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戦国BASARAの二次創作文。 政宗、幸村、佐助、元親、元就が中心。 日々くだらない会話をしてます。
Posted by - 2025.01.22,Wed
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Posted by 今元絢 - 2010.03.02,Tue

――修学旅行・奈良編


元就:修学旅行……時期はずれも甚だしいな。
佐助:そういうこと言わないの。時期を狙ってると、また素通りしかねないから
   季節感は無視。年度の変わり目だってのに、二泊三日の旅行に赴きます!
元親:裏事情をご丁寧に説明するのもどうかと思うぞ……。
幸村:旅行、楽しみでござるなぁ~♪何処へ行くのだ?
政宗:定番の京都・奈良だ。
元就:少しは捻ったらどうだ。観光地など、他にいくらでもあるであろう。
元親:今時国内かよ~……海外行こうぜ、海外!
政宗:Are you creazy!?下手な場所に出かけてみろ。「歴史的建造物」とか言われてる物が
   俺等より年下の可能性もあるんだぞ!
佐助:あ~……それは気まずいよねぇ……。
政宗:その点、京都・奈良なら大半が安全だ。つーわけで、出かけるぞ
元親:野郎共、お八つは300円以内だぜ!ただし、フィギュア付きチョコは
   お菓子じゃなく玩具に分類されるので、お八つには含まれません!
元就:含まれるわ、阿呆。

――京都駅
佐助:うわ~、超近代的。イメージと全然違うんだけど。
元就:まるで空港だな。土産物も全て揃いそうだ。
幸村:上洛でござるぁあああああああああ!!!!!
佐助:走らない!これからバスで奈良へ移動するんだから、迷子にならないでよ。
政宗:折角京都に着いたってのに、わざわざバス移動かよ……
元就:京都が新幹線の到着駅だからな。最終日に奈良へ移動する行程では、
   移動により見学時間が削られてしまう。
政宗:ま、仕方ねぇってことか。……おい、元親。何ちんたらしてやがる。バスに乗るぜ。
元親:わかっ……わかってんだ……けどよぉ……ふぬぬっ!
政宗:…………。………何してんだお前。
元親:車輪が………変な溝に………はまって……抜け……ねぇっ!
元就:馬鹿め。ほんの数日の旅に、馬鹿でかいスーツケースを使用するから
   そのような目に遭うのだ。
元親:だってこの方が絶対楽だろ!?荷物、超重いんだぜ。
佐助:一体何をそんなに入れてきたのさ。
元親:それは………あっ!(ぱか)やっべぇ!車輪が抜けねえで蓋が開いたぁあああ!
政宗:中身、散乱させやがった……。
幸村:ふおおお!げーむが一杯入ってるでござる!
元就:本体ごと持ってきたのか……。
佐助:そりゃ重いって。
元親:呑気に傍観してねぇで少しは拾ってくれよ!………ぎゃあああ!!!
      パンツが風に攫われたぁああああああああああ!!!!!
元就:付き合ってられぬわ。

――バス
元親:うぅぅっ……俺のハード達が……
政宗:教師に見つかったら、ゲームなんざ没収されるにきまってんだろ。
元就:重いし邪魔だし、教員も良い迷惑だろうな。
バスガイド:奈良の名所について、簡単に紹介させていただきました。
      何か、他に質問のある方いらっしゃいますか?
慶次:はい!ガイドさん、独身ですか!?
佐助:彼氏はいますか!?
バスガイド:………えっと
かすが:捨てて帰るぞ、阿呆共。
慶次:すいませんでした。
佐助:でも車内で苦無投げるのは危険だと思います。
長政:少しは静かに出来ぬのか、悪共め………うぷっ(酔)
お市:長政様……大丈夫?気晴らしに……本でも読まない……?
   市……いろいろ持ってきたの………。「人間失格」とか「地獄変」とか……
長政:か、勘弁してくれ……

