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戦国BASARAの二次創作文。 政宗、幸村、佐助、元親、元就が中心。 日々くだらない会話をしてます。
Posted by - 2025.01.23,Thu
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Posted by 今元絢 - 2008.12.02,Tue
――旦那とかすがのランデブー(?)

かすが:付け焼き刃の技では、アイツには勝てない。初歩的なことだけ覚えて、策で勝つ。
幸村:ふむふむ。
かすが:まずは極力見つからないようにすること……と言いたいところなのだが。
幸村:?
かすが:お前等、以前にも忍になりたいだのと言い出して、
    私達を巻き込んだことがあったな。
幸村:……?……おぉ!有ったでござる!政宗殿が言い出して、某等も参加し、
   佐助に教えを請うて、それはそれは盛大な祭りでござった……(悦)
   詳しくは「忍たま」編をご参照下され。
かすが:………ついでに宣伝をするな。ともあれ、その時に私は確信したのだ。
    「存在自体が喧しい」お前には、忍ぶことなど不可能だ、と。
幸村:………ひょっとして、某は忍に向いていないのでござろうか?
かすが:ひょっとしなくても、果てしなく向いていない。
幸村:ぬぅ……。
かすが:息を殺すことが出来ぬなら、それを逆手に目立たせるというのも一つの方法だ。
    佐助があのようなナリをしているのも、その為だろうな。
幸村:佐助が……?
かすが:まぁ、アイツは気配を殺すのにも秀でていたが……。
    忍の癖に目立つ出で立ち、加えて戦場で名乗りすら上げる。まるで、
    真田幸村の傍らにいる忍が自分だと、知らしめているかのようにな。
幸村:ふむ……?
かすが:実際既に、ある程度名は知られている。なればこそ、似たような出で立ちや技を
    用いられれば、敵は本物が何処にいるのか分からず、混乱することになる。
    己の名を囮にしている訳だな。
幸村:……。
かすが:あからさまによく分からないという顔をするな。……もういい。
    少しでも専門的な話をしてやろうと思った私が馬鹿だった。簡単に言えば、
    敵を中途半端に知っていると、陽動に引っ掛かりやすいということだ。
幸村:陽動!?おぉ!いかにも「策」と言った響きでござるな!
かすが:……。お前なら、門戸は固く閉じられ、忍が防衛する西櫓にどうやって入り込む?
幸村:固く閉じられているなら、力で押し切るのみぃ!火焔車にて焼き払うてくれよう!
かすが:……と、お前の性格なら、そう発想することは明白だ。
    まず、門で討ち取られて終了だな。
幸村:うぐっ……。な、なれば、忍らしく塀を越え、裏庭を抜けて……
かすが:初歩的な考えだ。それも読まれているだろう。
幸村:うぅ……ならばどうすれば良いのだ!
かすが:アイツはお前をよく知っている。……だからこそ、だ。
    普通の忍相手なら警戒しても、お前が相手なら見張ろうともしない道がある。
幸村:……?
かすが:ふっ……勝利はいただきだな、佐助(微笑)

――屋根裏
幸村:がっ……ご……こ、此処を……通るのでござるか……?
かすが:そうだ。早くしろ。訓練で出来ないことは、本番でも絶対に出来ないんだ。
    貴様は本番で死にたいのか?真面目にやれ。
幸村:ぬぅ……小学校の非難訓練みたいなことを言われたでござる……。
   しかしその……ここは暗くて……何よりその……「出る」と佐助が……。
かすが:まぁ出るだろうな。
幸村:ひぁああああああ!!!!やっぱり無理でござるぅうううう!!!!某どんな武人にも
   忍にも後れは取りとうないが、お化け相手は不戦敗で良いでござるうううう!!!(泣)
かすが:阿呆か。出ても精々鼠だ。早く行け。私だって好き好んでこんな狭い所を
    通りたくないんだぞ。つかえて仕方がない……。
幸村:何がつかえるのだ?
かすが:ふ、深く考えるな……。さっさと進め!

――屋根
幸村:ぬ?道が開けたでござるな……。おぉ!日の光!某は屋根裏を抜けたのだな!
   うぉおおおおおお、果たして見せましたぞお館様ぁああああああああ!!!!!!
かすが:雄叫びを上げたら、忍び入る意味が皆無だろうが……。
幸村:ふぉおお………暗い道を通ってきた所為か、日が一段と輝いて見えるぞ。
   風も心地よい。屋根の上とは、誠気持ちの良い場所でござるな!
かすが:そうか……?吹きさらしで寒いだけだと思うが。
幸村:幼き頃勝手に上っては、よく佐助に叱られたものよ。
   叱る割に、夢見が悪くてべそを時などは、自ら屋根の上につれだしてな、
   星で方角を知る術や、風で天候を占う方法などを教えてくれるのだ。
   矛盾しているでござろう?(笑)
かすが:……。
幸村:む?そ、その笑みは何でござるか?
かすが:お前……まさか、もうアイツが恋しくなったなどと言い出すのではなかろうな?
幸村:がっ……でっ……そ、そのような事は……!
かすが:………。
幸村:そのようなことは…………………………………ない、筈……だ……
かすが:随分と自信がないようだな(笑)
幸村:むぅ……。某は、ただ……

――ただ。
   
幸村:別に……からかわれることも、説教も、構わないのだ。

――ただ、こちらを、向いて欲しかっただけ。

幸村:己に……佐助のような働きが出来ぬ事も、分かって居る……。

――ただ、顔を見て、ただいまと言いたかっただけなのに。

幸村:だが、今更後には退けぬのだ。

――何故、こんなことになってしまったのだろう……?

