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戦国BASARAの二次創作文。 政宗、幸村、佐助、元親、元就が中心。 日々くだらない会話をしてます。
Posted by - 2024.11.25,Mon
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Posted by 今元絢 - 2008.06.19,Thu

「第一章 新たなる妄想」

――遠い昔、遥か彼方の銀河で……

  かつて平和だった銀河系は銀河帝国による圧政下にあった。
  そんな中、反乱同盟軍のスパイが、帝国の誇る最終兵器であり宇宙要塞である
  ザビ・スターの極秘設計図を盗み出す事に成功した。
  銀河帝国皇帝が最も信頼を置くダーク・ベイダー卿は設計図奪還と
  同盟軍本拠地の早期発見を命じられた。

イツキ姫:やっと……やっと手に入れたのに……

帝国軍の戦艦に襲われた反乱同盟軍の宇宙船の中には
反乱同盟軍の指導者の一人、イツキ・オーガナ姫がいた。

イツキ姫:折角手に入れた設計図……みすみす渡すわけにはいかねぇだ。
     おめぇさん達に、これを託すだよ。
     必ず……必ずあの人の元へ届けてけろ。

彼女は2体のドロイドに設計図を託し、帝国軍に立ち向かっていった……


――砂漠の惑星・ウェーダ
ケンニョ:さぁさ、寄っていけ見ていけ~!本日はドロイドの大安売り!
     「モーリ2-D2」と「チカ3-PO」!最新型のドロイドが
     2体セットでたったの5万両ぽっち!見よ!この筋肉の素晴らしさを~!
チカ:やめろぉおおお~!恥ずかしいだろうがぁあああ!
ケンニョ:隠すな隠すな!ばりりと割れた筋肉美、とくと見せつけい!
チカ:つけるか!おるぁ、客共!人の腹筋数えんじゃねぇ!見せ物じゃねぇぞ、帰れ!
モーリ:いや、見せ物だぞ。
チカ:肯定してんじゃねぇよ!俺等、オークションでたたき売りにされてんだぞ!?
   もっと危機感持て!
モーリ:そもそも貴様が悪いのだ。脱出ポッドの整備を怠けるから、
    このような訳の分からん星に落とされて、訳の分からんおっさんに
    捕らえられたりする。全て貴様の所為だ、このポンコツ。
チカ:てめ……脱出ポッド操作したのはてめぇだろうが!
モーリ:他人に罪をなすりつける。何処までも器の小さき輩よ……
チカ:溜息付くなぁぁ!あ~……ムカツク。姫も人が悪いよな。
   どうせなら俺にだけ託してくれりゃいいものをよぉ……
モーリ:全くだ。設定されたプログラムの邪魔がなければ、貴様などとっとと解体し
    アルミ缶回収に出してくれる。
チカ:ほぉぉ……じゃあてめぇは生ゴミの日だこのオクラ野郎!
幸村:喧嘩は良くないでござるよ?
チカ:うぉ!?だ、誰だてめぇ……?
幸村:某は真田幸村と申す者。畑仕事に使うロボットを見に来たのだ。
   そなた達は価格も機能もピッタリでござる。まさに体力のみで勝負のロボット。
チカ:てめぇ……
幸村:こちらは農作物の如き姿。
モーリ:焦がされたいか貴様……
幸村:ケンニョ殿。某、このロボット購入するでござる。
チカ:お、おい!勝手に決めるんじゃねぇよ!
モーリ:我等にも意志というものがあるのだ。
幸村:嫌……でござるか?某は一目で気に入ったのでござるが……。
モーリ:む……。
チカ:そ、そういう目で見られるとなぁ……
幸村:来てくれるでござるか!?歓迎するでござるよ♪
チカ:……。……ったく、調子の狂う野郎だぜ。
モーリ:銀河系随一の高性能を誇る我が、片田舎の惑星で畑仕事とは……落ちた物だな。
チカ:満更でもなさそうな顔して、よく言うぜ(笑)

