今回はレギュラーではなく、浅井家の話です。
長政：今帰ったぞ、市！……市？えぇい、主が戦場から帰ったというのに、
一体何をしておるのだ！誰か、市を知らぬか！
五本槍：はっ。御方様は今朝からお部屋に籠もられているとのことでございます。
長政：何！？病か！？
五本槍：いえ、体調は頗る良好とのこと。
長政：だったら、何故出てこない！？こちらから出向いてやる！（てくてく）
……む。声がする。ここだな。市ぃ！！（すぱぁん）
お市：あ……障子が……
長政：やはり居たか。
お市：長政様……？
長政：市！お前は主が戦場から戻ったというのに出迎え一つ……
お市：そこ……危ない……よ？
長政：何？ぬぅおぉぉっ！？床が、黒っ……手が引きずり込……沈っ……！？
お市：長政様ぁ……！
長政：市ぃ！！（すぱぁん）
お市：長政様……お帰り。
長政：一体あの黒い手の技はどういう仕組みになっておるのだっ！
吸い込まれて落ちた先が奥州だったぞ！独眼竜に軽くもてなされたではないか！
お市：市にも……よく分からないの……。それより長政様……
戦は……どうだったの……？
長政：む！それだ！戦自体は問題なく悪を削除してきた！しかし！
その労をねぎらうのが妻の役目！正義の使者の妻ともあろうお前が、
出迎えそっちのけで部屋に籠もるなど言語道断！
迎えが無くてどれ程落ち込んだ……そうではない！一体お前は何をしていたのだ！
お市：……鍛錬に……夢中で……
長政：鍛錬！鍛錬だと！？前々から言っているが、基本的にお前を戦場に置きたくない！
おなごのお前など、足手纏いにしかならぬのだ！
お市：でも……市……さっき長政様やっつけた……よ？
長政：余計なことは言わんでイイ！お前は鍛錬などせずとも良い！
それより妻としての務めをしっかり果たすのだ！良いな！
お市：ごめんなさい……ごめんなさい……
長政：む……。そこまで気を落とさずとも良いのだが……
お市：………でも市……もっと強く……なりたいの……。
長政：おなごは強くなどならなくて良い。
お市：でも……長政様……。市……今日、嫌な夢……みたの。
長政：夢？
お市：長政様が……負ける夢……
長政：え、縁起でもないことを言うな！
お市：長政様が、ぶにゅぶにゅの……ぐじゅぐじゅの……どろどろの……べたべたの……
ほげほげの、ぎしゃぎしゃの、ぽっこんぽっこんに負ける……夢。
長政：な、何やら目眩がしてきたのだが……それは一体どんな状況なのだ？
お市：長政様が居なくなってしまって……市……辛くて……悲しくて……
目が覚めた後も……正夢だったら……もし長政様が帰ってこなかったらって……
思った……の。
長政：……。
お市：夢の中の長政様を守れなかったのは………市の罪。だから市は……もっと……
長政：余計な心配をせずとも、正義は悪に屈したりはせん！
それより早う夕餉を用意しろ！（すたすた）
お市：……長政様……市は……（追）
長政：（止）……市。お前は主が信用出来ぬと申すか？
お市：……そうじゃ……ない……よ？でも……
長政：お前がどうしてもそうしたいなら、戦場に付いてきてもかまわん。ただし……
負ける等と思うな。守ろう等と思うな。お前は、自分の身だけ案じていれば良い。
正義は決して、悪に負けん。ぽっこんぽっこんに等ならん。私は……
お前の前から居なくなったりしない。
お市：長政様……
長政：だ、だからさっさと妻の務めを果たせ！夕餉の用意だ！（すたすた）
お市：……はい。でも……長政様？
長政：まだ何かあるのか！
お市：そこ……鍛錬の後、片付けてないから……危ない……よ？
長政：何！？ぬぅおぉぉっ！？床がっ！？手がっ！沈む……！？
市ぃぃぃぃぃいいいい！！！！
お市：長政様ぁぁぁ………！！
光秀：おやおや、それは災難でしたね……。でも……落ちた先が此処だったのも何かの縁。
さぁ、見せて差し上げましょう……私と信長公の壮大な愛の歴史を……！！
今回は「シルクロード」風のアレンジを加えて……DVDに編集……
長政：削除ぉぉぉぉおおお！！！
長政：以下は拍手の返信だ！反転して読んでくれ！拍手のみの方にも、礼を言う。
貴殿は正義の使者たり得ることを約束しよう。
＞「二学期」の光秀先生が～…様
拍手＆コメントありがとうございます！
盗撮記録ですね。では……
光秀：ふふふ……貴方は分かっていらっしゃる……。
ではとっておきの脾臓……ではなく秘蔵映像をお見せしま……おや？
どうやら浅井のお客様に削除されてしまったようですね……（哀）
長政：風紀委員だからな！
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