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戦国BASARAの二次創作文。 政宗、幸村、佐助、元親、元就が中心。 日々くだらない会話をしてます。
Posted by - 2025.01.22,Wed
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Posted by 今元絢 - 2010.04.06,Tue

――蒼林檎様からのリクエストをもとに、幼少主従


火男:数を数えよ!準備は良いな!
幸村:うぉおおおおおおおおおおおおおおおおお漲るぁあああああああああ!!!!!!!!
天狐:今日も今日とて、元気だねアンタ等は……
幸村:負けませぬぞ、天狐仮面殿!
天狐:あ~はいはい。で?今日は何なんすか?火男仮面様。
火男:なぁに、そう構えるな。子どもの遊び、隠れ鬼よ。
   だが、ただの隠れ鬼ではない!漢の隠れ鬼よ!
天狐:溶岩に隠れろとか、山切り崩して隠れろとか言い出さないでくださいよ……
幸村:某、真田源二郎幸村が鬼でござる!
兵士:ゆ、幸村様が……鬼?
兵士:紅蓮の鬼と呼ばれし御方が鬼とは……
兵士:なんか幸村様、隠れん坊なのに思いっきり槍振り回してるし……
兵士:これ、見つかったら命がないとかいうパターンじゃないか…?
火男:ふっはっは!励めい!
天狐:励めるか。
幸村:では、数を数えまするぞ!いーち、にーい……
兵士:うわ!もう始まったぞ!
兵士:逃げろぉおおお!
天狐:……。
火男:佐助よ。
天狐:な……なんすか?
火男:真田忍隊の長ともあろうお前が、よもや幸村に見つかるようなことはあるまいな?
天狐:なにそれ……脅し?まさか、見つかったら減俸とか……
火男:ふっはっはっは!
天狐:笑ってないで答えてくださいってば!
火男:儂も隠れるぞぉおおおおおおおお!!!!!
天狐:あ!ちょっと大将!………はぁ、隠れ鬼……ねぇ。

――それは、少しばかり、妙な思い出のあるもので

佐助:…………。
弁丸:さ~すけ
佐助:のわっ!わ、若さま!?ちょっとアンタ何やってんのおぉっ!?
弁丸:何?とは?
佐助:屋根から逆さまに顔を出す人がありますか!
弁丸:………佐助がいつもやっておるのではないか。
佐助:それは俺様の専売特許なの!危ないから早く降りて!
弁丸:降りたぞ。
佐助:ったく……いちいち人の寿命縮めないでくれます?
弁丸:………。……佐助は、何をしておったのだ?
佐助:ん?お仕事。
弁丸:草を束ねるのが仕事なのか?
佐助:そうだよ。これ、ちょっと変わった野草でさ、燃やすとすんげぇ量の煙が出るの。
弁丸:誠か!
佐助:まことまこと。敵への目くらましにして、その隙に隠れたり逃げおおせたり……
   まぁ忍具の一種だよ。だから、持ち運びしやすいように小さくしてんの。
弁丸:ほぅ
佐助:あ、嗅がない方が良……
弁丸:くはっ!
佐助:遅かったね。ツンとしたでしょ。
弁丸:うぅ……鼻が痛いぞ……
佐助:あ~あ、涙目になっちゃって(笑)
弁丸:笑い事ではないわ。………しかし、この前も似たような物を作っておらなんだか?
佐助:この前?
弁丸:煙が出る玉だとか、顔を隠す化粧道具だとか……
   何に使うのかと忍隊の者等に尋ねたら、いろいろ教えてくれたぞ。
佐助:アイツ等……余計なこと教えやがって……。俺等の道具に触っちゃ駄目って
   いつも言ってるでしょうが!危ない物も一杯あるんだからね。
弁丸:むう……
佐助:むくれても駄目なもんは駄目なの。
弁丸:………
佐助:何、口尖らせて。面白い顔になってるよ。
弁丸:………。佐助は……隠れるのが好きなのか?
佐助:は?なんで?
弁丸:隠れるための道具を、沢山作っているのであろう。
佐助:いや、好きで隠れてる訳じゃないよ。
弁丸:だが、得意なのだろう。
佐助:まぁ………少なくとも若さまよりはね。
弁丸:む。言うたな。
佐助:そりゃそうでしょうよ。俺様、専門家よ?
弁丸:某とて、隠れん坊の鬼と言われておるのだぞ!
佐助:それ、単純にじゃんけんに負けただけじゃないの?
弁丸:よぅし、そこまで言われたら武士として引き下がれぬ!隠れ鬼をするぞ佐助!
佐助:何だかんだ理由を付けて、結局遊び相手しろってことかよ……
弁丸:これは某から佐助への挑戦状でござる!
   この弁丸から、見事隠れきって見せるがよい!
佐助:あの……それって辞退の権利とか……
弁丸:無い!
佐助:でしょうね………(沈)
弁丸:これは隠れん坊であり、鬼ごっこでもあるという厳しき遊びだ。
   見つかったとしても逃げおおせれば佐助の勝ちで良い。
   遊びながら、忍の修行にもなるという優れものよ!
佐助:はいはい……やりゃあ良いんでしょ、やりゃあ。

