〔昼食〕
まつ：犬千代様、あ～ん♪
利家：あ～ん♪
まつ：如何ででございまするか？
利家：う～～～～～ん、うまいっ！
まつ：まぁ！犬千代様ったらん♪（殴）
元親：…………。駄目だ……心も腹も限界だ……。
なんだよ、あの夫婦。此処仮にも学校だぜ？くっそぉ……憎たら羨ましい……。
幸村：某も……お腹……減ったでござる……。
元就：後先のことを考えず、早弁などするからいけないのだ（もぐもぐ）
元親：お・ま・え・が・食ったんだろうが、俺の弁当ぉおおおおおお!!!!!
元就：我のみーとぼーるに手を出すな！（殴）
元親：何、この理不尽……（泣）。
佐助：旦那～？あ、いたいた。アンタ、次の準備があるでしょうが。
あと五分だよ？こんなところで転がってる場合じゃないって。
幸村：………好きで転がっておる訳ではないわ。
政宗：まさかとは思うが、腹が減って動けねぇとか言わねぇだろうな？
幸村：…………。食は全ての基本でござる。
政宗：図星かよ……。
佐助：そんなこったろうと思ったけど。はい、立って！着替えがあるんだから！
幸村：な、なんと無体な……。佐助はこんな状態の某に戦えと申すのでござるか！？
それでも真田十勇士と呼ばれた男か！人情無きは武士の………んぐっ？…………
………（もぐもぐ）太巻き、うまいでござるな♪
佐助：（溜息）もうアンタ、それ食いながらでイイから着替えさせてもらうよ。
その代わり、こぼさないでね。
幸村：ふむぅ！
佐助：旦那が早弁するであろうことを見越して、それでもって午後の出し物に
間に合わなくなることまで計算して、すぐに食べられる太巻き用意してたんだから。
幸村：（飲）……ふぅ。流石は佐助！忍の中の忍よ！
佐助：……ったく。現金な子……。はい、じっとする！こんなぼさぼさ頭で
人前に出らんないでしょーが！竜の旦那、櫛！
政宗：俺は小間使いか……。（渡）
元親：いいなぁ～。幸村、太巻き一本寄越せ！
幸村：もう食べちゃったでござるよ？
元親：早っ！………だぁぁあぁあああ、俺も限界だぁ……。
さっきの玉入れの玉が、全部梅干しに見えてきたぜ………
元就：き、気色悪い想像をさせるな。唾が……。
政宗：Ah～、五月蠅ぇな。５００円貸してやっから、豊臣んトコでも行って
弁当買ってこい。あとで返せよ。
元親：うぉおおおお伊達ぇええええ!!!!（泣）お前マジで今日から親友だぜぇえええ!!!!
政宗：………。
元就：「な、なんだよ。今まで友達じゃなかったみてぇな言い方すんなよ……。
元々だろ？元々だよな？頼む、そうだと言ってくれ。」
政宗：読むな！そして気の毒な目で見るな！
小十郞：政宗様、お支度、整いましてございます。
政宗：小十郞。早かったな。俺等は後攻だからまだ余裕があるんだが……まぁイイ。
余裕はあるに越したことは無ぇ。………幸村！次の勝負、必ず蒼組がいただく！
幸村：ぬぉおおお!!!!手袋に指がないぞ！一大事だ佐助ぇえええええええええ!!!!
佐助：落ち着いて！それ靴下だから！
政宗：聞けよ……。
５、応援合戦
慶次：お待たせしましたぁっ！午後の部最初の種目は応援合戦！体育祭唯一の採点種目。
それぞれの応援団が登場して、より粋な応援を見せてくれた方に点が入る。
命短し、人よ応援せよぉおおおおっ!!!!!
幸村：…………。紅組応援団、参る！
小十郞：何！？
政宗：飛んだ！？
慶次：おおっとぉ！これは紅組いきなりド派手な演出！屋上から躍り出たぁ！
纏った学ランをたなびかせ、応援部隊が宙を舞っている!!!!どうなってるんだぁ？
幸村：紅組応援団に、死角無し。その意気まさに天を突かん！天・覇・絶槍ぉおお!!!!
