オカンさんといっしょ
佐助:よい子のみんな~?こ~んに~ちは~!さすけおにーさんだよ~♪
かすが:………。
佐助:ちょっとちょっとぉ!おねえさんがそんな無愛想でどうすんの!
ほら、テレビの前のちびっ子に御挨拶!
かすが:よ……よろしく頼む。
佐助:堅い。
かすが:ぐっ……。こ、こ~んにちは~……。………帰る!(恥)
佐助:駄ぁ目だって!もう始まってんだから!番組に穴開ける気!?
かすが:うぅぅ……第一、この格好は何だ!無駄にパステルカラーだらけだし、
帽子には妙なぼんぼりまで付いてるし!居たたまれない!
佐助:普段の格好の方が余程アレだと思うけど……
かすが:何か言ったか?
佐助:いえ、何も。兎に角、子どもの夢を砕くわけには行かないだろ?
腹括って、おねえさんやってくれよ。
かすが:む、むぅ……
佐助:さぁて、それからもう一人!みんなが大好きな可愛いお友達!
かすが:ああ、着ぐるみか……。
佐助:こじゅえもんだよ~!
こじゅ:………射干玉に光一つ!
かすが:……………。子どもが泣くぞ。
佐助:さぁ最初のコーナーいってみよ~!
○みんなでうたおー!
佐助:よい子のみんな、あつまれ~!
子ども:わぁぁああ~い♪
かすが:……おい。こじゅえもんの周りだけ、モーゼのように空間があるぞ。いいのか?
佐助:さぁ、集まったね。みんな、何のお歌がいいかな~?
もとなり:ザビー賛歌だ。
佐助:………はい?
もとなり:ザビー賛歌で決定だな。
もとちか:勝手に決めるな!はいはい(挙手)!俺、「星間飛行」希望!
けいじ:女の子にうっとりして貰うんなら、やっぱバラード系だろ!
まさむね:Ha!それならJazzyなナンバーでも入れておくか。
もとなり:貴様は「ヒトリの夜」でも歌っていろ。
まさむね:何だとコラ。
ゆきむら:うぉやかたさむぁあああああああ!うぉやかたさむぅああああ!(泣)
かすが:………。見覚えのある子どもがうじゃうじゃいるのだが……。
佐助:満場一致で、「グーチョキパーのうた」に決定!
かすが:お前、今回は誰の意見も聞かないつもりだな。
佐助:グーチョキパーで、グーチョキパーで、何つくろ~♪
子ども:何つくろ~♪
佐助:右手がグーで、左手がチョキで、カタツムリ~♪
子ども:かたつむりぃ~♪
ゆきむら:おぉ!まさに紛うこと無きカタツムリ殿!驚きでござる!
まさむね:Ha!Coolじゃねぇか。悪くねぇ遊びだ。
佐助:さぁ、他にも出来る人、いるかな~?
もとなり:出来たぞ。
かすが:そうか。ならばやって見せてみろ。
もとなり:よかろう。……右手がグーで、左手がチョキで♪
ゆきむら:うん?何でござろうか?
まさむね:同じのは無しだぞ。
もとなり:拳~♪(殴)
もとちか:ぶっ!
もとなり:からの、目つぶし~♪(刺)
もとちか:ぎゃあああ!!!なにしやがる!
もとなり:グーチョキパーで、技を作った迄よ。
ゆきむら:某も出来たでござる!両手がグーで♪
佐助:はい。もう予想付くからイイよ。そっちのオクラちゃんも、喧嘩しちゃ駄目だよ。
もとなり:ふん。
もとちか:こんのやろぉ……
おいち:市も……出来たよ……。
けいじ:お!じゃあやってみてくれよ!
おいち:右手が……パーで……左手もパーで……。
向こうの手も……パーで………あっちの手もパーで………♪
救いを求める………みんなの……腕が……沢山……ふふふ。
ながまさ:よせ、市!下ろせ~~~~っ!!!
佐助:手は二本までで作ろうね。
○ひとりでできるかな?
かすが:歯磨きや着替え、子どもには難しいと思われる日常動作に
公衆の面前で年端もいかない子どもに挑戦させるコーナーだ。
佐助:もうちょっと柔らかい言い方できない……?