――

弁丸:さーんじゅう!うぉおおおおおお!見つけるぁああああああああっ!(走)
佐助:(隠)またあんなに走って……。すっ転ばなきゃいいんだけど……
弁丸:さすけぇえええああああ!!!!(走)
佐助:(溜息)何が隠れ鬼だっつの。忍をなめてんのかよ。
   見つからなくて、ベソかくオチが見えてん……
弁丸:みぃつけた!
佐助:…………へ?
弁丸:木の上になんぞ上りおって。某の目は誤魔化せぬ!さぁ、下りて参れ!
佐助:ちょ、ちょっと待って。
弁丸:なんだ、今更負け惜しみか?下りて来ぬなら、こっちから行くぞ!
佐助:ぎゃあああ!危ないからやめなさいっての!下りる!下りるから!
弁丸:ふふん♪某の勝利でござるぁあああ!
佐助:…………。………い、今の無し!
弁丸:な、何故だ?
佐助:いや、だからあの……完全になめきってたというか……
弁丸:?
佐助:と、兎に角!もう一回やり直し!その代わり今度は、十秒でイイよ。
弁丸:ふむ。まぁ良い。数えるぞ。いーち、にーい……
佐助:………(消)

――
佐助:油断した……。木に紛れて息殺してれば、見つからないと踏んでたんだけど……。
弁丸:ごーお、ろーく……
佐助:忍の意地に賭けて、簡単に見つかってたまるかよ。
   此処なら絶対見つからないもんね。
弁丸:きゅーう、じゅう!行くぞ佐助ぇええええええ(走)
佐助:よし、庭の方に行ったな。当分は安心………
弁丸:佐助ぇええええ!!!!
佐助:げ!もう戻ってきた!……大丈夫だ。何驚いてるんだよ、落ち着け俺。
   あの若さまが、此処を見つけられる筈がない。
弁丸:むぅ………(探)
佐助:…………。
弁丸:(掴)
佐助:……へ?
弁丸:とぅ!(投)
佐助:のわああああぁっ!!!!(がしょーん)
弁丸:見つけたぞ佐助ぇ♪(嬉)飾り鎧の中に隠れるとは、なかなか考えたな!
佐助:痛ってぇ……いきなり投げることないでしょうに……。超腰打った……。
弁丸:油断大敵だな(笑)
佐助:若さま、この鎧怖がって一人じゃ絶対近寄らなかったくせに、なんで……
弁丸:一人では、な。佐助がそこにいると解れば、恐ろしくも何ともないわ♪
佐助:……じゃあ、直接触る前から、俺様が此処に隠れてるの解った訳!?
弁丸:そういうことになるな。
佐助:なんでそんなこと解るんだよ!
弁丸:なんとなく?
佐助:そ、そんな馬鹿な……
弁丸:さぁ佐助。今度こそ言い逃れは出来ぬぞ。神妙にお縄に付くが良い!
佐助:くっ……。こ、こんな所で終われねぇ!(逃)
弁丸:あ!逃がさぬぁあああ!!!!(追)