――東大寺
幸村:おお!これがかの有名な南大門。でっかいでござるなぁぁ♪
佐助:だから、いちいちテンション上がって走らないの!写真取るから、じっとしてて。
元親:げ。もうデジカメの充電残量が1しかねぇ!
元就:新幹線で取りまくるからだ、阿呆め。
政宗:………。
元就:なんだ、妙に大人しいな伊達。
政宗:俺……あんま此処には良い思い出ねぇからよぉ……
元就:以前にも訪れたことがあるのか?
政宗:いや、まぁな……。第一、此処はあの変なおっさんが燃やしたんじゃねぇのか?
佐助:江戸時代に建て直したんだって。他にも焼失したことあるらしいよ。
政宗:早速年下じゃねぇか。
元親:細かい事は気にすんな。でっけぇ大仏、拝みに行こうぜ。

――大仏殿
元親:ほぉぉ、やっぱでけぇな。
元就:周囲に小さい物も、くっついておるな。オプションという奴か。
佐助:いや、多分意味があるんだと思うよ……。
政宗:……おい、あの柱はなんだ?餓鬼共が湧き出してくるぜ。
元親:ああ、あれも有名な奴だろ。大仏の鼻の穴と同じ大きさにくり抜いてあって
   子どもなら十分に通れる幅があるんだと。
元就:大した鼻の穴だな。
政宗:I see.餓鬼も退屈しねぇように配慮してるってことだな。
元就:………おい。あの柱から、見慣れた尻が突き出て居るのだが。
政宗:何してんだよ幸村……。
幸村:は、嵌ったでござる~……
政宗:大人が通れる訳ねぇだろ!
幸村:此処を通れば、強く育つと聞き及んだ故……ぐぬぬ!抜けぬ……。
元就:何奴も此奴も、何故到着早々嵌りたがるのだ。
佐助:(撮)
政宗:写真取ってねぇでお前も引き抜くの手伝え!
佐助:あ~、はいはい。あんまりしっくりきてえるから、面白くってつい(笑)

――奈良公園
政宗:いいか、幸村。
幸村:うむ。
政宗:これは、鹿のための煎餅だ。
幸村:うむ。
政宗:これ自体は、人間様の食う物じゃねぇ。解ったな?
幸村:心得た!鹿殿~煎餅でござるよ~!(走)
佐助:始めに断っておかないと、絶対食べるもんね、あの子。
政宗:あれだけ釘をさしておきゃ、大丈夫だろ。
   しっかし……此処の土産のSenceもすげぇな。この饅頭「鹿のフン」だってよ。
佐助:興味はそそられるけどねぇ(笑)
元親:興味……
佐助:鬼の旦那。何真剣な眼差しで鹿煎餅見つめてんの?
元親:いや……知ってるぜ?これが鹿の飯だって事くらい。だが……
幸村:うぉおお!そんなに寄ってきても、煎餅が足りぬではないかあああ!!!
元親:鹿とはいえ、あれだけ旨そうに食われると……どんなもんか試してみたくなるだろ。
政宗:ならねぇよ。
元親:いーやなる!俺は試すぜ!(食)
佐助:うわぁ……お腹壊すよ……。
元親:………。
政宗:………なんだよ、その「美味○んぼ」みてぇな顔は。
元親:…………この味は…………湿気た大豆!
政宗:結局まずいのかよ!
元親:まずいっつーか……味が無ぇ。
佐助:だから、人の食べるもんじゃないんだって。
幸村:当然だ。これは鹿の為のものでござる。
元親:確かに…………って、お前何してんだ?
幸村:煎餅を配り終えたので、戻ってきたのだが?
政宗:そうじゃねぇ、何背負ってんだって訊いてんだよ。
幸村:鹿でござる。鹿肉は大層珍味と聞き及んだ故。
佐助:あのさぁ……一応此処では「神の使い」ってことになってるんだよ?食べちゃ駄目。
幸村:何!?折角煎餅で気を引き、捕らえたと言うに……
佐助:鹿煎餅、そういうことするためのもんじゃないから。
政宗:怒られる前にとっとと逃がせ!
幸村:ぬぅ……。
元親:あれ?そういや、お前、元就と一緒じゃなかったのか?
幸村:見て居らぬぞ。
元親:何処行きやがった?大量の鹿煎餅持って「鹿という鹿を手懐けてくれるわ!」って
   走り去ったきり、姿をみてねぇんだが……
元就:…………。
佐助:うわ、居た。
政宗:どうした?そのナリ……。
元就:……鹿共め……群れを成して襲ってくるとは卑怯千万!
元親:お前に卑怯扱いされてもな……。
佐助:あ~……もしかして、鹿煎餅大量に持ってたから、凄い勢いでたかられて、
   よだれまみれ~、とかそういうこと?
幸村:鹿殿も食欲旺盛でござるなぁ。
元就:………帰る。
政宗:お、おい!帰るって今から新幹線乗るってのか!?
佐助:あ~あ……まだ初日だってのに、すっかりご機嫌斜め(苦笑)
元親:しょうがねぇ……抹茶ソフトでも買って、機嫌取るか。