慶次：続いてこれまた並々ならぬ炎のエフェクト！消防法に触れないか心配なくらいだ！
政宗：………。
佐助：えへへ～、竜の旦那、焦ってる？
政宗：……H,Ha!いつもアイツが暴れてる時と変わらねぇだろ。今時爆破演出なんざ……
佐助：でも、飛んでる仕掛けは分からないだろ？
政宗：ぐっ……。
小十郞：大方、お前の入れ知恵だろう。
佐助：ご名答♪凧と烏と雲隠れの術と……まぁいろんなもの応用して、
見えないように釣ってるわけ。
政宗：く、くだらねぇ。
佐助：驚いてたくせに（笑）……ま、真田の旦那を甘く見ないことだね。
なんせ世の学パロの大半が剣道部の所を、管理人の「長ランに長鉢巻きを」という
欲求だけで応援部に入れられたお人だぜ～？
政宗：それは……胸を張って言うことか？
幸村：紅組の力、その目にとくと刻めぃ！
（ごごごごご………）
慶次：ん？なんだ、この地響き………こ、校庭の真ん中から、無数の……
な、なんだい、ありゃあ！？赤い目の虫みたいなでかいのがぞろぞろ出てきたぁ！
元就：よもやあれは……王蟲の群れ！？
元親：見ろ！アイツ等の目を！怒りで我を忘れてるんだ！
小十郞：…………。………木騎だろ？
政宗：何やってやがんだ、瀬戸内組は？
佐助：エキストラ出演。
慶次：突如現れた木騎の群れ！迫力も凄いが、校庭の無惨な有様も心配だ！
さぁて、このあとどうなる……
（きぃいいいいいいいいん！）
慶次：この音は……？
忠勝：………！
慶次：こ、今度は別なロボが飛んできたぁっ！
忠勝：………！
木騎：………。
忠勝：………！
木騎：………。
元就：おぉ！王蟲の警戒色が消えていく！
元親：その者青きを纏いて金色の野に降り立つべし！
小十郞：ロボがロボを宥めましたな
政宗：会話してんのかよ。つーか、ごついナウ○カだな……。
幸村：午後の部も、紅組の勢いは止まりはせぬ！見ていてくだされ、お館様ぁああああ!!!
政宗：最後木騎止まったじゃねぇかよ。演出の意図がわかんねぇよ。
小十郞：最終的には紅組の応援でもなくなっていましたな。
政宗：だが、派手さに掛けては目を見張る物がある。幸村のことだ、何の捻りもねぇ
暑苦しい応援部隊で三三七拍子でも披露する物と踏んでいたが……
これは……俺等も考えねぇとな。
半兵衛：変わった演出を考えているのかい？
政宗：出たな。
小十郞：貴様、何用だ。返答次第では、ただでは返さん！
半兵衛：不良生徒は、野蛮で困るな。折角アドバイスしにきてあげたのに。
政宗：Advise?
半兵衛：そう。僕ら教師陣は、流石に応援合戦まで参加できないからね。
勝負を面白くして、尚かつ僕の懐も暖まる、なんとも素晴らしい提案だよ。
政宗：…………。
半兵衛：清々しいほど懐疑心に満ちた目だね。でも、簡単なことさ。
向こうのチームには派手さがあった。今から対抗しうる演出装置を用意するのは
難しい。ならば……向こうにない物を全面に押し出せば良いんだよ。
政宗：紅組が持って無ぇもの……？
半兵衛：女子さ。
政宗：じょっ……。なんつー安直な……。
半兵衛：君はただ、この衣装を購入すればイイだけさ！
幸村：おぉ！音楽がかかったでござるよ！
元親：これは………学園天国か？
佐助：竜の旦那が仕切ってるにしちゃ、随分可愛い選曲だね（笑）
元就：蒼組の手並み、拝見させて貰おう。
謎人：Are you ready?
いつき：いえー！
かすが：い、いえい。
お市：遺影………ふふ。
慶次：おぉぉ！これは男子一同大歓喜！蒼組女性陣によるチアリーディング部隊だ！
かわいらしいピンクのポンポン！
元親：身を翻す度にふわりと靡く、スカート！
佐助：活気に満ちた、高い声！
慶次：それで応援なんかされた日にゃあもう！
三人：たぁまんねぇよなぁ～!!!!
