佐助:卒論が終わって、忘年会やら何やら楽しいことが多くて
脳みそが豆腐になる勢いで遊んでるらしいよ~。
元就:呑気な奴よ…
幸村:イラストなどいただき物も貰ったため、
るんるんだそうでござるよ♪
元親:その、「るんるん」って単語、なんか古い気がするな…。
確かに、「いただき物部屋を作る~」って張り切ってたな。
佐助:ホント、贈り物をくれる方々は神様です。感謝してます!
幸村:贈り物と言えば……もうすぐクリスマスでござるな♪
佐助:旦那、その繋げ方……やや苦しくない?
幸村:そうでござろうか?兎に角、今回は、クリスマスの前日のお話しでござるよ。
元親:でも、俺等は出番無いらしいぜ。
元就:なんだと!?
元親:なんか、織田家の話だってよ。
政宗:英雄外伝での扱いが、悪役だったり、味方に倒されたり、
あんまりだってんで、書いたらしいぜ。
元就:何というか……珍妙な動機だな。
蘭丸:もってい~け最後に笑っちゃうのは信長様~♪フルアーマーだからです←結論♪
光秀:朝から素敵な歌ですねぇ……ふふふ。
蘭丸:よぉ、光秀。(しゅば)
光秀:人の顔見ると、当然のように矢を射て来ますけど……私だって痛いんですよ?
蘭丸:だったらさっさと矢ァ、抜けよな。
光秀:(抜)まったく……私が求めているのは信長公の愛の弾丸だけなんですよ……。
それは兎も角、蘭丸……随分ご機嫌ですねぇ……何か良いことでも……?
蘭丸:変態にはカンケーないんだよ。クリスマスは子供の祭りだ!
光秀:クリスマス……ですか……?
蘭丸:あ、やべ。口が滑ったぁ……。兎に角お前にはカンケー無いんだ。
信長様と、濃姫様と、その他諸々、お前以外の人間を集めて宴会やるんだ。
光秀:くくくく……また私は放置ですか……。それもまた一興ですけどね……ふふふ。
蘭丸:知ってるか。クリスマスにはなぁ、サン……なんとかって爺さんが、
子供の所をまわって好きなものプレゼントしてくれるんだってよ。楽しみだなぁ♪
光秀:クリスマスが子供の祭り……?くくくく……お笑いですね。
いいですか、蘭丸。クリスマスというのは、西洋の神が生誕した日を祝う祭り。
はっきり言って、私達には縁もゆかりもない祭りです。それでもそれを理由に
恋人達がデートして、なんやかんやでアレになる。いわば大人の口実の為の祭り!
蘭丸:は、はぁ?何言ってんのお前?
光秀:サンタクロースの話にしたって、貴方、真実を知ってるんですか?
蘭丸:真実?サンタさんは、トナカイの引くソリに乗って、プレゼントを配る、
白い髭に赤い服のお爺さんだって、濃姫様が言ってたぞ。
光秀:ふふふ……やはり知らないようですね……。いいでしょう……話してあげますよ!
聖夜、子供達に忍び寄る老人の影……金属の擦れる音……鉄錆の香り……
戦慄の都市伝説!サンタの服は何故紅い!
濃姫:舞え、叫天子よ!(ごごごぉぉお)
光秀:痛いですよ……
濃姫:蜂の巣にされたいのかしら?光秀。(微笑)
光秀:おぉっと……私は急用を思い出しましたよ……ふふふ。
濃姫:まったく……。蘭丸君、あんなのの言うこと信じちゃ駄目よ。
蘭丸:はい!下等生物だと思ってますから、大丈夫です!
濃姫:イイ子ね。あ、そうだわ。これを、向こうの大広間に持って行ってくれる?
蘭丸:わかりました!お?
濃姫:やっぱり重かったかしら?あの部屋の飾りだから結構な量があるのよね。
蘭丸:大丈夫です。信長様に喜んで貰うため、蘭丸、頑張ります。
濃姫:貴方は本当にイイ子ね。じゃあ私は料理の方を手伝ってくるわ。お願いね。
蘭丸:は~い、いってらっしゃい!………さて。おい、そこの。
兵士:はい?俺っすか?
蘭丸:他に誰が居るんだよ。ほら、運べよこれ。向こうの大広間までな。
兵士:は、はぁ……うわ、重!