チカ:(耳打)なぁ……どうすんだよ。
モーリ:何がだ。
チカ:こいつのペースに呑まれて付いて来ちまったけどよぉ……。
   姫から託された仕事があんだろ?なんとかってオッサンを探すっていう……。
モーリ:ふん。我が意味もなく行動をすると思うか?見よ。
チカ:ナビ?これがどうしたんだよ?
モーリ:この星に、例の男の個体識別反応がある。奴の家に近づくほどに、
    反応が強まっている。闇雲に探すより、一所に腰を落ち着けた方が上策だ。
チカ:うぉお!すげぇじゃねぇか!
モーリ:全て計算の内よ……(微笑)
チカ:いや、偶然だろ?そもそもこの星に落ちたのだって事故みてぇなもんだし。
モーリ:……。計算だと言っている。
チカ:目ぇ合わせろよ。
幸村:何を話しているのでござるか?(ひょい)
モーリ:っ!!!勝手に見るでない!
幸村:てーこく……さいしゅー……ごくひ……?なんだかよく分からないでござる(ぽち)
イツキ姫:(ぶぅん)シン=ゲンのおじちゃん!おめぇさんにお願いしたいことがあるだ!
幸村:うぉおお!?な、何事でござるか!?
チカ:あ~あ、起動しちまった……。
モーリ:もう我は知らぬ。
チカ:責任放棄すんな。安心しろ、そいつぁ単なるホログラム。録画映像だ。
幸村:ほ、ほろ……?
イツキ姫:今、帝国軍では恐ろしい計画が進んでいるだ。極秘裏に進められている
     ザビ・スター計画も最終段階に入っちまってるらしい。反乱軍としても
     必死に抵抗しているだども同盟本拠地が発見されるのも時間の問題……
幸村:(ぽち)難しい話は苦手でござる。
チカ:消しやがった……
モーリ:ま、まぁお主には首を突っ込むべき問題ではないしな。
幸村:?
モーリ:銀河系規模の話だ。お主のような田舎者には関係のないこと。
    さっさと行くぞ。畑とやらにはオクラはあるのか?
幸村:い~っぱいあるでござるよ♪

