久秀:さぁ、後編も宜しく頼むよ?
元就:…………。
元親:…………。
元就:…………。
元親:…………。……どはぁっ~……しんど。……おい、元就。
元就:…………。
元親:息しろよ。
元就:!
元親:……ったく。いつまで睨み合いを続ける気だ?俺もう疲れたぜ……。
元就:それは此方の台詞だ。貴様になど、死んでも愛の言葉など掛けぬ。
それに貴様に何を言われようが、我の心にはさざ波一つ立たぬわ。
元親:ほぉ、だったら俺から厚き友情語ってやるぜ!精々照れるがイイ!
元就:(がばっ)
元親:って、なんで耳塞ぐんだよ。自信あるんじゃねぇのかぁ?
元就:我がいつ耳を塞ごうと、我の勝手だ。
元親:お前いい加減に………止めた。さっきから何遍同じ会話繰り返してんだ。
元就:それは此方の台詞だ。貴様になど、死んでも……
元親:やめとけ。本当にキリがねぇから。………なんだかよぉ、妙なゲームだよな。
カードも点数も王将も無ぇってのに、何でこんなに神経磨り減るんだ?
元就:我に聞くな。知らぬ。
元親:人間って凄ぇよな……。
元就:……?
元親:例えば、文字や絵だけでも、萌えってのは味わえんだろ?
元就:それは貴様だけだ。
元親:ただなぁ……其処に声音とか表情とか加わると、その万倍も感情が伝わってくる。
でもな、それはアニメだって味わえんだよ。
元就:だから、それは貴様等オタクだけだ。
元親:生身の人間は、そこに今までの付き合いとか、仕草とか、癖とか、雰囲気とか
いろんなものが加わって、もの凄ぇ威力を持って伝わってくるんだ。
そんなもんを、俺等は毎日使って生きてんだから……驚異だぜ。
元就:何を言っておるのか、よく分からぬ。
元親:だからぁ……能面みたいな面だって、毎日のように見てりゃ、
「関係ない、貴様など死ね」とか言われても、「あ~よろこんでんな~」とか、
「本当は遊びてぇんだな~」とか分かっちまうって事だよ。
元就:だ、誰がそのような事を言っておるか!かかか勘違いも甚だしいわ!
元親:誰もお前の事とは言ってねぇだろ。
元就:くっ……。と、兎に角!我は貴様如きに看破されたりはせぬ!
我は何者にも見透かされたりはせぬのだ。我を理解できるは、我のみよ!
元親:………(溜息)
元就:な、何が「はぁあ」だ、失敬な奴め!
元親:だってお前、つくづく分かりやすいなと思ってよぉ。
元就:分かりやすい…だと?面白い!我が今何を考えておるか、当てて見せよ!
元親:そ~だなぁ……(見)
元就:じ、じろじろ覗き込むな。
元親:………今津屋の新商品なら明日店頭に並ぶぞ。カスタードと抹茶だ。
元就:何故分かった……。
元親:お前が「当ててみろ」って言うときは、大概食い物の事考えてるからな。
元就:~~~~っ!!!
元親:お?その反応!絶対「照れ」だよな?これって俺の勝ちかぁ♪
元就:ええい!貴様に等負けておらぬわ!
元親:イテイテ!殴るなってんだよ!熱っ!焦がすのもやめろ!……明日、野郎共が
新商品買ってくるぜ。今日から並ぶって張り切ってたからな。来るか?
元就:行く。
元親:即答かよ。
元就:つべこべ言わずに、最初からそう言えば良いのだ。……元親。
元親:あん?
元就:これをくれてやる。
元親:くれてやるって………コレはぁああああああ!!!!UFOキャッチャーでしか
手に入らない、限定フィギュア007号!うぉおおぉおおお!!!
どうしたんだよコレぇええええ!!!!!?
元就:コレをネタに貴様を脱落させてやろうと目論んでいたのだがな。
もう面倒になった。我は帰る。
元親:くぅぅ~っ!このツンデレ野郎め~!
元就:っ!!!……この阿呆曾我部!頭を撫でるなァアア!!!身長差を見せつけたいのか貴様!
元親:俺今超機嫌良いから、焦がされても全然平気♪さっさと帰ろうぜ元就~!
元就:ゲームは良いのか?
元親:俺ももう面倒臭ぇや。さっさと帰ろうぜぃ!
――毛利元就、長曾我部元親、相討。
慶次:やっぱり、アンタ等は生き残ってたのかい。流石だねぇ。
佐助:お褒めに預かり光栄だよ。ま、俺様は殆ど何もしてないけどさ。
慶次:よく言うよ。主の人徳上手いこと使って、自分は高みの見物ってか。感心するね。
佐助:人聞きの悪いこと言わないでくれよ。俺様なりの考えってもんがあるんだから。
それに俺は、主をこき使える程人間出来てないよ。生き延びたのはやっぱり
旦那の実力ってやつさ。見た目で甘く見てるとおっかないぜ~、うちの旦那は。ね?
