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戦国BASARAの二次創作文。 政宗、幸村、佐助、元親、元就が中心。 日々くだらない会話をしてます。
Posted by - 2025.01.22,Wed
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Posted by 今元絢 - 2009.11.05,Thu

――秋は食べ物が美味しい季節です。
  秋刀魚、サツマイモ、栗、そして……
 



政宗:Hey!茸狩りに行くぞ。
佐助:ちょっと待ってよ。何それ、決定事項?
元親:お前は毎度毎度、行動が唐突なんだよ。
元就:き・の・こ~!
幸村:き・の・こ~♪
元親:ほら見ろ。食いしん坊共が早速歌い出しちゃったじゃねぇか。
政宗:イイ反応だぜ。有り難く思えよてめぇ等。今日は秋の味覚、取り放題だぜ!
幸村:うぉおおおお!!!!取・放・題!何という素晴らしき響き!
元就:しかし、確かに唐突ではあるな。一人で赴かず、我等まで誘うとは、
   どういう風の吹き回しだ。
政宗:一人がデフォルトみてぇな言い方すんな。
   近所のよしみで誘われたんだよ、越後の軍神にな。
   何でも今年は豊作で、腐らせるのも何だから好きに採って良いってよ。
   おっさんの所にも、連絡が来てるんじゃねぇのか?
幸村:お館様でござるか?
佐助:そういや今日も、良いつまみがあるって誘いが来たとかで、
   ぶらっと呑みに出かけたんだっけ。また酔いどれで帰ってくんだろうなぁ……。
政宗:Ha!お前等は相伴に預かれなかったって訳か。まぁ大方、信玄のおっさんも
   その「つまみ」が何なのかまでは知らなかったんだろうが。
幸村:お館様がお留守なのは寂しいが、某、酒はあまり好きではござらぬ。
政宗:だから、酒じゃなくて茸だって言ってんだろ?
幸村:茸は大好きだ~♪
元親:まぁ茸も良いけどよぉ、俺は秋つったら芋や栗の方が好きだな!
元就:貴様、芋で散々苦労したのを忘れたのか?
元親:思い出させんなよ……あんなこと。
元就:茸茸と言うが、伊達よ。茸は茸でも何の茸なのだ?
幸村:採れ立ての椎茸を、七輪であぶって醤油を一たらしすると最高でござる……(悦)
元就:意外と渋いのだな。我はマイタケの香りが好きだが。
佐助:でも茸って危ないのも多いし、結構難しいんだよね。
   本気で採ると、腰も痛くなるし……
政宗:なんだ、乗り気じゃねぇのか?茸は茸でも、ただの茸じゃねぇ。
   松茸だぜ?You see?

――春日山
佐助:さんはい!きのこ、のっこ~のこ元気の子♪
幸村:まつた~け、まつたけ、まっつたけ♪
政宗:ノリノリじゃねぇかよ。
佐助:当たり前でしょ。敵が松茸となれば話は別!
   旦那、がっつり採るよ。売るほど採るよ。
幸村:心得た!
元親:売るほどっつーか……売るんだろうな。
元就:薄給忍者は苦労するな。
佐助:そういや前田の奥方さんが言ってたもんね。春日山で松茸をいただいたって。
政宗:アイツ等は完全な茸泥棒だからな、ぜってぇ真似すんなよ。
   Ah~……聞いた話じゃ、大体この辺りに有る筈なんだが。
元就:割と開けた場所で、土にそれなりの堅さがないと育たぬらしい。
政宗:よく知ってるな。
元就:ふん、これが貴様等との智略の差よ。
   宣言しよう、我は貴様等の3倍茸を手に入れると!
幸村:うぉおおおおお負けぬでござるぁああああああああああ!!!!!
元親:なんか、また勝負事になりつつあるな。
佐助:今日は俺様だって負けねぇからな!!!
政宗:目が¥になってんぞ。なんでも良いが、茸自体が見つからなきゃ話にならねぇ。
   適当にばらけて探すぞ。

――数分後。

幸村:……むぅ。某、もっとぽこぽこ採れる思うていたのだが……
元親:あ~……見つからねぇもんだな。
佐助:そりゃそうでしょ。簡単に採れるなら、あんな値段しないって。
元就:真田よ。貴様、臭いで探し当てられぬか?
政宗:お前、幸村を何だと思ってんだよ。トリュフじゃねぇんだぞ。
幸村:む!この香りは!(走)
政宗:Hah!?本当に解るのかよ!
元就:追うぞ!

