうすりゃいいんだぁ?ちまちま一人ずつ倒すのかよ。
光秀:その前に、この人数が動き回るだけで崩れたりしてねぇ……ふふふ……
元親:おめぇは事を荒立てたいのか治めたいのか、どっちなんだよ!
義元:おじゃぁぁぁ!!
半兵衛:まずいよ!壁が崩れだした!
元親:馬鹿今川!動き回るんじゃねぇっ!
(きゅぴーん)な、なんだ?妙な光が……
謎声:神聖な神殿で暴れるんじゃねぇよ……
義元:おじゃ!?おじゃぁぁぁぁ!!!
元就:一つに戻ったな。
義元:おじゃぁぁぁぁ!!
元就:そして、空高く持ち上げられ、放り出されたようだな。
半兵衛:解説ご苦労様。脚本形式だと、情景書くの難しいよね。
元親:それより、今の。何だったんだ?妙な光と声が…
謎声:ごちゃごちゃうるせぇから、放り出してやったんだよ。
元親:ほら!彼処に誰かいるぜ!なんか妙に光ってて見えにくいが……
元就:何者だ。
謎声:ふん。俺達ぁ大昔からこの地を守る……って
……私にばっか喋らせないで出てきてください。
謎声:冗談じゃねぇぜ!こんな役回りで出てくるくらいなら、楽屋待ちのがましだ!
謎声:そうもいかないでしょう。仮にもレギュラー陣なんですから。
台詞、ちゃんと言ってくださいよ。
謎声:Stop!頼むから!このびらびらした衣装だけは……
元就:どこかで聞いたような声だな。日輪よ!この者達の姿を現せ!(ぴかー)
元親:お、おめぇ……
政宗:がっ……だ……ちが……!
小十郎:政宗様。観念しましょう。そう……俺達はこの地を守るエルフだ。
元親:ごつ!柄悪!ロングドレス!
政宗:Shut up!俺だってなぁ、好きでこんな役やってんじゃねぇんだよ!
半兵衛:似合ってるよ。
元就:悪くない。
光秀:素敵ですよ。
政宗:真顔で言われても腹立つんだよ!
小十郎:政宗様。台詞です。台詞。
政宗:おお。これさえ言っちまえば良いんだよな……。ふぅ~……。
この先にエルフ族が代々守り続けてきた祠がある。その中にはこの数百年誰も
抜くことの出来なかった伝説の剣が突き立った岩があるのだ。入り口の門番を
倒したということはお前達にもそれに挑戦するだけの資格があるということ。
さぁ進むがよい。己が伝説を掴むにふさわしい者か試してくるのだ!ぜいぜい……
半兵衛:一息で言ったね。
政宗:終わりだ!引き上げるぞ小十郎!
小十郎:御意。
元親:……気の毒。
政宗:ああ、そうだ。おめぇらに一つ忠告しておく。
最近、宝剣に挑みにいって帰ってこない奴が多いんだ。
元親:なんだとっ!?そんなにやばいお宝なのかよ……
政宗:いや、宝剣自体は抜けねぇってだけで、特に危なくはねぇ。
ただ此処もかなり古いからよぉ、物の怪の類でも住み着いたのかも知れねぇな。
半兵衛:やれやれ。管理不行き届きだねぇ。
政宗:うるせぇ。ま、気をつけることだな。
――宝剣の祠。
半兵衛:あれが宝剣かぁ…。何だって泉の中央にあるんだい。僕は濡れるのは御免だよ。
元親:仕方ねぇ。俺が引っこ抜いてくらぁ。
元就:ふん。水を見ると興奮しおって。餓鬼臭いことこの上ないな。
元親:波の音が好きなんだよ。悪いか。ん?祠のトコに……誰かいるぜ。
光秀:あれは……豊臣秀吉ですね。
半兵衛:あれ?生きてたんだ。
元親:ホントお前は最低だな。おい、秀吉~!