元就：其処の馬鹿共、意気投合するな。
謎人：Ah~ha!みんなRivalだ～♪
女子：らい、ばる～♪
慶次：おやぁ？チア部隊を率いているのは謎の美少女だ！俺としたことが、
こんな可愛い子が同じ学校に居たなんて知らなかったよ！
佐助：うわ、ホント、すっげぇ美人。（見）
元親：貸せ！（見）うぉぉ……マジだ。どうしよう、俺、なんか髪型とか変じゃねぇ？
元就：貴様の髪型など誰も見て居らぬわ。第一、その双眼鏡は何処から持ち出したのだ？
幸村：は、破廉恥きわまりない！
元親：そう言わずに、幸村も見てみろって。健全な男子高校生として、
ちったぁ女子に興味を持つべきだ。な？オカン。
佐助：まぁ……確かに。
幸村：そ、某は遠慮つかまつる！（逃）
慶次：いいから！見るだけ！見るだけ！な？
幸村：うぅ……。（見）………？ど、何処でござるか？
元親：だから、先頭で踊ってる女子だよ！
幸村：先頭………今川殿か？
慶次：だからそっちじゃなくて………今川？なんであの人まで一緒に踊ってんだ？
元就：あの一角だけ、バブルの香りがするな。
元親：だぁぁじれってぇな！あっち可愛い女子だよ！（向）
幸村：………？このお人が………かわいらしいおなごだと申すのか？
某には理解できかねるのだが……。
元親：お前……本気で神経狂ってんじゃねぇの？
幸村：む。失敬でござるな。某はただ、あのおなごが………
謎人：Yeaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaah!!!!!!!!!!!!!!!!!～♪（投）
幸村：ぬお！
佐助：あっぶねぇ……。ポンポンが吹っ飛んで来た……。
元親：手が滑ったんだろ。
元就：我は何か、あの者に必死さを見た気がするのだが？
慶次：いやぁ～、両者とも見事な出し物だったな！さぁて、審査の結果は！？
審査員の先生、どうぞ～♪
久秀：紅組だ。
政宗：即答かよ！
慶次：勝者、紅組～！その理由は？
久秀：爆破があった。
政宗：それだけか！俺は一体……なんの為にあんな恥ずかしい思いまでして……。
幸村：政宗殿。
政宗：うぉおおお!!!?Ah?Ah?………あ、もうジャージに着替えたんだっけか……。
いきなり声掛けるんじゃねぇよ………なんだよ。
幸村：そのように驚かれずともよかろう（笑）よき戦いでござったな！
政宗：………悪ぃ。お前等の演出に焦って、対抗する為あざとい手段に出た。
女子に出番を譲ったから、直接対決は次へお預けだな。
幸村：む？直接対決だったではないか。某、政宗殿の見事な変化の術と舞に、
深く感じ入った次第……
政宗：シャラァアアアアアアアアアアアアアアアップ!!!!!
幸村：!!!
政宗：あ……悪い。だが、今の感想は一切他言無用だぞ。
幸村：？？？
６、障害物競走
慶次：続いての種目は、「真・障害物競走」だぁああっ!!!
元親：コー○ーに怒られそうなタイトル付けんなよ。
慶次：種目の順序は、「跳び箱→平均台→飴探し→麻袋」。定番中の定番だ。
説明も特に要らないよな？
かすが：ふん。このような子供の玩具など、忍の技の前には無いも同然だ。
政宗：蒼組はいつでも準備できてるぜ。そっちはどうだ、幸村？
幸村：無論、万事整うてござる！行くぞ、元親殿ぉっ!!!
元親：おぅ！一位は紅組のもんだぜぇっ！
まつ：そうは問屋が卸しませぬよ。犬千代様～♪まつめが勝利してごらんにいれまする！
半兵衛：あまり気は乗らないけれど……仕方ないね（微笑）
慶次：位置について、よぉい、どん！
慶次：さぁ最初の障害が見えてきたぞ～！最初の障害は、そう！跳び箱、５５段だぁあっ!!!
政宗：Muscle musicalか……？
慶次：このくらいの障害じゃないと、アンタ等には障害って言わないだろ？
幸村：ぬぉおおおおお、邪魔だ邪魔だぁあああああ!!!!!