――旅館
元親:到着っと。ほぉ~結構イイ所じゃねぇか。
佐助:バスが山道どんどん登りだした時は、どんな辺鄙な旅館に連れていかれるのかと
   心配だったけど、なかなか風情があって良い所じゃない。
元就:なんでもイイから早く部屋に行くぞ。何やら、妙に寒気がする……
政宗:あれだけソフト食えば冷えるに決まってんだろ。俺等の部屋は何処だ?
元就:貴様、班長ならそのくらい把握しておけ。
幸村:しおりに書いてあるぞ。204号室でござる。
政宗:204、204………案内板に書いてねぇぞ?
仲居:申し訳ありません。此方、旧館の方になります。
政宗:旧館?
仲居:そちらの渡り廊下を渡った先にございますので。
政宗:そういうことか。おら、付いてこい。

――部屋
政宗:………。
幸村:………。
佐助:………。
元就:………。
元親:これが………旧館。
政宗:どういう事だこれ!新館と違いすぎるだろ!
佐助:部屋にトイレが無いんだけど。
元親:外に共用便所があるぜ。うわ、合わせ鏡!夜一人で来れねぇよ……。
元就:この洗面所、蛇口を捻ると茶色の水が出るのだが……。
幸村:床も微妙に傾いておるな。
政宗:最悪だ……なんでうちのクラスだけこの部屋なんだよ!
佐助:人数の都合でしょ。
政宗:同じ金払って来てる旅行だぞ!文句言ってやる!
元就:言った所で他に部屋が余っているとも思えぬ。バスも帰ってしまったことだし
   他の宿に移動するなど確実に不可能。交渉するだけ無駄と言うことだ。
政宗:帰ったら覚えとけよ、実行委員共……。
佐助:まぁ、奈良に泊まるのは一泊だけだし、明日の京都の旅館に期待しようよ。
元親:古いってのは我慢するにしてもよぉ……こういう部屋って、掛け軸の裏とかに
   札貼ってあったりするんじゃねぇか……?(怯)
元就:掛け軸か。どれ、確かめてみるか。
元親:やめろぉおおおおおお!!!!
元就:貴様が気になると言ったのではないか。
元親:見つけたら見つけたで怖ぇだろ!
元就:小心者め。(捲)……何もないぞ。
元親:よかったぁああああああああああああああ!!!!!(泣)
政宗:鼻水飛ばすなよ、汚ねぇな。………幸村。お前、いやに大人しいな。
幸村:うむ。うまいぞ。
政宗:何食ってんだよ。
幸村:ちゃぶ台の上に、ゆべしが沢山置いてあったのだ。
佐助:それ……一人一個用意されてるもんじゃないの?
幸村:何!?
元就:貴様………我の分の柚餅子まで食したと申すか……(怒)
幸村:も、申し訳ござらぬ……。
佐助:まぁまぁ、あとで下の売店に試食しに行こう。

