タイトルの割に、狩りを全くしてないということに今更気付いた。
――後編・決着の時
――Kの本拠。城塞都市フーライ。
ビーナス>Kくん。カスンガの街も、僕らに屈することを決めたようだよ。
バナナ>ダワーラ城も陥落。あそこは守りの要となろう。流石の手腕だな、K。
K>ふっ……まだ終わらん。さらに東北へ軍を進めるのだ。
ビーナス>これ以上東北に?さらに奥へ進むというなら……
バナナ>あるのは………ピースフルの村か。
K>その通り。彼の村が落ちれば、もはや我等を阻める者は、誰一人として居なくなろう。
バナナ>誠……情け容赦ない戦振りよ。何故現実でも其れを行おうとしないのだ、K。
K>うぁぁ……其れを言っちゃおしまいだって。人が気持ちよく悪役やってんのに、
いきなり現実に引き戻すなよなぁ。バナナやんないぞ。(-_-;)
バナナ>む……。
ビーナス>大体、ピースフルの村を陥落なんて……システム上可能なのかい?
K>無理。あの村、全戦闘強制禁止区域だから。(T_T)
バナナ>………。
K>だってさぁ、もうあらかたモンスターも倒しちゃったし。
向かってくる奴等にも一瞬で勝てちゃうし……かといって、ここまで担がれたら
止めるに止められないし……。戦ってないと、退屈でしょうがねぇんだよ……。
ビーナス>こうしたゲームは、現実と暇さ加減が反比例するというのは本当なようだね。
バナナ>むぅ……。
ビーナス>このくだらないゲームも、シミュレーション空間で
軍略を試せるという点においては価値あるものだったよ。
ただ……まさか君が悪の軍隊の親玉になっているとはね……。
すぐに幹部になれて助かったけれど。
K>俺だって悪者になる気なんてなかったさ。元々仲間は一杯いたから
みんなでやってたんだ。その内、だんだん国みたいになってきて、
人気も出てくる一方、アンチも増えてきて……。
ヤケになって、悪のファッションに変えてみたら、女の子に喜ばれて、
マイミクも偉い数になって………もう処理しきれねぇんだから。
バナナ>恐るべき人望だな。
ビーナス>ホント、なんでそれを現実に活かせないんだろうね。
K>うるさいな!
バナナ>しかし、Kが人質などと言う戦法と取るというのは……正直驚きだ。
K>は?人質?
ビーナス>この城の地下は牢獄だろう?反抗し、敗北して尚屈しなかった者達が、
忠誠を誓うまで閉じこめられる、エターナルプリズンのことさ。
K>はぁっ!?俺知らないし!どうも最近、掲示板で俺を討伐したがってる
書き込みが多いと思ったら……そういうことか。みんな勝手なことしてんなぁ(-_-;)
ビーナス>まぁ、地下牢に限らず、相当えげつない手段使って
プレイヤー倒してきてるしね。
K>それはお前の配下だろ!はぁ……やっぱこんなのを軍師にするんじゃなかった。
ビーナス>こういう所が、現実でイマイチ活躍できない理由なんだろうね☆
バナナ>むぅ……。
K>いい加減にしないとクビにすんぞ。(-_-)
呪術師>申し上げます………
ビーナス>うん?誰だい?
K>新入りだよ。なんだか近々、かなりの大所帯が攻めてくるって
情報を調べてきてくれてさ。(^^)/
呪術師>ツキマトイと申します。以後お見知りおきを……んふ。
バナナ>付きまとい……。
K>それで?何か変化があったのか?
ツキマトイ>はい……ポチとパインなる槍使いと獣使いが、その勢力を拡大しております。
K>あ……うん。その二人なら知ってる。嫌と言う程。
ツキマトイ>今までその二人に与する者は少なかった………しかし
此度は事情が違うようですよ………。平均レベル70を越える者達を……
ジョブも様々に従えています……
K>へ?獣使い専門の軍隊じゃ無くなったってことか?
バナナ>そのような精鋭を……一体何処から探してきたのだ。
K>うぅ……なんだか凄そうだが、あの二人にだけは捕まるわけにはいかない!
全力を持って迎え撃つぞ!
バナナ>承知。
ビーナス>久々に楽しめそうだね。
ツキマトイ>見事撃破したら………例の物……お願いしますよ?