政宗：幸村……跳ぶ気か！？
元親：行くぜぇ、幸村！
幸村：承知！
元親：うぉおおりゃあああああ!!!!（投）
慶次：おぉおっ!!!!元親が幸村を投げたぁああっ!!!!幸村は跳び箱の上に着地！
ん？何を背負ってるんだ？
幸村：元親殿の釣り竿にござる！うぉりゃああああああ!!!（釣）
慶次：釣り上げたぁああああ!!!!幸村が元親を引っ張り上げて、跳び箱をクリア！
幸村：我等の前に、障害など無し！
元親：勝利はいただきだぜ！
小十郞：くっ……てめぇら。政宗様に友情の連携なんか見せつけやがって……
あとで覚えていやがれ。
政宗：んなことでキレんな！こっちが泣きてぇよ！
………だが、馬も無しに、一人で越えるのは難しい高さだな。……おい。
かすが：私には貴様など関係ない。謙信様ぁあああ、かすがが果たして見せます！（飛）
政宗：てめっ……鳥で越えるとか汚ぇぞ！
半兵衛：悔しいんなら、君も鳥になればいいじゃないか。
政宗：死ねってか……？（怒）
半兵衛：冗談だよ。最も、僕らは……
まつ：もっとスマートに越えさせていただきまする。行け、五郎丸！
半兵衛：行け、秀吉！
（すがぁん）
慶次：あぁっ！学校の備品だぞ！跳び箱壊すなよ！
まつ：目の前に立ちふさがる壁に、回り道をするのではなく、
半兵衛：真っ向から立ち向かうことの素晴らしさを説くのも、教師の役目さ。
政宗：てめぇに人生説かれたかねぇよ。（走）
慶次：さぁて、お次は………平均台だ！辿り着いた走者達は、
先を争って平均台をよじ登っていく！
政宗：待て。
慶次：どうしたんだよ？早くしないと、ビリっけつになっちまうよ。
政宗：おかしいだろ、平均台に「よじ登る」って表現自体が。
慶次：なんせ、地上３０メートルだからな☆
政宗：お前、完全にバラエティー番組だと思ってるだろ……。
慶次：まぁそうビビるなって。下にはマット敷いてあるから。
政宗：ビビってねぇ！俺は……
まつ：きゃあ！（滑）
慶次：まつ姉ちゃん！
政宗：何！？
利家：まつぅうううううううううううう!!!!!!!（走）
まつ：っ!!!!い、犬千代様……。
利家：ふぅ………間に合ったぞ。怪我はないか、まつ。
まつ：はい！犬千代様の愛で、まつめは無事にござりまする♪
申し訳ござりませぬ……折角、一位を取ろうと思っておりましたのに……
利家：一位なんかより、まつの方が大事だ。
まつ：犬千代様ぁぁぁあああ!!!!
慶次：お～、危ない危ない。利が受け止めたか。抱きかかえたまま退場っと。
さすが、脱落しても絵になるねぇ～♪
元親：…………。
佐助：ちょ、なんでこっち見んの……？
元親：深い意味はねぇよ。
佐助：じゃあ何でにやにやしてんだよ！
元親：さぁ、俺等も前へ進むぞ幸村！…………っ!!!!こ、これは……！
政宗：なんだ？どうした？
元親：見ろ……平均台の上に……。
幸村：ば、バナナの皮でござる！
政宗：………てめぇが撒きやがったのか。
半兵衛：先に渡って罠を敷く。ルール上は禁止されていないはずだよ。
本当にこんなもので脱落させようなんて思ってないよ。精神的圧力さ。（微笑）
ちなみにバナナの中身は、秀吉が美味しく食しているよ。では、お先に。
政宗：Shit!!
かすが：こんな子供だまし、私には関係ない。（飛）
元親：また鳥か……。猿飛に出させりゃ良かったかもな。
幸村：なんの！これしきのバナナ、某の敵ではござらぬ……わぁあああっ!!!!?（滑）
政宗：幸村！………ぬぉおおおっ!!!?（滑）
元親：おい、伊………ぎゃあああっ!!!!（滑）
幸村：っ………く。……うん？おぉ！逆さにぶら下がって居る！
政宗：動くな！手が滑るだろうが！
元親：お前も騒ぐんじゃねぇよ！俺、片足一本でぶら下がってんだぞ！
慶次：元親、政宗、幸村が連なってぶら下がるという状態に！さぁ、どうする！？
政宗：呑気に実況なんかしやがって………ああぁぁムカツク。
元親：このままぶら下がってても、埒があかねぇな。………行くぞ。
政宗：Ah?行くって何処に…………なっ！
元親：ふんぐぉおおおおおお!!!!（投）
慶次：投げたぁあっ!!!元親が二人一度にぶん投げて、幸村と政宗は見事平均台の対岸へ！
だが、元親は反動で落下しちまったぁっ！
幸村：元親殿ぉおおお!!!!