――新館
慶次:なんでアンタ等この部屋に来んの?
元親:旧館に行ってみろ。全てが解る。
慶次:他のクラスだろ?自分の部屋に居なくてイイのかい?
幸村:冷たいことを申すな慶次殿。此方の方が、ずっと居心地がよいのだ……
佐助:空調もしっかりしてるしね~。……うわ、ずっる。なんか二部屋あるんだけど。
政宗:トイレ二つ付いてるぜ。
元就:風呂も付いておるな。
政宗:テレビなんか、俺等の部屋無かったぜ!
元親:ドラ○もん見せろ畜生!
慶次:なんか、達の悪い小姑が押しかけてきたみたいだな……。
長政:おい、前田。
慶次:お~、長政。………どうした?そのツインテール。
長政:つ……?
慶次:ほれ。(鏡)
長政:ぬぁああっ!!!!くそぅ……先程部屋で居眠りをしていた時だな……。
   同室の連中め、削除してくれる!
慶次:で?何か用?
長政:む。目的を見失う所であった。A組の連中は見て居らぬか。
慶次:ああ、約5名ほど転がり込んでるけど。
長政:貴様等、何をしておるのだ!
政宗:Ha!文句言いたいのはこっちの方だぜ。
長政:な、何をふてくされて居るのだ、A組は。誰一人部屋に居らぬではないか。
慶次:よっぽど酷いんだね……旧館(苦笑)
長政:古い物は悪いと決めつけるな。折角古都へ赴いたのだ。
   古き良き文化を思うさま味わう機会だとは思え。
元親:じゃあ、C組と部屋交換しろよ。
長政:断る!
元親:言い切ったな……。
長政:兎に角、A組は入浴時間だ。規則を守り、とっとと入浴するが良い。

――大浴場
元親:ひぃやっほう!(だぱぁん)
幸村:漲るぁあああ!(だぱぁん)
佐助:こら、飛び込み禁止。
元親:固ぇこと言うなよ。おら、泳げ泳げ!
幸村:うおおおおおおおおお!!!!!(泳泳泳)
政宗:バタフライすんな!……ったく、これだから餓鬼は。
元就:いい加減にしないと、石を抱かせて沈めるぞ。

政宗:Hum……露天もあるのか。部屋の割に、風呂は大したもんじゃねぇか。
佐助:…………(しゅこしゅこしゅこ)
政宗:お前……どんだけシャンプー使う気だよ。
佐助:だって、旅館のシャンプーってただじゃん。使わないと勿体ないもん。
   旦那も一杯使っておきなよ。
政宗:どんだけ貧乏くせぇんだよお前ん家は。………そういや、幸村と元親は
   どこまで泳いでいったんだ?
元就:さっき向こうの打たせ湯で念仏を唱えて居ったぞ。
佐助:あ、本当だ。反響して般若心経が聞こえてくる。
政宗:修行か。
幸村:政宗殿。
政宗:Ah?(だぱぁん)ぎゃあああっ冷てぇえええええ!!!!!何しやがる!
元親:必殺、冷水風呂から汲んできた冷水攻撃。
幸村:成功でござる♪
佐助:丁寧な解説。
政宗:っざけんな!大浴場の藻屑にするぞてめぇら!!!!
幸村:勝負を受けると言うことでござるな。ならば、露天風呂まで来られたし!
政宗:良い度胸だ。Let's party!!!Yeah!!!!
佐助:あ~あ、乗せられちゃってまぁ。
元就:ふん、阿呆共め。風呂も静かに入れ………(だぱぁん!………ぽた……ぽた…)
元親:余裕かましてると、冷たい目見るぜ元就ぃ(笑)
元就:貴っ様ぁあああああああああ!!!!
佐助:俺様、知~らないっと(しゅこしゅこ)

