元親:バグに巻き込まれた俺達!一体、どうなってしまうのかぁ!
佐助:昔懐かしいガチンコテイストに言われても……誰もそんな期待してないと思うよ?
幸村:某は結構楽しいでござるよ?では後編、突入でござる!
長政:刮目せよ!
――バグ。
元親:ここは……車の中?元就!なんでお前が助手席にいるんだ?
元就:来たぞ。避けよ長曽我部。
蘭丸:や~いのろま~!(ばびゅん!)くらえバナナ~!
元親:ぎゃぁぁぁ!マリオカートかぁぁ!!!
元就:とっととなんとかせぬか。
元親:お前もそのヨッシー的恰好はなんだ!?
元就:………。
元親:気に入ってるのは分かったから満足げに微笑むな!状況考えろ!
佐助:鬼の旦那~、見事にスピンしてるねぇ。
元親:呑気に併走してねぇでなんとかしてくれよ!
佐助:お先~♪
元親:あのやろ…。
利家:まつ!某達が一番になるぞぉ!
まつ:ほほほほほ!殿方には負けませぬ。行け、次郎丸!
元親:何か猪来たぁぁ!!
元就:ハンドルを切らぬか!
元親:駄目だ曲がり切れねぇぇぇぇぇ!(ごぉぉん)
――バグ。
元親:生きてる!?俺生きてる!?……生きてたぁぁ!!よかったぁ~!!
かすが:何を雄叫びを上げている?
元親:え?あ?今度はなんだ?
かすが:貴様の方から呼び出しておいて何だとは何事だ。帰るぞ。(ぱり~ん)
元親:ハートが割れて……ってまさかこれは!
いつき:先輩、一緒に畑耕してくれるだか!嬉しいだ~!じゃあ今度の日曜約束だべ!
元親:へ?(ぴろ~ん)今度はハートが飛んできた……。まさかもとさかも……
間違いなく恋愛シュミレーションだぜ!(握り拳)
いつき:先輩、どうしたんだべ?
元親:「なんでもないよ。ちょっと君に見とれていただけさ。」
濃姫:あらあら。また怪我をしたの?しょうのない子ね。
元親:「先生に手当てして欲しくて、つい保健室にきちゃうんだよ。」
濃姫:大人をからかうもんじゃないわよ。ふふふ、でも悪い気はしないわ。
お市:みんなみんな……市が悪いの……
元親:「そんなことさいさ。呪詛返しくらい、普通の女の子なら誰でもするよ。」
光秀:貴方が来てくれて嬉しいですよ……早速始めましょう!死の宴を!
元親:「よぉし!はりきっちまうぜ!」
ザビ:ワタシノアイ~、ウケトメテ~クダサイ!
元親:「どんときやがれ!俺が受け止めてやる!」…っていい加減にしろぉっ!!
なんで強制的に選択肢が決められちまうんだよ!
(しぴぴぴぴぴぴ!)
――バグ。
元親:今度は何だ?おい。
小十郎:被害者は豊臣秀吉氏。現場の状況は以上だ。証拠品として現場写真を提出する。
半兵衛:ご苦労、片倉刑事。さぁ分かったかい?元親君。
元親:何が?
長政:貴様寝ておったのか!何を聞いていた!さっさと悪を削除するのだ!
元親:え~……これ、もしかして、逆転裁判?
半兵衛:被告は最早いっぺんの疑う余地もなく有罪だ。君にこの状況が覆せるかな?
幸村:某はなにもしらないでござるぅぅぅぅぅ!弁護士殿!なんとかしてくれ!
長政:うるさい!悪は削除だ!そうだろう弁護士よ!
元親:こんな削除削除五月蠅いアシスタント嫌だ……。
半兵衛:現場で君の暑苦しい雄叫びを聞いた証人が二十人いるんだよ?
言い逃れは(びし!)できないよ!
小十郎:検事殿。法廷で鞭を振り回すのはどうかと思うが……
半兵衛:いいじゃないか。元ネタでもやってるし。
幸村:それでも某はやってないでござるぅぅぅ!