政宗：すげぇ……エバーマットに頭からぶっ刺さってるぜ。犬神家みてぇ。
幸村：元親殿の勇姿、無駄にはせぬ！真田幸村、参るぅああああ!!!!（走）
慶次：続きましては飴探し！粉の中に埋もれた飴を口で探し出し、咥えて先へ進むんだ！
かすが：私は今、一位を走っている。これさえ越えれば、勝利は手にしたも同然。
し、しかし……。
謙信：………？
かすが：け、謙信様の前で顔面粉まみれになるなど……た、耐えられないっ！
幸村：飴～♪何味でござろうか？
政宗：お前の頭ん中は、食い物のことしか詰まってねぇんだな。
かすが：しまった、追いつかれた！
半兵衛：ぐはぁっ！
かすが：ど、どうした！？まさか、飴の中に毒が！？
半兵衛：………顔が汚れて………力が出ない。（がくり）
幸村：アンパンマンみたいでござるな。
政宗：馬鹿じゃねぇ……。
幸村：ぬぉおおおおお!!!!飴、飴、飴ぇえええええ!!!!………げぇっふ、こはっ！（咳）
政宗：っ……粉を巻き上げんな！
幸村：けふっ……お？あったでござる～♪イチゴ味ぃあああああああ!!!!!（走）
政宗：なっ！させるか！俺も見つけたぜ！（走）
かすが：まずい！このままでは……
謙信：うつくしきつるぎ。
かすが：!!!
謙信：そなたはどんなすがたでも、かがやいていますよ。
かすが：…………。………謙信すむぁあああああああああああああああああ!!!!
慶次：か、かすがちゃん凄い気合いだ！女の子には辛い障害であるにも変わらず、
見事飴を探し出した！顔中粉まみれの鬼気迫る表情は………圧巻の一言！
かすが：わぁたぁしぃがぁぁ……一位だぁああああああああああああああ!!!!
慶次：最後は麻袋を履いて、両足跳びでゴールへたどり着いた者の勝利！
幸村：かすが殿、こ、怖いでござる！（ぴょこぴょこ）
政宗：お、追いつかれたら取って食われそうだぜ……（ぴょこぴょこ）
幸村：だが某も負けられぬ！漲るぁああああああああ!!!!（ぴょこぴょこ）
政宗：独眼竜は伊達じゃねぇ、You see?（ぴょこぴょこ）
小十郞：和やかな光景だな。
佐助：本人達は必死だけどね。
幸村：某の勝利ぃ………あ、飴が！
政宗：Ha,幸村。チェックメイトだ。
慶次：………。ゴォオオオル！最後は飴を落とした幸村が気を取られている隙に、
政宗が勝利！かすがちゃんも惜しかったけど、追いつけなかったな～。
幸村：飴………この幸村、一生の不覚！
政宗：なんか、しまらねぇ勝ち方だな……。
７、騎馬戦
（法螺貝の音）
政宗：この戦……竜が全て食らい尽くす。Are you ready,guys?
幸村：漢には、退けぬ時がある。今がその時。……真田幸村、参る！
信長：小童共が……。余に仇成そうとした罪、死して贖うが良いわぁ……。
慶次：鉢巻きを取られるか、騎馬を倒されるかしたら脱落。大将を討ち取られたら敗北だ！
政宗：All right.楽しもうぜ。
幸村：武田騎馬軍に敵は無し！とぉつげきぃいいいいいいい!!!!!!!（ぱからっぱからっ）
政宗：待て。
幸村：（ひひぃん）なんでござるか？
政宗：なんでてめぇは馬に乗ってんだよ！
幸村：……？騎馬戦でござろう？
政宗：本当の騎馬戦かよ！
幸村：何を驚いて居るのか分かりませぬが、政宗殿！いざ尋常に勝負ぅううう!!!!（跳）
政宗：ちっ。こうなりゃ立ち向かうしかねぇ。お前等、臆すなよ！
モブ：勿論ですぜ、筆と………うぁああっ！
モブ：ぐあぁぁっ！
政宗：なっ……なんだ！？どうした！？
佐助：へへ～♪鉢巻き四本げっと～♪（回）
政宗：不意打ち……汚ぇぞ！
佐助：忍のやることさ、何でもアリだよ。
長政：おのれ……悪の忍め。成敗！
政宗：深入りすんな浅井！
元就：散れ。
長政：ぐぁぁぁっ！
元就：これしき、造作もない。日輪に捧げたてまつらん。
小十郞：罠か。お前等、無謀な突撃は避けろ。相手はどんな手を使ってくるかわからねぇ！
佐助：お？蒼組が退いてくぜ。こりゃ、余裕だねぇ旦那。
幸村：油断をするな佐助。何か……嫌な予感がするでござる。
佐助：予感………？……っ!!!あれは!!!竜の旦那、止まって！
政宗：っ!!!なんだよ。お前は敵だろ？俺に指図するなんざ……
佐助：敵も味方も……囲まれたよ。
政宗：何！？
信長：ふははは！愚民共がぁ。貴様等の下らぬ小競り合いなど、余の天下の前には
塵も同然。吹き散らしてくれようぞ。………光秀。
光秀：仰せのままに。鉄砲隊、放ちなさい。
（だだだだだだだだだだだだだだだ）
幸村：（ひひひぃいいいん！）ひ、退けっ!!!!