――
弁丸:佐助ぇえええ!!!何ぉ処だああああ!!!(走)
佐助:………。
弁丸:さぁすけええええええ!!!!!
佐助:今度こそ見つからねぇ。泣いて頼むまで、絶対出て行くもんか。
弁丸:ここかぁ!(開)……むぅ。外したか。
佐助:簡単に見つかってたまるか。忍の本気、見せてやるよ……
弁丸:………む?
佐助:やばっ。近くに来た。ま、此処なら確実に見つからないけど。
弁丸:………(むんず)
佐助:へ?掴まれ……た?
弁丸:うぉりゃああああああ!!!!(引)
佐助:ぎゃああああああああああ!!!!なななな何てことすんのアンタぁあああ!!!!
弁丸:おぉ!やはり居たな佐助!
佐助:………。
弁丸:何を呆けておる。某の勝ちだぞ♪
佐助:……俺、今、影潜の術で潜ってたんだよ?
弁丸:そうだな。
佐助:アンタ、俺様のこと引きずり出したよね……?
弁丸:そうだな。
佐助:そうだな、じゃねぇよ!これは俺様にとっちゃ死活問題だ!?
   あの術を使って、素人に……ましてや子どもなんかに見つけられる筈ねぇんだよ!
弁丸:む。某、子どもではないぞ。
佐助:畜生……こなったら、意地でも隠れ抜いてやる!……若さま。
弁丸:?
佐助:本当の忍の隠れ鬼がどんなものか、見せてやるよ。いざ、勝負!
弁丸:………。佐助も、意外と負けず嫌いなのだな。
佐助:んなっ……ち、ちがっ……!
弁丸:良い。その勝負、受けて立とう!全力で隠れて見せるがよいぞ♪(嬉)
佐助:…………………。

――準備は、整った。

佐助:影潜を使うのは言わずもがな。

――草屋敷の地下、その、最も奥

佐助:敵が近付けば、張り巡らせた糸に掛かって鈴が鳴る。

――足止めも、完璧

佐助:落とし穴に、どんでん返しの扉。念には念を入れて、霧隠の術も使ってやる。

――そして極めつけは

佐助:分身の術に変わり身の術。これで本物は確実に見つからない。

――此処までしたのだ。

佐助:くっくっく……若さま。こうなりゃ大人げないって言われようが知るもんか。
   ………俺様を本気にさせたこと、後悔するんだね。

――絶対に見つからない。

――

弁丸:……きゅーう、じゅーう!よし、行くぞ佐助ぇ!

――…………。

弁丸:……ふむ。今度は何処に隠れたか。手近な所から探すとするか。
   見つけたらどれ程驚くか、楽しみでござるなぁ♪(走)

――

佐助:冗談じゃねぇっての。忍んでこそ忍の忍が忍べないなんて
   早口言葉にもなりゃしねぇ……

――………。

佐助:とりあえず、真っ先にこっちへ向かってる訳じゃないみたいだな……

――………りぃん

佐助:なっ……!鈴の音!?まさか!

――………りぃん

佐助:もうこの場所に感づいたってのかよ……。だが、今度は簡単にはいかねぇぜ。

――………りぃん……。ぬぉ!な、なんだこれはぁ!?

佐助:ふっ……早速罠に掛かったみたいだね。悪く思うなよ、これも忍の技って奴さ。

――がんがらごぉおおん!……こぉん……。ぬぉぉぉ……

佐助:……え。なんでどんでん返し程度の罠で、あんな音がするんだよ……。
   だ、大丈夫かな……?

――……っ負けぬぁあああああ!!!!がごぉおおおん!……うぅ……

佐助:………け、怪我はさせないようにしたつもりなんだけどな……

――お?分身とは考えたな。だが、甘い!これしきの術、見抜けぬと思うてかあああ!!!

佐助:心配する必要なかったか……。あの雄叫びの様子じゃ、全然平気……

――………。

佐助:あ、あれ?

――………。

佐助:ちょ、ちょっと……。なんで急に静かになるんだよ。
   まさか、転んで頭とか打ったんじゃ……

――………。

佐助:わ、若さま!

――つかまえた!