かすが:愚かだな。
幸村:………。
かすが:こんな愚か者が弟子では、並みの忍の倍は時が必要だ。しかし時は限られている。
    一挙に過酷な試練を課すしか無さそうだな。(微笑)
幸村:試練!?まだあるのでござるか!?
かすが:当たり前だろう。まだ抜け道を確認しただけに過ぎぬ。闇に紛れ、闇に生きる。
    それが忍という者。暗所で戦う術を身に付けるべく、
    次は裏山の洞穴にでも行くとしよう。
幸村:うぅ……暗く静まりかえった場所は苦手でござる……。
かすが:臆したのなら帰ることだ。私は先に行くぞ。
幸村:なっ!臆して等おらぬ!某も付いて行……ぬぉおおおっ!!!!?(転)
かすが:お、おい!
幸村:ぬぉおおおおおお落ちるでござるぁあああああ!!!!!(落)
かすが:この高さで頭からでは……!早く手を……!
幸村:おぉおお!?手が滑っ……!(滑)
かすが:!!!!
幸村:ぬぉおおおおお!!!!!忍っぽくしようと手甲など付けねば良かったぁああああ!!!

どしゃあああっ

かすが:…………(汗)お、落ちた……。(飛降)
幸村:………。
かすが:お、おい……。(突)し、死んだのか……?
幸村:(起)ふぉおおお……吃驚したでござる!
かすが:っ!!!!それは此方の台詞だ!
幸村:危ないところであった……。幸い、頭を打ち付けたのが「尖ってない石」
   であったから助かったようなものの、下手をすれば死んでいたぞ……。
かすが:尖っていようがいまいが、普通は死ぬと思うぞ……。
    どんな石頭をして居るんだお前は……(呆)
幸村:うぅむ……たんこぶ出来たでござる……。
かすが:(溜息)……全く、世話の焼ける……。ほら、見せてみろ。
幸村:……?おぉ!佐助の持っている薬と同じでござるな!
かすが:いいから動くな!そして黙れ!少しの間くらい
    大人しくしていられないのか貴様は……。
幸村:そ、そのように怒らずとも……(沈)
かすが:………。まずは、屋根を歩く修行から始めた方が良さそうだな……。
幸村:うむ。闇よりもその修行の方が良い。本格的な忍らしいでござる♪
かすが:子忍なら、目を瞑っても出来ることなのだがな。
幸村:むぅ……。
かすが:………。
幸村:かすが殿。
かすが:黙れと言った筈だぞ。
幸村:佐助は、郷ではどのような様子であったのだ?
かすが:何……?
幸村:某は真田に来る前の佐助のことをよく知らぬ。尋ねても誤魔化して
   話してくれぬのだ。やはり佐助でも、幼い頃は闇を怖がったりしたのではないか?
かすが:………(溜息)。そんな話、聞いてどうする。からかってでもやるのか?
幸村:そんなつもりはない。ただ聞いてみたいのだ。
かすが:………。よく………知らない。
幸村:なんと!同じ郷に住んでいたというのにか!?
かすが:同じと言っても、郷は広く、何人もの忍が居た。素性の知れぬ流れ者や
    捨て子の類も多く居たし、お互いのことはあまり詮索しないのが
    掟になっていたんだ。
幸村:ふ~む、そういうものなのでござるか……。
かすが:何よりアイツは………寡黙な子供だったからな。
幸村:………。……?……っ!!!!!!!
かすが:なんだ、その顔は。
幸村:寡黙な……佐助。気味が悪いでござるな……。
かすが:真田に仕えだした頃は、そう口喧しくは無かった筈だぞ。
    お前、自分が喧しいから気付かなかっただけではないのか?
幸村:そ、そうでござろうか……。
かすが:別に悄気ることではないだろう(微笑)……兎に角、
    あまり言葉を交わしたことは無かったな。与えられた修行を黙々とこなし、
    年長者に連れられて初めての仕事に赴いた際も、一人涼しい顔をしていた。
    何事にも興味がないと言った風で……そう……「忍らしい」奴、だった。
幸村:今は、忍らしくないのでござるか?
かすが:当たり前だ。あんな軽薄な奴、同郷と言われるのも腹立たしい。
幸村:き、急に冷たいでござるな……。
かすが:まぁ……脱忍の私に……郷も何も、無いのだがな。昔馴染みだなんだと、
    何かに付けては声を掛けてくる。鬱陶しいことこの上ない。
幸村:……。
かすが:一体いつからあんなスチャラカな人間になったんだ。なんというか、
    昔はもっとこう……
幸村:……。
かすが:……。
幸村:……。
かすが:人の顔をじろじろ見るな。何が言いたい。
幸村:別にじろじろ見て居る訳では……。しかしかすが殿は、知らないという割に
   よく見ていたのでござるな、佐助を。
かすが:は、はぁっ!?
幸村:「一人涼しい顔」とは、何人もの忍が居た郷の中で、「一人」を見ていた
   ということでござろう?
かすが:なっ……だっ……違っ……!
幸村:佐助は当時から目立ちたがりだったのでござるなぁ~(頷)
かすが:……………へ?
幸村:目立っていたから、見てしまったのでござろう?
かすが:………。
幸村:違うのか?
かすが:そそそそうだ!目立ちたがりで浮いていたから、見たくなくとも
    目に入ってしまったんだ!そうだ!その通りだ!
幸村:何故必死なのだ……?
かすが:うっ……
幸村:ともあれ、嬉しい話でござった。
かすが:……嬉しい?
幸村:少なくとも、そなたの目には止まっていたのだ。何やら部下を誉められたようで、
   主としても鼻が高いぞ♪
かすが:……。……気楽な奴だな。喧嘩をしていたのではなかったのか?
幸村:!!!!
かすが:はっとするな。忘れるほどのくだらぬ喧嘩なら、とっとと詫びてしまえ。
幸村:う~……いや、しかし……それは………
かすが:つくづく馬鹿者だな(笑)
幸村:むぅ……
かすが:喧嘩を続ける気があるなら次へ行くぞ。つまらない長話をしている暇など……。
    ………。
幸村:如何したのだ?
かすが:長話、か。………奴が寡黙でなくなる訳だ。
幸村:……?某の顔に、何か付いているのか?
かすが:………。お前と毎日居たのでは、さぞかし疲れるだろうと思っただけだ(笑)

