戦国BASARAの二次創作文。
政宗、幸村、佐助、元親、元就が中心。
日々くだらない会話をしてます。
Posted by 今元絢 - 2008.09.11,Thu
――企画部屋より転載。
筆頭、阿呆話バージョン。
筆頭、阿呆話バージョン。
花が、咲き乱れていた。
渡る鶯の声に、長閑な、春の訪れを感じる。
――機は熟した。
政宗:よし、点呼を取るぞ。原田~。
兵士1:う~い。
政宗:岡野。
兵士2:へい。
政宗:遠藤。
兵士3:はい。
政宗:成実。
成実:………。
政宗:成実っ!
成実:ちょ、梵、五月蠅い。今俺は、究極の選択を強いられてんだからさ……。
政宗:選択?
小十郎:オヤツは300円以内といっただろう。一つ置いていけ。
成実:あああぁぁっ!ポンデは絶対外せない!さりとてクルーラーも捨てがたい!
いや、やはり此処は賢明にオールドファッションで……
政宗:全部置いてけ馬鹿野郎!!!!!!お前等、何しにいくか分かってんのかっ!?
戦なんだよ!遠足じゃねぇんだぞ。
兵士1:若殿~。遠藤君が馬酔いしてます。
兵士2:おぇぇぇ……
小十郎:だから最初から前の席に来いと言ったろう。大丈夫か?
兵士2:うぅ……すんません……。
政宗:なんだよこのTension!!!俺、初陣なんだぞ……。もうちょっと頑張れよお前等。
成実:梵、昨日からはしゃいじゃって寝てねぇもんなぁ。
小十郎:なんと!睡眠不足は美容の大敵ですぞ、政宗様。若さにかまけていると
知らず知らずのうちにメラニンが生成……
政宗:OLか。兎に角作戦の説明するぞ。敵は半数以下、一万五千で叩く。
兵士3:へ?四万人も連れてきてるのに、なんでですか?
成実:それはほら、あれだよお前。俺はこんなに友達多いんだぞってとこを
見せつけてやらないと。
小十郎:成る程、心理戦というわけですな。
成実:そうそう。でもその実、友達はあんまりいないから、
実際に動いてくれる人数は限られて……
政宗:Shut up!!!!!違ぇよ!綿密な計画が俺の頭の中にはあるんだよ!
敵は二万だ。全力で押し出てきたなら本拠を攻め落とし、
分散させてこっちの本拠を狙ってきたら、引き返して挟み撃ちに……
成実:……♪
政宗:必死に言い訳している者を見るような和やかな視線を止めろ!!!!
俺は本気で……
小十郎:私は政宗様を信じます。貴方様の策に従い、必ずや勝利を収めましょう。
政宗:うぅ……小十郎(泣)
命を削り合う戦場こそ、自らの生場所。
成実:なぁ、梵。
政宗:なんだ?
成実:梵はさぁ……ポンデ派?クルーラー派?
政宗:知るかよ。今は仮にも進軍中だぞ。黙って歩け。
成実:………。なぁ、梵。
政宗:お前な。いい加減に………ふぐぅっ!?
武将:若殿さむぅわぁあああああああああああああ!!!!!!!!!
成実:なんか何処ぞの爺さんがタックルかけようとしてるから
気を付けろよ、って言おうと思ったんだけど……。
政宗:だったらもっと早く言えぇええええっ!!!!ったく……Ah?
小十郎:お前は……立花か?
武将:若殿さむぅわぁあああああああああああああ!!!!!どうか、どうか私めを、
私めをお許し下さいませぇえええあああああああ!!!!!!
成実:怖ぇ……。八つ墓村の祟りみてぇ……。
政宗:お、落ち着け立花。何があった?
武将:うぅ……。無礼は百も承知……それでも、どうしてもお伝えした儀があります故
参上した次第。何卒、何卒お許しを……
政宗:内容も聞かないうちから許せるかよ。何だってんだ?