半兵衛:異議はないようだね。それでは裁判長、閉廷してくれたまえ!
元親:………あ~……ええと……異議あり。
半兵衛:もっと気合いを入れてくれ。
元親:異議あり!………そもそも被害者の秀吉、死因が過労だぜ?原因お前だろ竹中。
半兵衛:………。やれやれ。とんでもないことを言い出したよ。
元親:ふるふるすんな!お前犯人だろうが!
秀吉:は、半兵衛……
元親:うわ、生きてた。
秀吉:こ、この内職……完了せり……
元親:どこまで気の毒なんだよ!裁判長!見ての通りだ。判決を頼むぜ。
忠勝:………!
元親:喋れねぇのかよ裁判長!
(しぴぴぴぴぴ!)
――バグ。
家康:おう!はじめましてだな!
元親:お、おう…。今度はなんだぁ……?
家康:来週はつり大会だぜ。気合い入れて行けよ!
元親:どうぶつの森……?
家康:わしは今のうちから部下に大量に取らせているのだ。まっけんぞぉ!(どかぁん)
丁度いまも取っている最中だな。
元親:おいおい。戦国最強ロボ使って釣りすんなよ。環境破壊だ。
家康:はっはっは!まさかわしでもロボなど使わん。
島津:どぅわぁっはっは!大漁じゃぁぁ!!慈念流奥義!(どかぁぁぁん!)
家康:な?
元親:同じだぁぁぁ!!ああ…見る間に村の環境レベルが下がっていく。
これは木を植え直さないと……。お?ここは店か。
信長:是非もなぁしい。
元親:苗木たけぇな……。負けてくれ。
信長:是非もなぁしぃ。
元親:それ肯定か否定かわかんねぇよ。
上杉:神斬!
元親:あ?なんだぁ?今なんか通り過ぎたか?
家康:惜しかったなぁ。今のをパチンコで打ち落とせば、面白家具がもらえたんだぞ。
元親:不可能だよ。目視できねぇもん。
家康:村長お気に入りの高速郵便配達員だ。村長も説明してやってくれよ。
信玄:ふはははは!速きこと風の如しぃぃぃ!!
元親:なんだよこのおっさん!暑苦しい!
家康:あ~…今日は月に一度の「村長絶好調デー」だ。
元親:必要ねえだろそんな日!馬鹿!軍配を振り回すな!あぶねぇ!
信玄:侵略すること火の如しぃぃぃ!
(どっかぁぁぁん!)
――バグ。
元親:あ~……今度こそ死んだと思った……。
慶次:さっさと立ちな兄さん。
元親:あ?おめぇは……
慶次:来ねぇならこっちから行くぜ!右右左上ABAB、恋つづり!(ちゅどぉぉん!)
元親:格ゲー!?
風魔:………。
慶次:おっと。審判が時間切れだってよ。残念だねぇ。
元親:こいつが審判?何で言ってること分かるんだよ。
慶次:心の声ってやつさ。どうやら体力の残量的にアンタの勝ちだ。次もがんばりな。
元親:あ、おい!待てよ!次って……
政宗:I was tired of waiting…。退屈させるなよ。
元親:あ~…うるせぇのが出てきやがった……。
政宗:Let's show it!Yeah!右左右上下AB左!Hell dragon!
元親:うぉっ!?くそぉ…こうなりゃヤケだぜ!左左左右右右ABBBB!
政宗:おぅっとぉ!Ha!やるじゃねぇか。
元親:何か出た……。よかったぁ……。
政宗:だがなぁ、独眼竜を舐めてもらっちゃ困るぜ。左右上斜め上下左右右ABALR!
裏技だぜ!PHANTOM DRIVE!MAGUNUM STEP!HELL DORAGON!
元親:げぇっ!?連続技か!
政宗:まだまだ行くぜぇ!WAR DANCE!とどめは六爪流奥義……ん?(ごごごごご)
元親:な、なんだぁ?
風魔:……!