――

幸村:茸ゲットでござる♪
元就:ほぅ、なかなか良い香りだな。
元親:赤地に水玉模様。
政宗:俺は危ねぇぜ、全力で主張してやがるな。
佐助:どうみても毒茸でしょうが!旦那!ぽいしなさい、ぽいっ!
幸村:折角見つけたのだ。勿体ないではないか。
佐助:ポッケに入れない!ちょっと手見せてご覧。かぶれたりとかしてない?
幸村:しておらぬ。人間その気になれば、食えないものなどござらぬわ。
政宗:茸なめんなよ。一つ間違えばぽっくり逝くんだぜ?
幸村:ぽ……。それは困るでござるな。
元就:まぁ待て。今、茸図鑑で調べておる。
元親:お。流石用意が良いな。
佐助:良いよ、わざわざ調べなくても、どうせ毒茸でしょ。
   それに、今回のターゲットは松茸のみだから。雑魚に用は無いの。
元親:そう言うなよ。意外と珍味かもしれないぜ?
元就:む……。載って居らぬな。
政宗:そんなもん、図鑑で調べなくても食う馬鹿はいねぇってことだろ。
幸村:………。
佐助:ちょっと竜の旦那。少しは言葉選んでよね。旦那が落ち込んじゃったじゃない。
政宗:うっ……。そういうつもりで言ったわけじゃ……
元親:そんなにへこむなよ。友達少ない奴の言うことなんか気にする必要ねぇぜ、幸村。
政宗:叩き斬るぞお前。
幸村:……。
元親:おい、幸村。伊達も悪気はねぇって言ってんだから、すねてねぇで……
   ……ん?これ、落ち込んで固まってんじゃねぇな。
元就:何を凝視しておるのだ真田?
幸村:………歩いておる。
政宗:Ah?何が?

幸村:(指差)茸が、歩いてくるでござる。

一同:……………。
元親:おいおい、歩く茸って(笑)そのパターンは芋の時にもやったろ?
佐助:いくらバリエーションの乏しいサイトでも、同じことはやらないって(笑)
元就:ここは上杉の管理下とはいえ山の中ぞ。巫山戯た品種改良を施された
   畑の芋ならば兎も角、天然の茸が歩くなどあり得ぬ。
政宗:いや、普通芋も歩かねぇけどな。
幸村:しかし……向かってくるでござるよ?
一同:何?

キノコ:(きょろきょろ。……ててててて)

政宗:き……!
元親:来たぁあああああああああああ!!!!!
元就:何なのだ、あのでかい茸は!?
元親:知るか!何故俺を殴る!?
佐助:突進してくるよ。なんだか解らないけど、とりあえず避けて!

キノコ:(ててててて………)

幸村:行ってしまったでござるな。
政宗:何だありゃ?単なる通りすがりか?
元就:……図鑑にも載っておらぬ。
元親:そりゃそうだろ。まぁ、形だけなら茸だが。
元就:色も割合地味な茶色だったな。案外松茸の珍種かもしれん。
政宗:あんな松茸あってたまるか。
佐助:……松茸。
政宗:おい、何目の色変えてんだお前。
佐助:松茸とあっては、見過ごせないね。茸さん、悪いけど……死んで貰うわ(苦無)
元親:おまっ!何ぶん投げてんだよ!
幸村:可哀想ではないか!
佐助:これも仕事でね。
元就:茸狩りが仕事なのか?