幸村:む?(きゅぽん)すまぬ。全く聞いていなかったのだが?
佐助:だぁぁ、耳栓外しちゃ駄目!あの人、頭ん中殆ど本能しか詰まってないんだから。
うっかりしたら何吹き込まれるか知れたもんじゃない!
慶次:人を危険人物みたいに言うなよ……。
佐助:それじゃあ旦那!耳栓装着。さっきの作戦通り、ぶっ飛ばしちゃって頂戴!
幸村:心得てござる!(すぽ)
慶次:そう焦るなって。恋の華を……咲かせましょう!(花吹雪~)
幸村:うぉ!?何も見えぬぞ!?
佐助:やばっ…!飛ばされて距離を取られたか……。旦那、大丈……夫じゃないね。
幸村:おぉおおおお!?捕まったでござる~!!!
慶次:は~い、勝負あったね~♪(すぽ)
幸村:あぁぁっ!某の耳栓~!
慶次:折角の言葉を、聞かないなんて野暮は言いっこ無しだっての。
さぁて、どの女の子に言った台詞で行こうかな~?やっぱアンタなら
団子屋のお染ちゃん用とかがいいかな~♪
幸村:ぎゃあああ破廉恥な口説き文句など聞きたくないでござるぅううう!!!!
佐助:………。言えるもんなら、言ってみなよ。
慶次:お~い……これ、ゲームだろ~?後頭部に殺気がびしびし刺さるのは何で~?(汗)
幸村:こ、このままでは……む!
謎声:(にぃ)
慶次:……?
幸村:はっ!しまったでござる!
謎声:(にぁ~)
慶次:こ、この声って……
佐助:ちょ、旦那……まさか……
子猫:(にゃあ~)
慶次:ネコぉおおおお!!!!?
佐助:いつの間に懐に隠してた訳~?家では飼えないっていったでしょ!
ただでさえ手間の掛かるのが一杯いるんだから。
幸村:し、しかし、可哀想ではないか……
佐助:駄目な物は駄目!
幸村:う、うぅ……。……む?慶次殿?
慶次:あぁ……あぁあああ~……猫ぉ……ふわふわぁ~……
佐助:………ふむ。旦那、その猫が心配なら、前田の旦那におねだりしてみなよ。
幸村:うむ?……慶次殿、貴殿のお宅で……飼ってはくれまいか?頼むでござる。
慶次:よろこんでぇえええええ!!!!
幸村:!!?居酒屋も驚きの叫びでござるな……
佐助:まぁ、前田の人って、動物好きだからね。
慶次:あぁぁあああ~……犬と猫のダブルパンチかよぉ~……負けたぁ~……
幸村:いぬ?
佐助:深く考えなくてイイの。
――前田慶次、動物愛護の精神により、脱落。
いつき:逃がさねぇ……逃がさねぇだよ…何処に隠れたべかぁ……おらのとらくたぁ……
くすっ。くすくすくす……
政宗:殆どホラー映画じゃねぇかよ畜生……既に俺はトラクターかよ。
いつき:兄ちゃん?(ぐりん)
政宗:やべっ!見つかった!?
いつき:待ぁぁぁつだぁあああ……(追)
政宗:こ、これじゃあ埒が明かねぇ!……よし、攻撃は最大の防御だぜ!(止)
いつき:お?観念しただか?じゃあ、おらの必殺技、容赦なく喰らってもらうべ!
政宗:餓鬼だろうと女は女、ぐっと来る台詞つったら一つだろ!
いつき!……「俺の飯作ってくれ!」。
いつき:………。
政宗:よし……効いたか?
いつき:(溜息)今時の働く女に、そんな亭主関白な台詞、神経逆なでするだけだべ。
兄ちゃんも青いべなぁ~。
政宗:うわ、全然効いてねぇ……こちとら死ぬほど恥ずかしいんだぞコラ!
いつき:今度はこっちからいくべ?さぁ、覚悟を決めるだよ!
政宗:くっ……考えろ……考えろ俺!此奴の好物つったら……
いつき:フィニッシュだべ!
政宗:「米」。よし、いつき!!「飯は作ってやるから、俺のために米作ってくれ!」。
いつき:………。
政宗:こ、これならどうだ……(息切)な、なんなら小麦でもいいぜ……?
いつき:………。う、うわぁあああああん(泣)
政宗:な、何故に泣く!?
いつき:そんな台詞反則だべぇ~……(泣)全世界の女の子が
泣いて喜ぶに決まってるでねぇだかぁ~……
政宗:そ、そうかぁ?