政宗:どうやら俺の技の負荷に耐えきれず、ここのデータがぶっ壊れるみてぇだな。
元親:恰好つけてる場合かよっ!うぉぉぉっ!?
(しぴぴぴぴぴぴぴぴちゅどぉぉぉん!)
――魔王の城。
元親:ってぇ…。あ~…生きてた…。
元就:漸く戻ってきたか。これで全員バグから戻ったようだな。
幸村:某クリボウに追われて大変だったでござる……。
光秀:信長公を落としてきてしまいました……。
政宗:ah~…get into a flurry…。
半兵衛:だれだい、この人は?
元親:げ。慌ててたんで、引っ掴んで来ちまった。
政宗:俺の力が必要って訳か。いいぜぇ、楽しませてくれよ!
元親:別に故意に連れてきた訳じゃねぇんだけどな。さっきの中ボスはどうした?
半兵衛:上のカウンターがゼロになったら帰って行ったよ。
元親:あいつのステージ、制限時間付きだからなぁ…。ま、次こそラスボスって奴か?
明智:その通りです……待ちかねましたよ皆さん。
光秀:おや、もう一人の私……お出ましみたいですね……
元親:あ~…そういやラスボスこいつなんだっけ……。やる気失せるわ……。
ま、秀吉の恨みもあるし、お前とは決着付けないとな。
半兵衛:ああ!そういえば最初は秀吉もいたんだっけね!
元親:お前な…。
光秀:ふふふ……血みどろの戦いの幕開けですね!
明智:さぁ始めましょう……
光秀達:死の宴を!
元親:ハモるな!気色悪い!つかよぉ、瓶やらオクラやらを投げ付けるしかない
この状況じゃ勝ち目ねぇだろ。大体最終決戦直前には、特殊な技とか
手に入れてだなぁ……
元就:参の星よ!我が紋よ!(ごぉぉぉ!)
元親:アレ…?ちゃんと技発動するのか?
元就:先の混乱により、転職が無効になったようだな。此方の方が好都合だ。
佐助:旦那ぁ!よかったね、まともな恰好に戻って!
幸村:なんだかよくわからぬが……?まぁよい!これで某の本領発揮よっ!天覇絶槍っ!
真田幸村、参る!うぉぉぉぉぉぉぉぁぁぁああああ!
光秀:ま……待って下さいよ。私は…フェアリーの方ですよ……?
幸村:む?ややこしいでござるな……
佐助:全然大きさ違うでしょうが。
半兵衛:区別が面倒だ。両方やってしまうといい。妙な転職をさせられた恨みもあるしね。
光秀:貴方は気に入ってたじゃないですか……。
幸村:分かったでござる!烈火あぁぁぁぁ!!(ごぉぉぉ!)
佐助:旦那が行くならいくしかないね。来なよ、お馬鹿さん!(しゅるしゅるしゅる!)
元就:日輪に捧げ奉らん!(きゅぴーん!)
半兵衛:待つのは嫌いなんだ。いかせてもらうよ。(ずびびびびび!)
政宗:俺もまぜろよ!WAR DANCE!(びしゃぁぁぁん!)
光秀達:ちょ、ちょ……待……!
元親:お前等…容赦ねぇな……。
信玄:勇者よ。今こそ我の真の力を見せてやろう!
元親:別に放っておいても勝つだろ、これ。
信玄:甲斐の奮迅!
元親:いや、だから別にいいって……(どかぁぁぁぁん!)……あ。やっつけちまった。
半兵衛:いやぁ~、お見事。圧勝だったねぇ。
幸村:勝ったでござるおやがださむぅわぁぁぁぁ!!
信玄:これぞ甲斐の虎の実力よ!
佐助:やれやれ。ちょっと張り切りすぎちまったかな?
元就:下賤の者が、魔王などと粋がるから破滅するのだ。
政宗:Last danceにしちゃ短すぎるぜ。
元親:……。なんか明智とはいえ気の毒になってきた…。
明智:ふ……ふふふ……まだ……まだ終わっていませんよ……
光秀:私達の野望が……そう簡単に潰えるとでも……?