キノコ:(てて……。……ててててててて)
政宗:おい、何事もなかったかのように歩いてるぞ。
佐助:んな馬鹿な!?確実に当たったのに!?
元親:つーか……木にぶつかってUターンしてきたぞ……。
キノコ:(ててててて)
佐助:こうなりゃ素手でとっ捕まえる!
元就:貴様、先程真田に「かぶれるから触るな」とか言うていなかったか?
佐助:こんな事もあろうかと、既に手甲を装着済みです。
政宗:普段からこんな事態を想定してんのか、お前。
佐助:いざ、忍参る!(走)
キノコ:(ててててて……)
佐助:捕まえた!……………。
   ……あ、あれ?なんか……目眩……が……?
幸村:佐助?
政宗:なんか急に体勢崩しやがったな。確かあの辺り、崖なかったか?
元就:おい、姿が消えたぞ。
元親:まさか……落ちたのか?
幸村:佐助!(走)
政宗:待て、幸村!
幸村:ぬぉおお!?(滑落)
元就:足元が崩れたようだな。
政宗:ああああ言わんこっちゃねええええ!!!!!
元親:………。
政宗:おい、何固まってんだよ。アイツ等引き上げねぇと……
元親:………来る。
政宗:Ah?何が?
元親:茸がすっげぇ数、歩いてくる。(指差)

キノコ達:(ててててててててててててててててててててててててて)

政宗:げ……。
元就:100は居るな。
元親:ちょ、待っ……こっち来んなぁああああああああ!!!!!

――

幸村:そんな……ハロウィン限定パンプキン味は、もう無いと申すのか!?……無念。
政宗:呑気な寝言言ってねぇで、起きろ幸村。
幸村:……むぅ(起)。……?……!佐助!?
佐助:はいはい、此処にいますよ。御免ね、心配掛けて。
元就:崖から落ちるとは。貴様、忍べない忍も大概にしろ。
佐助:いや、ほんと面目ないです……(沈)おっかしいなぁ?
   何かあのキノコに触った途端くらっと来て、引き寄せられるように崖の下に……。
元親:毒に当たって、痺れたんじゃねぇか?
佐助:でも直接触ってないんだよ。胞子でも飛ばしてるのかねぇ?
幸村:そういえば、何故皆で落ちて居るのだ?
元親:落とされたんだよ、茸に。
幸村:何!?
佐助:え、茸に競り負けたってこと?人のこと笑えないじゃん。(笑)
政宗:100匹以上いたんだぞ。寄り切り押し出しだ。
幸村:つまり、この山には歩く巨大茸が百以上も居るということか!?
元親:妖怪芋の恐怖、再びだな。
元就:だがあの茸は、特に人に襲いかかるというわけではないようだ。
   直線的に移動し、障害物に当たったら逆へ移動するという単純な動きのみで
   活動しているらしい。
政宗:だが、触れただけで目眩を起こす毒性ってのは、かなり厄介だぜ。
佐助:毒性があるって事は、松茸じゃないことも確かって訳か。
   こりゃ、さっさと退散するに限るね。
元親:同感だな。伊達、お前地図持ってたろ。貸せ。
政宗:南を指して「進路を北へとれ」とか言う野郎に地図が貸せるか。
   付いてこい、こっちだ。
元親:俺は先頭が良いんだよ!
政宗:子どもかお前は!
元就:そもそも其方で合っておるのか?上り坂ではないか。我等は下山したいのだぞ?
政宗:地図によると、この辺りは多少上下してるみてぇだな。だがコンパスの向きも、
   等高線から言っても間違いねぇ。こっちに……。………。
幸村:どうしたのだ政宗殿?
政宗:何か、滑ってくる。
幸村:む?おお!確かに山の上から何か滑り落ちてくるでござるな。
佐助:ひぃ、ふぅ、みぃ……ちょっと待ってよ。なんかアレ、数十個あるよ。
元親:緑と……赤の……甲羅?
元就:亀ということか?
政宗:来たぜ!