元就:反応がないな。何かに没頭しているようだ。
元親:ああん?なんかごにょごにょ祈ってやがるな。おい、秀吉~!
秀吉:?……な!もう辿り着いたのか!
元親:明らかに竹中を見て動揺したな。
半兵衛:失礼だなぁ。
元親:だから言えた立場かっての。秀吉~、今からそっち行くからよぉ。
秀吉:う、うむ……。
元親:(ざぶざぶ)お、なかなか冷てぇな。
元就:長曽我部!上を見よ!
元親:あん?上?(ごぉぉぉぉぉ)な、なにか降ってきやがったぁぁぁ!!?
半兵衛:アレは……人間!?元親君、あいつは刃物を持っているぞ!
元親:ちっ。来るならきやが……ん?まずい、奴の狙いは俺じゃねぇ!秀吉、避けろ!
秀吉:(どす)ぐぉぉぉ!!!
半兵衛:あ~あ、動き鈍いから。
元親:いくらなんでもそりゃあんまりだろ!(さぶさぶ)おい!秀吉!
秀吉:む~ん……(がくり)
元親:秀吉~!!!あああ~…完全にHP0だぜ畜生……。仕方ねぇ……。
海に流してやるぜ……。成仏しろよ。(祈)
元就:何を嘆くことがあるのだ?金さえ払えばよいのであろう?
元親:馬鹿野郎、イベントで死んだ奴は生き返らないんだよ!
元就:散々生き返ったのにおかしいではいないか。
元親:そういうもんなんだよ!お前、FFやったことねぇのかぁ?
元就:子供のおもちゃに興味はない。
元親:そうやって大人は直ぐゲームを馬鹿にする!ゲームの世界には浪漫がある!
あの感動を一度味わってから貶せってんだ!あの興奮!あの感動!
しかし俺も秀吉がエア○スってのはイマイチ納得いかないけどな!
元就:論点がずれてきているぞ。
元親:おい、てめぇ!いきなり降って来てなんてことしやがる!
謎人:ふふふふ………
元親:お、お前は……
元就:知り合いか?
元親:銀髪のロン毛に、黒いロングソード!そしてこのBGM!まさか、まさかお前は!
明智:はじめまして……勇者君……ふふふ
元親:ってお前かぁぁぁ!!!
光秀:私でしたねぇ……
元親:おい、明智!なんてことを……って、ん?ぎゃぁぁ!明智が二人~!!
元就:面妖な。
元親:いやいや、面妖レベルの問題じゃねぇよ。どうなってんだよ、ちっこい方の明智!
光秀:だからフェアリーって呼んで下さいってば……とりあえず貴方。
表記がややこしいので、解説しておきますよ?妖精さんの私は下の名前。
大きい貴方は苗字と言うことでよろしいですか?
明智:ふふふ……いいでしょう……。自己紹介をしなければなりませんねぇ……
私は……明智光秀。ジノビ細胞を母に持つ………無敵の戦士です…ふふふ……
元親:全国のFFファンに喧嘩売ってんのかコラ!
明智:またいずれ……お会いすることになるでしょう……では。
元親:あ、おい!……消えちまった。
半兵衛:大方書いてる途中で管理人が容姿の類似点に気付き、
出したくなってやってみたんだろう。色物は使いやすいからねぇ。
でも計画的に使わないと、同一人物二人はややこしいよ。
元親:冷静に分析するなよ、んなくだらないこと。
半兵衛:ともあれ、仲間を失った旅の一行は、
その悲しみをバネにさらなる活躍を見せるんだよね。頑張らないと!
元親:一言も悲しんでない奴が言うなよ。秀吉……どこまでも気の毒な奴だった……
せめてお宝ぐらい戴いてかねぇと奴も浮かばれいな。どれ、宝剣とやら、
試してみるか。いよっと!………ん?なんか普通に抜けたぞ。
元就:どうやら……封印が既に解かれていたようだな。
元親:ま、まさか、秀吉の奴、封印を解くために先回りして祈ってやがったのか!?