いつき:だっておら、米も小麦も作れるだども、飯は作れねぇだ。(真顔)
政宗:原材料限定かよ……。
いつき:おらの負けだべ……兄ちゃん、頑張ってけろ。
政宗:まぁ、そうへこむな。トラクターくらい買ってやるよ(慰)
――いつき、返り討ちに遭い、脱落。
佐助:さぁて、食器洗い機まであと少し!頑張ろうね、旦那♪
幸村:うむ………
佐助:残ってるのは竜の旦那と……あれ?それだけ!?こりゃ楽勝だな~♪
さぁ、ちゃっちゃっと行って、さくさくやっつけちゃいましょう!
幸村:……。(すぽ)
佐助:……旦那?どうしたのさ?耳栓はちゃんとしてないと、
竜の旦那が不意打ちしてくるかもしれないぜ?
幸村:佐助。お前に言っておきたいことがあるのだ。
佐助:何?
幸村:佐助は、俺の忍だ。
佐助:は、はぁそうですけど……それが何?
幸村:俺はつくづく、それを嬉しく思うておる。
佐助:……。な、なんか妙な雲行きを感じるんだけど……。何……?そのイイ笑顔。
何、この和やかな空気。……ちょ、旦那、近いんだけど。
幸村:佐助がおらねば、俺は今此処に無かろう。お前は影として俺を守ると言ってくれた。
だから俺は、背を案ずることなく前に進めた。だが、お前は単なる「影」ではない。
佐助:止めて止めて止めて!聞きたくない聞きたくない!
幸村:影を作る「日差し」、そのものでもあると思うのだ。
お前の元へ帰ればいつも……あたたかいでござる。
佐助:うあぁああああああああああああ!!!!(伏)
幸村:…………。よし。
佐助:「よし」じゃないよ!倒れた人を指さし確認するんじゃありません!
酷いよ旦那……俺様完全に脱落じゃん………
幸村:すまぬ、佐助。だが………某はなんとしても!お館様オリジナルグッズを
手に入れねばならぬのだぁああああああああああ!!!!!!!
佐助:なんだそれぇええええええ!!!!?もうやだ……俺様転職しよう……(泣)
幸村:許せ(笑)だがな佐助、前の言葉に偽りは無いぞ?
佐助:………。
幸村:では、政宗殿と決着を付けて参る!いざいざぁ~(走)
佐助:………。は、反則だってぇ~………(伏)
――猿飛佐助、主の裏切りにより、失格。
政宗:来やがったな、真田幸村。
幸村:独眼竜政宗、決着の時でござる!
久秀:吹き荒ぶ風、退治するは運命の好敵手。これは……期待以上の浪漫だな。
蒼紅:五月蠅い新しい仲間!お前ももう大事なBASARAの一員だ!
久秀:ぐふぁっ……!
――松永久秀、脱落。
政宗:邪魔者は居なくなったぜ……。
幸村:心おきなく、戦えるでござる。
政宗:Lret's party!!Yeah!(走)
幸村:真田幸村、参る!!(走)
政宗:Ha!甘いぜ……幸村。てめぇの初さ加減はよぉく知ってんだ。
馬鹿みたいにこっ恥ずかしい台詞なんざ言わなくても、
てめぇは修学旅行の夜レベルで確実に……落ちる!
いくぜ!「なぁ、お前って好きな奴とかいるん……
幸村:(ぽちり)
政宗:Ah?随分古い型の……ラジカセ?そんな物持ち出して何する気だ?
音楽:あり~がと~さよ~なら~、と~も~だち~♪
ひとつつずつの笑~顔、弾む声~♪
政宗:なっ!?
幸村:……政宗殿。
政宗:や、やめろ……このBGMで……目を潤ませるんじゃねぇ……
音楽:夏の日差しに~も、冬の空の下でも♪
みんなまぶし~く、輝いてた~♪
幸村:某達は、お友達で、ござるよ(微笑)
政宗:ぐぁぁぁ……(伏)
久秀:勝負、あったな。
政宗:Ah~……果てしなく下らないことに、膨大な労力と時間を使っちまったぜ。
幸村:でも、思ったより楽しかったぞ!お館様グッズも貰えたでござる♪
政宗:鬱陶しいから、いい加減そももじゃもじゃ取れよ。
幸村:某、またやってもいいでござる!
佐助:二度と御免だよ。
政宗:アイツは何拗ねてやがるんだ?
幸村:いろいろあったのでござるよ。元親殿と元就殿はどうしたのだ?
政宗:なんか滅茶苦茶嬉しそうに帰っていったぜ。お気楽なこったな。
光秀:愛とは……素晴らしいものですよ……ねぇ?信長公?くくくく……(ビデオ鑑賞中)
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