――しゅるるるるる

幸村:ぬぉ!?ななななんでござるかこの甲羅!?
元親:痛って!次から次へと落ちてくんぞ!
元就:ぬぉおおお!?(回)
佐助:オクラの旦那。何回転してんの?
元就:ちがっ……!勝手に回るのだ!
政宗:そんな馬鹿………なぁあああ!?(回回回)
幸村:ぶ、ぶつかると目が回るでござる~!(回)
佐助:うぁぁぁ……気持ち悪い(回)
政宗:どうなってんだよ、この亀!
元就:………うぷっ。
元親:避けろ!でないと三半規管がぶち壊れるぞ!
佐助:避けろたって、何個あると思ってんだよ!
政宗:キノコ……甲羅……。まさか……。幸村!
幸村:なんでござるか?
政宗:火だ。あの甲羅共に火をぶちかませ。
幸村:成る程。いざ、参っ……!
政宗:ただし!その際のかけ声は………
幸村:なんなのだ、その妙な言葉は?
政宗:良いから叫んで、火炎弾をぶつけてやれ!
幸村:こ、心得た……。
元親:幸村?何を……
幸村:いざ、参らん!

――「ファイヤーボール!!!!」

元就:なっ……!火の玉が!
元親:すげぇ!甲羅が吹っ飛んでくぜ!
政宗:一時しのぎだ。まだ来るぜ。兎に角、身を隠せる場所を探すぞ!

――洞穴
元親:外の様子はどうだ?
佐助:駄目だね、こりゃ。茸や甲羅がぞろぞろ。アイツ等を何とかしないと、
   帰るに帰れないよ。
元親:前途多難だな…………しかし、さっきのは凄かったな幸村。
   ファイヤーボールか。新しい技ってやつか?
幸村:いや、政宗殿にそう叫べと言われたのだ。
元親:伊達に?まぁRPGっぽくて良いけどよぉ、
   幸村なら漢字の技名のがいいんじゃねぇのか?
政宗:生憎だがな、こいつはRPGではなさそうだぜ。
元親:どういう意味だ?
政宗:元就、お前さっきの茸持ってるだろ。
元就:な……。
佐助:え?あの赤地に水玉の毒茸?……まさか、旦那も持ってないよね?
幸村:ぽ、ぽいしろと言うから、仕方なく捨てたのではないか……。
政宗:匂いに釣られたか、食い意地が勝ったのか。懐に隠し持ってるのを
   さっき見かけたんだよ。
幸村:ずるいでござる!某が見つけたのに!
元就:…………よ、良いではないか、捨てた物であろう。
政宗:元就。それ、食って良いぞ。
元就:何?
元親:おいおい!何言い出してんだよ!毒茸食えってか。
政宗:俺の予想が正しければ、そいつは食っても問題無ぇ。
   それどころか、事態を好転させる鍵と言ってもイイ。
元就:………。
元親:止めておけ。確実に下すぞ。
元就:………。(食)
元親:一口で行った!
佐助:お腹空いてたんだね(苦笑)
幸村:某も一口欲しかったのに……
元就:うむ、なかなかの美味。……?……う、うう!?
元親:ほらぁ!やっぱり当たったじゃねぇか!どうしてくれんだ伊達!
政宗:落ち着け、まぁ見てろ。
元就:むむ……。

ずもももももも!