元就:かもしれんな。一応名目上神官だったのだからな。
元親:くぅっ……どこまで気の毒な奴なんだ……
半兵衛:だったらついでに抜いて持ってきてくれればいいのに、気が利かないね。
元親:お前ホントいい加減にしろよ。でもこの剣……なんか凄いのか?
どうみても普通の剣にしか見えねぇんだけど。
信玄:ぬはははっはは!
元親:ぎゃぁぁぁ毛が生えてきたあぁぁぁ!!(かんからぁん)
信玄:ぬぉ!捨てるとは何事だ!髭に触ったくらいで驚くなど、鍛錬を怠っている証拠!
元就:剣が……おっさんに……
半兵衛:信玄公じゃないか。剣に浮き出る顔面とは……また随分な役回りだね。
元親:ひぇぇぇ気持ち悪ぃ……。これ使わなきゃならないのかよ……。
信玄:心頭滅却すれば、武器と己が一体となることも可能よ!
この世に、秘刀「甲斐の虎」に勝る業物は一つも無し。はっははは~!
元親:毛利……やろうか?
元就:いらぬ。
――大事な仲間を失ってしまった勇者達。悲しみを胸に、
彼等は古代種の神殿を後にしました。
心身共に傷ついた彼等は、近くの村で一泊することにしました。
濃姫:あら、よく来たわね。坊や達。
かすが:泊まるのか、泊まらんのか。さっさと決めろ。
元親:………。
元就:これは、宿屋と言うより……
半兵:遊郭だね。
元親:はっきり言うなこらぁぁぁ!!BASARAはよい子のゲームだぞ!
元就:12禁ではなかったか?
濃姫:ここの女将の濃よ。ゆっくり休んでいってね。
かすが:看板娘、かすがだ……。
光秀:自分で看板娘って言いましたよ……結構図々しいですねぇ……
元親:その恰好……どうにかならねぇのか……?流石にその……直視できねぇよ。
濃姫:あらあら。恥ずかしいのかしら?ほら、もっとゆっくり……
元親:失礼しました!別の宿屋いくぞ!
半兵衛:どうしてだい?面倒じゃないか。君はこの手の女性の本、
寝台の下に隠し持って居るんだろう。よかったじゃないか。
元親:人聞きの悪いこと言うんじゃねぇ!そりゃ色っぽいお姉さんは大好きだが、
断じて隠し持ってねぇ!堂々と持ってる!だがこの宿は……落ち着かなくてヤダ。
元就:我も落ち着かぬ…
半兵衛:やれやれ子供だな。仕方ない。
かすが:待て!(しゃっ)
元親:あぶねぇな!なにしやがる!
かすが:逃がしはしない……。あの御方のために……。
元親:どの御方だよ。
濃姫:お客さん。冷たいこと言わないで、泊まっていって頂戴。ちなみにお題は二百両よ。
元親:高!ぼったくりじゃねぇか。
濃姫:仕方ないでしょう。最近客が少なくて、うちも火の車なのよ。
元就:そういえば、この村は妙に人が少ない気がするな。
濃姫:ここは元々港町として栄えていたんだけれどね、なんでも水竜が暴れているとかで
港に人が寄りつかなくなってしまったのよ。王室の騎士隊が何度も挑んでるけれど
……駄目。一向に倒せず、客足が遠のく一方なの。
元親:お?いかにもいかにもな話じゃねぇか。こいつぁイベントだな。確実だ。
元就:オタクは黙っていろ。その水竜とやら、ただの獣という訳ではなさそうだな。
かすが:現物を見たことはないが、身の丈は山をも越え、
一度吠えれば町一つ飲み込む波を呼ぶ。さらにその鱗は鋭く、
挑んだ兵士達をたちまち射抜いてしまうのだ。
濃姫:あんまり厄介なものだから、最近懸賞金が掛けられたのよね。参万両だったかしら?