政宗：種子島もアリかよ………。もう騎馬戦でも何でもねぇよ。
元親：豆鉄砲なんか当たるかよ！行け、木騎！蹴散らしてやれ！（ずしーんずしーん）
利家：お前達の手段など、
まつ：既にお見通しでござりまする！
夫婦：行け、木騎！
元親：た、対抗してきやがった！？畜生……長くは持たねぇぞ幸村！
くっそぉ……本多が出場してればなぁ！
佐助：あの人、どう考えても騎馬に乗れないもんね。
信玄：呑気に構えている暇はないぞ。ふぬわあああ!!!!!（竜巻）
佐助：げっ、大将！やべ……
かすが：はっ！
佐助：……っ。か、かすが！？
かすが：勘違いするな、お前を助けたわけではない。
謙信：ここはわたくしたちがひきうけます。そなたらはいちどたいきゃくし、
たいせいをたてなおしなさい。
幸村：上杉殿！し、しかし我等は敵同士……。
謙信：このままではきょうしじんに、いちもうだじんにされます。
あらそっているときではありません。それに……わたくしじしんも
このたたかいをまっとうしたいとおもうのです。
信玄：よう言うた、宿敵。全力で参るぞぉおおおおお!!!!!!
謙信：もちろんです、かいのとら。
政宗：仕方ねぇ、退くぞ幸村。
幸村：承知！
半兵衛：残念ながら、君たちに逃げ道はないよ。
政宗：なっ！？
半兵衛：見たまえ。行く手にはバナナ皮の山。ただでさえバランスの悪い騎馬では
足を取られるのは必定だ。
秀吉：わ、我が手に、つ、掴めぬ……ものは……
佐助：うわ～……必死にバナナ食わされてるよ、気の毒。
半兵衛：食べ物は無駄にしない性分でね。……進むも地獄、戻るも地獄。
大人しく負けを認めたらどうだい？
幸村：くっ………。
小十郞：政宗様！
政宗：どうした。
小十郞：明智が………謀反を起こしました！
政宗：………何？
光秀：くはははははっは!!!!信長公!!!!ずるいじゃないですか、生徒達ばかり追い詰めて!!!
さぁ………私とも……楽しく踊ってくださいよぉおおおおお!!!!!
濃姫：おのれ光秀………おとなしく逝きなさい！（撃）
蘭丸：濃姫様！蘭丸も戦います！信長様、今の内に！
信長：ぜ、是非もな……む！（滑）
利家：あ……。
まつ：まぁ、バナナの皮に。
慶次：転んだら………脱落だよな。
信長：………（泣）
幸村：教師陣の大将が討ち取られた………
政宗：……と言うことは。………真田幸村！
幸村：伊達政宗ぇ！
政宗：一騎打ちと行こうじゃねぇか、Show time!!!!
幸村：望む所よぉおおおおおおお!!!!!!