蘭丸:これぐらいで泣き言いうなよな。働け働けぇ~!
蘭丸:はぁ~。飾り付けって結構難しいんだなぁ。さっきの下っ端も逃げちゃったし、
この広い部屋、全部僕一人でやるのかぁ。うぅ……もぅ止めちゃおっかな。
でも、飾り付けできてなかったら……信長様と濃姫様……がっかりするかなぁ。
光秀:ほぉう……これはなんとも……個性的な飾り付けですね……
蘭丸:光秀!(しゅば)
光秀:だから………痛いですよ、矢。この飾り付けは……あの首括りで有名な……
大通りの枝垂れ柳を意識しているんですかねぇ……?
蘭丸:違ぇーよ!勝手に下がってくるんだよ!
光秀:ほぉ……それで全体的にでろんと……。蘭丸……貴方……不器用なんですか?
蘭丸:(しゅば)
光秀:本日三本目ともなると、痛みになれてきますね……ふふふ。
蘭丸:何しに来たんだお前は!蘭丸を馬鹿にしに来たのか!?
光秀:まさか……。私はただ信長公の座席に、絶妙なアングルのカメラを設置……
蘭丸:(しゅば、ぱり~ん)
光秀:………。結構高かったんですよ……このカメラ……。
他店より高いからと……ヤマダ電器で……しつこく値切って……
蘭丸:お前、盗撮とかいい加減にしないと本当に通報するぞ。
さっさとどっか行けよ。ああもぅ!飾り付け……もう一回やり直すかぁ……。
光秀:おや……?蘭丸……アレは何ですか……?
蘭丸:お前本当に邪魔……あれ?なんだろ?襖に何か張ってある。
光秀:張り紙みたいですねぇ………。「立ち入りを禁ず」……。
蘭丸:これ、信長様の字だ。
光秀:これは……入って下さいと言うことでしょうねぇ………ふふふ。
蘭丸:何考えてんだよ!信長様が怒るに決まってんだろ!
光秀:でも……貴方だって見てみたいでしょう……?信長公が……包み隠している物。
蘭丸:う……。
光秀:その全てを、この目で飲み込んでしまいましょう!
蘭丸:ま、待てってば!
光秀:どうして止めるんです……?見たいからみる。当然の心理でしょう。
蘭丸:……。
光秀:子供は欲望に正直でなければいけませんよ……蘭丸。
さぁ、貴方の手で、開けてしまいなさい!気になるでしょう?さぁ……さぁ!
蘭丸:ほ、ほんの一瞬だぞ?ちらっと見て、またすぐパンと閉める。いいな。
光秀:貴方……意外と扱いやすい子供ですねぇ……
蘭丸:そぉっと……(開)わぁぁ!!
光秀:ほぉ………これは……
蘭丸:こ、こんぺいとうが一杯だぁ!(喜)
光秀:つまらないですねぇ……もっと、こう……グロテスクでアダルティーな期待を……
蘭丸:黄色、桃色、緑色。綺麗だなぁ、美味しそうだなぁ♪こんなに沢山……
光秀:どうして、信長公がこんなにため込んでいるんでしょうねぇ。こんな物。
蘭丸:蘭丸の大好物だもん。敵を一杯やっつけると、ご褒美に貰えるんだ。
こないだなんか、三つも貰ったんだぜ!
光秀:三つ……その割合で褒美を取らすにしては……多すぎますねぇ。
蘭丸:う~ん。信長様も好きなんじゃないのか?
光秀:成る程……貴方には数個しか与えず………ご自分はこのようにため込む……と。
蘭丸:なっ!お前、信長様の悪口言ってんのか!
光秀:まさか……私はただ……貴方を気の毒がっているだけですよ………
褒美の度合いは、信頼の証……。蘭丸は三つ分……ということですよ……。
蘭丸:な、なんだとぉ!
光秀:ちなみに私は……信長公から沢山の褒美を貰っていますよ……。数百発の鉛玉……
幾千もの罵詈雑言………時には刀傷も戴いて……アァ……イィ!
蘭丸:の、信長様……。こんなにいっぱいあるのに、三個しかくれないのは、
蘭丸なんか……信用してないから?そんな……そんな筈……。
信長:なぁにをしておるかぁ。
蘭丸:信長様!
