風魔のストーリーモード最終章が元ですが、なんかいろいろぶち壊しです。
クールな小太郎さんが好きな方はお読みにならない方が良いかと……
それでもよろしければ、是非笑ってやってください。
小太郎：……。
かすが：そ、そんな……なんで！？
佐助：ちっ……しゃあねぇ。………此の世に存在しない忍び。
考えてみりゃあ簡単なことだった……。姿を見た敵は、全部消すって事だ。
かすが：……。
佐助：アンタがその気ならそれでもイイさ。返り討ちにあっても、文句は言うなよ。
…………来るぜ!!!
小太郎：……!!
――全てを抹殺せよ
かすが：くっ……。こんな所で……やられるものかっ！
小太郎：……。
佐助：アンタにゃいい事を教えてやる。一つ……俺様は見かけほど甘くはない。
早く帰りたいんだ………消えてくれない？
小太郎：………!!!
佐助：ふぅん……流石に一筋縄では行かないってか。なら……いくぜ、かすが！
――双忍術 多重分身
かすが：貴様が誰であろうと構うものか。伝説という呼び名で、私を殺せると思うな。
佐助：二つ……甘くないのは、この女も同じ。
これは……北条の思惑か？それともアンタの本質か。
小太郎：……。
かすが：何故だ！何故私達と行動を共にしたんだ！
佐助：理由をきくなんざ、野暮なだけだ。殺す時は殺す、そういうもんさ。
小太郎：……!!
かすが：痛っ……。
佐助：かすが！
かすが：痛みなど堪えろ、まだだ！
小太郎：……。
かすが：まだだッ！私の命のすべてを使っても！
佐助：落ち着け、状況を見誤れば、死ぬ。
小太郎：……。
佐助：期待なんかするなよ……ここから先はどん底だ。
――禁術 雷塵狂乱
佐助：三つ！……さいなら、アンタは此処で死ぬ。
かすが：これで終わりだ、風の悪魔！消し炭となって、消え失せろ！
小太郎：……。
佐助：さっさと掛かって来いってか。大した自信だ……。
……かすが。今回ばかりは助けられねぇ。自分の命は自分で守れ。
かすが：大した口のききようだな……私をみくびるな。
佐助：なら分かってるな……かかる火の粉は振り払う。
忍ってのは、死ぬときゃ一人だ。アンタもそうやって生きてきたんだろ。
苛まれて消えなよ、アンタにゃぴったりだ。あの世で好きなだけ恨むがいいさ。
小太郎：……!!!
佐助：しまった！奴の狙いは俺じゃねぇ！……避けろかすが！
……――
かすが：あ……悪…魔……。
佐助：か、かすが……。………。
小太郎：……。
……――
佐助：っ……。
小太郎：……。
――抹殺、完了
――……
佐助：あ～あ、負けちゃった。目算誤ったなぁ……もうちょっと浅く入れてれば、
向こうに防がれる前に、上手いことこの辺りを掻き斬って……
かすが：いつまでブツブツ言っているつもりだ。
佐助：わ！かすが、いたの！？
かすが：い、いたのとはなんだ！貴様……人が折角……
佐助：ひょっとして……待っててくれたわけ？
かすが：……。ふ、ふん！き、貴様一人の技量では、どうせ早々に倒されるからな！
惨めな姿を笑ってやろうと思って待ち伏せていただけだ！
佐助：うわ……それ凄い複雑……（沈）それにしてもさ……
ろくに死に方しないとは思ってたけど、この展開は想像してなかったな～（苦笑）
流石にちょぉっと悔しいかな。
かすが：……。
佐助：お前も、自分で身を守れとは言ったものの……悪かったな、守ってやれなくて。
かすが：……。別に……はなから期待してない。
佐助：傷つくなぁ……。この際なんだから、少しは優しい言葉掛けてくれても良くない？
かすが：影に生き、影に死ぬ。それが、忍の定め。死ぬときは……一人だ。
佐助：……。ま、偶然が重なって一人じゃなかったわけだけど♪
かすが：……。貴様などと一緒にされるくらいなら、一人の方が良かった！
佐助：どこまでもつれない……。ん？なんだ、これ？
かすが：水鏡……か？
佐助：うわ！これ、向こうの様子が見える！面白いな～。見てみなよ、かすが！
かすが：その軽さは一体どこから生まれてくるんだ……。
自分がどうなったか分かっているのか……？
――甲斐
幸村：佐助は……まだ戻らぬのか。
忍隊：幸村様。
幸村：何事だ！？
忍隊：申し上げます。猿飛佐助は、任務に失敗した模様でございます。
幸村：失敗、だと？どういう事だ！
忍隊：猿飛佐助の烏のみが、我等の元へ戻って参りました。
自分の道具を手放した、それはつまり、帰還できない状況が発生した。
そう考えるのが妥当かと。
幸村：な……。それで、佐助は！佐助は今何処に居るのだ！？
忍隊：我等にも分かりかねます。しかし、このまま戻らぬと言うことも考えられます故、
ご報告申し上げました。
幸村：そのような事、有る筈が無い……。捜せ！真田忍隊、全力を持って佐助を捜すのだ！
忍隊：御意にございます。然らば、御免。
幸村：………。そのような事……有る筈が……無い。
佐助：………。
かすが：さっさと立て。
佐助：だっ！わっ！ちょ！………驚かさないでくれよ。
かすが：ぼんやりしている方が悪いんだ。いつまでも未練たらしく見て居るんじゃない。
化けてでも出るつもりか。
佐助：そんな言い方しなくてもいいだろうに……
お前こそ、大事な軍神様に挨拶しとかなくて良いのか？
かすが：いい。……見たく……ない。
佐助：……。……そっか。
かすが：行くぞ佐助。地獄への門が、私達を待っている。
佐助：うわ……ヤダなぁ～……（苦笑）
信玄：佐助はまだ戻らぬのか？
幸村：お、お館様！
信玄：これほどの期間音沙汰無しとは……何かあったのやも知れぬのう。
幸村：そ、そのような事は、有り得ませぬ！
佐助：あ、大将だ。
かすが：まだ騒いでいるのか。喧しい奴等だ。さっさと諦めればいいものを。
佐助：即行諦められても切ないって……
信玄：そういう事ならば、今は祈って待つしか有るまい。
幸村：はっ！佐助は必ず戻って参ると信じておりまする!!!!
