――たまには、学校らしく。
一時間目――英語
政宗:I want to become a bird if reborn.
濃姫:そう。よく勉強してるわね。(微笑)じゃあ後の人、
順番に自分の書いた例文を読んでみて頂戴。
元就:Defend this conduct oneself even if you die.
佐助:It were possible to have returned to your side if I were alive.
政宗:どうしてお前等の例文はそう不吉なんだよ。
元就:貴様も人のことは言えまい。
濃姫:さて、これで仮定法の復習はお終い。次へ進むわよ。教科書の57頁を……
そうね……真田君。読んでくれるかしら?
幸村:……zzz
佐助:旦那……?
幸村:……zzz……駅ナカ……限定……おいしそうでござるなぁ~……zzz
政宗:爆睡だぜ。
佐助:一時間目から夢みないでよ!起きてってば!当てられてるよ、旦那!
濃姫:真田君?
佐助:ほらぁ、濃姫先生、怒らせたら怖いんだから。起きてよ!
元就:揺すって起きないなら、少々手荒に行けばよい(すこ~ん)
幸村:いだぁぁっ!!!な、何するのでござるか!あと少しで食べられそうだったのに……
政宗:何をだよ。
元就:いつまでも起きぬ貴様が悪いのだ。指名されておるのだぞ。
幸村:だからといって、教科書の角で殴ることないでござろう(涙目)
元就:な、何も泣くこともなかろう……手加減は苦手なのだ。
濃姫:真田君?ひょっとして、私の授業中に寝ていたのかしら?(微笑)
幸村:っ!!!そ、その……
濃姫:うふふ、イイ度胸しているじゃない?(構)お仕置きの時間よ。
幸村:~~っ!!!
佐助:ちょ、先生!?お仕置きでマシンガンはどうかと思うよ!!!!?
濃姫:目を覚まさせてあげるわ。覚悟なさい?
佐助:いやいやいや!永遠に目が覚めなくなっちゃうから!
元親:(開)うぉおおおお!!!!やっぱ授業始まってたぁあああああ!!!!
弩九でかっ飛ばしてきたんだけどなぁ……(沈)
政宗:お?元親。Good morning.
元親:全然グッドじゃねぇよ。おい、元就!お前、同じ寮なんだから
起こしてくれたっていいじゃねぇか!
元就:貴様の面倒など見きれぬ。
元親:人が毎日のようにチャリンコで送ってやってる恩を忘れやがって……
元就:寝坊する貴様が悪い。
元親:てめぇのマリオカートに明け方近くまで付き合ってやった所為だろうが!
元就:我は夜更かしに備えて昼寝をしていたのでな。全く眠くないぞ(すっきり)
元親:この野郎……なんだその元気いっぱいな顔は!今日という今日は許さ……
濃姫:長曾我部君、遅刻、ね?
元親:………………。………は、はい。
濃姫:あとでお話しがあります(微笑)
二時間目――体育
元親:うぉぉ……超怖かったぁ……。なんだよあの英語科準備室!
なんで壁一面に散弾銃が掛けてあるんだよぉ……
元就:説教のみで返されるとは、運の良い奴よ。
元親:てんめぇ……
幸村:喧嘩している場合じゃないでござるよ!次は体育でござる!
政宗:お前、ホント体育好きだよな。……けど、生憎今日は雨だぜ?
幸村:なんと!ああぁ~……サッカーやりたかったでござるぅ……(泣)
秀吉:うむ、揃ったようだな。今日は雨で行程が仕えぬ故、
予定を変更して体育館でドッジボールとする。
幸村:うぉおおおおおおおおドッジぃいいいいいいい!!!!!!
政宗:よかったな。始まる前から気合い入れすぎて、ばてるんじゃねぇぜ?(笑)
佐助:ボール持ってきたよ~。チーム分けしよ。
元親:絶対に勝ぁつっ!行くぜ幸村ぁ!佐助ぇ!