――露天風呂
元親:くらえ!熱湯水鉄砲!
政宗:なんの、桶ブリザード!
幸村:ならば此方は石鹸雨霰!
元就:甘いわ、そこいらに生えてた苔!
声:なんだか………騒がしいわね………
声:猿でもいるのかもしれんな。
幸村:へ?
元就:む?
元親:この声………まさか!
佐助:決まってるじゃん。この壁隔てて向こう側は、女湯だよ。
政宗:お前……いつの間に
元親:ちゃっかり壁に貼り付いてやがる
佐助:この音の聞こえ具合……壁は厚さ2センチもないぜ。水音までよく聞こえる。
元親:マジかよ!俺も聞く!
政宗:……Ah,すげぇなこりゃ。本当に薄い壁だぜ。

声:あ……すごい……星が見える。
声:露天というのも、なかなか心地よいものだな。
声:此処のお風呂……お肌すべすべになる効能があるんだって………
声:何!?よし、徹底的に擦り込むぞ!玉の肌になって謙信様に誉めていただくんだ!
声:そんなことしなくても…………綺麗だと思うけど……
声:お、おだてても何も出ないぞ。
声:ううん……本当だよ……。すべすべだし……大きいし……市……羨ましい……
声:お前も十分ではないか。
声:わ!そ、そんな……!
声:何を驚いている?
声:だ、だっていきなり……
声:俯くな。もっと胸を張れ。お前はもっと自信を持つべきだ。
声:そ、そう……?こ、こんな感じ……かしら?
声:………ほう。
声:あ、あんまり見ないで……
声:悪かった(笑)……こんなに無自覚では、亭主が気が気ではないのも頷けるな。

元親:うぉぉぉ……たまらん。
佐助:聴覚だけの方が、想像力を刺激されるねぇ~。
政宗:昨今の女共は、結構とんでもねぇ会話してんだな。
元就:恥を知らんのか貴様等……
幸村:は、破廉恥極まりない!
元親:何言ってんだ。聞こえちまうもんは仕方ねぇだろ?
佐助:見たら犯罪だけど、聞くだけなら許されるんだから。聞いとかないと損だよ。
幸村:知らん!俺はもう出る!……うぉ!(転)
(ごん。……めきめきめきめき………どす~ん)
佐助:あ………
政宗:壁が、幸村の頭突きで……倒れた
お市:…………。
かすが:…………。
元親:あ……なんつーか、えーと……
佐助:こ、こんばんは~♪イイお湯だねぇ♪
女性陣:~~~~~っ!!!!!

――廊下
政宗:畜生、なんで正座なんか……
濃姫:器物損壊に覗き。罰を受けて当然でしょう。長政なんか、
   全員打ち首獄門だと息巻いていたわ。生きているだけ、有り難いと思いなさい。
元親:だから、石鹸踏んで幸村が転けた拍子に、壁が倒れたんだって言ってるだろ!
佐助:これは立派な嬉しい事故です!
元就:もう余計なことを言うな貴様は。
濃姫:確かに、貴方達の言い分も通ってはいるわ。でも、疑わしきは罰するが
   私のポリシーなの。イイ子でお座りしてなさい、坊や達。
政宗:ぐっ……後ろめたいことがあるから言い返せねぇ。
佐助:もう十分罰せられたじゃないっすか。露天風呂で俺等がかすが達に何されたか
   先生知ってるでしょ?
幸村:かくなる上は、腹を切って身の潔白をぉおお!!!
佐助:あ、覗きで切腹とか、ひたすら格好悪いからやめてね。
幸村:………面目次第もござらぬ。
元親:ま、お仕置きは辛ぇもんがあるけどよぉ……落ち込むな幸村。
   お陰で、イイもん見たぜ。
佐助:生きてて良かったって思ったもん。
元就:やはり、沈めて置いた方が正解だったな。