佐助：旦那ぁ～（感涙）
かすが：戻らぬがな。
佐助：それを言わないでよ……。
信玄：佐助がおらぬと不便が多いのう……。幸村、菜箸は何処に仕舞ってあるのだ？
幸村：某にお任せを！確か此処にござりまする。うをりゃあああああ!!!
佐助：ああっ！そんな勢いよく引き出し開けちゃ……!!!
幸村：（がしゃあああん）ぬぉおお!!!!足の指に落っことしたでござるぅぅうう!!!
佐助：言わんこっちゃない……（呆）
かすが：阿呆だな。
信玄：未熟者がぁぁ!!!修行が足らぬわ!!!
佐助：修行とかの問題じゃ……大将こそ何やってんの！？
幸村：お館様……本日のめにゅーはすき焼き……でござりまするか？
信玄：そう申したであろう。（ふんぞり）
幸村：恐れながら、それはエバラすき焼きのタレではなく……豆板醤にござりまするぞ？
信玄：む？………辛いすき焼きも良いと思ったのだ。
幸村：成る程！熱く燃えるすき焼きにござりまするな！
佐助：間違いを認めてよ大将！ああ、もう……何やってんだか……（沈）
かすが：つくづく愚かだな。
信玄：カセットコンロに火がつかぬぞ？ガスボンベが空なのではないか？
幸村：お館様！新品の物を出して参りました！某がセットしてご覧に入れましょう！
佐助：ちょっとぉ！？ちゃんと古いの振って、カラカラ音がするか確かめてから
捨てるんだからね！？中途半端に残しちゃ駄目だって！聞いてる！？
かすが：聞こえるわけ無かろう……
幸村：装着完了！古い方は置いておいて、あとで捨てると致しましょう。
佐助：ぎゃああああ!!!!火鉢!!!旦那、直ぐ側に火鉢あるって!!!
そんな火気の近くにボンベなんて置かないでぇぇぇえええええ!!!!!
信玄：火をつけよ幸村！鍋を乗せるぞぉ！
幸村：はっ、着火完了にござりまする！
佐助：着火してないって！よく見てよ！あぁぁあぁ……しゅーしゅー言ってる……
これ絶対ガス漏れしてるよぉぉぉ……
信玄：むぅ？なかなか沸騰せんのう。
かすが：火がついていないのだから当たり前だろう。爆発とかするんじゃないのか？
佐助：恐ろしいこと言うなって!!!大体食卓に持ってくる前にある程度煮てからにしないと
駄目だってのに……。うぁぁ……春菊全部繋がってるし。ちゃんと切らないと
噛み切れなくてえらい思いするっつーの！あぁぁっ！掻き回したら豆腐が崩れる！
それは生肉だから食べちゃ駄目だっての旦那！あぁあぁあぁああああぁぁ……
かすが：お、おい……佐助？
佐助：こんな所で……こんな所で……観ていられるかァァァアアア!!!!!!!!!!
かすが：……っ!!
佐助：帰るぞ、かすが!!!
かすが：はぁっ!!?帰るって……こ、こら！手を離せっ！
小太郎：………。
佐助：リボォぉぉおおおおおおン!!!!!!
小太郎：!!!???
佐助：ふしゅぅぅぅぅ…………復・活!!!
かすが：な………なんでこうなる……（呆）
小太郎：◎♯Θ？◯♂∀☆∞σ？？？？
かすが：混乱している。当然だろうな……
佐助：ちょっとアンタ!!!
小太郎：!!!
佐助：演出の意向は分かる！キャラ設定も分かる！だからこのストーリー展開も、
甘んじて受け入れようとは思う！
小太郎：………（困）
佐助：ただストーリーモードに針山背負って来るんじゃねぇ！
まち針でぷちり殺されるこっちの身にもなれってんだよっ!!!!!!!
小太郎：……!!!!…………。……（侘）
佐助：こっちは遠出の後で洗濯物が山積みになって待ってるんだよ！
どうせ掃除もしてないんだろうし！ゴミ出しもろくにしてないし！
屋根の雨漏りも直さなくちゃならないし！座布団の継ぎ当ても途中だし！
俺様はやらなきゃならないことが死ぬほどあるんだよ!!!!!
小太郎：…………（怯）
かすが：縋るように私を見るな！
佐助：兎に角！
小太郎：!!!!
佐助：俺様は帰る！（消）
小太郎：………………？
かすが：あいつ………本当に忍か？
――オカンの性は、伝説を超える。
…………はい、すみませんでした。
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