光秀:信長公ォオオオオオ!!アアァアア……今日もまた一段と……
信長:滅せよ(撃)。丸……何をしておるかぁ……。
蘭丸:あ……えっと……
信長:「立ち入りを禁ず」……読めなかったわけではあるまい。
正当な理由を聞かせてもらおう。
蘭丸:それは、光秀が……
光秀:人のせいにするのは……良くありませんよ……ふふふ……
蘭丸:てんめぇ……
信長:正当な理由は……無い、と。
蘭丸:……。
信長:なぁらばぁ、相応の処分が必要だ。
光秀:叩かれたり……閉じ込められたり……縛られ……アァ……イィ!!
信長公!!その処分は私が引き受けましょ……!!!
信長:滅せよ(撃)。
光秀:ご馳走様です……くくく。
信長:………(げんなり)。
蘭丸:信長様は……蘭丸が……嫌い…?
信長:……ふん。悪さする子供への仕置きはぁ、当ぉ然の事よぅ。
蘭丸:お仕置きが嫌だから言ってるんじゃないよ!信長様……。どうしてこんなに、
こんぺいとう、いっぱいあるの?蘭丸以外の奴には、もっと一杯あげてるの?
信長:丸……?
光秀:蘭丸以外、こんな恩賞誰もほしがりませんよねぇ……?
蘭丸:信長様、蘭丸がちょっとしかご褒美貰えないのは……信頼がないからなの?
信長:……。何を言い出すかと思えば、そのようなくだらなき事を……
蘭丸:くだらない!?やっぱり嫌われてるんだ!うわ~ん!!!(走)
信長:丸!………………。光秀……
光秀:はい……?
信長:貴様ぁ……何を教えたぁ。
光秀:………んふ。
蘭丸:ぐすっ……蘭丸は……子供じゃねぇもん。
兵士:蘭丸様ぁ、やっと見つけましたよ。屋根の上で何やってんすか。
信長様が探してま……
蘭丸:五月蠅いな、今忙しいんだよ!(しゅば)
兵士:ぎゃぁああ!!!(落)
蘭丸:はぁぁ~……信長様……。やっぱり信頼って……あのハゲ共みたいに、
老いさらばなきゃ得られないのかなぁ~…。
濃姫:これ(兵士)捨てたの、蘭丸君?
蘭丸:あ、濃姫様。
濃姫:そんな所で何しているの。危ないわよ。今上っていくから、じっとしててね。
兵士:濃姫様、危ないっすよ。屋根、高いし。
濃姫:イイから早く、梯子を用意なさい。
蘭丸:濃姫様は……信長様に信頼されてるんだろうなぁ。いいなぁ……。
濃姫:ふぅ。着物で上るのはなかなか難しいわね。さて、蘭丸君。
こんなところで、何故溜息を付いているのかしら?(微笑)
濃姫:成る程、ね。光秀は今日中に重石を付けて、琵琶湖にでも捨ててきましょう。
蘭丸:濃姫様ぁ……蘭丸って、やっぱ子供だから……信頼されないのかなぁ?
濃姫:蘭丸君。光秀以外の大人の話は、きちんと最後まで聞かなきゃ駄目よ。
蘭丸:でもぉ……
濃姫:いいこと?物事は一部分だけで判断してはいけないの。戦況もそうでしょう。
全てを見渡し、事実を受け止めてから行動する。闇雲に飛び込んで、
思いこみで行動しては、判断を誤るわ。
蘭丸:判断……。
濃姫:上総介様は誤魔化すのが下手ですからね……。ばれてしまったのなら、
説明してあげればいいのに。いらっしゃい蘭丸君。素敵な物を見せてあげるわ。
兵士:す、素敵な物っすか濃姫様ぁ!?有り難うございます!
濃姫:貴方は余計な想像しなくてイイの。自分の仕事に戻りなさい。
兵士:へ、へ~い……
濃姫:さぁ、開けるわよ。そぉっと、ね。(開)
蘭丸:う、うわぁ~……すっげぇ……。あれって、クリスマスツリーってやつですよね!
濃姫:よぉく、見てご覧なさい。
蘭丸:黄色くて、光ってる。あれは……こんぺいとう!?こんぺいとうで出来てるんだ!
濃姫:うふふ、素敵でしょう。小さなこんぺいとうを積み重ねた、輝く木。
まるで星で出来ているようね。さぁ、誰へのプレゼントなのかしら?
蘭丸:え……もしかして!