――夜。
モーリ:………(こそ)。……よし。
チカ:何が「よし」だよ。
モーリ:!!!!貴様、何をしに来た。
チカ:てめぇの思考なんざお見通しだよ。手柄独り占めしようたって、そうはいかねぇぜ?
モーリ:ホログラム映像を託されたのは我だ。貴様は単なるオマケに過ぎぬ。
    我につきまとうでない。
チカ:あのなぁ、姫が俺をオマケに付けたのは、てめぇ一人じゃ危なっかしいからだろ?
   ここは田舎って言っても、達の悪い連中もいる。んなでっけぇ頭ゆさゆさしながら
   夜中に歩いてみろ。あっという間にとっつかまるぜ?
モーリ:五月蠅い黙れ!我一人で良いと言っている。
チカ:一人じゃ郵便局にもいけねぇ人見知りが、強がってんじゃねぇよ。
幸村:そうでござる。一人は寂しいででござるよ?
チカ:そうそう……って。なんでお前まで付いてきてんだよ……(呆)
幸村:?
モーリ:「?」では無い。貴様には関係の無い話だと言ったはずだ。
幸村:関係が無くとも、少しぐらいは役に立つかもしれぬ。この辺りは、そなた等より
   某の方がずっと詳しいのだ。何処に行くのかは知らぬが、案内ならできるぞ!
モーリ:……。よく言う。興味本位で付いてきただけであろう。
幸村:ばれたでござるか(苦笑
チカ:ったく……。まぁいい。折角だから、案内してもら……伏せろっ!
(しゅたたたたんっ!)
幸村:な、何事でござるか!?
チカ:ちっ……随分とお早いお着きだぜ……。
モーリ:帝国軍の捜査網を、甘く見ていたようだな。
かすが:見つけたぞ……モーリ2、チカ3……。
幸村:知り合いでござるか?
チカ:あんな知り合い、居てたまるかよ。掃除屋だ、掃除屋。
幸村:ダスキンサービスレディでござるか?
チカ:ちげぇよ!暗殺者!俺等をぶっ壊しに来たの!
幸村:なんと!
かすが:お命、頂戴仕る。
チカ:来たぜ!
モーリ:ふん、日輪の力、とくと味わわせてくれよう!………。
チカ:……?どうした?行けよ、必殺日輪ビーム。
モーリ:我は太陽電池式なのでな。夜間は戦えぬ。
チカ:使えねぇえええ!!!!!ああぁ……でも俺も武器、船において来ちまったんだよなぁ…
モーリ:人のことが言えぬではないか。
チカ:そうだ!近くに海ねぇか海!?そこまで逃げ延びりゃ、海流発生装置混乱させて
   どでかい津波をぶつけてやれる!
幸村:ここは砂漠の惑星でござるよ?
チカ:どこまでも使えねぇええええ!!!!
かすが:何をもめているのか知らないが、抵抗する術もないようだな。
    極秘の設計図、渡して貰うぞ。
幸村:!
モーリ:くっ……
チカ:ちっ。
謎声:甲斐の奮迅ぁぁああああああ!!!!!!(ちゅどぉん)
かすが:うっ……。な、何奴!?
謎声:暗殺者相手にても足も出ぬとは、まだまだ未熟よのう……幸村。
幸村:こ、このお声は!
かすが:お、お前は……!
謎声:帝国軍の刺客よ。お主も儂を知らぬ訳ではないようだな。ひとりで勝てる相手か。
   判断できぬと言うなら、教えてやらぬこともないが?
かすが:くっ……ここは退く。だが、次は確実に……仕留めるからな。(消)
謎声:いったようだな。
幸村:お……おぉぉ……おやおやおやおやおや………
信玄:久しいのう、幸村。
幸村:おやかたざばぁあああああああああ!!!!!
チカ:………誰?
モーリ:誰ではない!
チカ:うぉ……。おどかすなよ……。どうした?
モーリ:彼奴だ……。
チカ:へ?
モーリ:見よ、ナビの反応を。あの男こそ、銀河系の運命を託されし男、シン=ゲンだ。
チカ:マジかよ!?

――お館様のおうち。
幸村:お館様は、某の最も尊敬する御方でござる♪暫く修行の度に赴かれると、
   一月前に旅立たれだのだが、漸くのご帰還!さぁ、今日も鍛錬と参りましょうぞ、
   おやかたさまぁああああああああ!!!!
信玄:儂は今忙しいのだぁあああ!!!!!(殴)
幸村:ぐっはあああっ!!!(飛)
信玄:……(咳払)それで、何の話であったか?
チカ:い、いいのかよ……?アイツ、壁突き破って50メーターくらいぶっ飛んでるけど。
信玄:何、このくらい日常よ。
幸村:お館様ぁ!この幸村、慢心しておりました!
モーリ:もう復活してきたぞ……。
信玄:さぁ、続きを頼む。
モーリ:しかし……部外者に知られて良い話では……
信玄:幸村のことは気にせずとも良い。此奴にも無関係な話では……ないしな?(にやり)
幸村:?