佐助:妖精さんも、すっかりあっちサイドの人になっちゃたね。
政宗:ああ?しぶとい野郎だぜ。もういっちょいくか?右右上HELL DORA…
元親:待て。
政宗:なんだよ。臆しやがったか?
元親:違う。あれを見ろ。
謎影:(ごごごごごごご)
元就:あれは……
元親:RPGの定番……「ラスボスだと思ったら裏ボスでてきた」だ!
光秀達:さぁ!本物の宴のはじまりですよ!
謎影:我こそは……この地を統べる王なり……。
政宗:Ha!イイオーラがでてるじゃねぇか。倒し甲斐ありそうだぜ。
幸村:なんという闘気!某燃えてきたでござるぅぅぅ!
元就:ふん。貴様など、日輪の前には塵も同然…葬り去ってくれよう!
謎影:ほぅ……笑わせてくれるわ……。勇者とやら、我にその力示して見せよ。
佐助:……おやぁ?
半兵衛:どうしたんだい?
佐助:いやぁ~ちょぉっと気になる言い回しが……。
半兵衛:此処まで来て言い回しに拘るとは、君も大概細かい男だね。
佐助:いや、ただ俺様はあの魔王が……
半兵衛:僕は無駄な時間が嫌いだ。魔王君とやら、倒させて貰うよ(びし)
謎影:我が積年の思い……喰らうがよい!(ずばどどぉぉぉん!)
幸村:うぉおっ!?す、すごい威力でござる!
政宗:♪~。ちょい焦ったぜ。
謎影:まだまだこんなものでは無いわぁぁぁ(どっかぁぁぁぁん!)
元就:くっ……小癪な輩よ……
信玄:お主もぼやぼやしてる場合ではないぞ!
元親:わかってらぁ。いくぜおっさん!
信玄:閑かなること林のごとしぃぃぃぃ!!!
元親:うおりゃぁぁぁぁ!!
佐助:鬼の旦那!むやみに飛び込んじゃ危ねぇって!
謎影:ふんぐわぁぁぁ!
元親:大石ぶん投げてきやがった!?おっさん、ぶった切るぜぇ!
信玄:当然じゃぁぁあ(どぉぉぉん!)ふん。甲斐の虎の前に、岩など砂塵も同然。
謎影:流石は武田が当主に、西海の鬼と言ったところか……だが、我に適う者などいない!
元親:上等だこの野郎!
――戦いはその激しさを増していきます。しかし鋼鉄の肉体を持つ魔王の前に、
勇者達は為す術もありません。傷一つ付けられず、体力だけが減っていきます。
佐助:益々持って、妙だねぇ……。
幸村:佐助!首をかしげてる場合じゃないでござる!こっちのHPが持たないでござる!
佐助:それもそうなんだけど……わ!竜の旦那、魔王に引っ掴まれてるじゃない!
幸村:政宗殿!?こらぁぁぁ!離すでござる!大車輪!
謎影:ふん!
政宗:(ずざざざざざ)Shit!……滅茶苦茶な技使いやがる……。
半兵衛:おや?政宗君。大丈夫かい?
政宗:これが大丈夫に見えんのか……?そろそろ体力ゲージが点滅するぜ…。
だってのにお前はなんでこんなところで呑気に茶ぁしばいてんだ、コラ。
半兵衛:僕は頭脳派だからね。同じ事を繰り返しても体力の無駄使いだよ。
まともに掛かっていっても勝てないなら、他の手段を探すしかないだろう?
幸村:それで、何か見つかったでござるか?
半兵衛:恐らくアレを倒すには、何か特殊なアイテムが必要なんだよ。
幸村:あいてむ?
半兵衛:まぁ鎧を貫く魔剣エクス○リバーとか、シールドキラーとかそういう類のものさ。
政宗:成る程。で?どうすりゃいいんだ?
半兵衛:うん。そういうアイテムを所持していない以上、どうしようもないね。
佐助:無意味な頭脳派……。お?旦那!屈んで!(どぉぉん!)
幸村:おぉっ!?毛利殿が吹っ飛んできたでござる!