K>この前魔王さん家で、飲み会やった時の写メだっけ?別に良いけど……
アンタ、魔王さんの知り合いなんだろ?直接頼めばいいじゃないか。
ツキマトイ>それはなかなか難しいのですよ……
K>なんでだよ?
ツキマトイ>大人にはいろいろな事情があるのです………んふふふ。
――ついに、勇者は揃った。
青き鎧の勇敢なる剣士、マサムネ。
獣等の全てを知り尽くしたレンジャー、ダン。
聖なる力を拳に込めし僧兵、トビザル。
光の力を自由に操る魔導士、サンデー。
美しき大槍使い、チカコ。
義兄弟の契りを交わした勇者達は、
その力を合わせ、魔王の城に挑む。
トビザル>だから、ショートカットを組み合わせないと、いざという時
魔法の同時撃ちが出来ないんだって。
サンデー>ええい面倒だ。貴様が設定すれば良かろう。(*_*)
トビザル>無理に決まってんだろ。今からオクラの旦那の家に行けっての?
そろそろ夕飯の支度もしなきゃならないのに……。
チカコ>おい。幸村?ゆきむら~?どこ行った~?
ダン>元親殿~!壁の隙間に嵌って動けぬのだ~!
チカコ>バックしろよ。
ダン>バックってどうやるのでござるか?某、さっきから後ろを押しているのだが、
振り返ることすら出来ぬのだ~……
チカコ>ああ、もう……(-_-;)それは方向キーじゃなくてだな……
マサムネ>なんか……緊張感に欠ける戦場だな。
ポチ>そんなものだ!ゲームだしな。
パイン>勝利の暁には、皆様で我が城にいらしてくださいまし。
腕によりをかけたご飯を振る舞いまする♪
ダン>おおおおお!!!!頑張るでござるぁあああああ!!!!
チカコ>イイから早く隙間から出ろ、お前は。
ポチ>さぁ、まずは宣戦布告だ。(アイテム>拡声器)
「あ~あ~、本日は晴天なり。こほん。……K!今まで好き放題遊んでいた
みたいだが、ネットカフェで遊ぶのも今日までだ!うちに帰って……
ビーナス>なんか五月蠅いから、あれ、撃っていいかな?(狙撃)
ポチ>(ずがぁぁぁぁん)ぐふぁっ!
パイン>ポチさまぁあああああああああああ!!!!!
ポチ>あ~あ、結構このキャラは頑張って鍛えたのになぁ。あとは頼んだぞ。
某は一足先に帰って、炊飯ジャーのスイッチを入れてお……ぐふっ。
――ポチは力尽きた。
パイン>ポチさまぁあああああああああああ!!!!いやぁああああああ!!!!!
(コマンド入力>血涙を流す・死体を探る……「12万を手に入れた!」)
ポチ様……必ずや……必ずや仇を!
マサムネ>今凄く気力が萎える光景を見た気がするんだが……
チカコ>忘れろ。
パイン>K!もう許しませぬ!
トビザル>あ!ちょっと!作戦はどうすんのさ!
サンデー>勝手に突撃してしまったな。(-_-)モンスター共も突入していくぞ。
マサムネ>Ah……こうなったら作戦も何もねぇな。行くぞ、お前等!
――城内
――モンスターが現れた!
マサムネ>MAGNUM!!!!(斬)
チカコ>雑魚が邪魔すんじゃねぇ!(突)
サンデー>消え失せよ。(光)
ダン>くらうでござるぁあああああ!!!!(撃撃撃)
トビザル>あっぶな……。ちょっと!何処撃ってんだよ旦那!
ダン>ぬぅ……やっぱりこの武器難しいでござる。
チカコ>折角ボウガンの最高位持たせても、これじゃ意味ねぇな……。
マサムネ>幸村。二番目の奴に代えとけ。そいつは広範囲で、
味方には当たらねぇようになってるから。
ダン>おぉ!忝ない!