信玄:成る程……姫が捕らわれた、か。
モーリ:このままでは帝国軍の侵略をただ待つのみ。何卒、ご助力願いたい。
幸村:………。
モーリ:何を呆けた顔をしている。
幸村:い、いや……。帝国軍だの、銀河系の支配だの、話が大規模すぎて
   呆気にとられていたのだ。誠、恐れ入ったでござる。
信玄:恐れ入っている場合では無いのだぞ、幸村?お主はまさに渦中の人間なのだからな。
幸村:?
チカ:なんでだよ?此奴は関係ないだろ?ジダイの騎士の生き残りっていう、
   アンタなら兎も角……
幸村:ジ、ジダイ……?お、お館様が……?
モーリ:そうだが……お主、まさか知らずに弟子入りしていたのか?
幸村:お、お館様が……かつて最強と謳われしジダイの……
   お館様こそさいぃっっっきょぉおおおおお!!!!!!!(飛付)
信玄:だから忙しいと申しておるであろうがぁああああああ!!!!(殴)
幸村:ぐはあああっ!(飛)
モーリ:知らなかっみたいだな……。
チカ:単なる近所の強ぇオッサンと思ってたんだろうな……
信玄:ジダイ如きで取り乱すな幸村。お主とて……その血を受け継いでおるのだ。
チカ:なっ…!
モーリ:なんだと!?
幸村:そ、某が!?お……お館様の息子!?
信玄:何故にそうなるのだぁあああああ!!!!(殴)
幸村:ぐはああっ!!!(飛)……し、しかし……今、受け継いでおると……
信玄:ジダイの資質があると申しただけのことよ。
チカ:俺……親子でも得に驚かねぇけど?
モーリ:同感だ。
信玄:幸村よ。今こそ立ち上がるとき。ジダイの騎士となり、
   帝国軍の悪しき野望を討ち滅ぼすのだ!
幸村:な、なんと……。
チカ:流石に困惑してるみてぇだな……。
幸村:この幸村……帝国などという大きな存在、どのような物か、どう戦うべきか
   想像も付きませぬ……
信玄:ふっ……いやでも分かろう。見よ!(ぽち)
幸村:これは?
信玄:お主が所構わず突進してくるのを避けるため、家の周囲に設置した防犯カメラよ。
モーリ:ちょっと迷惑していたのだな……。
信玄:高性能の望遠機能が付いておる。儂の予想が正しければ……
幸村:こ、これは…!某の畑!
チカ:も、燃えてるじゃねぇか!?
信玄:此処へ来る途中に刺客に襲われた。と言うことは、恐らく奴等はまず最初に
   モーリ2等の信号を辿り、幸村が家へ赴いたのち、後を追ったはず。
   帝国軍は自らに仇なす物に容赦はしない。家が無傷である筈がないのだ。
幸村:そ、某の……某の団子畑がぁあああああ!!!!
チカ:団子?団子がなるのか?
モーリ:羨ましい……。
幸村:うぉおおおおおおお帝国軍許すまじぃいいいいいい!!!!
   ジダイが力、見せつけてやりましょうぞお館様ぁあああああ!!!!
信玄:幸村ぁああああ!!!!
幸村:おやがだざぶわぁああああああ!!!!
信玄:ゆきむるわぁああああああ!!!!
幸村:ぼやがだざぶわぁああああ!!!!
信玄:じゅきむるぁああああああ!!!!
モーリ:頼む相手を間違えたか……?

――宇宙港
信玄:とりあえず、まずは宇宙船を手に入れねばなるまい。
幸村:うぉおお、宇宙船!漲るぁああああ!!!
チカ:あ、おい!何処いくんだよ!
モーリ:受付カウンターに突進していくぞ。
幸村:宇宙船を一機、購入したい!
モーリ:馬鹿では無かろうか。
チカ:受付嬢が滅茶苦茶困惑してるな……。
信玄:幸村よ。良い宇宙船のみでは、帝国軍には太刀打ちできぬぞ。
幸村:むぅ……そうでござるか……。
信玄:よいパイロットも、「同時に」手に入れねばな?(にやり)
幸村:ぱいろっと?

館内放送:お客様にお知らせいたします。お客様にお知らせいたします。
     只今、脱獄犯がこのステーション内に侵入したとの報告がありました。

モーリ:何!?
チカ:脱獄犯~?
放送:次々と高価な宇宙船を盗み、仲間等と共に奇声を上げながら手放し運転!
   まさに宇宙暴走族とも言うべき、凶悪な犯罪者達です!
   大変危険ですので、速やかに非難してくださ……ぎゃあああでたぁあああ!!!!
   き~ん……(ハウリング)
モーリ:……。
チカ:お、おいおい……。なんつー間の悪さだよ。
信玄:べすとたいみんぐだな。
チカ:はぁっ!?余計なもめ事に巻き込まれてんだぞ!?
モーリ:出立が遅れるではないか。
信玄:お主等、ニュースを見ておらぬな。その脱獄犯……誰だか知ぬのか?
モーリ:犯罪者に知人等おらぬぞ。
チカ:…………ん?そういや、幸村何処行った?