――就寝
幸村:あ!布団がしいてあるでござる~!
元親:この旅館ならではの布団の匂い!これぞ修学旅行だぜ~!
元就:跳びはねるな!埃が舞うではないか!
佐助:旦那。こっち着てちゃんとパジャマに着替えな。アンタ浴衣のまんま寝たら
   確実に明日の朝、褌一丁になってるから。
幸村:そんなに寝相が悪くないぞ。折角着たのだから、このままがイイでござる。
佐助:駄~目。はい、頭も乾かす。……といっても、正座してる間に大分乾いたけど。
幸村:ぬぅ……。
政宗:なんか小腹減ったな……コンビニでも行ってくるか。
元就:今日は夜間外出禁止だぞ。
政宗:お前、ばれないようになんか買って来いよ。そういうの得意だろ。
佐助:人をパシリに使わないでくれます?……はい、出来たっと。さぁ、寝た寝た。
幸村:某、真ん中がイイでござる~♪
元親:じゃあ俺、窓側♪
元就:我は………此処で寝る。
政宗:そこ……押し入れだぞ。
元親:ドラえもんかお前は。
元就:貴様等も直に解る。我がいかに正しいか。(閉)
政宗:入っちまった。
元親:まぁイイじゃねぇか。伊達はこっち、猿飛はこっちな。
政宗:勝手に決めてんじゃねぇよ。
佐助:……この枕ふかふか過ぎて落ち着かないな。俺様、座布団枕にするわ。
   あれ何処しまったのかわかる?
政宗:つくづく貧乏性だな。布団出すのに邪魔だったんだろ。押し入れの中じゃねぇか?
佐助:毛利の旦那、ちょ~っと失礼するよ~。
元就:勝手に我の部屋に入るな。
佐助:いや、捜し物をね。……あったあった、座布団。さぁてこれを二つ折りに……
   …………。
幸村:佐助?どうしたのだ?
佐助:あ……ううん。なんでもない。早く寝よ。
元親:何言ってやがる。誰が寝るなんて言ったんだ?
佐助:は?もう就寝時間過ぎてるよ。
政宗:修学旅行の夜に寝る馬鹿が何処にいるんだよ。
幸村:なんと!今日は遅くまで起きていて良いのだな!
佐助:うわぁ……アンタ達やっぱ、そういうタイプな訳ね……
元親:とりあえず、何だ?暴露大会か?
政宗:Non!この面子で暴露なんかしても、浮いた話が一つも出ないのが目に見えてる。
   ここは一つ、もう一つの王道で行こうじゃねぇか。
幸村:と、言うと?
政宗:決まってるだろ?(懐中電灯)怪談だ。