元就:おのれデカブツめが……。
幸村:も、毛利殿…?大丈夫でござるか?
元就:日輪の力!思い知るがよいわぁぁぁぁぁ!!!
佐助:あ~あ、切れちゃって全然聞いてないよ…。
元親:ちょっと落ち着け。
元就:長曾我部!兜の先っちょを掴むでない!
元親:おい、おめぇら、生きてるか!?
政宗:なんとかな……。しっかしどうすんだコレ…?
元親:地道に行くしかねぇだろ。幸いあちらさんも無傷って訳じゃなさそうだしな。
半兵衛:おや?ダメージを与える方法みつかったのかい?
元親:まぁ流石名目上伝説の剣だってことだな。この髭おっさん刀なら、
ちったぁ効いてるみたいだぜ。
信玄:ふはははは!これぞ甲斐の虎の実力よ!
幸村:流石はお館様ぁぁぁぁぁっ!
元親:いや、自慢できるほどのもんでもねぇぞ?内職並みに地道な戦いだ。
謎影:む……。
元就:ふん。まぁ無意味ではないようだな。
佐助:ん~?
元親:どうした?
佐助:魔王の「む…」が、こっちの会話に反応したように聞こえたんだけど…。
政宗:反応~?そりゃ、聞こえりゃreactionくらいするだろ。
佐助:というか……「内職並み」って言葉に露骨に嫌な顔したような……。
半兵衛:内職か。そういえば秀吉用に取って来ちゃった内職がたまっているんだよね。
どうしたらいいかな?
元親:知るか!
半兵衛:新しい全身鏡が欲しかったのだけれど…。仕方ない、僕も本気を出そう。
ゴリラ君。サーカスに売り飛ばしてあげるから、覚悟しなよ!
元親:だから正義にあるまじき発言をするなって。
謎影:ぬぅ……竹中半兵衛………わ、我は……
佐助:ほらぁ!やっぱり変だろ?
元就:そういうことか…。
元親:何がだよ?そりゃあんなこと言われたら普通怒るだろ。
元就:長曾我部。お前の脳みそでは理解できんだろうな。
元親:ああっ?お前はいちいち勘に障ることを……
元就:名を呼んだ……。それがどういう事か分からぬのか?
佐助:最初にあったとき、名乗りもしないのに「勇者達」って呼んだでしょ?
俺達にはあんなでっかい知り合いいないけど、鬼の旦那達は面識あるんじゃない?
元親:お?あ、成る程。面識のある奴で魔王とかやっちまいそうな奴……?
半兵衛:女王かな?
元就:ザビー様がっ!?
元親:そりゃ最もありそうなオチだけどよぉ……。
慶次:おや?随分とこっぴどくやられてんじゃないかい。
元親:お前は……!
慶次:ザマぁないねぇ~。約一名、異様に元気な奴がいるのも気になるけど……。
半兵衛:僕は無駄な労力を使わないだけだよ。少なくとも、親戚に叱られるのが怖くて
あちこち渡り歩く人間に見下されるほど、臆病者じゃあないさ。
幸村:しんせき?この人の親戚に会ったんでござるか?
半兵衛:なに、こっちの話さ。
慶次:……やな奴。折角倒せる方法教えてやろうと思ってきたのによぉ。
元親:何!?お前、知ってやがるのか!?今教えろ!すぐ教えろ!
慶次:まぁそう焦るなって。ほら、こいつだよ。(ひらり)
元親:紙…?「右上下下上左LR右○×△右上」?なんだこりゃ?
政宗:コマンド入力っぽいな。
慶次:ご名答。そいつで戦国最強砲が打てるんだ。あのデカブツだって一撃だぜ。
元親:おぉ!なんか恰好イイじゃねぇか!早速ぶちかますぜ。
半兵衛:待て!(びし)
元親:なんだよ!あぶねぇな!
半兵衛:こんな手段を知っているなら自分で使うはずだ。それを僕たちに押しつける
と言うことは……裏があるに違いないよ!