元親:三万~っ!?おい、やるしかねぇな。神殿のお宝も、妙なおっさん刀だけだったし
今度こそ路銀を手に入れないとな。
半兵衛:確かに。面白そうな話だね。
濃姫:無謀な人たちね。でもどうしてもというなら教えてあげるわ。
水竜が表れるのは丑三つ時。浜辺でかがり火をたき、呼び寄せれば表れるはずよ。
かすが:時刻が来たら案内してやらんこともない。どうする?
元親:勿論、案内頼むぜ。
濃姫:じゃあそれまで、お部屋でゆっくり休んでいってね。
――宿屋の廊下。
元親:おう、じゃあそろそろ行くか。ん?案内のねえちゃんはどうした?
半兵衛:それが、さっきから姿を見せないんだよ。
元親:いない~?忘れて寝こけてるんじゃねぇだろうな。
佐助:だぁからぁ~、協力しようっていってるだけだって。
元就:ん?何やら気の抜けた声がするな。
かすが:うるさいっ!お前の都合など知ったことか!
佐助:だからうちの旦那が頼んでるんだって。結構凄いのよ旦那。
水竜も何とかしてくれるっての。
かすが:私はお前と共に行動するなど、それだけで屈辱だ!
佐助:あらま~……随分な言い方……。俺様だって落ち込むのよ?
元親:おいおい、夜も夜中に痴話喧嘩か?
かすが:ちがう!
佐助:お?誰だか知らないけど良いこと言うねぇ~。ちょっとアンタ達も言ってやってよ。
水竜倒してやるから道案内してくれって頼んでるのに、
一向にうんと言ってくれないんだよ。俺様困っちゃって……
元就:何!?お前達も水竜を?
佐助:お前もってことは…旦那達も?
かすが:だから何度も言っているだろう。先約があると!
佐助:あらら。てっきり俺の気を引きたいが為の口実だと思ってた。
かすが:貴様……。
幸村:さすけぇ~……どこでござるかぁ~……?(ごん!)
佐助:あ~…見事に壁に激突しちゃって……。旦那ぁ、こっちだよ。
幸村:う~……眠いでござる……。
佐助:確かに、普段なら夢の中の時間だもんねぇ。でも頑張ってよ旦那?
幸村:なんとかやってみるでござる………
元親:この紅いのは、お前の連れか?
佐助:う~ん、連れって言うか雇い主?旦那、この人達も水竜退治に行くんだって。
ほら、目やにとって。自己紹介。
元就:母親みたいな奴だな。
幸村:某は真田幸村。旅の召還士でござる。
半兵衛:召還士?ということは、こっちの君は……
佐助:そう。俺様召還獣~♪
元親:なんで召還獣が宿の中にいるんだよ。
幸村:呼び出したはイイけど、しまい方が分からないでござる。
光秀:いい加減ですねぇ……
元親:召還獣のしまい方?簡単だぜ!十字キーの左を押すだろ?
で、Lボタンを押すと「戻す」っていうコマンドが……
佐助:ちょっと、教えなくてイイから!戻されたら俺様の出番減っちゃうでしょうが!
半兵衛:出たくないと嘆く奴もいれば、出番を気にする奴もいる。人それぞれだねぇ……
元親:しみじみいうな。ん?(かたかた)
元就:どうした?
元親:何か……剣のおっさんが、暴れてやがる。鞘から出せっていいてぇのか?
まぁそう焦るなって。もうじき水竜相手に大暴れさせてやるからよぉ。
光秀:何か……違うことで暴れているような気もしますがねぇ……ふふふ……
――かがり火をたき、宿屋の娘が呼び出しの呪文を唱えます。
何で彼女がそんな呪文を知っているのかとか言ってはいけません。
海にぶくぶくと泡が立ち、やがて大きな渦となります。
さぁ、水竜とは一体どんな姿なのか。
かすが:くるぞ!
(ぶくぶくぶくぶく)
水竜:呼び出した……そっちがわるいんだよ。後悔しても……知らないからね……
元就:ふん。たかが蛇の一匹や二匹。日輪の敵ではないわ!