政宗:その老婆に声を掛けた瞬間……………どぉおおおおおおおおおおおおん!!!!
幸村:ぎぃやあああああああああああああああああああああ!!!!!
元親:いやぁあああああああああああああああああああああ!!!!!
政宗:怨霊ミネラル星人は、お前のすぐ傍に居るかもしれねぇぜ……You see?
幸村:あぁぁ……ひ……こ、怖すぎるでござる……
元親:俺、もう確実に便所いけねぇじゃねぇか。どうしてくれんだよ!
佐助:俺様、怖さの要素を探す方が難しいんだけど……。大体ミネラル星人って……
   怨霊なのか宇宙人なのかはっきりしてよ。すげぇ身体に良さそうだし。
政宗:Ha!そこまで言うんなら、お前が話してみろよ。
佐助:え……俺様?
元親:猿飛!なるべく低レベルなの頼む!
佐助:そんなに怖いなら、止めりゃいいのに。
幸村:それ即ち敵前逃亡なり!武士たる者、恐怖に背を向けてはならぬのだ!
佐助:人にしがみつきながら言う台詞じゃないよね。……大体、怪談とかって
   苦手なんだよね。死人や暗闇怖がってたら、仕事になんないもん。
政宗:お前の事情なんざどうでも良いんだよ。なんか無ぇのか。体験談とか。
佐助:体験談………。あ、じゃあ一つこんな話を。
元親:お?な、なんかあるのか……?
佐助:すごく短い……っていうか、身近い話なんだけどさ。
   ……そこの押し入れ、さっきまで布団がぎっしり入ってたじゃない?
政宗:それがどうした?
佐助:布団を敷いて、中が空いたから解ったんだけど……天井にね、
   隙間無くお札が貼ってあるんだ。
一同:………………………………………………。
佐助:何があったんだろうね?この部屋(笑)。
元親:全然笑えねぇえええええええええええええええええ!!!!!!
政宗:や、やっぱり何かあった部屋なのか、此処……?
佐助:しかもさぁ、なんかお札が一部分剥がれてんの。これはもう、そこから何か
   逃げ出したとしか考えられな……
(がたがたがたたたたたた!!!!ばい~ん!!!!)
幸村:ぎぃやぁあああああああああああああ出たぁああああああああ!!!!!(泣)
元親:ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい!!!!!
政宗:落ち着け!元就が出てきただけだ!
佐助:…………。毛利の旦那?
元就:…………。
佐助:ひょっとして………聞こえてた?
元就:…………怖かったわけではない。貴様等が騒がしいから注意しに来ただけだ。
佐助:とりあえず、布団に潜らないで喋ろうか。
幸村:某、もうこんな部屋耐えられぬ!逃げるでござるぁああああ!!!!
信玄:馬鹿者ぐぁああああああああああああああああああ!!!!(殴)
幸村:ぐっはぁああああっ!!!!(飛)
信玄:深夜に騒ぐなど不届き千万!儂が直々に制裁をくださん!うぉりゃああああ!!!
政宗:アンタも十分うるせぇよ。

――深夜
元就:……いいか。今度こそ寝るぞ。完全に消灯するからな。
元親:わぁかったってんだよ。しつけぇな。
佐助:あれだけ釘を刺されたんだから、いくら何でも寝るでしょう。
幸村:お館様の教えに背くわけにはいかぬ。きちんと寝るでござる。
政宗:そういうことだ、Good night.
元就:ふん(消灯)

政宗:…………。
幸村:…………。
佐助:…………。
元親:…………。…………んふ。
政宗:おい、誰だ今明智の真似した奴!
元親:お前だろ元就!
元就:我がそのような馬鹿なことをするか!
幸村:痛!な、何故叩くのだ!
元就:……暗くて間違えた。
元親:~~っ。
元就:今笑ったな長曾我部!
政宗:いだいだいだ!馬鹿!それは俺の足だ!
幸村:ぎゃあああ!!!政宗殿、何処を引っ張っておるのだ!
佐助:………(点灯)……あのさぁ、静かにしてよ。明日早いんだから。
元就:長曾我部が悪い!
政宗:お前が関節技かけたりすっからだろ!
佐助:もう何でもいいから寝ようよ……。今度は電気が消えたら、
   誰が何言おうが反応しない。いいね。
一同:……はい。
佐助:じゃあおやすみ(消灯)

政宗:………。
幸村:………。
元就:………。
元親:………。………ふが~。
政宗:………。
幸村:………くっ。
佐助:………。
元就:………。
元親:ふごっ!ふぐぐ!んがっ!?がぁあああああ~!!!!
政宗:だぁああああ!!!!うっせぇ!(点灯)
元親:なんだよ、折角寝ねてたのによぉ~。
政宗:嘘付け!態とらしいんだよてめぇ!
元親:態と?何の話だ?確かに、俺は鼾をかいて迷惑かも知れんねぇが
   生理現象なんだからしかたねぇだろ?
政宗:くっそ、白々しい!お前もくすくす笑ってんじゃねぇよ幸村!
幸村:元親殿がふごふご言うのが悪いのだ。靴下を吸ってしまった掃除機のような……
元親:ふごっ
幸村:もう駄目でござる~!!!(笑)
元親:ツボったな幸村。なんならとっておきの音を……ぶべ。
元就:黙って寝ろ、阿呆。これ以上騒ぐと、布団巻きにして窓から捨てるぞ。
佐助:つーかさぁ、実は竜の旦那が一番五月蠅いよね。
政宗:ぐっ……俺は元親をだなぁ……!
元親:なんでもいいから、早くねようぜ。明日、日中眠くなるぞ。
政宗:お前が言うな!(消灯)………ったく。

