若子達の新年

――これがはしゃがずにいられようか。

信玄：ゆきむるぁ！あけおめじゃああああああ!!!!
幸村：うぉやかたさばぁっ！新年あけましておめでとうござりまするぁああああ!!!!
佐助：あ、あけおめっす……。
信玄：幸村よ、今年が何年か、申してみよ。
幸村：寅年でございます、うぉやかたさまぁあああああああああ!!!!
信玄：つまりはどういうことか！
幸村：今年はお館様の年！甲斐の虎が哮る時にござりまするぁあああああああ!!!!
信玄：未熟者がぁあああああああああああ!!!!（殴）
幸村：ぐっはぁああっ!!!（飛）ぐふっ……なんとぉっっ!!!!（ごろろろろろろ……べちゃ）
佐助：飛んだな～。
信玄：寅年故に儂等の年、そのような思い上がりが、油断を生むのだ！
幸村：お館様ぁっ！この幸村、慢心しておりましたぁあああああああああ!!!!
佐助：自分が言わせたくせに……。
信玄：寅年は１２年に一度にあらず！儂だけではない……虎の若子なる幸村よ。
　　　　虎はいつ如何なる時でも猛るものよぉおおおおおおおおお!!!!
幸村：うぉおおおおおおおお!!!!（感涙）
佐助：え。それの方が思い上がりじゃない？
幸村：うぉやかたさばぁあああっ!!!!
信玄：ゆきむるぁああああああっ!!!
幸村：ぼやがださぶわぁあああああああああ!!!!
信玄：じゅきむるぁああああああああああああ!!!!!
幸村：ぬぅぉおおおおじゃあああがああああだあああじゃぶがぁあああああああ!!!!!!!
信玄：るぅううううううくぃいいいいいぬぅるぁあああああああああああああああ!!!!!!!!!!!
佐助：もう日本語じゃねぇし………。

政宗：Hey！相変わらず暑苦しくやってやがるな！
幸村：む？政宗殿でござるか……？
政宗：なんだよ、その意外そうな表情は。もち持ってきてやったのに、やらねぇぞ。
幸村：うあああそれはありがたくいただきまする！……が……。
政宗：ひ……人のことジロジロ見るんじゃねぇよ、何が言いたい！
幸村：…………政宗殿の出番は再来年でござるよ？
政宗：…………Ha?
信玄：今年は寅年よぉおおおおおおおお!!!!
佐助：ああ、辰年まで引っ込んでてほしいってことか（笑）
政宗：餅返せ。つかお前こそ申年まですっこんでろ。

元親：甘い。甘いぜ、お前等……。
幸村：元親殿！
政宗：何で屋根に上ってんだよ。危ねぇぞ。
元親：干支なんざ、三が日を過ぎればみんな忘れちまう。
　　　　だが、来月２月は俺のイベント！毎年必ずやってくる、鬼の祭りだぜ！
　　　　つまり今年は、俺の年だ！
野郎共：ア・ニ・キ～～～～～っ!!!!!!
佐助：ちょっと！大人数で人ん家の屋根上らないでよ！抜けたらどうすんの！
元就：ふむぃ！
政宗：元就、何食ってんだお前……。
元親：行きがけの初詣で買ったたこ焼きだ！
元就：むぐぅ！
政宗：威張るな。
元就：（ごくん）ふん、貴様等愚民の戯れ言は聞き飽きた。
　　　　寅年？辰年？節分？全ては一時の流行に過ぎぬ……。
　　　　余は全て、我が名の元にあるのだ！
幸村：おくら年？
佐助：あったっけ？そんなの。
元就：日輪だ！太陽神はいつ如何なる時でも我等を見つめ……

信玄：何を言おうが、今年は寅年じゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!

政宗：今までのやりとり一蹴かよ……
幸村：流石はお館様ぁあああああああああああああああ!!!!
信玄：虎の祭りじゃ！六甲おろしを歌いに行くぞ幸村ぁあああああああ!!!!
幸村：うおおおおおおお館様ぁっ！この幸村、どこまでも付いて参りますぁああ!!!
佐助：どこまでもって、ちょっと！アンタ等何処行くのさ！
信玄：駅前の歌ヒ○よ!!!
幸村：ふりーたいむで、推して参る！
政宗：新年早々、人の台詞をぱくるな。
元親：なんか、完全に持ってかれたな……。
元就：対抗するのも阿呆らしいな。我等もカラオケに行くぞ。
元親：お前、またあの「空に太陽があるかぎり」５回連続入れるのやめろよ。
政宗：お前こそ、唸り声だけのアニソン入れるのやめろよな。
元親：馬鹿！あれはちゃんとした芸術であってだな！

――あけましておめでとうございます。
　　　本年も見捨てないでください。