チカコ>ちっ……やられた。猿飛!回復頼む。
トビザル>はいよっと。一応、防御魔法もかけ直しておく?そろそろ切れることだし。
マサムネ>ついでに全員分かけ直しとけ。先は長いぞ。
トビザル>MP3割り増しのアミュレット付けておいて正解だね~……
でなきゃ俺様、あっという間にMPすっからかんだよ。
チカコ>それにしても……一体どれだけ雑魚キャラ抱えてやがるんだ、Kの奴は。
トビザル>獣使いのモンスター以外にも、同時に2人以上のキャラクター使ってる人も
居るみたいだね。敵にいろんなジョブが混ざってるよ。
マサムネ>レベル一桁のお手軽に作れるキャラか。そんなもんは数のうちにも入らねぇ。
蹴散らすぜ!(斬)
サンデー>我の獲物まで奪うでないぞ!(光)
ダン>援護するでござる!破っ!(撃撃撃)このまま行けば………元就殿!後ろでござる!
サンデー>!!!?……ぐあっ。(倒)
チカコ>元就!
マサムネ>Shit!……隠れてやがったか!
ツキマトイ>くくくく……脆い脆い………脆すぎますよ!(斬)
サンデー>うぐっ……
トビザル>うわ……鎌で釣ってる……。グロテスクな攻撃すんなぁ……
ダン>呑気に構えている場合ではないぞ!このままでは元就殿が……!
マサムネ>つーかてめぇ、仮にも魔法使いだろ。なんで鎌持ってんだよ。
ツキマトイ>黒のローブに大鎌………なかなか心浮き立つ容姿だと思いませんか……?
トビザル>うん。普通に気持ち悪いよね。
サンデー>黙れ………変態め。
ツキマトイ>おや?まだ喋れたのですか……?……その気迫に敬意を表して……
苦しまないように送って差し上げましょう……!!!
サンデー>ぐっ……。
――サンデーは力尽きた。
チカコ>うぁああああああああ元就ぃいいいいいいいいい!!!!!
トビザル>つーかさ、別にゲームに苦しむもへったくれも無くない?
マサムネ>……良い度胸してんじゃねぇか。四人に囲まれてる手前の状況
分かってんだろうな?仲間一人やって奴にかけてやる情なんざ
俺等は持ち合わせてねぇぞ。
ダン>全力を持って、貴殿を倒す!
ツキマトイ>んふふふ……囲まれている……ねぇ。状況が分かっていないのは……
貴方達の方ではないのですか……?
チカコ>何!?
トビザル>あ~あ。まだ伏兵が居た訳ね。Kの配下は凄い人数の筈なのに、
どうにも低レベルの奴等ばっかだと思ったら。
ダン>完全に……囲まれたでござる。
マサムネ>逃げ場……無しか。
トビザル>……あるにはあるよ。一つだけ、切り抜ける方法。
チカコ>マジか?すぐにやれ。
トビザル>そうしたいんだけど……敵全員、物理防御のシールド掛かってるんだよね……。
ダン>防御?
トビザル>術者を倒せば、効果が消える系統の奴だけど……多分、あの変態が術者だ。
チカコ>この状況じゃ、近付くこともままならない、か。
マサムネ>万策尽きたってか……。
ツキマトイ>んふふ……降参のようですね。では潔く……
レベル1からスタートしてください。私の写メールのために!!!!
謎の人>死ぬのは貴様だ。
ツキマトイ>(しゅばばばばばぁん!!!!)ああ……イイ……これが死という物ですか……
気持ちイイ……イイですよぉおおおおおおおお!!!!!
――ツキマトイは力尽きた。
マサムネ>んな……
ダン>貴殿は……
サンデー>ふん。我無しでは何も出来ぬか、使えぬ者共め。
チカコ>元就ぃいいいいい!!!!!生きてたのかぁああああ!!!!(コマンド入力>なでなで)
サンデー>気色悪いわ!!!!消し炭にするぞ貴様!
トビザル>あれ?オクラの旦那生きてたの?「力尽きた」ってのはエラー表示?
サンデー>否。身代わりの「ザビーちゃん人形」を装備していたまでよ。
マサムネ>うぉ……大分無惨なことになってるぞ、この人形。もげそうだぜ……。
サンデー>身代わりだからな。おいたわしや、ザビー様……。
トビザル>兎に角、これで防御魔法は消えたって訳だ。
チカコ>そうだった!俺等今、敵に囲まれてるんだった!