かすが:今日の挑戦者はこの三人だ。
まさむね:Piece of cake!着替えや歯磨きなんざ、俺に取っちゃ朝飯前だぜ。
ゆきむら:うぉおおおおおお!!!!見ていてくだされ、お館様ぁああああっ!!!!
けいじ:さてさて、ちょいと一仕事♪
佐助:じゃあみんなにやって貰うのは~「ひとりでお着替えできるかな?」だよ。
かすが:任務は簡単。パジャマに着替える、それだけだ。
まさむね:Ah~?たんぽぽ組なめてんのか?年中だぞコラ。
ゆきむら:ぱじゃまでござるか……。母上。……あ。
佐助:う~ん?誰が母上なのかなぁ~?
ゆきむら:~~~~~っ!!!!
かすが:子どもを脅すな。間違えただけだろう。
佐助:あ~、うそうそ、御免御免!泣かないで!何?どしたの?
ゆきむら:ぱ、ぱじゃまとは……ボタンも全部留めねばならぬので……ござるか?
かすが:当然だ。
ゆきむら:むぅ……それは少々難しいでござるな。
まさむね:だったらそこで見学してな。Let me see………Mission completeだぜ!
けいじ:お~、早いな~!
まさむね:Ha!余裕だぜ。
こじゅ:……………。
佐助:何?どしたのこじゅえもん。
こじゅ:………おそれながら、ボタンが掛け違っております。
けいじ:あ、ほんとだ。まさむね、あわてん坊だな~(笑)
まさむね:う、うるせぇな!こんなもの、すぐに直して……
こじゅ:………。
まさむね:な、なんだよ!
こじゅ:………(担)
まさむね:な、何すんだよ!わぁ~!!!!お、下ろせ~!!!!!
こじゅ:………(去)
けいじ:………。
ゆきむら:……。
佐助:と言うわけで、失敗すると、こじゅえもんに
「ねぎのもり」へ連れて行かれちゃうから頑張ってね♪
子ども:~~~~~っ!!!!!!!
かすが:だから、脅してどうする。
佐助:え~っと、パジャマは失敗だから、次は……
まつ:お仕事です!
かすが:な……!保護者は観覧席に居て貰いたいんだが。
まつ:いいえ!これが言わずにいられましょうか!
利家:某たちも困って居るんだ。慶次はいつもこの話から逃げてしまうからな。
まつ:定職にも就かず、ふらふらと遊び回ってばかり……まつめは心配で心配で。
佐助:う~ん、これは一大事。じゃあ、二回戦は「ひとりで生活できるかな?」で。
かすが:子ども番組だぞ……。
けいじ:うぅ……御免、利、まつ姉ちゃん!俺、まだ自分探しが終わってないんだ!(逃)
利家:あ、コラ!
まつ:お待ちなさい慶次!今日という今日は逃がしませんよ!(追)
佐助:あ~あ、行っちゃった。二人は戦線離脱と言うことで、さなだくんの勝利~♪
ゆきむら:うぉおおおおお果たして見せましたぞ、うぉやかたさぶあああああああ!!!!
かすが:そういうコンセプトだったのか?
○しつもんコーナー
佐助:みんなから届いたお葉書に、おにいさんとおねえさんが答えるよ♪
かすが:採用された子どもには、こじゅえもんぬいぐるみが届くぞ。魔除けに丁度良いな。
佐助:では最初の質問!「おらは、おねえさんに憧れてます。」
かすが:ふん。なかなか素直な子どもだな……(照)
佐助:「でも、おらはまだ子どもなので、近所の子鬼に馬鹿にされてます。
おねえさんみたいに、どこもかしこも爆発してる大人の女になるには
どうしたらいいいですか?」
かすが:似たようなことを、どこかで言われた気がするんだが……
佐助:爆発ねぇ……。そんなの簡単だよ。思春期に揉……
(ごめすっ)
かすが:戯言はさておき。そんなものは焦る事ではない。時がたてば、自ずと大人になる。
無駄に背伸びしないことだ。好き嫌いをせず、なんでも食べろ。
次。「それがしには、やさしい母上がいます。団子を作ってくれて、
大福を作ってくれて、ご飯を作ってくれて、烏でお迎えにも来てくれます。
それがしは母上が大好きだけど、母上は自分は母上じゃないと言います。
本当に母上じゃないんでしょうか?」
佐助:あ~、なんか複雑な家庭事情の子なんだね。大丈夫だよ。
血が繋がっていないんだとしても、お世話してくれるって事は、
お母さんも可愛がってるんだから。いつかお母さんって呼べる日が来るよ。
かすが:…………。
佐助:え?何その顔。俺様なんか変なこと言った?