元就:ふん。確かにな。坊主、貴様一体何を企んでいる。
慶次:いやだねぇ~捻くれた奴ってのは。アンタらもてないだろう?
元就:焼け焦げよ!
元親:やめろ。話が前にすすまねぇから。
慶次:アンタらジャンプ三原則を知らないのかい?
幸村:某は知ってるいるぞ!友情、努力、勝利だぁぁぁ!!
佐助:旦那は毎週買ってるもんなぁ。
慶次:その通り。こいつは五人以上の人間がいないと打てないのさ。
だから俺一人じゃ使えなかったって訳。
元親:五人…?ひぃ、ふぅ、みぃ……お!6人。アンタも入れりゃ7人だ。十分だな。
慶次:まぁな。ただもう一つ、俺が使うのを渋ってた理由が……
元親:いくぜぇ野郎共!「右上下下上左LR右○×△右上」!!くらえ!戦国最強砲!
慶次:ちょっと待……!?
(ちゅどちゅどちゅどどどどどどぉぉぉぉん!!)
一同:ぐっはぁぁぁ!!
慶次:必ず自爆が伴うから、よく考えろって……言おうと思ったんだけど。
元親:遅ぇんだよ!
慶次:あ、生きてた。
元就:おのれ長曾我部!どうしてくれる!
幸村:流石に……熱すぎたでござる……
佐助:あ~あ…みんな頭がドリフ爆発コントだね…。
信玄:それぐらいで泣き言を言うでないわぁぁ!
幸村:も、申し訳ありませぬ!
佐助:そりゃ金属化してる大将は痛くないだろうけどさぁ…。
政宗:Shit!本物のhevenがちらついたぜ…。
半兵衛:元親君?労災を要求するよ。
元親:お、俺のせいかよ。
元就:他に誰のせいだというのだ。
元親:う……。け、けど見ろよ!魔王はきっちりやっつけたぜ!
謎影:ぐ…ぐぉぉ……わ、我はまだ……倒れるわけには……
半兵衛:往生際が悪いねぇ。さっさと正体見せて貰おうか。(ばさっ!)
謎影:ぬ……!
半兵衛:………。
元親:な……なんだおい?竹中が珍しく驚いてるみたいだぜ。
幸村:一体誰なのでござるか?
元就:八割方予想は付いているがな。
佐助:あれ?そうなの?う~ん……ここからじゃよく見えないね。
政宗:とっとと近づいて、面拝ませて貰おうぜ。
半兵衛:秀吉。
元親:さぁ、一体どんな面した奴なん………竹中。今なんつった?
半兵衛:秀吉。なにやってるんだい?
元親:え………はぁぁぁぁっ!!!!!?秀吉ぃぃぃぃぃぃ!!!?うわ、ホントだ!
幸村:やっぱり知り合いだったのでござるか!
元就:中途で死したはずのヒロインが真の支配者。衝撃の展開だな。
元親:これヒロインかよ!一体どうなってんだよ秀吉!
秀吉:お、お主らは誰なのだ……?我には……我には……
元親:誰ってお前……
政宗:どうやら記憶にねぇみたいだぜ。記憶喪失ってやつか?
元親:どうなってんだよ…。
慶次:俺もいろいろ調べているうちに分かったんだが、正確には魔王ってのは、
そこのロン毛が持ってる石ころなんだよ。
明智:ロン毛とは失礼ですねぇ……私にだって素敵なお名前が……
政宗:(ばしゅ!)うるせぇ。
明智:痛いですよ……
元親:石ころが魔王だぁ?
慶次:魔王並みの力を得られる石ころを作ったはイイが、自分の力量じゃ制御できない。
だからそこいらの奴をとっ捕まえちゃ、石ころ持たせて魔王に仕立ててたわけだ。
だからいくら倒しても魔王は消えない。不死身の悪党として世間に知れ渡ったのさ。
元就:貴様というやつは……ろくなことをしないな。
明智:だって折角作ったおもちゃですよ……?使ってみたいじゃないですか……。
半兵衛:成る程。手傷を負って記憶を無くしている上、体力だけはやたらとある秀吉は、
恰好の餌食だったんだね。
佐助:気の毒な人……。
元就:しかし記憶をなくしているなら辻褄の合わないことがある。
元親:何がだよ?