トビザル>魔法使いの配下だからかもしれないが、全員魔力重視で
物理に弱いのが幸いだね。一発でかいの行くから、
みんななるべく俺様から離れて。あと、がっちりガードしておいてね。
体力半分くらい持ってかれると思うけど、その辺は勘弁ってことで。
サンデー>貴様……何をする気だ?
チカコ>確かにお前は、この中じゃ二番目にレベルが高いが……
僧兵にそんな強力広範囲技、使えたか?
トビザル>まぁ……聖職者だからこそ使えるっていうか。身を捧げる系統の技は、さ。
マサムネ>身を……?
ダン>ささげる?
チカコ>成る程……読めたぜ。つーことは……っ!!!!やばい!
お前等、なるべく距離とれ!他のコマンド全部閉じてでも防御に専念しろ!
マサムネ>おい、どういう事だよ?
ダン>佐助は一体何をしようというのだ?
トビザル>それじゃ………あとはヨロシク~♪
――トビザルは自爆した。
(ごぉおおおおおおおおおおおお………)
サンデー>何と……敵が一人残らず殲滅されただと……(*_*)
マサムネ>すげぇエフェクト……。げ……俺等もHP半分以上持ってかれたぜ……。
チカコ>けど、これで切り抜けたな。お前の犠牲は無駄にしないぜ猿飛ぃ!
サンデー>まさかとは思うが……そろそろ夕飯時。彼奴、夕飯の支度のために
戦線離脱したのではあるまいな?
マサムネ>Ah~……あり得るな。おい。大丈夫だったか幸村?
ダン>
サンデー>のーこめんとだな(-_-;)
マサムネ>おい。幸村?幸村~!
ダン>
チカコ>通信エラーか?
マサムネ>衝撃的な光景に、固まってんじゃねぇだろうな。
ダン>
ダン>
ダン>あ~、ごめん。今、ちょっぉと面倒なことに……
チカコ>お。やっと動いた。
マサムネ>その口調、佐助か?
ダン>俺様のキャラ死んじゃったから、旦那のパソコン借りて打ってるんだ。
なんか、旦那がすげぇ怒っちゃっさsじrfぇdjぱおdkさmふぃわj
チカコ>ああ。なんか……パソコンの前でもめてんだな。
サンデー>光景が目に浮かぶようだな(^^;)
マサムネ>適当に腹いせ済ませたら、戻って来いよ幸村。
チカコ>しっかし、猿飛が戦線離脱となると……この先はアイテム回復のみだな。
ちょっとばかしきつくなるが、なんとか節約して生き延びるぜ。
サンデー>残すはKのみであろう。何とかなる筈だ。
マサムネ>それが……そうでも無ぇみたいだぜ。
――分かれ道
マサムネ>仮に全員で右に行ったとして……
サンデー>ハズレと分かった時、引き返せるほどのアイテムが残っていようか。
チカコ>う~ん……城の構造考えると、どっちに行っても同じ場所へ
行けるパターンだと思うんだが……自信がねぇ。
サンデー>二手に分かれるが得策だな。真田、もう良いか。
ダン>佐助め。何が夕飯が優先だ。三日間団子抜きの刑にしてやったでござる!
マサムネ>それは……痛くもかゆくもねぇ気がするが……。
サンデー>やはり夕飯のための自爆であったか……。
チカコ>二手ってんなら、遠距離と近距離が組むのが常識。行くぞ、元就。
サンデー>勝手に決めるでないわ!(`へ´#)
マサムネ>じゃ、こっちはこっちで行くぜ幸村。
ダン>参りましょうぞ、政宗殿!
――右の道
ビーナス>此方を選んでしまうとは、君たちも運が悪いね。
マサムネ>何かできたぜ。
ダン>道を阻むつもりなら、倒していくのみぃ!
ビーナス>暑苦しいことだね。少々冷ましてあげよう。
マサムネ>なっ……水が入ってきた!?
ダン>水攻めでござるか!?
ビーナス>自分達の城を、陥落させてどうするんだい。少しは頭を使いたまえ。
――モンスターが現れた!
マサムネ>海洋系のモンスターか……。
ビーナス>ご名答☆水中ではプレイヤーの動きは大きく制限される。
まして内陸から攻め込んできた君たちは、水中で呼吸するためのアイテムを
持ち合わせていないだろう?文字通り……魚の餌だね。
ダン>………政宗殿。(コマンド入力>縋るような目)
マサムネ>んな顔されても、俺だってどうしてイイか分からねぇよ!