――数日後。
佐助:………。
かすが:……。
佐助:………。
かすが:おい。
佐助:うぉおおおい!!!!吃驚した……。驚かすなよかすがぁ~……。
かすが:何をコソコソしている。不審者として捕らえられたいのか。
佐助:俺……一応此処に住んでるんですけど……。
かすが:明日の勝負に備えて、偵察という訳か。修行の成果が気になるなら、
    正面から見に来たらどうだ。少々詮索されたところで、此方は痛くも痒くもない。
佐助:大した自信だねぇ……。まぁその自信より何より、俺はかすがが
   結構真面目に旦那の面倒みてることが驚きなんだけど……。
   何?意外と好みとか?
かすが:切り刻むぞ。
佐助:ゴメンナサイ。
かすが:私は謙信様以外の阿呆共に興味など無い。ただお前の過剰な自信を
    木っ端微塵に打ち砕き、捻り潰して飛ばしてやりたいだけだ。
佐助:そこまでされるとは……俺様は悪の権化ですか?
かすが:少なくとも、主と正面切って勝負をするような忍を、見習いたいとは思わんな。
佐助:いや~……返す言葉もございませんよ……。なんつーかホント…………御免な。
   こんなに巻き込むつもりは無かったんだけど……。
かすが:心の底から迷惑だ。
佐助:め、面目ない……。旦那って、一度言い出したら聞かないからねぇ……。
かすが:………。私に言わせれば、原因はお前にあると思うぞ。
佐助:へ………?
かすが:部下に「出来るのか?」等と言われたら、主としては出来ぬと言える筈もない。
    主が受け流すことの出来ぬ質であるのを知りながら、煽るような言葉を選んだ。
    聞き分けのない子供なのは、お前の方だ。
佐助:………知ってるよ。
かすが:………。
佐助:長い付き合いなんだ。大概のことは知ってるよ。好きな食い物も、嫌いな場所も。
   戦い方の癖も、腹が減ったって騒ぎ出す時間も、隠し事してるときの顔も。
   あんな言い方したら、どんな風に返してくるのかってことも……ね。
かすが:……。だったら何故、こんなくだらぬ事を続けるんだ。
佐助:……………。………多分……怖いから、かな?
かすが:怖い?
佐助:だから………必要以上に、「あれは出来ない、これも出来ない」とか
   「世話が焼ける」とか言いたくなるんだろうな。我ながら、情けないけどさ。
かすが:意味が分からん。あんなとぼけた奴の何処に恐怖を感じるんだ?
佐助:ははは……ホントにねぇ……(苦笑)
かすが:いすれにせよ、主に説教を喰らわすとは呆れた根性だな。
    …………忍は人にあらず、主が為の道具であれ。
    郷長の言葉を偉そうに語っていたのは、何処の子忍であったか。
佐助:………頼むから、あんまり虐めないでよ……。俺様これでもへこんでんのよ?
かすが:……それでも、人であることには抗えぬと……そう言ったのも
    同じ忍で有った気がするがな。
佐助:へ?何?
かすが:独り言だ(微笑)

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