佐助:んなぁ!?
元親:きょ、巨大化した!
幸村:元就殿、でっかいでござるなぁ!
政宗:Ha!予想通りだぜ。茸にぶつかると落ちる。甲羅にぶつかるとスピンする。
   ファイヤーボールで倒せる。茸を食うと巨大化する。
   これらのことから導き出される答えは何だ?
元親:ま、まさか……ここは伝説の配管工の世界!?
政宗:そうだ。あのヒゲオーバーオールと同じように行動すれば、ここから逃げ出せる筈。
   ただし、俺等に残機は無ぇ。
元親:死んだら一環の終わり、ってことか。
佐助:神妙な空気になってるトコ悪いんだけど、歩く茸がこっちに来てるよ。
元親:元就!自分の身長に恍惚としてる場合じゃねぇぞ!今のお前は無敵状態だ。
   あの雑魚共を蹴散らせ!
元就:ふん、造作もないわ!(どどどどどどど)
幸村:元就殿、強うござるなぁ。
元就:ふんぬ!(壊)
佐助:うわ、あんな岩場崩しちゃったよ。こりゃ後ろ走ってるだけで、
   このまま下山できそうだねぇ。
政宗:甘ぇな。
佐助:え?
政宗:茸の効果には、制限時間がある。
元就:(しゅるるん)……む?ち………縮んだ……。
元親:げぇっ!?無敵効果が切れた!
幸村:また歩く茸が来たでござる!
政宗:慌てるな。ここがあの配管工の世界と言うことは……(跳)
幸村:政宗殿ぉ!?
政宗:(踏)
キノコ:(ぷきゅう~)
元就:消えた……?
政宗:Ha!Piece of cake!
佐助:お尻で踏みつぶしちゃったよ。
幸村:す、すごいお尻でござるな……。
政宗:そういう言い方するんじゃねぇ!!!!お前等、あのゲームやったことねぇのかよ。
   敵が来たら、踏みつぶせば良い。この要領で進むぜ。
幸村:心得た!
佐助:なぁんか、情けない攻撃。
元就:ふん!(踏)
元親:気合い入ってんな、お前。
元就:踏むのは得意だ。
元親:ああ……そうかよ……。

――

政宗:こう数が多いと、いい加減しんどくなってきたぜ。
佐助:あれ?あの緑のなんだろ?
元就:あれは………土管?
元親:おし、都合が良いぜ。野郎共、あの土管の上でしゃがめ!
幸村:な、何故でござるか?
元親:やってみりゃ解んだよ!

――でででででで♪

佐助:土管の中に、こんなに広い空間が……。
元親:土管の中はボーナスステージ。常識だぜ。
元就:何処の常識だ。
幸村:「ぼーなす」とは何なのだ?
政宗:まぁ……大概は金貨が多めにあったりするんだけどな。
佐助:金貨!?
政宗:やっぱり食いついたか。
佐助:ちょっと何処にあんの金貨!?
元就:妙な立方体なら、沢山浮いて居るがな。
元親:立方体………。……幸村。
幸村:む?
元親:その場でジャンプしてみろ。
幸村:こうでござるか?(跳)(ごん)……う。頭ぶつけたでござる……。
元親:あれ?………悪い。俺はてっきり……

きらりん♪

佐助:この音って……まさか!……き、金貨!
元親:お?やっぱりか。こういう箱からは金貨が出……
佐助:(突突突)出ないよ!?
政宗:連打したって、大概一枚しか出ねぇよ。
佐助:じゃあ、こっちの箱なら……(突)出た!
元就:一体誰が、このような仕掛けを?
佐助:んなことどうでもいいよ!旦那、烈火して、烈火!
幸村:は、箱にするのでござるか?
政宗:主を顎で使うんじゃねぇよ。
幸村:れ、烈火ぁあああああああああ!!!!(突突突)

きらりん♪きらりん♪きらりん♪

佐助:うわすっごい!この箱、超一杯出てくる!
元親:たまにあるよな、そういうのも。
元就:無心で集めて居るな。
政宗:いい加減にしろ、金の亡者。帰り道を探さねぇと……

………ぉぉぉぉん……

政宗:何だ、今の声?
元就:音が反響して居るのではないか?
政宗:いや、人の声っつうより、鳴き声みてぇな……

………るぉおおおおん……

幸村:き、きこえたでござる……。
元親:なんか、いかにも危ない動物系の声が……

ぉぉぉん………ゅるおおおおおおおおおおおおおおん!!!!!!

幸村:出……!
佐助:出たぁっ!
元親:なんだよ、このでっかいトカゲ!ホンダム5匹分くらいあるんじゃねぇか。
元就:何でも本多を基準にするのはやめろ。
政宗:大ボス……○ッパか!?
元親:クッ○って、もうちょっと愛嬌ある顔してたような気がするんだが……。
   こいつ、ただ黄色と緑ってだけで、捕食する気満々じゃねぇ?
元就:「りあるばーしょん」という奴だな。
元親:こんな所に臨場感いらねー……。
佐助:今までの疲労が蓄積している上、今日は茸狩りとあって丸腰です。
   逃げた方が身のためだと思いますが、異論のある方は挙手してください。
一同:………。
佐助:はい、逃走!