幸村:負けられぬぅぁぁああああああ!!!!
佐助:あ、俺様、外野でいいや。
元親:おいぃっ!
元就:最初から外野を希望するやる気の乏しい奴。典型的だな。
佐助:だって、当たったら痛いし。
元親:あ~……ったく、とっとと行け。
佐助:はいはいっと♪
政宗:こっちも気合い入れていくぜ、元就。
元就:ふん、あのようなチームなど、捻り潰してくれるわ。
秀吉:では、ジャンプボールだ。投げるぞ。
元就:とぅ!
元親:おぉっとぉ!へへっ、身長差を考えろってんだよ♪ボール行ったぜ、幸村!
元就:おのれ……焼け焦げよぉおおお!!!!
元親:ぎゃあああああ!!!!
秀吉:反則。退場だ。
元就:何っ!?
政宗:当たり前だろうが!
幸村:元親殿の尊い犠牲は無駄にはせぬ!行っくでござるぁああああ!!!!(投)
政宗:危ね(避)
佐助:え?嘘!?外野まで一気に飛んできた!?
(どしゃぁああっ!!!どるるるるるるる……ぽて)か、壁にめり込んだし……
幸村:ぬぅ、外したでござる。
佐助:外したじゃないよ!これ当たったら死んでるって!味方の魂とってどうすんだよ!
政宗:怖ぇ……避けて良かった……。
幸村:佐助~!早くパスでござる!ドッジボールはテンポが命なのだ!
佐助:あ~あ……もう。加減して投げてくれよ。(投)
三・四時間目――理科
光秀:本日は実験のため、二時間続きの授業となります……ふふふふ……
嬉しいでしょう……皆さん?
元親:あっぢぃ~……(ぱたぱた)
政宗:体育の後の授業ほど、辛いもんはねぇよな……(ぺこぺこ)
元就:我は全く熱くないぞ。
政宗:お前は即退場したからだろうが。(ぺこぺこ)
幸村:こ、これしきの熱さ、何と言うことはない!燃える試合をした証拠にござる!
佐助:旦那ぁ……見てるこっちが熱いっての。無理して強がらなくてイイよ(ぱたぱた)
幸村:むぅ……だが、某扇ぐ物を持っていないのだ。
政宗:世話の焼ける奴だな……(ぺこぺこ)
幸村:ふぁ~……涼しいでござる~♪
政宗:けど俺が熱いんだよ。元親、こっち扇げ。
元親:なんで俺が扇いでやらなきゃならねぇんだよ。俺だって熱いのに~(ぱたぱた)
元就:文句を言いつつ扇いでやるのだな。下っ端気質という奴か?
元親:五月蠅ぇよ。
光秀:そこら中から下敷きの音が聞こえてくるのですが……まぁいいでしょう。
今日は浸透圧調節の観察をしますよ……くくく……
幸村:そう言えば……政宗殿は物理選択ではなかったのでござるか?
これは生物の授業でござるよ?
政宗:Ah~……まぁ受験科目とか、家庭菜園の役に立つ技術が得られるとか
いろんな事情があってな。こっちに切り替えたんだよ。
元就:素直に言えばよい物を。
政宗:な、何をだよ。
佐助:寂しいなら寂しいって、ねぇ?
政宗:だ、誰が……っ!
光秀:実験を始めましょうか……機材を取りに来てください……
光秀:では、説明した手順通りに……お願いしますよ……?
この哀れな生き物を……エタノールに浸し……表面を剥ぎ取り……
吸い上げ、押しつぶし……細胞が醜く膨張していく様を観察するのです!!!
元就:何故素直に「ゾウリムシを顕微鏡で観察しろ」と言えないのだ貴様は。
光秀:まぁ……私の趣味みたいなものですから……お気になさらず……
佐助:ええっと、こっちが蒸留水だから、食塩水はこっちに入れて……と。
幸村:……(ぱり~ん)
元親:げぇっ!零した……
政宗:Ha!培養液がかかっちまったか。お前の手はゾウリムシまみれだぜ?