ダン>うぉ!足がっ!
マサムネ>幸村!
ビーナス>早速食いつかれたようだね。さぁ、他のみんなも出ておいで。ご飯の時間だ。
マサムネ>Shit!(斬)
ダン>忝ない!政宗殿、屈んでくだされ!(撃)
マサムネ>二匹しとめたな。
ダン>まだ4匹おりまするぞ。
マサムネ>やばっ……もう酸素メーターが切れる。一度呼吸しに水上へ……。……っ!!!
ダン>政宗殿!このぉおおお離れるでござる!(撃)
ビーナス>御免、言い忘れてたよ。そっちの4匹は、連携で攻撃するんだ。
一匹を攻撃している間に、他の3匹に食われるって寸法だよ。
マサムネ>このっ……
ダン>(撃撃撃)
ビーナス>だから、無駄だというのに。そろそろ諦めt……
謎の人>駆けまする!!!(ざしゅざしゅざしゅっ!)
ビーナス>おや?
ダン>そなたは……
パイン>鮫のお刺身、完成にござりまする。なかなかのお味でございますれば
一度、ご賞味を。(コマンド入力>不敵な笑み)
マサムネ>げほっ……助かったぜ。
パイン>何の。お料理をしただけにござりまする。さぁ、ビーナス様とやら。
いくらでもお魚をお呼びくださりませ。コラーゲンたっぷりの
お料理にしてご覧に入れまする!
ビーナス>
ダン>む?
マサムネ>固まってるな?
パイン>如何なさいました。さぁ、食材を!
ビーナス>………。コラーゲンというのは、本当かな??
パイン>……?はい、お魚は美容に大変よろしゅうございます。身体も健康になって、
一石二鳥にござりますれば。
ビーナス>………。ちょっとその辺の話、詳しく聞いてもイイかな?
パイン>お料理のお話でござりまするか?はい!大歓迎にございます♪
――ビーナスとパインは、戦闘を中止。
ダン>何やら……よく分かりませぬが……
マサムネ>異様な食いつきだな。アイツ等が和解してる間に、先へ進むぜ。
――左の道
チカコ>おりゃああっ!!!(突突突!)
――3体撃破!
チカコ>ハハッ!良い眺めだったぜぃ!
サンデー>散れ!(光~)
――5体撃破!
チカコ>ちょっ……危ねぇだろ元就!
サンデー>貴様がぼんやりしているのがいけないのだ。
チカコ>お前さっきから、どさくさに紛れて、俺まで葬ろうとしてねぇか?
サンデー>何。我が術を放つ方角に、たまたま貴様がいるだけのこと。
チカコ>このっ……。そうは問屋が卸すかよ!(突)
サンデー>ふっ、とうとう本性を出しおったな姫若子め、我が引導を渡してくれる!(光)
チカコ>その名前で呼ぶなぁあああああああ!!!!(突突突突!)
――サンデー・チカコ、戦闘開始
サンデー>日輪に捧げ奉らん!(ごぉおおおおおおおおお)
チカコ>くらうかよぉおおお!!!(ずがぁああああああんん)
――敵プレイヤー出現!
バナナ>わ、我こそは……Kの仲間にして……
サンデー>珠玉の大技、太陽光発電!!!!!(光!)
チカコ>勇者の槍をくらえ!ネオアームストロングサイクロンジェット砲!!!(突!)
バナナ>ふぐっ!
――バナナは力尽きた。
チカコ>あれ?今何かに当たったような……なんだアレ?
サンデー>知らん。大分時間を食ったな。
チカコ>そうだ!遊んでる場合じゃねぇ!先を急ぐぞ元就!
サンデー>ふん。言われるまでもないわ。
――Kの城塞、最深部
マサムネ>お?元親、元就。
ダン>辿り着いたのでござるな!
チカコ>あ?なんだよ、やっぱりどっちに行っても正解かよ。
サンデー>まぁ良かろう。これで心おきなく、Kを叩きのめせる。
K>それはどうかな?
マサムネ>出たな、このニート野郎。
K>し、失礼だな!俺だって仕事してるよ!時々は……
マサムネ>保護者に心配掛けてんじゃねぇ!