武将:暇を……いただきたいのでございます。
政宗:暇?何故だ。
小十郎:貴様……四方や政宗殿の采配が不満だ等と言うのでは無かろうな!
武将:滅相もない!ただ私は……恐ろしいのでございます。
政宗:恐ろしい?
小十郎:馬鹿を言うな。お前は中備えの主力。数多の敵を薙ぎ払い、
伊達の戦を支えてきた武将であろう。そのお前が恐れを成したなど……
武将:誠でございます!
小十郎:っ………。
政宗:訳を、話せ。
武将:……。……私は、死を恐れたことなどございません。幾度戦場に立っても、
ただ目の前の敵を斬り、戦果を上げることのみを考え、己の生き死になど、
考えようともしなかった。しかし……それは誤りでございました。
政宗:………。
武将:真の強さ……私にそれを教えてくれたのは……サスケでございました(悦)
政宗:Ha?
小十郎:武田の忍か!?
武将:いや、そっちじゃない方です。
成実:テレビだろ。ほら、ぶら下がったりよじ上ったりするアスレチックの、
完全制覇を目指す番組。
政宗:ああ、Sasuke……。
武将:運命的な出会いでございました………。これの完全制覇こそ、私の使命。
そう確信し、自宅に練習機を拵えて訓練に明け暮れました。
……今日はその放送日なのです!!!!
政宗:………。
武将:来年の出場に向け、研究しなければ……。だというのに!
私としたことが、録画を忘れてしまったのです!でも、仕事は休めない……。
なれば、これはもう暇をいただくしかないと思うたのでございます!!!!
政宗:ふざけんな!!!てめぇなんざクビだクビ!
武将:なんと……!暇を下さると!?
政宗:違ぇよ!戦なめてる様な奴は用なしだって言ってんだよ!
武将:く、くぅ……(泣)何と勿体なきお言葉……。
政宗:聞いてねぇし……。もういい。お前の好きに生きろ。……行くぞ、小十郎。
小十郎:……!は……。政宗様……よろしいのですか?
政宗:何がだ。
小十郎:あのような者を許しては、兵が乱れます。
政宗:居る方が乱れるってんだよ。……まぁ、老後を好きに生きるってんだ。
咎め立てすることも無ぇだろ。
小十郎:しかし……
政宗:戦ってのは、人間同士の啀み合いだ。数、武具、天候、地形。
全てを味方に付けても、人間を酌みきれなければ、待っているのは敗北だ。
小十郎:……ご立派なお考えです。禅師様の教えですな。
政宗:けどよぉ……俺、あの爺さんだけは、酌みきれねぇ気がするぜ……。
小十郎:……成る程(苦笑)
成実:おし。んじゃあこっからは、気合い入れて駆け足で……って、おい爺さん!
何してんだよお前!
小十郎:刀を収めろ立花!
武将:死なせて……死なせてくださりませ!
政宗:何してやがる!お前には、望み通り暇を……
武将:お許し下され若殿! 我が身可愛さに、貴方様の志に目を背けたこの罪を!
このような温情を向けられながら、忠義に背き、録画優先する不実を!
政宗:ホントだよ。
武将:うぉおおおおお!!!!!死んで……死んで償いまするぅうううう!!!!
政宗:待て、立花!小十郎、成実、そいつを押さえろ!
小十郎:御意。
成実:おら、暴れんなよ、爺さん!……痛っ!痛い痛い痛い!
小十郎:ぬぉっ!?立……っ!おぉ!?
武将:うぉおおおおおおおお!!!!!
成実:な、なんだよ、この爺さん!滅茶苦茶強ぇぞ!?
小十郎:ぬぅ……ロデオ並みに押さえ込めませぬ。
流石、Sasukeを目指すだけのことはある。
政宗:立花……そんだけ元気があるなら録画研究なんて必要無ぇよ。
いいから付いてこい。手柄の一つでもあげれば、
自宅練習機でもなんでも買ってやるからよ……。
武将:ま、誠にござりまするか!?ぬおおおおおお!!!!