半兵衛:今、夜だよ元就君。
幸村:うおぉぉぉぉぉみなぎるぁぁぁぁぁぁぁっぁぁぁぁ!!!!!
佐助:さぁて、お仕事お仕事。
光秀:頑張って下さいね……
元親:てめぇは羽虫か!かがり火に引き寄せられてんじゃねぇ、燃えるぞ!
ま、こんだけ人数がいりゃ、なんとかなるだろ。それにしても水竜の声…
聞き覚えがあるような……
(ばっしゃぁぁぁぁん!!!!!!!)
元親:で、でやが………なんだぁこのでかさはあぁっぁあ!!?
半兵衛:この前の本田忠勝の比じゃないね……。
元就:東京ドームのようだな。
幸村:うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!
佐助:さすがに反則でしょうがぁ!
水竜:あははははは♪おどろいてやんの~。だっせぇ!
元親:あん?この妙に腹の立つ餓鬼の声は……
水竜:蘭丸、いっちばぁ~ん!
光秀:あ。一応たてがみがそれっぽい髪型になってますね……。
元親:おい、餓鬼!なんだこのサイズはっ!?コンプレックスの表れか?ああっ!?
蘭丸:うるさい!信長様に逆らう奴は、みんな死んじゃえば良いんだ!
元親:信長様だぁぁ?
佐助:おぉ?水竜の頭の所に、何かちっこいのがのってるね。
信長:是非もなぁしぃ。
元親:織田ぁぁぁっ!?何だあのメルヘンな姿は!
かすが:あれはコロボックルだ。水竜を操ることの出来る、唯一の存在だ。
信長:是非もなぁしぃ。
元親:いや……体長3センチで野太い声だされても……。
光秀:イイ……イイですよ信長公!妖精同士で、死の宴を開こうではありませんか!
元親:お前ちょっと黙っとけ!餓鬼!ちょっとおいたが過ぎたようだな。
大人しくして貰おうか。いくぜぃ、甲斐の虎!(しゃきーん)
信玄:うぉぉぉぉぉぉ!!!速きこと風の如しぃぃぃ!!!
幸村:こ、このお声は……!
佐助:あれ?それにその髭って……
幸村:おぉぉやぁぁぁがぁぁぁだあぁぁさぁぁむぅわぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!
元親:うぉ!?あぶねぇだろうが真田!
佐助:大将?なにしてんのそんなトコで、そんな恰好で。
元親:なんだ。お前等知り合いなのか?
佐助:あ~、なんていうか……上司?
元親:は?毛の生えた刀が上司なのかお前等?
幸村:違う!違うぞ!お館様……なんとお労しいお姿に……。おのれ長曽我部元親!
お館様のこの姿、おぬしの仕業か!
元親:へ?いや、違……
幸村:問答無用。成敗ぃぃぃぃっっっ!!!
信玄:未熟者がぁぁぁぁ!!!!(どごぉぉぉぉん!!!)
幸村:ぐはぁぁぁぁっ!!!
元親:………おいおい。
信玄:この信玄、おのれの技を極めんと旅に出た。そしてついに究極の強さを極めたのだ。
究極の技。それはよい業物を使いこなすのではなく、
自らが究極の業物となることよ。だから望んで変化したのだ。
佐助:あ~……なんか変な結論に辿り着いちゃったんだね。
元親:元は一応人間だったのか。
幸村:お館様……この幸村、慢心しておりました。某も直ぐさま変化をぉぉぉ!!
佐助:やめてよ旦那!収集つかなくなるでしょうが!
幸村:う~……恰好いいとおもったのでござるが……
信玄:幸村よ、共に来るがよい!荒れ狂う竜と魔王に、鉄槌を下してくれよう!
幸村:おぉぉう゛ぁぁぁぁがぁぁぜぇぇあぁぁれぇぇぇっ!!!!