K>あ……アンタに言われたくないよ!(-_-;)
マサムネ>この野郎……
ダン>政宗殿、お知り合いなのでござるか?
マサムネ>兎に角、だ。4対1、このゲームのレベルは99が最高。
チカコ>ちなみに俺は99だ。つまり、アンタが最高位だったとしても、
こっちの総レベル数とは300程の開きがあるんだよ。
観念して、野郎共を返しな!
K>うっ……お、俺だっていろんな事情があるんだよ!それに、アンタ達の後ろ盾が
パイン姉ちゃん達である以上、俺はなんとしても逃げ延びないと殺される!
こういう手段は大嫌いだけど……
野郎共A>あ、兄貴~!来てくれたんですね~!
野郎共B>信じてました、アニキ~!
K>俺の背後は牢屋。そっちから攻撃したら、人質にあたるぜ!
ダン>なんと卑怯な!
チカコ>汚ね……
マサムネ>主人公の風上にも置けねぇな。
K>アンタ等が俺を地下牢前に追い詰めてんでしょうが!
大体、大勢で一人を囲ってる人等に言われたくないよ!(T_T)
サンデー>どっちもどっちという奴だな。
チカコ>うるせぇ!覚悟しやがれ!(突)
K>おっと!(避)
野郎共>(ずがぁぁん!)うわぁあああっ!!!!
チカコ>ああっ!野郎共!なんてことしやがる!
K>アンタがやったんだろ……(-_-;)
ダン>K殿が避けたからでござる!
K>普通避けるだろ!
マサムネ>だが、これじゃ迂闊に手出し出来ねぇな……
K>もう終わりかい?じゃあ、今度はこっちから行くよ!(桜)
サンデー>ぐっ……なんだこの花吹雪は……
ダン>動かせないでござる!
チカコ>くっ……麻痺系の技か……
K>その通り♪さぁ、これで3ターンは俺の独壇場!じゃあいきなり特大魔法
使っちゃおうかな~?(炎炎炎炎炎)
マサムネ>うわ、やっべぇ……
ダン>は、半分になっちゃったでござる……
サンデー>なんとかしろ長曾我部!貴様、一番レベルが高いのであろう!
チカコ>無理。あと2ターンは何も出来ない。皆さん頑張って持ちこたえましょう。
マサムネ>無茶言うな!
K>それじゃあ、もういっちょ!(炎炎炎炎炎)
ダン>うああ……あと3しかないでござる。
サンデー>次で確実に終わりだな……。
チカコ>畜生……手も足も出ないか……。
K>いやぁ~、焦った焦った。じゃ、みんな、お疲れさん♪
マサムネ>くっ……
――(炎炎炎炎炎)
マサムネ>………Ah?
ダン>生きてる、でござるな?
チカコ>微妙に回復してやがる。
サンデー>どういう事だ?
謎の人>まったく……世話の焼ける人達だよ。夕飯冷めちゃっても知らないからね。
ダン>まさか………佐助!?
トビザル2>どうも~♪俺様、マーク2でっす☆
サンデー>敵の攻撃を喰らう直前に、回復魔法を掛けたという訳か。
トビザル2>そ。けど、回復専門に即興で作ったキャラだから、あんまり期待しないでよ?
マサムネ>でかした佐助。全回復頼む。
トビザル2>言った側から……。あのね、俺様レベル3なの。
アンタ等みたいな高レベルキャラを全回復なんて、一人が限度だから。
ダン>ならば元親殿であろう。
マサムネ>一番レベルが高ぇんだ、妥当だな。
サンデー>仕方あるまい……(-_-)
チカコ>よし来い猿飛。お前等の協力、無駄にはしねぇ!
必ずKを倒して、野郎共を助け出してやるぜ!
K>まだ仲間がいたのかよ~。狡いよなぁ~。
チカコ>うるせぇ!K、年貢の納め時だぜ!
K>よっし、俺もアンタ等に敬意を表して、最大出力で相手するよ!
(ごごごごご………)
ダン>何やら……空が曇ってきたでござるな。
サンデー>ここは室内の筈ではなかったか?
トビザル2>文字通り、雲行きが怪しいって奴……?