政宗:小十郎……。
小十郎:はい。
政宗:ホント人間って……そう簡単に読めるもんじゃねぇな……。
小十郎:………はい。
実に、淡々と、戦場を読みながら。
そこに在るのは「人」であると、知っている。
泣きもすれば、笑いもするものであると、知っている。
知りすぎている程に。
政宗:Let's party!!Yeah!!!
小十郎:憤っ!!
成実:弱い奴は退いてなぁっ!!!おぉおっ!?
政宗:MAGUNUM!!!ぼんやりしてるんじゃねぇぞ、成実。
成実:へへ、悪いな♪いやぁ~、楽しくってよぉ!
小十郎:浮き足立つな成実。この戦況、いつ風向きが変わってもおかしくないのだぞ。
成実:へいへい。負けるなんて万に一つも無ぇと思うけど。
どいつもこいつも弱くってなぁ。ま、精々数で押してくれや、敵さんよぉ。
もっと血ぃ流してくんねぇと、阿武隈川の魚がひもじいってよ!
政宗:………。こいつ、完全に悪役じゃねぇか。
小十郎:育て方を間違えましたかな……?
成実:ひゃははははは♪
政宗:ま、まぁ何にせよ、早く片が付きそうだぜ。
言葉通り、敵の城を包囲し陥落させるまでに、さしたる時間は掛からなかった。
伊達勢には意気まさに天を突くの概があった。
敵勢はただ惑うばかりで、本拠をいつ落とされてもおかしくない状況だった。
小十郎:先も見えましたな。
政宗:そうだな。……こっちの損害は?
小十郎:数としては以前より格段に少ない被害となっております。ただし、
有力な武将も失いました。………立花が。
政宗:あの爺さん……死んだのか。
小十郎:………。
政宗:……惜しい奴をなくした。
小十郎:……いえ、その。戻らないという事実は正しいのですが……
政宗:……?
小十郎:敵勢に討ち取られんとする直前、真の己が覚醒したと。
政宗:Ha?
小十郎:野山にあってこそ、生き物は真の強さを手に入れると気付いたと言って、
山中に駆け入り、そのまま姿を消したそうです。
政宗:野生に………帰った?
小十郎:恐らく。
政宗:………。………そうか。あいつのことは忘れよう。
小十郎:御意。
政宗:引き上げだ。支度に掛かれ、小十郎。
小十郎:……は。よろしいのですか?此処で打ち切らずとも、
このまま攻め入り、相馬を討ち取る機であるかと……。
政宗:戦が長引けばどうなる。
小十郎:……は?
政宗:秋口まで掛かるのは目に見えてる。そろそろ帰って、世話しねぇとならねぇだろ。
手塩に掛け育てた黄金が其処に在ろうと、
戦は容赦なく其れを踏み荒らし、焼き払っていく。
そうなれば、農民達の嘆きは如何ほどか。
政宗:お前の育てた芋の収穫、楽しみにしてんだぜ?
小十郎:っ……御意!
その戦ぶりは、まさに竜。
敵陣を引き裂き、容赦なく食らい付くす。
成実:お~い、梵~。いつまで待たせんだよぉ。俺、腹減った。
政宗:そういや俺も腹減ったな……。
小十郎:牛蒡の煮付けなれば、此処に。
政宗:……。他のもんは?
小十郎:帰らなければございません。
成実:よし、帰ろう梵。
政宗:そうだな。帰りにハンバーガー買ってこうぜ。
小十郎:そのようなジャンクフードは認めません!さぁ、おやつはこの煮付けを!
成実:ひぃ~!茶色が襲ってくる~!
政宗:ここ三日以上その煮付け喰ってんだぞ。勘弁しろよ小十郎!