佐助:………………………………へ?
弁丸:つかまえたぞ佐助!此度も某の勝利ぃぃぁああああ!!!!
佐助:ば、馬鹿な……
弁丸:お前、さっきから悪役のような台詞ばかり申しておるな。
   何をそんなに驚いておるのだ?
佐助:だ、だって今、若さまが急に静かになったから、俺はてっきり……!
弁丸:佐助が近くにいるのはわかっていたのでな。意識を集中して、探し当てた迄よ♪
佐助:解ってたって……。
   罠は他の場所にも張り巡らせたし、隙を突いて逃げてるかも知れない。
   俺様が絶対いるなんて、解る筈ないよ!
弁丸:筈がないと言われても……わかるものはわかるのだから、仕方なかろう。
佐助:……さ、最悪だ……
弁丸:一体何をそんなに落ち込むことがある?某に敗れたのが、それほど悔しいのか?
佐助:悔しいどころの騒ぎじゃないよ。だって隠れることもできないんじゃ、何の……
弁丸:なんの?
佐助:…………。………若さま。
弁丸:うむ?
佐助:俺、そんなに隠れるの下手?
弁丸:上手いぞ。この目で見るまでは、そこに居るのが信じられぬほど
   気配の欠片もないのだからな。
佐助:…………。
弁丸:なんだ、その疑いの眼差しは。嘘ではない。お前は必ずや、真田一の忍となろう。
佐助:お褒めにあずかり光栄ですねぇ~
弁丸:そのへの字口を止めろというに。某が佐助を見つけられるのは、
   なんというか……こう……佐助が……
佐助:……?

――

――………

幸村:うぉおおおおおおおおおおおおおおお撃破ぁあああああああああああ!!!!!
兵士:ぐっっはあああああああああ!!!!
天狐:へ?あ……やっべ。いらん回想してる場合じゃなかった。
   そろそろ逃げる準備しないと、また旦那にとっつかまる……。
   大体あの人、「隠れ鬼だ」つってんのに、何で撃破しながら進んでくんの?
幸村:ぬぉおおおおおおお!!!!!天狐仮面殿ぉ!みーっけでござるぁああ!!!!
天狐:…………やっぱり(溜息)。姿消してんのに、思いっきり指さしてくるし。
   自信なくしちゃうよなぁ……とほほ。
幸村:天狐殿!逃げ隠れしようと……
天狐:無駄なんでしょ、知ってますよ。
幸村:うぉ!姿を現したな。その潔さは良し。真田源二郎幸村、お相手つかまつる!
天狐:だぁからぁ、これは隠れ鬼なの。こっちは逃げるのが仕事なんだって。
   お相手する義理はない。そう言うことで、逃げさせて貰うわ。(消)     
幸村:くっ!流石は佐助の友人、目くらましも見事なものよ。
   だが、ここで引き下がるわけには行かぬ!待つでござるぁあああああ!!!!(追)

佐助:………なぁにが「流石は佐助の友人」だよ。

――近くにいるとな、こう、何やらふわりとした心持ちになるのだ。

佐助:何が、心持ちだよ。アンタ、探知機かっつの。

――そう感じる方に行けば、見つけられる。だから、何処にいたって……

幸村:天狐仮面殿!必ずや見つけ出さん!

――すぐに、傍に行ける。

佐助:よく言うよ。面隠しただけで、本人かどうかも区別付かねぇくせしてさ。
幸村:見つけたでござるぁああああああああ!!!!
天狐:あ~……もう追い付いてきたし。こりゃ、そろそろ本気出して……
幸村:逃がさぬわぁあああああああああ!!!!!(投)
天狐:へ?ちょ?なんで槍ぶん投げてくん……!

――どす。

天狐:槍で着物を木に貫くとかさぁ……凄い足止めだとは思うけど……
   一歩間違ったら、俺様あの世行きだよ?
幸村:某がそのような間違いなどするものか。兎に角、天狐仮面殿つかまえたでござる!
天狐:あ~はいはい。俺様の負け、完敗ですよ。なんかもう……やれやれ。
幸村:………。
天狐:な、何?
幸村:……似ておるな。
天狐:ぎくぅっ!
幸村:ぎく?
天狐:な、何が?俺……誰かに似てます?
幸村:いや、仮面をなさっているのでお顔は解りませぬが……
   何やらこう……近くにいると……心持ちが……
天狐:………。
幸村:やはり、友人というのは似かよるものなのでしょうな!
   これからも、佐助をよろしゅうお頼み申す、天狐殿!
天狐:へ………あ~………はい。
幸村:最後はおやか……ではない、火男仮面殿をみつけ出さねば!
   うぉおおおおおおお!!!!!いざいざぁああああああああ!!!!!
天狐:………。………やれやれ。

――

火男:次なる試練は、鉄板じゅうじゅう熱々キムチを頬張りながらの
   枯れ果てるまでロード十三章エンドレス大熱唱の修行じゃあああ!!!!!!!
幸村:うぉおおおおおおおお!!!!聞いているだけで熱くなって参りまするぞぉおおお!!!!
天狐:帰っていいっすか?

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