――
るぉおおおおおおおおおおおおおおおおおん!!!!!
政宗:だぁぁあっ!しつけぇ!
幸村:ふぁ、ファイヤーボール!
政宗:無駄だ幸村。ボスクラスに小技は効かねぇよ。
元親:あの野郎の体重の所為で、床がどんどん崩れてきてるんだが。
元就:落ちたら真っ逆さまだな。
政宗:さっきから気付かないふりしてんだよ、口に出すんじゃねぇ!
佐助:追い打ち掛けるようで悪いんだけどさぁ…………道がない♪
政宗:Hah!?お、お前等止まれ!

――………。

元親:あ、危ねぇ……。
元就:随分と深い谷だな。対岸には渡れぬか?
佐助:確かに旦那達は人間離れした跳躍力があるかもしれないけど、
   この距離は流石に無理だよねぇ。
幸村:ま、まずいぞ!怪物が来たでござる!
政宗:畜生、あの配管工並みのジャンプ力があれば……。
佐助:あ。
元親:何か良い方法思いついたか!?
佐助:うん。考えたら俺様、烏呼べば飛べるし。
一同:…………。
政宗:それ、お前しか使えない技じゃねぇ?
佐助:そうだね。まぁ、片手は烏に捕まってるけど、もう片方の手で、
   一人抱えて運べないこともないんだけどね。でもほら、さっき拾った金貨。
   一抱えくらいあるからさ♪
政宗:何が「あるからさ♪」だ!おいてけそんなもん!
佐助:冗談じゃないよ。
幸村:運ばれる者が、金貨を抱えればよいのではないか?
佐助:あ、そっか。旦那、頭良い~♪つーわけで、旦那。これ持って。
幸村:む?
佐助:じゃ、お先に失礼します。
元親:待て待て待て!
元就:貴様等だけ逃げようとなどと都合が良すぎるぞ。我等も運べ。
佐助:無茶言うなって。二人+金貨で重量オーバーです。
政宗:だからその金貨置いてけってんだよ!
佐助:嫌だぁああああああああ!!!!
幸村:……む?危な……!

るぉおおおおおおおおおおおおん!!!!

政宗:痛っ……
元親:怪物の野郎、体当たりしてきやがった……。
幸村:皆、ご無事にござるか!?
元就:なんとかな。
佐助:…………。ぁぁ………あぁぁぁあああああああ!!!!!
幸村:な、何事だ。
佐助:き、金貨………
政宗:落としたのか?
佐助:…うぅ………(泣)
元就:欲に駆られるからだ愚か者め。
佐助:俺様の……俺様の可愛い金貨……。

るおおおおおおおおおおん!!!!

元親:呑気なこと言ってる場合じゃねぇぜ。また来るぞ!
幸村:これでは烏を呼ぼうにも、そんな隙もござらぬ!
元就:素手で倒すしか無いようだな。
政宗:これは、ちょっと骨がありそうだぜ。
佐助:金貨……
政宗:お前は、いい加減に諦めろ。
佐助:………。

るぉおおおおおおおおおおおおおおおん!!!!

政宗:来るぜ、構えろ!
幸村:……っ!
元親:ちっ……。
元就:日輪の加護を。
佐助:…………。…………。
幸村:……佐助?
佐助:俺様の金貨を、返せぇええああああああああああ!!!!!