だが、その隻眼に映るのは、「人間」の姿。
それすら飲み込んで、戦場を駆けようとする背は、
何処か、哀しく。
政宗:……そういや、今日の夕飯は?
小十郎:きんぴら牛蒡です。
二人:またかよぉ~……
――護ろうと、誓った。
渡る鶯の声に、長閑な、春の訪れを感じる。
――機は熟した。
政宗:よし、点呼を取るぞ。原田~。
兵士1:う~い。
政宗:岡野。
兵士2:へい。
政宗:遠藤。
兵士3:はい。
政宗:成実。
成実:………。
政宗:成実っ!
成実:ちょ、梵、五月蠅い。今俺は、究極の選択を強いられてんだからさ……。
政宗:選択?
小十郎:オヤツは300円以内といっただろう。一つ置いていけ。
成実:あああぁぁっ!ポンデは絶対外せない!さりとてクルーラーも捨てがたい!
いや、やはり此処は賢明にオールドファッションで……
政宗:全部置いてけ馬鹿野郎!!!!!!お前等、何しにいくか分かってんのかっ!?
戦なんだよ!遠足じゃねぇんだぞ。
兵士1:若殿~。遠藤君が馬酔いしてます。
兵士2:おぇぇぇ……
小十郎:だから最初から前の席に来いと言ったろう。大丈夫か?
兵士2:うぅ……すんません……。
政宗:なんだよこのTension!!!俺、初陣なんだぞ……。もうちょっと頑張れよお前等。
成実:梵、昨日からはしゃいじゃって寝てねぇもんなぁ。
小十郎:なんと!睡眠不足は美容の大敵ですぞ、政宗様。若さにかまけていると
知らず知らずのうちにメラニンが生成……
政宗:OLか。兎に角作戦の説明するぞ。敵は半数以下、一万五千で叩く。
兵士3:へ?四万人も連れてきてるのに、なんでですか?
成実:それはほら、あれだよお前。俺はこんなに友達多いんだぞってとこを
見せつけてやらないと。
小十郎:成る程、心理戦というわけですな。
成実:そうそう。でもその実、友達はあんまりいないから、
実際に動いてくれる人数は限られて……
政宗:Shut up!!!!!違ぇよ!綿密な計画が俺の頭の中にはあるんだよ!
敵は二万だ。全力で押し出てきたなら本拠を攻め落とし、
分散させてこっちの本拠を狙ってきたら、引き返して挟み撃ちに……
成実:……♪
政宗:必死に言い訳している者を見るような和やかな視線を止めろ!!!!
俺は本気で……
小十郎:私は政宗様を信じます。貴方様の策に従い、必ずや勝利を収めましょう。
政宗:うぅ……小十郎(泣)
命を削り合う戦場こそ、自らの生場所。
成実:なぁ、梵。
政宗:なんだ?
成実:梵はさぁ……ポンデ派?クルーラー派?
政宗:知るかよ。今は仮にも進軍中だぞ。黙って歩け。
成実:………。なぁ、梵。
政宗:お前な。いい加減に………ふぐぅっ!?
武将:若殿さむぅわぁあああああああああああああ!!!!!!!!!
成実:なんか何処ぞの爺さんがタックルかけようとしてるから
気を付けろよ、って言おうと思ったんだけど……。
政宗:だったらもっと早く言えぇええええっ!!!!ったく……Ah?
小十郎:お前は……立花か?
武将:若殿さむぅわぁあああああああああああああ!!!!!どうか、どうか私めを、
私めをお許し下さいませぇえええあああああああ!!!!!!
成実:怖ぇ……。八つ墓村の祟りみてぇ……。
政宗:お、落ち着け立花。何があった?
武将:うぅ……。無礼は百も承知……それでも、どうしてもお伝えした儀があります故
参上した次第。何卒、何卒お許しを……
政宗:内容も聞かないうちから許せるかよ。何だってんだ?