マサムネ>おい元親、お前まさか……無差別系の攻撃しようとしてねぇだろうな。
チカコ>………。向こうも無差別広範囲。これで対抗するしかねぇ。
ダン>何ぃ!?
サンデー>ふざけるな!我等も死ぬではないか!
チカコ>…………。…………m(_ _)m
マサムネ>謝ってすむかぁああああああああああ!!!!!
チカコ>いくぜぇぇええええ、Kぃいいいいいいいいいい!!!!!
K>来い、勇者達よぉおおおおおおおおお!!!!
――――。
政宗:うぉ……。
小十郞:おや?急にボリュームを下げて。……如何なさいました?
政宗:いや……あんまりでっけぇ音だったから……。あ~あ、これ完全に……。
――。
チカコ>ぐっ……(倒)
K>ははっ……アンタ、イイ奴だな。何だかんだ言って、直前で威力落としたんだろ?
仲間と人質の体力を残そうとしたわけだ。
チカコ>………。
K>けど、ちょっと威力の落とし方が甘かったみたいだな。
人質は辛うじて助かったみたいだけど……俺の攻撃もまともに食らったお仲間は……
――マサムネは力尽きた。
――ダンは力尽きた。
――トビザル2は力尽きた。
――サンデーは力尽きた。
チカコ>……。
K>お陰で俺は助かった。でももう、アンタには攻撃のコマンドを選ぶ力は残ってない。
チカコ>ちっ……
K>いやぁ~久々に楽しかった!人質は帰すからさ、俺は見逃してくれよ。
姉ちゃん達に捕まるのは怖いもんなぁ。
チカコ>待ちやがれ……
K>おっと、お仲間の仇なんて思わない方が良いよ?
チカコ>畜生……
K>さぁて、これで……
謎の声>待ちな。
K>……?……ぐっ!!!
――魔王の身体を、背後から貫いた剣。
マサムネ>Ha……なんか知らねぇけど……生きてたぜ。
チカコ>伊達……!?どうして……
マサムネ>幸村のもさもさからとれた妙なプラモが光って、気付いたら生き返ってた。
K>それは……ザビー人形?……いや。其れまでのターンに敵から受けた攻撃を吸収し、
持ち主が倒れた際、復活と共に攻撃を増幅して反射するという、究極のレアアイテム、
超人ホンダム人形!?ば、ばかな……何故……そんなものを……
マサムネ>言ったな?
K>?
マサムネ>「馬鹿な」と言った悪役は、滅びると法律で決まってんだよ!
お前の攻撃と元親の攻撃、両方吸い込んでたっぷり増幅してるってことだな?
さぁ………くらいやがれ!!!!
K>そ、そんなぁぁ!!!!反則だよぉおおおおおおおお!!!!!!
――――。
――後日。
慶次:あのあとまつ姉ちゃんに、たぁっぷり家の手伝いさせられてさ、もう散々だよ。
政宗:自業自得だ。反省しやがれ、悪の帝王め。
慶次:うぅ……やっぱ俺には、ああいう大将は向いてないみたいだな。
政宗:つーかお前、家の手伝いさせられてるって言ったくせに、何で人ん家来て
呑気に茶なんか飲んでんだよ。
慶次:………えへ☆
政宗:また逃げてきやがったな……
慶次:頼む、2、3日でイイから匿ってくれ!
政宗:断る!
慶次:え~。頼むよぉ~。
政宗:豊臣か北条にでも行ってこい。
慶次:あっちはもうばれてるんだって。なぁ、政宗~
政宗:しつこい!叩き斬るぞ!
慶次:あはは!もう一回叩き斬られたもんなぁ。いやぁ、ホンダムとは参った参った!
政宗:人の話を聞け、てめぇは!
元就:伊達。
政宗:うぉ……。急に出現すんな。何の用だよ。
元就:あの後も我は暫しサンデーとして戦いを繰り広げてきた……
慶次:へぇ。アンタ、まだあのゲームやってるんだ!すごいね☆
政宗:お前は黙ってろ。で?どうした。
元就:………。……手を貸せ。
政宗:Ha?もう悪の帝王は居なくなったろ?今更何に……
元就:長曾我部が調子に乗って、帝国を築きおった。叩き潰してくれる!
政宗:………。もう知らねぇよ……。
Powered by "Samurai Factory"