佐助:………。
元就:………。
幸村:………。
元親:………。
政宗:………(点灯)
元親:やべ!(寝)
政宗:おい、てめぇ。その手に持ってるマジックはなんだ!
元親:何のことですか。俺はもう眠たいので、電気を消してください。
政宗:ふざけんな!魂胆見え見えなんだよ!寄越せ!
幸村:油性でござるな。
佐助:旅に必要ない極太マジックを持ってくる辺り、鬼の旦那らしいよね。
元就:単なる阿呆だ。前日に下剤でも盛って、病欠させてやれば良かったわ。
幸村:む?元就殿……心なしか、眉が太くなって居らぬか?
元就:……?……何!?(鏡)……やりおったな長曾我部……。
佐助:凄い早業。ちょっと見習いたいかも。
元就:焼け焦げよぉおおおおおお!!!!!!
元親:あちあつあっつ!狭い部屋で暴れんなよ!
政宗:誰の所為だとおもってやがる!
佐助:ちょっとちょっと!布団が燃えるって!
幸村:勝負事なら某とて負けぬぁあああああああああああああああ!!!!!
信玄:やかましいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!
一同:…………zzzzzz
信玄:………む?
一同:………zzzz
信玄:寝て居るのか。では、今の騒ぎは……
元親:寝言寝言。
信玄:ふむ、寝言か。ならば仕方あるまい。
一同:………。…………(溜息)
元親:危なかった……今度見つかったら、正座じゃすまねぇぜ。
元就:全て貴様が悪いのだ(蹴)
幸村:某、本当に眠くなって来たでござる……。
佐助:今度こそ、寝よう。
政宗:良いな。消すぞ。元親、次余計な事したら、
   本当に簀巻きにして大浴場に沈めてくるからな。(消灯)

政宗:………。
元就:………。
幸村:………zzzz
佐助:………。
元親:………ふが。
政宗:おい……お前、ホントいい加減にしろよ。
元就:……伊達よ。
政宗:なんだよ。
元就:先程のは巫山戯ていたが、これは、事実だ。
政宗:Ha?
元親:ふごぉぉぉ……
元就:此奴ははしゃぎすぎた日、決まってこのような状態になる。
佐助:待ってよ……これ、態とじゃなくて、本当に鼾?
元親:んが、んごごごごごご、ぐぉおおおおおおおお
政宗:うるせぇぇぇええ!!!!おい、起きろ元親!
元就:無駄だ。あれだけ騒いだ後だ、明日の朝まで目覚めまい。
   だから我は押入で寝ると申したのだ。
元親:すか~………。………。
政宗:お?静かになっ……
元親:んごぉ~!
政宗:フェイントかよ!……すっげぇ音だぜ。
元就:頭の中に空気しか入っておらぬと、そういう音がするのだ。
佐助:寝らんないよ、これ。どうすんの?毛利の旦那に習って、押し入れ行く?
政宗:札がべたべた貼ってある所になんか入れるかよ!
幸村:………zzzz
政宗:Shit…一人気持ちよさそうに寝やがって
佐助:旦那もそうそう起きないからね。こりゃ俺様達寝不足決定だわ。
元就:一つ、簡単に解決する手段がある。
政宗:何だ!早くやれ!
元就:この阿呆の、鼻と口を塞ぐ。

元親:………。
佐助:これ………死なない?
元就:五分だな。
佐助:五分なの!?
元就:最終手段だ。我等の安眠を守るため、仕方あるまい。
政宗:よい子は真似すんじゃねぇぞ。

 

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