武将:暇を……いただきたいのでございます。
政宗:暇?何故だ。
小十郎:貴様……四方や政宗殿の采配が不満だ等と言うのでは無かろうな!
武将:滅相もない!ただ私は……恐ろしいのでございます。
政宗:恐ろしい?
小十郎:馬鹿を言うな。お前は中備えの主力。数多の敵を薙ぎ払い、
伊達の戦を支えてきた武将であろう。そのお前が恐れを成したなど……
武将:誠でございます!
小十郎:っ………。
政宗:訳を、話せ。
武将:……。……私は、死を恐れたことなどございません。幾度戦場に立っても、
ただ目の前の敵を斬り、戦果を上げることのみを考え、己の生き死になど、
考えようともしなかった。しかし……それは誤りでございました。
政宗:………。
武将:真の強さ……私にそれを教えてくれたのは……サスケでございました(悦)
政宗:Ha?
小十郎:武田の忍か!?
武将:いや、そっちじゃない方です。
成実:テレビだろ。ほら、ぶら下がったりよじ上ったりするアスレチックの、
完全制覇を目指す番組。
政宗:ああ、Sasuke……。
武将:運命的な出会いでございました………。これの完全制覇こそ、私の使命。
そう確信し、自宅に練習機を拵えて訓練に明け暮れました。
……今日はその放送日なのです!!!!
政宗:………。
武将:来年の出場に向け、研究しなければ……。だというのに!
私としたことが、録画を忘れてしまったのです!でも、仕事は休めない……。
なれば、これはもう暇をいただくしかないと思うたのでございます!!!!
政宗:ふざけんな!!!てめぇなんざクビだクビ!
武将:なんと……!暇を下さると!?
政宗:違ぇよ!戦なめてる様な奴は用なしだって言ってんだよ!
武将:く、くぅ……(泣)何と勿体なきお言葉……。
政宗:聞いてねぇし……。もういい。お前の好きに生きろ。……行くぞ、小十郎。
小十郎:……!は……。政宗様……よろしいのですか?
政宗:何がだ。
小十郎:あのような者を許しては、兵が乱れます。
政宗:居る方が乱れるってんだよ。……まぁ、老後を好きに生きるってんだ。
咎め立てすることも無ぇだろ。
小十郎:しかし……
政宗:戦ってのは、人間同士の啀み合いだ。数、武具、天候、地形。
全てを味方に付けても、人間を酌みきれなければ、待っているのは敗北だ。
小十郎:……ご立派なお考えです。禅師様の教えですな。
政宗:けどよぉ……俺、あの爺さんだけは、酌みきれねぇ気がするぜ……。
小十郎:……成る程(苦笑)
成実:おし。んじゃあこっからは、気合い入れて駆け足で……って、おい爺さん!
何してんだよお前!
小十郎:刀を収めろ立花!
武将:死なせて……死なせてくださりませ!
政宗:何してやがる!お前には、望み通り暇を……
武将:お許し下され若殿! 我が身可愛さに、貴方様の志に目を背けたこの罪を!
このような温情を向けられながら、忠義に背き、録画優先する不実を!
政宗:ホントだよ。
武将:うぉおおおおお!!!!!死んで……死んで償いまするぅうううう!!!!
政宗:待て、立花!小十郎、成実、そいつを押さえろ!
小十郎:御意。
成実:おら、暴れんなよ、爺さん!……痛っ!痛い痛い痛い!
小十郎:ぬぉっ!?立……っ!おぉ!?
武将:うぉおおおおおおおお!!!!!
成実:な、なんだよ、この爺さん!滅茶苦茶強ぇぞ!?
小十郎:ぬぅ……ロデオ並みに押さえ込めませぬ。
流石、Sasukeを目指すだけのことはある。
政宗:立花……そんだけ元気があるなら録画研究なんて必要無ぇよ。
いいから付いてこい。手柄の一つでもあげれば、
自宅練習機でもなんでも買ってやるからよ……。
武将:ま、誠にござりまするか!?ぬおおおおおお!!!!