元親:うげぇぇ……(洗)
幸村:……(ぱり~ん)
政宗:お?流石元就は早ぇな。もう観察してんのか。
元就:これくらい造作もない。………時に伊達よ。
政宗:Ah?
元就:貴様、生まれ変わったら鳥になりたいとか言うておったが……
転生後がゾウリムシだったらどうするのだ?
政宗:知らねぇよ!つかその憐憫の眼差しは何なんだよ!
元親:そうだ、ゾウリムシを差別するんじゃねぇ!こいつらにはこいつらなりの、
友情や誇りってもんがあるかもしれねぇじゃねぇか!
政宗:なんでお前はゾウリムシ側に付いてんだよ!
幸村:……(ぱり~ん)
佐助:旦那……さっきから何枚スライドガラス割れば気が済むわけ?
幸村:むぅ……力加減が難しいのだ……。顕微鏡は苦手でござる……。
佐助:ちゃんと横から見ながら降ろして、覗きながら離していくんだって。
覗きながら力の限り降ろしたら割れるに決まってるだろ?
幸村:……(ぱり~ん)螺子を回す方向間違えたでござる……(沈)
佐助:やれやれ……
元就:では、貴様等の来世はゾウリムシで決定だな。
政宗:なんでそうなるんだよ……。
元親:俺は例えどんな姿になろうと諦めねぇ。微生物界で天下とってやるぜぃ!
政宗:つくづくPositiveだな……お前。
光秀:例え来世がゾウリムシでも……必ず見つけ出して見せますよ……信長公♪
五時間目――国語
信玄:では「舞姫」、前回の続きから行くぞ!出席番号25!読んでみよ!
元就:「今このところを過ぎんとするとき、閉ざしたる寺門の扉に寄りて、
声をのみつつ泣く一人の少女あるを見たり。年は十六、七なるべし。」
幸村:うぉおおおお(ばしばしばし)
元就:……。五月蠅いぞ、真田。
元親:何で顔面教科書でぶっ叩いてんだお前は?
幸村:本日、待ちに待っていたお館様の授業と言うに、睡魔に襲われるとは…
真田幸村、一生の不覚!(ばしばしばし)
佐助:あ~……昼休み終わって、お腹いっぱいになった後の授業って辛いよねぇ(苦笑)
政宗:見てるこっちが顔面痛くなりそうだぜ。やめておけ。
幸村:むぅ……
元就:「我を救いたまへ、君。我が恥なき人とならんを。母は我が彼の言葉に
従わねばとて、我を打ちき。父は死にたり。明日は葬らではかなはぬに……
政宗:にしてもよぉ、すげぇ話だよな。よく高校でやると思わねぇ?
元親:何がだ?
政宗:お前、この話最後まで読んでねぇのか?
元親:俺の辞書に、予習という文字はねぇ。
政宗:威張る事じゃねぇだろうが……。佐助は読んだか?
佐助:まぁ一応ね~。
政宗:こういういい加減な奴、気に入らねぇ。読んでて苛ついてきちまったぜ。
佐助:そう?俺様、こういう後ろ向きな話、結構好きだけどなぁ。
なんか、変にイイ子ぶってる話より、生々しくて面白くない?
政宗:変わってるよな、お前……。
元親:なぁ、結局どういう話なんだ?
佐助:う~ん、簡単に言うと、ドイツに留学した男が文無しの女の子を拾って、
住まわせて孕ませた挙げ句捨てて帰るって言う、なんとも残酷な……
政宗:馬鹿!んな説明したら破廉恥って騒ぎ出す奴が……!
佐助:はっ、やば!
幸村:zzz……
元親:なんだ、寝てんのかよ……。
幸村:zzz……おやかたさまぁ……
佐助:あ~あ、気持ちよさそうな顔しちゃって(苦笑)
信玄:む?