元就:竹中の名を呼んだではないか。
政宗:Full nameできっちりと、な。俺も気になってたんだ。
まさか忘れたふりして、恨みでも晴らそうとしてたんじゃねぇか?
元親:まさか。仮にも仲間だぜ?俺達に恨まれる理由なんざ…………あるな。
半兵衛:人の顔を見て溜息とは、失礼だよ元親君。さぁ秀吉。一体どういう事なのか、
説明してもらおうか?(びし)
秀吉:よ、よるな!お前は寄るな!
半兵衛:………?なんだ、やっぱり覚えているのかい?
秀吉:わ、わからぬ……。ただ我の本能が逃げろと告げている!
佐助:あ~……竹中の旦那への恐怖が、潜在的に叩き込まれてたみたいだね。
元親:どこまでも気の毒な奴……。
慶次:おい、アンタ。
秀吉:?
慶次:かみさんから手紙、預かってるぜ。
秀吉:我が妻……?
元就:何故、おぬしがそのようなものを。
慶次:細まけぇことは気にすんな。ちょいと面識がある……それだけさ。
半兵衛:明らかに、それ以上のものがあるよね。
政宗:お?昼ドラみてぇじゃねぇか。人妻ものってやつか?
慶次:ほっといてくれよ。
幸村:は……んぐ!
佐助:破廉恥なのはわかった。話が進まないから静かにしてようね旦那。
秀吉:ねねよ……。そうか……わかった……帰りに卵二パックだな。
元親:買い物メモかよ。旦那の非常事態にすげぇ嫁だな。
秀吉:買い出し……小間使い……内職……おおっ!全て思い出したぞ!我は豊臣秀吉!
佐助:いやな思い出し方。
半兵衛:秀吉。
秀吉:半兵衛。我は……我は……
半兵衛:うんうん。よく思い出してくれたね。思い出しついでにさっきの話。
秀吉:さっき?
半兵衛:うん。よくも僕らを手こずらせてくれたね?操られてただか何だか知らないけど、
僕に逆らうなんてイイ度胸してるよね。えらい苦労しちゃったよ。
元就:貴様は茶を飲んでいただけだろう。
半兵衛:主に逆らったらどうなるか分かっているよね?
慶次:元々アンタが部下じゃなかったか?
秀吉:ぬ…!わ、我は……
元親:やめろ、阿呆。まぁこれでとりあえずは落着だな。秀吉!
……に訊いても分からねぇな。おい、大きいの方の明智。
明智:はい?
元親:観念して、姫を帰せ。何処にいんだ?
元就:そういえば、姫を救う旅だったのだな。
半兵衛:すっかり忘れていたよ。
明智:ふふふ……教えるとでもお思いですか……?
光秀:ふふふ……そこの牢にいました……鍵も壊しておきましたよ……。
元親:お?フェアリーの方、役に立つじゃねぇか。
光秀:ふふふ……初めて呼んでくれましたね……
元親:不本意だがややこしいからな。
明智:裏切りましたね……
光秀:最初から手を組んだ覚えはないですよ……私は楽しい方の味方……ふふふ……
明智:私もですよ……ふふふ……くっはっはっはっははぁ~!!
元就:気色悪い会話をやめよ。
半兵衛:やれやれ。やっと終了だね。
佐助:ところでさぁ、姫って誰なんだろうね?
政宗:誰でもいいだろ。兎に角解決だ。
佐助:でも一応全キャラ出てるわけでしょ?これ以上誰をキャスティングするの?
政宗:ah~…確かにな。何処ぞのおっかねぇ嫁さんやら、
その気もおきねぇ餓鬼じゃないことを祈るぜ。
幸村:お、おなごを伴って帰るなど……破廉恥な。
姫君:あの……貴方達ですか……?魔王を倒した……勇者というのは?
半兵衛:おや?出てきたようだよ?