てっててれ、てっててれって♪

元就:なっ……
元親:なんか、猿飛の野郎、急に光り出したぞ……?
幸村:さ、佐助ぇ?
政宗:まさか、あの星を食ったのか?
幸村:星?
政宗:星の形をしたアイテムで……一定時間何をも弾き飛ばす無敵状態になる。
佐助:金貨ぁあああああああああああ!!!!!(蹴)

ぐっ……ぐぉおおおおぉおおぉおぉぉぉぉ……ずずぅぅん……

元親:た、倒しやがった……。
元就:滅茶苦茶だな。

………。………ごごごごご……

元就:こ、今度は何だ!?
政宗:まずいぜ。あのデカ物が倒れた衝撃で、床が崩れる!
幸村:な、なんと!佐助!いつまでもピカピカしてる場合ではござらぬ!
佐助:あれ?何がどうしたんだっけ?なんか記憶が飛んで……
政宗:いいから、とっとと逃げるぞ!
元親:逃げるたって、何処に!?
政宗:………。そうだった、逃げ道無ぇんだった……。
一同:…………。

……がららららら!!!!

佐助:随分落ちたみたいだなぁ……。下が湖とは、俺等も悪運が強いね。
   ……旦那?
幸村:むぅ……某も茸食べたいでござる……。
佐助:相変わらず呑気な寝言(苦笑)。ま、みんな伸びてはいるけど、
   無事みたいだね。……此処、どの辺りなんだろ?確か地図が……
謎声:何をしている?
佐助:……?女の……声?
謎声:そこで何をしていると訊いている。
佐助:金髪の……女の子……。アンタ、アンタまさか……!ピーチひ……!
かすが:何を寝惚けているんだ貴様は。
佐助:あ、あれ?かすが?
かすが:貴様等が夕方になっても下山してこないから、探してきてやるよう
    謙信様に命じられたんだ。やはり無駄足だったようだな。
    こんな所で呑気に昼寝とは……。
佐助:ち、違うんだって!巨大化したり無敵になったり、もう大変だったんだよ!?
かすが:まだ寝惚けているようだな。目覚めさせてやろう。
佐助:く、苦無はしまってください……。
政宗:Ah……何いちゃついてんだ、お前等。
かすが:い……!誰が!
佐助:んもぉ、照れなくても良いのに♪
かすが:千切るぞ。
佐助:何を!?
政宗:お前が居るってことは、なんとか帰ってこれたようだな。
元親:おおおクリアしたって事か!
元就:何故そうなる。
かすが:貴様等、これだけ長い時間この山を彷徨いておきながら、まさか手ぶらなのか?
元親:仕方ねぇだろ。松茸どころの騒ぎかってんだ。
佐助:歩く茸に襲われて、○ッパに………俺様の……俺様の金貨が……(泣)
かすが:貴様等がどんな夢を見ていようと知ったことではないが、
    寝惚けるのも大概にしておけ。茸が歩くか。
元親:実際歩いてたんだよ!
かすが:猪でも見間違えたんだろう。
元就:5人揃って見間違う筈がなかろう。
かすが:貴様等ならあり得る。
元就:………。
政宗:じゃあ、何か?この山にはそんな茸も、謎の土管も無ぇってことか?
かすが:ここは謙信様の管理下にある山だぞ。そんなものがあったら
    放置しておくはずがない。
佐助:夢……見てたってこと?
かすが:だから、最初からそう言っているだろう愚か者共め。さっさと付いてこい。
元親:な、なんだよ。何処連れてく気だ?
かすが:謙信様のお心遣いに感謝しろ。貴様等が手ぶらで戻ることまで見越して、
    松茸の膳を用意してある。
元親:マジかよ!うおおおおお超いい人!
政宗:手ぶらまで見越されてるってのが癪だがな……。
元就:松茸!松茸!松茸!
政宗:走るな、転ぶぞ。
佐助:ほら、旦那も寝てないで、ご馳走になろう。
幸村:もう寝て居らぬ。
佐助:じゃあ何をじっとしてるのさ?
幸村:み、見て居らぬ!何も、謎の水玉模様の卵など、拾って居らぬぞ!
佐助:水玉の……何?
幸村:何でもないと言うておろう!後から行くから、先に行っておれ!
佐助:……?

――
幸村:卵殿……。なんの卵かは解らぬが、これほどの大きさなれば、
   きっとさぞ大きな鳥であろう。某が温めて、孵してやるからな。
   名前は……そう、ヨッシーでござる!楽しみでござるなぁ~♪

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