政宗:Shit……警官隊がうじゃうじゃ出てきやがったな……
小十郎:申し訳ありません……政宗様。私如きの為に、このような危険な目に……
政宗:Ha!馬鹿言うな。お前の為なんかじゃねぇよ。……腕の良いメカニックを
   囚人の儘置き去りにするのは惜しい。それだけだ……。付いてこい小十郎。
   五月蠅い雑魚共、蹴散らすぜ!
小十郎:………っ。御意!
幸村:脱獄犯殿でござるか?
政宗:うぉ!?
小十郎:誰だてめぇ!
幸村:驚かしてすまぬ。血走った目をしておるので、恐らく脱獄犯殿だと思ったのだが…
政宗:ま、まぁ間違っちゃいねぇけどよぉ……何で、デッキブラシ握ってんだお前?
幸村:警官隊が大量動員されたこの混乱の最中、流石に丸腰で歩くのは危ないと思い、
   厠から失敬したのでござる。
政宗:うわ、便所ブラシかよ!汚ね、こっち向けんな!……一般人に怪我させたくねぇ。
   とっととその便所ブラシ持って失せな。此処はこれから、もっと荒れるぜ?
幸村:危険は覚悟の上で参ったのだ。脱獄犯殿、折り入って頼みがある。
政宗:あのな、状況を見て物を言えよ……「はいそうですか」って言うと思うか?
幸村:某とて、切羽詰まっておるのだ。団子畑の仇を取らねばならぬ!
政宗:Ha?団子?
小十郎:政宗様!来ましたぞ!
政宗:O.K…Let's party!Yeah!

小十郎:政宗様!気を抜かれてはなりませぬぞ。
政宗:Thanks!小十郎。しかし……やりづらくて仕方ねぇ。
幸村:強いでござるなぁ~。某も負けられぬわぁあああ!!!!
政宗:だぁぁっ!もういいからすっこんでろてめぇは!デッキブラシで戦うんじゃねぇ!
   見てるこっちが気が気じゃねぇんだよ!
幸村:でも……勝ってるござるよ?
小十郎:此奴……出来るな。
政宗:感心してんじゃねぇ!レーザー銃だの何だの持ってる俺等は兎も角、
   警官隊は宇宙船も両断するブレード持ってきてんだぞ!?
   いつデッキブラシごと両断されるか分からねぇんだぞ!?
幸村:某はジダイの騎士でござるよ。これぐらいへっちゃらでござる!
政宗:あ~……訳わかんねぇこと言ってやがるし。もうこんな奴放って置いて、
   行くぜ、小十郎。そこの階段抜けりゃ、船を用意してある倉庫に通じて……
警官:見つけたぞ囚人!!!
政宗:っ!!!!
小十郎:政宗様!!!!

――

警官:ぐっ……(倒)
幸村:………。ふぅ~……危なかったでござるな……。
政宗:お、おい……お前、今、何したんだ……?
幸村:?
政宗:警官吹き飛ばしたろ!?妙な……波動?みてぇなものが出て……
幸村:そうでござったか?
政宗:ござったかじゃねぇよ!何なんだてめぇは……
幸村:ジダイの騎士でござる。
政宗:Ha~?頭おかしいんじゃねぇのか?んなもん、とっくの昔に滅亡してんだろ。
幸村:まぁまぁ。某の話を聞くでござるよ、脱獄犯殿。(笑)