元就:とりあえず代表者が迎えてやるがよい。
元親:え?俺?あ~……なんか緊張するぜ……
政宗:手汗拭ってんじゃねぇよ。
元親:うるせぇな!姫さんよぉ……助けに来たぜ!
光秀その3:ありがとうございます……。
元就:………。
政宗:………。
佐助:………。
半兵衛:……。
慶次:………。
幸村:………?
元親:って、お前かぁぁぁぁぁぁぁぁぁっぁぁぁぁっぁぁあああ!!
光秀3:くくく……プリンセスバージョンです……結構似合うでしょう?
元親:どんだけ出てくりゃ気が済むんだよ!三匹目だぞ三匹目!
――色物は使いやすいですから。
元親:いい加減にしろ!
元就:こんな事だろうと思っていた。帰るぞ。
幸村:某、腹が減ったでござる!
佐助:家に帰ったら作ってあげるよ♪
信玄:多めに頼むぞ佐助!
慶次:さ、またぶらりと行こうかねぇ。
政宗:小十郎のやつ何処行きやがったんだ……?
半兵衛:さ、草むしりの内職がたまっているよ秀吉。浅井家の雑草は根性あるからね。
秀吉:我に掴めぬものは無し……(泣
――姫を救い出した旅の仲間は別れを惜しみながら、またそれぞれの旅へと向かいます。
勇者は姫に見初められ、末永く幸せに暮らしましたとさ。
元親:待て!なんだそのオチは!
――お伽噺ですから。一応。
光秀3:じゃあお城まで帰りましょうか…勇者殿……?ふふふふふ……あ~っはははは!
――めでたしめでたし。
勇者 長曾我部元親
魔導師 毛利元就
剣士 竹中半兵衛
僧侶 豊臣秀吉
召還士 真田幸村
召還獣 猿飛佐助
伝説の剣 武田信玄
風来坊 前田慶次
格闘家 伊達政宗
エルフ 片倉小十郎
女王 ザビー
王子 いつき
魔法の鏡 島津義弘
神官 お市
門番 浅井長政
敵1 本多忠勝
敵2 今川義元
敵3 本願寺顕如
敵4 北条氏政
水竜 森蘭丸
女将 濃姫
看板娘 かすが
コロボックル 織田信長
商人 上杉謙信
天職の神官 前田利家
天職の神官 まつ
どうぶつの森住人 徳川家康
審判 風魔小太郎
中ボス 宮本武蔵
妖精&魔王&姫 明智光秀
半兵衛:所々僕の名前が「半兵」になっているね。タイプミスとは言え、許せないな。
秀吉、間接剣用意してくれないかい。
秀吉:うむ。
半兵衛:ありがとう(微笑)。なんだか他にもミスが多いみたいだね。
他の小説の登場人物と打ち間違えたりさ。ショートカット機能とか使いこなせないのに
やってみようとするからいけないんだよね。一応手直ししたみたいだから、
「なんだ?」と思ったところは読み返してくれると辻褄が合うと思うよ。
秀吉:以下はコメントの返信だ。
拍手のみの方々にも、感謝している。
>雪夜様
拍手&メルフォ。いつもありがとうございます♪
2000hit頂き物は明日掲載予定です。有り難く載せさせていただきます。
まずは前回の学祭の話。
別にさほど髭まみれでもないのに、私の中ではお館様=髭のイメージがあります。
撫でると御利益ありますよ。保健室は、35才未満立ち入り禁止です。アダルティーなのです。
で、RPG。長いよ、また、無駄に。最近「無駄に長い」が口癖になりつつあるよ。
光秀出張りすぎ。表記も大混乱。ミスしたところは一応なおしました…。
ややこしいんだよ、まったく(自業自得)。
秀吉は何処までも不憫です。おしん並みです。
政宗様はどうしても格闘家とエルフの両方やらせたかったので、ああいう形にしました。
濃姫様は、どこでもお色気担当。武田母子はいつも通りほのぼの。アニキはいつも通りオタク。
ぐだぐだ感満載ですが、お楽しみ下さいませ♪
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