小十郞：何人たりとも、政宗様の鉢巻きには近づけねぇ。取らせて貰うぜ……
佐助：やってみなよ。出来るもんならさ。
政宗：HELL DRA………（すぽ）お？
幸村：（すぽ）む？
小十郞：（すぽ）何！？
佐助：（すぽ）あらら？
政宗：なんか……黒い手がみんな、鉢巻き取ってったんだが……。
慶次：ええと……ということは。勝者……お市ちゃん～♪
一同：…………。
お市：長政様……見てる？市……頑張ったよ。ふふ……。
８、リレー
慶次：泣いても笑ってもこれで最後！勝利を目指して突っ走れ！
よぉ～～い、どんっとぉ！
蘭丸：蘭丸、いっちば～ん！（走）
武蔵：俺様が最強だ！（投石）
蘭丸：何すんだよ！お前卑怯だぞ！
武蔵：おめぇだって、さっきやってたじゃねぇか！ばぁ～か！
蘭丸：てんめぇ～許さねぇ！（弓）
武蔵：あっぶねぇなぁ！何すんだよ！（石石石！）
蘭丸：やりやがったなぁ～！（矢矢矢！）
まつ：まぁ、困った子達ですね。喧嘩などしていると、まつめにおいて行かれますよ？
犬千代様～、愛のバトンにござりまする～♪（渡）
利家：うぉおおおお!!!!まつの愛で、某全力だぁあああああ!!!!
武蔵：しまったぁ！お前の所為だぞ！
蘭丸：お前の所為だ！
いつき：蘭丸～！いいから早く来るだ～！
蘭丸：ちっ。負けるんじゃねぇぞ、馬鹿女！（渡）
武蔵：忍者なら絶対勝てよな！（渡）
利家：ぬおおおおお！まつの旨い昼ご飯を食べたんだ！某は絶対に負けん！
いつき：おらだって旨い米さ一杯食っただ！絶対に負けねぇべ！
小太郎：…………！
いつき：ふわあぁ！は、早いべ！追いつけねぇだ！
氏政：ほっほっほ！風魔には儂が旨いぬか漬けをやったんじゃ！
誰にも負けぬわぁあああ!!!!…………あだっ、こ、腰……めりって……（倒）
小太郎：………！
氏政：だ、大丈夫じゃ。大丈………ふんぉおおお!!!?背骨がぁああっ!!!!
利家：う、氏政殿……大丈夫か？
いつき：でもチャンスだべ！姉ちゃん、頑張ってけろ！（渡）
利家：某もまつのため、負ける訳にはいかん！愛の力、見せてくれよザビー殿！（渡）
小太郎：……！……。……！（渡）
忠勝：………！（キィーン）
ザビー：飛んでいくのが、アナタの独壇場と思っタラ大間違いヨ～！
ザビー、飛行形態ね！（キィーン）
お市：二人とも……お空を……飛んで……。狡い……市……勝てないもの……。
忠勝：………。（キィーン）
ザビー：教祖組の勝利デ～ス！（キィーン）
お市：空を飛ぶものに………手なんか届かない……きっと……きっと……（ぬらぬらぬら）
忠勝：!!!!
ザビー：ギャアアア!!!黒い手に捕まったヨォオオオ!!!!
お市：あ………届いた……わ。長政様……（渡）
長政：よくやったぞ、市！浅井長政、正義の名の下に、必ず勝利！（走）
ザビー：か、仇を……討ってクダサ～イ……（渡）
忠勝：………～～……。（渡）
家康：忠勝の戦、無駄にはしねぇ！儂が勝利を掴む！（走）
秀吉：勝利は、我が手に！（走）
長政：ははははは！子供と重量級の教師になど、正義が敗北する筈も無し！
見ているがよい、市！正義が悪に圧倒的な力の差を見せ……ぶっ（転）
家康：あっはっは！余裕をかまして余所見などするからだ！天下は儂のものよ！
秀吉：ふん！ふん！ふん！ふん！
家康：は、速ぇ！あの重さでなんという速さだ！まずい、追いつかれるぞ！
秀吉：………。新聞配達のバイトで培った脚力だ。
家康：……不憫な奴だな。
秀吉：託したぞ、半兵衛！（渡）
家康：元就公、あとは頼んだぞ！（渡）
長政：私は……転んだりなど……していない……（渡）
元就：我は日輪の申し子なりぃいいいい!!!!
かすが：謙信様！かすがが今、貴方様の元へ参ります！
半兵衛：………。それ。（投）
元就：ザビー様！
かすが：謙信様ぁあああああああああ!!!!!