元親:うぉ!おっさん、ひっぱるなっての!
佐助:旦那!普段と違うんだからね!今日持ってるのはロッドだからね!
それで殴っても攻撃力ほとんど無いんだよ!ちゃんと召還獣使ってってば!
元就:暑苦しい奴らよ……
半兵衛:なんか面倒になってきたな。夜更かしは美容に悪いし。先に帰って寝ているよ。
――数時間後。
幸村:ちぇすとぉぉぉぉ!!!
蘭丸:おっとぉ!へへ。弱っちい~♪
信玄:わっぱ!少々おいたが過ぎたようだな。どぉりゃぁぁぁぁ!!
元親:だぁぁぁ!おっさん引っ張り回すな!腕が痛ぇって!
蘭丸:あ、あぶねぇなぁ!暑苦しいんだよ、この髭!
幸村:お館様になんたる暴言!この幸村、貴様は決して許さぬ~!!!
佐助:旦那~。また服破くの止めてよ。繕い物って結構面倒なんだからね。
元就:いい加減にしろ……ん?
濃姫:あらあら。随分派手にやってるじゃない。
元就:下がっておけ。女の来るところではない。
濃姫:あら?意外なこと言ってくれるじゃない。でも心配無用よ。これでも結構強いのよ。
元就:強い弱いの問題ではない。あまり近寄ると阿呆が移るぞ。
濃姫:ふふふ。確かに、元気な坊や達ね。ちょっと、貴方も手伝ってくれない?
元就:?
元親:あ~これじゃ埒があかねぇな。おい、元就、竹中!
おめぇらも傍観決め込んでないでちったぁ……って、いねぇし。
アイツら帰りやがったな……。
佐助:あ~…さっき面倒だとか何とか言って帰って行くのみたよ。
元親:あんの野郎共……お前もそんなトコで染み抜きしてんじゃねぇよ!
佐助:だって直ぐやらないと落ちなくなっちゃうでしょうが。ほら旦那。
そっちの上着も貸して。まぁた派手に汚したねぇ。
幸村:敵を目の前にして逃げ去るなど言語道断!なんたる臆病者か。
佐助:いや、怖くて帰ったわけじゃないと思うけど…
元就:人聞きの悪いことを言うでない。
元親:元就?おめぇそんな高いトコで何やってんだぁ?
佐助:あんれま。女将さんまで一緒に。
元就:ふん。少しは頭を使え。
濃姫:さ、行くわよ。
元就:散れ……。(ごぉぉぉ!!)
元親:わ!馬鹿!なにす……あん?こりゃあ……金平糖?
幸村:風に乗って金平糖の嵐でござる~!!夢のような光景でござりますな、お館様!
佐助:旦那!落ちてる物食べちゃ駄目!
蘭丸:うわぁ~……。金平糖だぁぁぁ♪
濃姫:好きなだけあげるから、おうちに帰りなさいね。
蘭丸:はい!(ざぶざぶ)
元親:す、素直に帰りやがった……。何故!?
元就:案内の娘が宿に帰り、女将に水竜は子供らしいと報告したようだ。
機転を利かせた女将が、菓子で釣ったのだ。何も突っ込むばかりが戦ではない。
よく覚えておくがよい、長曽我部。
元親:はぁ……。納得いくような……いかねぇような……
信長:丸!何処にいる。丸!来ぬか!
元親:なんだあれ?
元就:おいて行かれたらしいな。
光秀:素敵ですねぇ……ふふふ、私が持って帰って育てて差し上げましょう。
元親:やめなさい。
信玄:ゆきむるわぁぁぁぁぁ!!!
幸村:おやがださむぅわぁぁぁ!!!
佐助:いつまで勝ちどきの殴り愛やってんの。かえるよ!
中編に続きます。
政宗:中編!?三部作かよ!相変わらず無駄に長ぇな…
元就:出番が少ないからと言ってひがむでない。
政宗:ひがんでねぇよ!
Powered by "Samurai Factory"