濃姫:これを作るのには、大変な苦労をしていらしたのよ。
兵達に創らせようと思ったのだけれど、ご自分でなさるって聞かなくて。
信頼のない相手を喜ばせるために、こんなこと、するかしらね?
蘭丸:信長様ぁ~(泣)
濃姫:さぁ、上総介様の所へ、いってらっしゃい。
蘭丸:はい!ありがとうございます、濃姫様。信長様ぁ~ごめんなさい~(走)
濃姫:うふふ。……さて、私は重石を探しに行かないとね。
――夕方。
濃姫:上総介様。何故、きちんと仕舞っておかないのですか。
信長:……。
濃姫:早く作ってあげたい気持ちも分かりますけど、目を離してはいけないと、
あれほど申し上げたではありませんか。
光秀:んふふふ……そりゃあ……こんな甘い物出しっぱなしにしておいたら……
たかってきますよねぇ………蟻。
濃姫:蟻で、真っ黒じゃないですか。折角のこんぺいとうツリーですけど、
まさかこのまま上げるわけにも行きませんわね。
信長:是非もなぁしぃ……(沈)
濃姫:元気をお出しになって下さい。クリスマスまではまだ時間がございます。
濃めも手伝いますわ。
光秀:私も協力しますよ、信長公!折角ですから、飾りも付けたらいかがかと、
用意させていただきましたよ……ふふふ。
信長:靴下ぁ……?
光秀:靴下にはプレゼントを入れるのが常識……。
ついでにプレゼントも入れておきましたよ……。
濃姫:あら、気が利くわね。
光秀:んふふ……帰蝶も漸く私を誉めてくださいましたねぇ……
さぁ……これが私が蘭丸に送るプレゼントです!!
信長:……なんだぁ、これはぁ?
光秀:子供扱いされるのを嫌がっていましたからねぇ……。私は興味ないのですが……
大人でないと購入できないビデオや雑誌を少々、福袋形式に……
信長:滅せよ(撃)
濃姫:上総介様。重石は用意してございます。
濃姫:以下は拍手の返信よ。拍手のみの方にも、お礼を言うわ。
>疾平様
管理人の日記の方が不調のため、同じ内容の返信を、
こちらにも載せさせていただきます。
うぅぅひゃぁああああああ!!!!!!!
夜も夜中に何かを召還しそうな勢いの奇声を上げてしまいました。
よよよよよろしいのですか!?いいいい戴いてしまって!?あわわわわ!
有り難うございます!有り難うございます!
読んで貰えるだけで感謝感激雨霰なのに、
その上イラストまで…ホント足を向けて寝られませんよ…
すっごい可愛いですね~♪
自分トコの話は、阿呆ばっかりになってしまうため、
こんなに可愛く書いて戴けると、恥ずかしいやら嬉しいやらで、もう大変です。
いただき物として拙宅に掲載してもよろしいでしょうか?
(本当はトップページに貼り付けて自慢したい位なのですが…)
ジャムチさんの方へも、またいずれコメントさせて戴きます。
重ねて、本当にありがとうございました!!!
>雪夜様
毎度コメントありがとうございます!
そして、毎度長くてすみません…。何か全員出したくなるんですよ…
今回は新キャラ松永さんをなんとか仲間に加えるのが目的でした。
「灰汁の強い倫理の先生」と迷ったのですが、PTAに落ち着きました。
でも普通にダンディーなのでイマイチ崩しにくく
(いや、崩さなきゃイイ話なんですけどね…)
迷ったすえに出した結論が、「浪漫馬鹿」。
(ファンが見たら殺されそうだな…)
人質とか爆死とか口調とか、なんかロマンチシズムを感じたのですよ。
私はいつも彼をミスタボンバと呼んでいます。
食堂のおいちゃんは、自分んちの近所のパン屋のおじちゃんがモデルです。
硫化アリルは、いつぞや教えていただいた内容を盛り込んでみた次第です。
筆頭、市、長政様、佐助のくだりは書いてて楽しかったです。
浮いた話の欠片もないのに、アタフタする長政様がすきなのです。
オカンはそちらでも一向に報われませんね…。
いつかちったぁ報われる話を書いてやろう…。
半兵衛の大事な話は、健康ランド宿泊券の福引きが当たっていたことです。
自分に寄越せってことです。わかりにくかったですね…。
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