半兵衛：ふむ。これほど食いつくなんて。それぞれのフィギュアを買っておいて
正解だったね。
元就：はっ！おのれ……
かすが：計ったな！
半兵衛：乗る方にも問題があると思うけど。さぁ、僕は先を急がせて貰おうかな。
元就：そうはさせぬは！
かすが：忍をなめるな！
半兵衛：………それ。（投）
元就：日輪！
半兵衛：君はソーラーパネルにも食いつくんだね。覚えておこう。
さ、後はよろしく頼むよ。（渡）
かすが：申し訳ありません、謙信様！不覚を取りました！（渡）
元就：日輪……（悦）
元親：いいからバトンを貸せ！……ったく！大分遅れちまったぜ！（走）
謙信：はやさならば、わたくしにりがありますよ、かいのとら。
信玄：ふははは！甘いわぁああああ!!!!（飛）
謙信：ほう……みずからおこしたあらしにのまれ、さきをいそぎますか。さすがですね。
元親：あのおっさん……見当違いな方向飛んで行くけど、大丈夫か？
信玄：ぬぅ……ぬかったわ。着地まで考えておらなんだ。
元親：………。
謙信：わたくしに「なにかうったえるようなめ」をされても、こまります。
元親：と、兎に角俺は、負ける気はねぇぜ！
謙信：ふふふ、さいかいのおに。よいきはくをもっていますね。しかし……まだわかい。
元親：な！消えた！？
謙信：あとはたのみましたよ、りゅうのみぎめ。（渡）
信玄：ふっはっは！着地成功じゃあああ!!!!
元親：落ちたんだろうが！上杉に差を付けられちまった。取り返せよ、猿飛！（渡）
濃姫：全く、甲斐の虎と言っても、男って詰めが甘いのだから。
上総介様、濃めがなしてみせます！（走）
小十郞：この竜の右目が居る限り、政宗様には近づけねぇ、何人たりとも！
佐助：おっかないねぇお二人さん♪けど、忍に速さで勝てる筈もなしっと。
小十郞：ちっ、ちょろちょろと……。速度だけじゃ勝てねぇってことを教えてやるぜ！
濃姫：坊や、おいたが過ぎると………お仕置きよ。
佐助：ちょ、ちょっとぉ！二人とも、雷撃と銃撃とか卑怯じゃねぇ!!!?
小十郞：政宗様の御身を守るためならば……俺はどんなに嘲られようと
どんな泥を被ろうと、勝利してみせる！
濃姫：私はこの手を汚しても………あの人と生きると決めたのよ！
佐助：なんか格好イイ感じにしてるけど、アンタ等それ、単なる開き直りだから！
このままじゃ殺される……真田の旦那、後は頼んだ！（渡）
小十郞：政宗様、必ずや、天下を！（渡）
濃姫：上総介様に適う者などおりませんわ！（渡）
幸村：しかと受け取った！うぉおおおおおおおお滾るぁあああああ!!!!!!!
政宗：決着を付けようじゃねぇか真田幸村！
幸村：無論！手加減いたしませぬぞ、政宗殿ぉ！
信長：おのれ……
政宗：Ha!歳食った理事長なんかに、俺等が負けるかよ！
幸村：事実上の一騎打ちでござるな！
信長：ぬぅぅ……
光秀：信長公……んふ。
信長：!!!!
光秀：さぁ……もっと……全力疾走してください……。一秒も逃さず……
撮らせていただきますよ………くあっははははははははは!!!!!
信長：!!!!（逃）
政宗：速っ!!!
幸村：理事長殿……必死でござるな。
政宗：ここで破れることは……俺のPrideが許さねぇ！
幸村：某とて、負けられぬぁあああああああ!!!!!!
慶次：そして、ゴールテープを切ったのは………！？
幸村：なんと………。
信長：………。
政宗：てんめぇ……。
光秀：信長公を正面から撮ろうと後ろ向きに走っていたら………
どうやら私が切ってしまったようですね………ゴールテープ。………んふ♪
政宗：んふじゃねぇ!!!!この野郎、たたっ斬ってやる!!!!
幸村：うぅ……某、全力で走ったら腹減ったでござる……。
慶次：ええと……なんつーか、もうよく分からないから、全部引き分け！
政宗：ふざけんな！今までの戦いは何だったんだよ！
佐助：まぁそんなもんでしょ、体育祭なんて。賞金が出る訳じゃないしさ。
旦那～、こっちに団子買ってあるよ～。
幸村：誠でござるか！
元就：我にも寄越せ。
元親：大福も買ってあるぜ！
元就：寄越せ。全部寄越せ。
元親：がっつかなくても、全員分あるってんだよ（笑）前田も来い。
おら、伊達もいつまでも息巻いてねぇで、さっさと座れ。
政宗：お前等、よく割り切れるよな……（座）
幸村：体育祭とは、誠美味しい行事でござるな♪
Powered by "Samurai Factory"