――倉庫
政宗:断る。
幸村:な、何故でござるか!?このまま銀河が支配されても良いのか!?
政宗:この船は俺が脱獄用に苦労して手に入れた物だ。何でわざわざてめぇ等に
   協力しなきゃならねぇんだよ。何の見返りもねぇんだろ?
幸村:某達には、宇宙船とパイロットが必要なのだ。宇宙暴走族殿!
政宗:誰が暴走族だ、恥ずかしい!畜生……誰だよ、妙なあだ名付けやがったのは……。
   大体てめぇもてめぇだ。脱獄犯殿だの暴走族殿だの。
   俺は伊達政宗、こっちは小十郎。失礼な名前で呼ぶんじゃねぇよ。
信玄:伊達よ。
政宗:な、なんだよ……。
信玄:儂は最初からお主に目を付けておった。
政宗:Hah!?……ぐふっ!?
幸村:お館様あぁぁああ!!!!某より政宗殿がいいのでござるかああああ!!!!?
政宗:人を飛ばすんじゃねぇよ……それが人に物を頼む奴のすることか……?
信玄:宇宙船を操る技術に置いて、お主の右に出る者はおるまい。
政宗:お褒めに預かり光栄だねぇ。おだてて乗せようたって、そうはいかねぇぜ。
信玄:噂通りの男よ。ただでは動かぬようだな。
政宗:その通り。それなりの見返りってもんがなきゃ、やる気はないね。
信玄:反乱軍の長たるイツキ殿は、惑星イッキシューを束ねる立場にある。
   報償もそれなりのものが出よう。
政宗:成る程、な。Ah~ちなみに。……その姫さんとやらは……別嬪か?
チカ:ま、まぁ、なんというか……
モーリ:……別嬪だ。
チカ:おい!?
モーリ:そう言っておいた方が、事がすんなり進む。
チカ:お前な……
モーリ:それとも、姫は不細工だとでもいうのか?
チカ:いや……そりゃ、ゆくゆくは別嬪なのかもしれねぇけどよぉ……
政宗:よし、それなら話は別だ。何処まででも乗せていってやるぜ。
幸村:うぉおおおお!!!出発でござるあぁあああ!!!
   ……何処へ行くのでござるか?
チカ:お前な……(呆)
信玄:まずは惑星イッキシューへ向かうとしよう。
   姫の故郷ならば、援軍が得られるかもしれん。

――帝国軍司令船
ダーク:どうしても言わない……と?
イツキ姫:……。
ダーク:それならそれでいい。反乱軍の本拠の代わりに、故郷の星が吹き飛ぶ。
    それだけだ。
イツキ姫:っ!!!!……惑星シズガタケだべ……そこが本拠だ……。
ダーク:お利口。じゃあ、故郷にさようならを言うんだな。
イツキ姫:なっ……!おら、本拠の場所言ったでねぇだか!
ダーク:知っているだろう?帝国軍は、逆らう者に容赦はしない。

――宇宙船ヌスンダグンバ内
幸村:ふぉ~、星が一杯でござる!流石は宇宙でござるな!
   うぉおおお!!!アレを行く船を見よ!なんと豪気な!
   宇宙戦艦でござる!ヤマトでござるぅぁあああ!!!
信玄:静かに座っておれぇええええい!!!(殴)
幸村:なんとぉっ!(飛)
小十郎:頼むから……船に穴だけは開けてくれるなよ……。
幸村:しかし……某は大気圏外になど初めて出たのだ。滾るのは仕方の無きこと!
チカ:はっ!これだから田舎者は困るぜぃ。
モーリ:ほぉ…、エイリアン共とすれ違う度に、我の陰に隠れていた奴が良く言うわ。
チカ:てめっ……(恥)
信玄:時に、幸村よ。お前にはこれを渡しておこう。(ぶぅん)
幸村:おぉ!新しき槍にござるか!この幸村、恐悦至極に存じまする!
   しかし……(ぶぅん)光る刃に、不可解な音。何とも不思議な武器でござるな。
信玄:それは単なる槍ではない。
幸村:……?
信玄:「来都星刃亜」と申す特殊な武器よ。己が内に眠る力、フォースを解き放ち、
   輝く刃となりて、敵を貫くのだ!
幸村:お館様ぁあああ!!!真田幸村、果たして見せましょうぞぉおおおお!!!!
   (ぶぅんぶぅんぶぅん……すぱぁあああああん!!!)
政宗:危ねぇな!こっち向けんなっ!
幸村:ぬぅ……暴発したでござる……。
信玄:ふっはっは!まだまだ修行が足りぬようだのう。
   イッキシューに立ち寄った後は、ジダイマスターの元へ行かねばならぬな。
幸村:ジダイ……ますたぁ?某、お館様に教わりたいでござる。
信玄:儂も師としてお前に教えることはまだ山ほど在る。が、マスターは
   儂の持たぬ技も多く持っておるのだ。儂の認めし、数少なき男よ。
幸村:おぉ!それは会いたいでござるな!
信玄:はっはっは!ならばマスターに教えを請うに相応しき、強さを身に付けよ、幸村!
幸村:お館様ぁっ!
信玄:幸村ぁっ!
幸村:おやがださぶわぁああああ!!!!
信玄:ゆきむるわぁああああああ!!!!
政宗:頼むから、外でやれ。