政宗:小十郎……。
小十郎:はい。
政宗:ホント人間って……そう簡単に読めるもんじゃねぇな……。
小十郎:………はい。
実に、淡々と、戦場を読みながら。
そこに在るのは「人」であると、知っている。
泣きもすれば、笑いもするものであると、知っている。
知りすぎている程に。
政宗:Let's party!!Yeah!!!
小十郎:憤っ!!
成実:弱い奴は退いてなぁっ!!!おぉおっ!?
政宗:MAGUNUM!!!ぼんやりしてるんじゃねぇぞ、成実。
成実:へへ、悪いな♪いやぁ~、楽しくってよぉ!
小十郎:浮き足立つな成実。この戦況、いつ風向きが変わってもおかしくないのだぞ。
成実:へいへい。負けるなんて万に一つも無ぇと思うけど。
どいつもこいつも弱くってなぁ。ま、精々数で押してくれや、敵さんよぉ。
もっと血ぃ流してくんねぇと、阿武隈川の魚がひもじいってよ!
政宗:………。こいつ、完全に悪役じゃねぇか。
小十郎:育て方を間違えましたかな……?
成実:ひゃははははは♪
政宗:ま、まぁ何にせよ、早く片が付きそうだぜ。
言葉通り、敵の城を包囲し陥落させるまでに、さしたる時間は掛からなかった。
伊達勢には意気まさに天を突くの概があった。
敵勢はただ惑うばかりで、本拠をいつ落とされてもおかしくない状況だった。
小十郎:先も見えましたな。
政宗:そうだな。……こっちの損害は?
小十郎:数としては以前より格段に少ない被害となっております。ただし、
有力な武将も失いました。………立花が。
政宗:あの爺さん……死んだのか。
小十郎:………。
政宗:……惜しい奴をなくした。
小十郎:……いえ、その。戻らないという事実は正しいのですが……
政宗:……?
小十郎:敵勢に討ち取られんとする直前、真の己が覚醒したと。
政宗:Ha?
小十郎:野山にあってこそ、生き物は真の強さを手に入れると気付いたと言って、
山中に駆け入り、そのまま姿を消したそうです。
政宗:野生に………帰った?
小十郎:恐らく。
政宗:………。………そうか。あいつのことは忘れよう。
小十郎:御意。
政宗:引き上げだ。支度に掛かれ、小十郎。
小十郎:……は。よろしいのですか?此処で打ち切らずとも、
このまま攻め入り、相馬を討ち取る機であるかと……。
政宗:戦が長引けばどうなる。
小十郎:……は?
政宗:秋口まで掛かるのは目に見えてる。そろそろ帰って、世話しねぇとならねぇだろ。
手塩に掛け育てた黄金が其処に在ろうと、
戦は容赦なく其れを踏み荒らし、焼き払っていく。
そうなれば、農民達の嘆きは如何ほどか。
政宗:お前の育てた芋の収穫、楽しみにしてんだぜ?
小十郎:っ……御意!
その戦ぶりは、まさに竜。
敵陣を引き裂き、容赦なく食らい付くす。
成実:お~い、梵~。いつまで待たせんだよぉ。俺、腹減った。
政宗:そういや俺も腹減ったな……。
小十郎:牛蒡の煮付けなれば、此処に。
政宗:……。他のもんは?
小十郎:帰らなければございません。
成実:よし、帰ろう梵。
政宗:そうだな。帰りにハンバーガー買ってこうぜ。
小十郎:そのようなジャンクフードは認めません!さぁ、おやつはこの煮付けを!
成実:ひぃ~!茶色が襲ってくる~!
政宗:ここ三日以上その煮付け喰ってんだぞ。勘弁しろよ小十郎!
だが、その隻眼に映るのは、「人間」の姿。
それすら飲み込んで、戦場を駆けようとする背は、
何処か、哀しく。
政宗:……そういや、今日の夕飯は?
