煽り文句と四字熟語
幸村：天……覇、絶槍と。
元親：お～、うまいじゃねぇか。顔に似合わず。
幸村：そうでござるか♪
佐助：旦那、軽く馬鹿にされてんだよ、喜ばないの。
元親：俺はどうも筆ってのは苦手でなぁ。お？
元就：………。
佐助：オクラの旦那も、黙々と書いてるね。
幸村：おぉ～、上手でござるな。
元就：ふん、造作もないわ。
元親：いや……うまいっちゃうまいんだけどよぉ……
佐助：どれどれ～？うわ、ちっさ！なんで小筆で書いてんの？
元親：半紙の二割程度しか使ってねぇぞ。もう少しでかく書けよ。
こんなに自信の無い「詭計智将」見たことねぇよ。
元就：や……喧しい。
政宗：Get it!完成だぜ！
佐助：大人しいと思ったら。また随分大きいの書いてたんだね。
政宗：「奥州筆頭」独眼竜政宗、推して参る。～～っ！
いいねいいね、我ながらぞくぞくする字だぜ。額に入れて飾るぞ。
元就：相変わらず、自己陶酔の激しい男だな。
元親：あ。どうせ飾るんなら、もっとぴったりの書いてやるぜ。
俺ぁ「整った字」なんて奴は書けねぇが……まぁ見てろよ。
（書）……出来たぜ！
元就：「喧嘩上等」
幸村：達筆でござるな～。
佐助：達筆っていうか、ヤンキーの落書きっぽくない？
政宗：Hum……悪くねぇな。
元親：だろ？ついでに裏も書いておいたぜ。
元就：「友達募集」
政宗：誰がだ！
佐助：ぴったり～（笑）
元親：我ながら惚れ惚れする、奥ゆかしい心遣いだな。
政宗：大きなお世話だ！
元就：長曾我部よ。貴様にしては粋な計らいだな。よし、我も一つ貴様に相応しい
四字熟語を送ってやろう。
元親：お！マジ！？へへ♪期待しちまうじゃねぇか。
天衣無縫より俺に相応しい熟語なら、大漁旗に掲げて……
元就：「兄雌吉男」
元親：お、おぉ？
幸村：こんな言葉知らぬでござるな。なんと読むのだ？
元就：「アニメ○チガイ」だ。
元親：………。
政宗：成る程。「男」はGuyって読ませる訳だな。気が利いてるじゃねぇか。
元親：っざけんなぁあああああああ!!!!!!
元就：不満か？「兄貴と呼ばれる割に、女々しく、脳天気な、馬鹿男」。
我ながら賞賛に値する、すばらしき造語だな。
元親：畜生……ぬか喜びさせやがって……。
じゃあてめぇは「冷懐伽羅」だ！
佐助：あ。それなんと無くわかる。
政宗：ツンデレキャラか。
元就：黙れ！「海乃藻屑」にしてやるわ！（ごぉおおおおお）
元親：ハハッ！やれるもんならやってみやがれ、「冷懐姫蔵」！
幸村：姫蔵？
佐助：女の子っぽくてオクラっぽいってことじゃない？
元就：「借金地獄」！
元親：「健康野菜」！
元就：「三者凡退」！
元親：「二死満塁」！
佐助：はいはい、喧嘩しないの。
政宗：……Ah。佐助は書かねぇのか。
佐助：う～ん……俺様、アンタ等と違ってお育ちが良くないからさ。
字とか綺麗じゃないし、あんま書きたく無いんだよね。
政宗：なんだよ。だったら代わりに書いてやるぜ。
佐助：え……別にいいよ。
政宗：遠慮すんな。おい、瀬戸内組。お前等も書け。
佐助：いや、遠慮とかじゃなくてさ……何となく想像がつくっていうか。
俺としては蒼天疾駆を推していきたいんだけど……
政宗：「家事手伝」
元親：「買物上手」
元就：「松井一代」
佐助：うん。そうくるだろうと思ったよ。オクラの旦那に至っちゃ、ただの人名だからね。
元就：あの棒は便利なのだぞ。
幸村：佐助佐助。
佐助：ん？どしたの。
幸村：某も出来たぞ。「団子大好」。
佐助：うん……それは……四字熟語って言うか、感想だよね。
半兵衛：う～ん、僕に「蒼烈瞬躙」以外を宛がうなら……やっぱり「美味礼賛」かな？
どう思う？光秀君。
光秀：くくく……「織田光秀」………アッァァァアアアハッハハハァァアアア～!!!!!
半兵衛：みんな熟語一つで、幸せになれるものなんだね（微笑）
Powered by "Samurai Factory"