――惑星イッキシュー付近
政宗:星が……無ぇ。
チカ:ど、どういうこった!?
モーリ:帝国軍の仕業か……。
幸村:なんと……非道なことを。
農民A:あ、貴方方は……?
モーリ:む?貴様等こそ誰だ。
農民B:おら達はイッキシューの者で……隣の星に何とか逃げ延びたんだべ。
幸村:おぉ!住人達は生きていたぞ!よかったでござるな~。
農民B:お、おら達も……必死に……くっ(泣)
幸村:うむ……辛かったであろう。
チカ:気の毒にな。
農民A:必死に消火活動して、この「いつき門」だけは守り通しただ!
農民B:よかったべなぁ~(泣)
農民達:ああ~よかったべ~。
モーリ:守るべきものが違うのではないか?
信玄:次の目的地は決まったな。
政宗:Ha?どこ行くんだよ。
信玄:帝国軍も、これ程までに非情でなりふり構わぬ攻撃はしてこなかった。
   それが星一つの爆破。奴等も焦っておるに違いない。とすれば……
   姫の身が危ない。
チカ:おっしゃあ、プリンセスの救出って訳だな!面白くなってきたぜぃ!
モーリ:ほぉ、それは良かったな。
チカ:なんだよ?もっと気合い入れていけよな~。
モーリ:気合い、か。窓の外を見てから言うことだな。
チカ:外……?………なっ!

敵部隊:おじゃおじゃおじゃおじゃおじゃおじゃおじゃおじゃおじゃおじゃおじゃおじゃ

幸村:エイリアン!?
小十郎:エイリアン……
モーリ:紛う事なき、エイリアンだな。
政宗:断定なのかよ……
モーリ:あの珍妙な顔面が、人間だとでもいうつもりか?
政宗:………。ちょっと気の毒になってきたぜ……。
チカ:なんだよこの胃もたれしそうな光景はぁぁあ!
幸村:囲まれたでござる!
信玄:ぬぅ……罠を張っていた、というわけか。
政宗:Shit!これくらい、どうってことねぇ……突破するぜ!
小十郎:御意!
モーリ:待て。抵抗すれば、容赦なく撃ち落とされよう。
政宗:じゃあこのままとっ捕まれってのかよ!?
敵部隊:おじゃおじゃおじゃおじゃおじゃおじゃおじゃおじゃ……
帝国軍:おほっ。まんまと罠にはまったようでおじゃるな~。素直に捕まるなら良し。
    丁重にもてなしてくれようぞ。……見よ!麻呂の特殊なビーム銃、ジュリアナ。
    これを喰らった宇宙船は、麻呂の思うが儘に操れるのでおじゃ。ほほほほ!
チカ:ちっ……。どうするんだよ?
信玄:……。捕まる。
一同:はぁっ!?
信玄:あの船には……奴がおる。
政宗:奴?
幸村:誰でござるか?
信玄:自ずと分かろう。奴が居ると言うことは、姫も乗せられている筈。
   敵を内から切り崩し、姫を救出。反乱同盟軍本拠地を守り抜くのだ!
政宗:簡単に言ってくれるぜ……(呆)
幸村:うぉおおおお!!!!お館様ぁあああああ!!!!果たして見せましょうぞぉおおおおお!!!

To be continued……

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