かすが:………いや。そうだな。そんな日が来ると良いな。
佐助:……?よく分からないけど、次の質問!P.N「恋の花を咲かせましょう」さんから。
「おにいさんとおねえさんは、いい仲なのかい?教えて欲しいな♪」
かすが:んなっ……!
佐助:いい仲です。次。
かすが:勝手に纏めるな!違う!断じて違う!
佐助:まぁ確かに、番組中は世間の目があるからプロデューサーに禁止されてるけど、
担当代わっちゃえば、長いこと一緒にいたわけだし、そのままなし崩しに……
かすが:……今すぐお役御免にしてやろうか?
佐助:すいませんでした。謝りますから銃を下ろしてください。
子ども番組で公開処刑は良くないと思います。
○せんごくたいそう
光秀:さぁ……最後はお待ちかね…………地獄の戦国体操の時間ですよ……。
佐助:スタッフ………なんか変なの出てきたんだけど。摘み出して。
光秀:いやですね………私は体操のおにいさんですよ………んふ。
かすが:失せろ。歩く放送事故。
光秀:んふふ……今日は子ども番組……。いくら私でも空気くらい読めますよ……。
さぁ、子どもたち………お集まりください……
子ども:わぁぁあ~い♪
かすが:本当に大丈夫なのか?
佐助:知んない。
光秀:………さぁ、愉しい愉しい……殺し合いの時間ですよ~♪
子ども:わぁぁ~い♪
光秀:小さな傷も……命取り……♪
子ども:いのちとりぃ~♪
光秀:くくく………脆いですねぇ……♪
子ども:もろいですねえ~♪
光秀:腕も……足も……耳も目も……嗚呼……何も感じない!
子ども:かんじない~♪
光秀:イイッ!
子ども:いい!
かすが:止めた方が良いんじゃないか?
佐助:それよりさっさと逃げた方が身のためって気がする……。
光秀:次はいろんな……あいうえお……。
子ども:あ!ああつまらない♪
光秀:もうおしまいですか……?
子ども:い!命を賭けて♪
光秀:本当の殺し合いです!
子ども:う!裏切り者だ♪
光秀:怖い怖い……
子ども:え!遠慮はいらぬ♪
光秀:一緒にのたうち回りましょう!
子ども:お!お好きにどうぞ♪
光秀:煮るなり焼くなり……
子ども:これぞ戦国、世の習い~♪
佐助:やっぱ俺、旦那連れてとっとと帰るわ。お疲れ。
かすが:うむ。私も着替えてくるとしよう。
佐助:手伝おうか?
かすが:いらん。
子ども:うさぎさんみたいに
光秀:狩られる定めですよ……
子ども:きつねさんみたいに
光秀:化かして、騙して……んふふふふ
子ども:ぶたさんみたいに
光秀:泥を啜ってください……
子ども:そ・し・て!
光秀:欲界にて信長公と共に……あぁぁあはぁあああああああ!!!!!!!
(ごん)
こじゅ:………。
光秀:痛いじゃないですか………。ぬいぐるみ風情が私の出番を汚すつも……
(ごん)
こじゅ:とっとと消えな。さぁ、子どもたち。
このこじゅえもんが旨い葱汁作ってやったからな。順番に……
子ども:か、顔怖いぃいいいいいいいいいいい~~~~~っ!!!!(逃)
こじゅ:………。………ふっ、葱の香りが、目にしみるぜ。
――なんかほんと、すいません。
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