政宗:あ、ばれた。
信玄:不届きものがぁああああああ!!!!(ぶん投)
幸村:(どがしゃああああああん)ぬぉおおお!!?な、何事でござるか!?
政宗:お、おいおい……こういう時に投げるのって精々チョークだろ?
黒板投げちまったら、もう授業になんねぇじゃねぇか……。
信玄:満腹の睡魔如きに負けるとは、まだまだよのぅ幸村!
幸村:お館様ぁ!この幸村、自分が恥ずかしゅうございます!
信玄:この物語は、世に知られし名作よ。人の愚かしさ、そして愛の儚さを伝えておる。
幸村:あ、愛ぃ!?破廉……
信玄:未熟者がぁああああ(殴)
幸村:ぐっふぁあああ(飛)
佐助:あ~あ、壁が。弐組の生徒が、もの凄く迷惑そうな顔してるよ。
元就:「余は暫し茫然として立ちたりしが……」
元親:お前もよく淡々と音読し続けるよな。
六時間目――保健
半兵衛:それでは君たちに、詳細且つ超実践的な保健の授業をしてあげよう。
佐助:旦那、どうせなら此処で寝ておいて。何も聞かないで。見ないで。
あの人、危険が服着て歩いてるようなもんだから。
幸村:そう言われても、お館様との殴り愛で、もう目が覚めちゃったでござるよ?
政宗:俺はアイツが教育者であることが、心の底から許せねぇ。
半兵衛:まぁ教師という寄り、美神みたいなところがあるからね、無理もないけど。
さぁ、見惚れている暇はないよ。プリントを配ってくれ。
元親:あれ?意外と普通だな。
半兵衛:何を期待していたんだい?
元親:でっ!だっ!違っ……!
元就:変態め……
元親:違うって言ってんだろ!
半兵衛:今日はテーピングについて学習するよ。怪我をしたときの応急処置として
とても有効な物だからね。班ごとに、手順を見ながら巻いてご覧。
佐助:これをこうやって……よし、出来たっと。きつくない?
元親:平気だぜ。……へぇ、上手いもんだな。
佐助:まぁ、怪我ばっかしてくる、何処かの誰かさんのお陰で慣れてるからねぇ。
元親:成る程(笑)ほら、元就。お前も足出せ。
元就:お、お主が巻くのか……?
元親:大ぁ丈夫だって!今のでばっちり手順確認したからよぉ!
元就:む……。……!!!い、痛いわド阿呆っ!!!!我が足を壊死させる気か馬鹿力め!
元親:が、顔面蹴飛ばすことねぇだろうが……(涙目)
佐助:はいはい、喧嘩しない。
政宗:………。
幸村:………。すまぬ。
政宗:何をどうしたらこうなるんだよ。
幸村:どうもこのテーピングという奴がつるつる滑るので、難しいのだ……。
政宗:だからって、足に巻こうとする物が、なんで頭に巻き付くんだよ!
幸村:すまぬ……。やり直すでござる!(べりべりっ)
政宗:ぎゃあああ!!!一気に剥がすな!禿げる禿げる!
半兵衛:基本のやり方はみんな覚えたようだね。では次の方法を教えるよ。
黒板に資料を貼るから、よく見て真似をしてくれ(貼)
政宗:……。
元親:……。
元就:……。
佐助:……。
半兵衛:おっと、いけない。間違えた。これは僕の知り合いが趣味で経営してる
お店の写真だったよ。同じ巻くでも、こっちはもっとギチギ……
政宗:いいからさっさとそれを引っ込めろ!
半兵衛:分かっているよ。本物の資料は……おや?置いてきたようだね。
ちょっと秀吉に取ってきてもらうから、待っていてくれるかい。
佐助:旦那……見た?
幸村:一瞬過ぎてよく分からなかったでござる。
佐助:よかったぁ~……(泣)
元親:アイツ、絶対辞めさせた方が良いと思う。
元就:同感だ。署名活動でも始めるか。
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