小十郎:きんぴら牛蒡です。
二人:またかよぉ~……
――護ろうと、誓った。
PR
Comments
どっちもおもしろかったです!
お久しぶりです。
独眼竜の短編も、旦那の短編も、遅れてながら楽しく楽しく読ませていただきました!!
成実も好きなので、出てきてくれてうれしかったです。
…というか黒い方も楽しい方も、同時に作るなんて……神ですか!!!!
それと…名前をちょこっと訂正します。如く→如しです。(変わらないじゃないか!という突っ込みはなしで…)
独眼竜の短編も、旦那の短編も、遅れてながら楽しく楽しく読ませていただきました!!
成実も好きなので、出てきてくれてうれしかったです。
…というか黒い方も楽しい方も、同時に作るなんて……神ですか!!!!
それと…名前をちょこっと訂正します。如く→如しです。(変わらないじゃないか!という突っ込みはなしで…)
無題
のわぁああああっ!!!!!!
すまっせん!!!お名前を間違うというとんでもない無礼を……orz
ちょっと切腹してきます……
コメント有り難うございます!
モブ成実への反応、嬉しい限りです♪
黒いの書いた後に、阿呆に走りたくなるのは性分でございます。
一人ボケツッコミというか、脳内言い訳というか…
わけわかりませんね。
またのお越しをお待ちしております♪
すまっせん!!!お名前を間違うというとんでもない無礼を……orz
ちょっと切腹してきます……
コメント有り難うございます!
モブ成実への反応、嬉しい限りです♪
黒いの書いた後に、阿呆に走りたくなるのは性分でございます。
一人ボケツッコミというか、脳内言い訳というか…
わけわかりませんね。
またのお越しをお待ちしております♪
切腹(´∀`;)中止求ミマス
アァァアアァァアァアアアアアア切腹はお止めになって下さい!!!」ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい…名前はバカの如しが自主的かつ勝手にに間違えたんです…!!!
…………?すみません……………まあいいや!!先を越したと思い込んでおきます!!
ところでいつも爆笑しながら読ませていただいています!
ぶち(とても)楽しいです!!
同じはなしに二回もコメントしてすいません…m(。 。;)m
長ったらしくなってきたので単刀直入に言わせて下さい!
「立花さんサスケに出て!!!」
立花さんがファイナルステージに立つ日が来ると(勝手に)信じています!!!
…………?すみません……………まあいいや!!先を越したと思い込んでおきます!!
ところでいつも爆笑しながら読ませていただいています!
ぶち(とても)楽しいです!!
同じはなしに二回もコメントしてすいません…m(。 。;)m
長ったらしくなってきたので単刀直入に言わせて下さい!
「立花さんサスケに出て!!!」
立花さんがファイナルステージに立つ日が来ると(勝手に)信じています!!!
<(_ _)>
お名前ってのは大事っすからね。
お言葉に甘え、腹切りは半斬りに留めておきやす。
二回コメント大歓迎です♪
立花爺ちゃん、気に入っていただけたようで何よりです。
(我ながら捏造キャラにしてもマイナーすぎる……と思ってたので)
爺ちゃんは「佐助の魅力に取り憑かれた男達」の一人なので
きっとそのうち挑戦してくれます。
でも多分、詰めが甘いので、サードステージ辺りで脱落かと。
またのお越しをお待ちしております!
お言葉に甘え、腹切りは半斬りに留めておきやす。
二回コメント大歓迎です♪
立花爺ちゃん、気に入っていただけたようで何よりです。
(我ながら捏造キャラにしてもマイナーすぎる……と思ってたので)
爺ちゃんは「佐助の魅力に取り憑かれた男達」の一人なので
きっとそのうち挑戦してくれます。
でも多分、詰めが甘いので、サードステージ辺りで脱落かと。
またのお越しをお待ちしております!
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